2社間ファクタリングのメリットや手数料の違いをご紹介します。
ファクタリングには「2社間ファクタリング」と「3社間ファクタリング」の2種類の契約があります。
一般的には3社間ファクタリングが知られており、大企業をはじめとして多くの企業様が利用されています。しかし、決して2社間ファクタリングが3社間ファクタリングに比べて不利であったり、劣っていたりすることはありません。
即日の資金調達が可能な2社間ファクタリングは、個人事業主様や中小企業様にとって利用しやすい仕組みが取られていいます。
そのため、経済産業省のファクタリングを利用した資金調達の推進と相俟ってその認知や利用を拡大させています。
今回は中小企業様のご利用も多い2社間ファクタリングについて、図解等を用いてわかりやすくご説明させていただきます。
2社間ファクタリングとは
2社間ファクタリングとは、ファクタリング契約の主体が「ファクタリング会社」と「利用者様」の2社のみで行われる契約で、売掛先の企業に知られることなくファクタリングができるという特徴があります。
売掛先に信用不安などのイメージを持たれてしまう心配がなく早期の資金化が図れるため、おもに中小企業様で活用されているファクタリング手法です。
ベストファクターは早期の資金化を図る中小企業様に最も利用されている2社間ファクタリングを専門として、売掛先への配慮に重点を置いたサービスを提供しています。
2社間ファクタリングの関係図
2社間ファクタリングの「利用者様」「ファクタリング会社」「売掛先の企業」の関係をわかりやすく図解してみました。
便宜上、関係図には売掛先の企業が含まれていますが、ファクタリングの利用を売掛先に知られることなく、これまで通りのお取引を継続することができます。
次は関係図の「①売掛金の発生」から「④(利用者様からベストファクターへの)売掛金の支払い」までを時系列で追ったファクタリングの流れを見ていきましょう。
2社間ファクタリングの流れ
「2社間ファクタリングの関係図」と併せて2社間ファクタリングの流れを確認していきましょう。
「①売掛金の発生」では、お客様の商品やサービスの提供を、取引先(売掛先)の企業が受け、お客様は支払い期限を1ヶ月後~12ヶ月後とする売上債権を現金の代わりに手に入れることになります。
「②売掛金の買取に関する契約及び買取金のお支払い」では、お客様と売掛先との取引で発生した売掛金を、債権としてベストファクターが審査、買い取り契約をすることで、支払い期日前に現金等を得ることができます。2社間ファクタリングでは売掛先の企業がファクタリングの契約の事実を知ることはありません。
「③売掛金の支払い」では、通常通り、売掛先の企業から支払期日に売掛金が支払われます。
「④(利用者様からベストファクターへの)売掛金の支払い」では、お客様が売掛先から支払われた現金をもとに、ベストファクターへ売却額をお支払いいただき、これにて債権の消滅となります。
2社間ファクタリングの概要を解説させていただいた上で、次は2社間ファクタリングのメリットをまとめましたのでご参考になさってください。
2社間ファクタリングのメリット
そもそもファクタリングのメリットは、売掛金という「後日支払いを受ける権利」をファクタリング会社に売却することで早期に資金を得ることです。
簡単な例えで言えば、
ということです。
さらに2社間ファクタリングには早期の資金調達に加えて次のようなメリットがあります。
- 売掛先に通知をせずに契約ができる
- 買い取り額は最短即日の入金が可能
- 償還請求権なし
それぞれのメリットについてもう少し詳しく解説していきます。
売掛先に通知をせずに契約ができる|メリット1
2社間ファクタリングの最大のメリットと言っても差し支えないのが、ファクタリングを売掛先に通知せずに契約できることです。
ファクタリングの事実を売掛先に知られて会社の信用を棄損したくないお客様が、売却通知をする必要のない2社間契約を選択されています。
ベストファクターのお客様は中小企業が多く、なおかつ売掛金の売却を取引先に知られることを好ましく思われない方が多いため、2社間ファクタリングを利用される方がほとんどです。
買取額は最短即日の入金が可能|メリット2
2社間ファクタリングは売掛先への通知および契約への同意の必要がないため、審査が完了すれば即日~1週間以内に買い取り額が入金されます。
ベストファクターでは最短即日~3日以内の入金が可能です。
償還請求権なし|メリット3
償還請求権 とは、売掛先の企業の倒産や廃業などにより売掛金が入金されなかった場合、ファクタリング会社が利用者に対して支払いを請求できる権利のことを言います。
2社間ファクタリングの多くが 償還請求権なし(ノンリコース)の契約ですので、万が一売掛先が債務不履行(デフォルト)を起こしてもお客様に支払い義務は発生しません。
そのため、ファクタリング会社の負うリスクが大きい2社間ファクタリングでは、3社間ファクタリングよりも手数料が高めに設定されることが多いのです。
2社間ファクタリングのデメリット
2社間ファクタリングには、「売掛先に通知されない」「最短即日の入金が可能」などのメリットがあります。
しかし、利便性が高ければデメリットも発生します。そんな2社間ファクタリングのおもなデメリットは下記の通りです。
- 手数料が高い
- 審査が厳しい
