ファクタリングの仕組み
ファクタリングとは?仕組みやメリット・デメリットを簡単にわかりやすく解説
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ファクタリング【即日スビード資金調達】

今後の資金調達に備えて、ファクタリングを選択肢の一つに入れている方は多いと思います。

ファクタリングとは、売掛債権をファクタリング会社に売却して早期現金化する資金調達方法です。貸金業法が適用されないファクタリングには、融資にはない特徴があります。

本記事では、ファクタリングの概要・メリット・デメリット・利用が適しているシーンについてまとめました。

あらかじめファクタリングサービスの概要を知っておくと、緊急時にもスムーズに資金を調達できます。ファクタリングへの理解を深めて、効果的な資金調達方法を選択できるよう備えておきましょう。

ファクタリングとは

ファクタリングとは、売掛債権をファクタリング業者に売却し、本来の支払い期日よりも早く現金化するサービスです。

自社が商品やサービスを提供して、後日受け取る代金を「売掛金」受け取る権利を「売掛債権」と呼びます。

ファクタリング業者に売却した売掛債権は、額面から手数料を差し引いた代金が利用者に振り込まれます。たとえば、売掛債権の額面が100万円で手数料が5%であれば、振り込まれる代金は95万円です。

一般的な商取引である掛取引は、支払い期日まで平均30日〜60日後程度待たなければ、代金が振り込まれません。

しかし、ファクタリングを利用すれば最短当日で売掛金を現金化できるので、資金繰りの改善に向けたアプローチを早期に行えます。

ファクタリングの種類

ファクタリングは大まかに分類すると、資金調達を目的にした「買取型」と、売掛債権の保証を目的とした「保証型」の2つです。

一般的にファクタリングは買取型を指し、その他にも利用者が扱う債権の種類などによって「◯◯ファクタリング」と細かく分類されます。

ファクタリングの種類と特徴を、以下にまとめました。

ファクタリングの種類 利用対象 特徴
買取型ファクタリング 売掛金を保有する事業主 売上債権を売却し、支払い期日よりも前に資金調達する
保証型ファクタリング 中規模~大規模の事業主 売掛金の1%〜4%程度の保証料を支払い、売掛債権を保証してもらう
医療ファクタリング 病院・クリニック・調剤薬局・介護施設など 診療報酬介護報酬・調剤報酬をファクタリング会社に売却する
国際ファクタリング 海外の企業と輸出・輸入の取引がある日本国内の企業 輸入企業の売掛債権をファクタリング会社に保証してもらう
一括ファクタリング でんさいによる取引がある事業主 利用者・売掛先の間にファクタリング会社が入り、売掛債権を一括で買取する
家賃収入ファクタリング 大家・不動産投資家 家賃債権をファクタリング会社に売却する

このように、利用者の職種や目的によって利用するファクタリングサービスは異なります。

買取型以外のファクタリングは提供している業者が限られるため、事前にファクタリング会社に取り扱いの有無を確認しましょう。

ファクタリングの仕組み

ファクタリングには、2社間ファクタリングと3社間ファクタリングの2種類の契約形態があります。

2社間・3社間のどちらで契約したかによって、手数料などの諸条件が異なります。

2社間ファクタリング・3社ファクタリングの違いを以下にまとめました。

項目 2社間ファクタリング 3社間ファクタリング
手数料 10%〜20% 1%〜10%
入金スピード 最短即日〜3日程度 1週間〜10日程度
売掛先への通知 なし あり
返金方法 利用者からファクタリング会社へ送金 売掛先から直接ファクタリング会社へ送金

次に、2社間・3社間の仕組みと流れについて詳しく見ていきましょう。

2社間ファクタリングの仕組みと流れ

2社間ファクタリングとは、利用者・ファクタリング会社の2社で契約を完結させる取引形態です。

ファクタリング契約に売掛先が関わらないため、今後の取引に影響を与えず資金調達ができます。また、入金が最短即日とスピーディーなのも特徴です。

2社間ファクタリングを利用する流れは以下のとおりです。

  1. 売掛先へ商品やサービスを提供後、売掛債権が発生する
  2. ファクタリング会社に申込む
  3. ファクタリング会社と債権譲渡契約を締結する
  4. 手数料を差し引いた買取額が振り込まれる
  5. 売掛金の入金があり次第、ファクタリング会社へ送金する