- 売掛先への催促・交渉の責任がある
- 違法性のある会社も存在する
手数料が高い|デメリット1
2社間ファクタリングは、手数料が高い傾向にあります。なぜなら、2社間ファクタリングの多くが償還請求権がない契約だからです。
つまり、償還請求権がなければ売掛先が倒産して支払いが行われなかった場合でも、利用者様に対して支払いの請求が行えません。
そのため、万が一支払いが行われなかったときのリスク対策として、手数料が高く設定されています。
しかし、利用者様や売掛先の信用度によっては手数料が安くなるので、審査を受けるまでは手数料が高いか判断できません。
審査が厳しい|デメリット2
2社間ファクタリングは、審査が厳しい傾向にあります。なぜなら、償還請求権がないからです。
売掛先や利用者様が何かしらの理由で売掛金を支払えなくても、ファクタリング会社は売掛金の請求ができません。
そのため、信用できる企業か厳しく審査し、最後まで取引を行えるのかを判断します。
もし少しでも審査の通過率を上げたいのであれば、「丁寧な対応を心がける」「信用度の高い売掛先の債権を用意する」などの対策を行いましょう。
売掛先への催促・交渉の責任がある|デメリット3
利用者様には、売掛先への催促・交渉の責任があります。なぜなら、2社間ファクタリングは売掛先に通知せずに行われるからです。
そのため、売掛先の支払いが行われない場合には、利用者様自ら催促や交渉を行うと把握しておきましょう。
もし「できるだけ催促・交渉をしたくない」とお考えであれば、滞りなく支払いをしてくれる売掛先の債権を売却しましょう。
違法性のある会社も存在する|デメリット4
ファクタリング会社によっては、法外な手数料を請求したり、追加料金を要求してきたりする会社も存在します。
主な見極め方法としては、次のとおりです。
- 会社情報が十分に記されていない
- 担保・保証人を要求してくる
- 法外な手数料を要求される
- 契約書を発行しない・控えをくれない など
ファクタリングを依頼する際には違法性がないか確認し、安全なファクタリング会社を見極めましょう。
また、下記の記事では違法業者の見極め方を網羅しているので、ファクタリングを依頼する際にはぜひご覧ください。
2社間ファクタリングがおすすめなケース
2社間ファクタリングがおすすめなケースとして、下記の内容が挙げられます。
- 売掛先にマイナスなイメージを与えたくない
- 即日で資金調達したい
売掛先にマイナスなイメージを与えたくない
売掛先にマイナスなイメージを与えたくないのであれば、2社間ファクタリングがおすすめです。
なぜなら、2社間ファクタリングの場合、売掛先に通知する必要がないからです。
そのため、「経営状況が厳しいのかな?」「資金繰りに困っているのかな?」などのマイナスなイメージを持たれることもありません。
売掛先との関係をできるだけ壊したくないとお考えであれば、2社間ファクタリングを利用しましょう。
即日で資金調達したい
即日で資金調達したい場合にも、2社間ファクタリングがおすすめです。
なぜなら、2社間ファクタリングは売掛先にファクタリングの承諾を得る必要がないからです。
そのため、最短で即日の資金調達にも対応できます。
100%即日で資金調達できるわけでありませんが、下記のような必要書類を不足なく準備しておくことでスムーズに審査が進み、即日で資金化できる可能性が高まります。
- 登記簿謄本
- 身分証明証
- 印鑑証明証
- 売掛債権の存在を証明できるもの
→請求書・発注書など - 売掛先企業との契約書
2社間ファクタリングの手数料
私たちベストファクターの2社間ファクタリングでは、手数料2%~20%で買取を実施しております。
手数料の差に影響を与える要素は、次のとおりです。
- 売掛先の信用
- 契約の種類(2社間か3社間か)
- 利用回数(初回か2回め以降か)
- 償還請求権の有無
→売買契約のため償還請求権は必要ない - 売掛債権の額面
- 利用者の信用
売掛先や利用者様の信用が低ければ、手数料が高くなる可能性もあります。
なぜなら、売掛先や利用者様が何かしらの理由で支払いができない場合、ファクタリング会社は利用者様に対して返金の請求ができないからです。
そのため、一般的な2社間ファクタリングの手数料は10~30%と、手数料が高く設定されています。
しかし、ベストファクターでは手数料2%〜20%でご利用いただけます。
2社間ファクタリングをご検討の方へ
改めて2社間ファクタリングの特徴・メリット、および手数料に関してまとめてみました。
- 2社間ファクタリングは、売掛先の企業様に売掛債権の譲渡を通知することなくファクタリング契約を結ぶことができます。
- 売掛先への通知が不要なので、審査完了後、最短即日の入金が可能です。
- 2社間ファクタリングで売掛先の企業様が倒産等で債務不履行(デフォルト)となった場合、お客様にその支払い義務は発生しません。
- 2社間ファクタリングはファクタリング会社にとって、デフォルト等のリスクが大きい契約となるため、手数料が高めに設定されています。
私たちベストファクターでは、資金調達や財政コンサルティングのプロとして、ファクタリングのみならず、お客様皆さまに資金繰りの改善や経営の効率化で会社の事業成長も視野に入れたサポートをご提案させていただいております。
ぜひお気軽にご相談ください。