売掛先から振り込まれた売掛金は、利用者経由でファクタリング会社に返金されます。

3社間ファクタリングの仕組みと流れ

3社間ファクタリングとは、利用者・ファクタリング会社・売掛先の3社で契約を完結させる取引形態です。

3社間ファクタリングは、2社間ファクタリングの流れに売掛先への通知・承諾のステップが加わります。

売掛先を契約関係に交えることで、ファクタリング会社の未回収リスクが低減できるため、手数料を安く抑えられる特徴があります。

3社間ファクタリングを利用する流れは以下のとおりです。

  1. 売掛先へ商品やサービスを提供後、売掛債権が発生する
  2. ファクタリング会社に申込む
  3. 売掛先に債権譲渡する旨を通知して承諾をもらう
  4. ファクタリング会社と債権譲渡契約を締結する
  5. 手数料を差し引いた買取額が振り込まれる
  6. 支払い期日に、売掛金が直接ファクタリング会社へ送金する

3社間ファクタリングでは支払い期日に売掛先から直接ファクタリング会社で返金されるため、利用者が回収する必要がありません。

ファクタリングの手数料相場

債権の所有者を移転させる「債権譲渡契約」を締結した後、ファクタリング会社から手数料を差し引いた買取額が入金されます。

ファクタリングの手数料相場は、おおむね以下のとおりです。

ファクタリングの種類 手数料の相場
2社間ファクタリング(面談) 10%~20%
2社間ファクタリング(オンライン) 2%~12%
3社間ファクタリング 1%~9%

金融機関の借入には利息の上限がありますが、ファクタリングには手数料の上限を定める法律がありません。

そのため、申込みするファクタリング会社によって手数料に開きがある可能性があります。ファクタリング手数料の相場感を身につけた上でサービスを選定し、調達コストで損をしないようにしましょう。

ファクタリングの5つのメリット

ファクタリングのメリットは以下の5つです。

  1. 調達スピードが速い
  2. 売掛金の未回収リスクがない
  3. 財務状況に関係なく利用できる
  4. 信用情報に影響を与えない
  5. 個人事業主でも利用しやすい

1.調達スピードが速い

ファクタリングの1番のメリットは、調達スピードが速い点です。

資金調達の代表格である銀行融資は、申込みから入金までに2週間〜1ヶ月程度かかります。一方でファクタリングは申込み当日に入金されるケースが大半です。そのため、大型受注の獲得などのチャンス到来時にすぐ対応できるので機会損失につながる心配がありません。

すでに手元にある資産を売却するだけで、資金調達できるのはファクタリングの強みと言えます。

2.売掛金の未回収リスクがない

売掛金の未回収リスクを負わないのも、ファクタリングのメリットです。

ファクタリングは原則、償還請求権のない契約を結びます。償還請求権とは売掛金の未回収時に、ファクタリング会社が利用者に弁済を請求できる権利です。

そのため、万が一売掛先が倒産などを起こして売掛金が回収不能になっても、利用者が弁済する義務がありません。

予期しない事態の発生によって自社が資金ショートする懸念がないのも、ファクタリングの魅力です。

3.財務状況に関係なく利用できる

利用者の財務状況に関係なく利用できるのもファクタリングの長所です。

銀行融資では自社の経営状況・事業実績・財務状況などを審査し、返済能力が見込まれる場合に限り、融資が実行されます。

一方、ファクタリングで重視されるのは、自社ではなく売掛先の支払い能力です。売掛先の法人登記や信用調査会社の情報を元に、売掛金の支払いに問題がなさそうであればファクタリング審査に通過します。

融資では利用者が借入額を返済しますが、ファクタリングでは売掛先が入金の役割を担うからです。

そのため、利用者が赤字決算・税金滞納・債務超過など財務状況が悪化していても、ファクタリングなら問題なく資金調達できます。

4.信用情報に影響を与えない

ファクタリングを利用しても、信用情報に影響を与えません。

信用情報とはクレジットやローンの契約に関する情報で、金融機関が貸付するか否かを判断する参考資料として用いられるデータです。金融機関で借入の申込みや利用をすると、信用情報機関に情報が共有され、取引履歴として記録されます。

ファクタリングは借入ではなく資産の売却であるため、信用情報機関に記録が残りません。よって、今後の融資審査に影響を与えず資金調達ができます。

今後、銀行をはじめとした金融機関を利用する予定がある事業主にはメリットが大きいと言えます。

5.個人事業主でも利用しやすい

多くのファクタリングサービスは個人事業主にも対応しています。

開業届を提出していれば利用可能なケースが多く、開業したばかりの実績がない事業主でも資金調達できます。

ただし、売掛先は法人に限定されている場合が大半です。売掛先が個人事業主、または一般の消費者だと利用できない点は留意しましょう。

ファクタリングの3つのデメリット

ファクタリングのデメリットは以下の3つです

  1. 手数料で利益が目減りする
  2. 売掛金を超える資金調達はできない
  3. 債権譲渡登記が必要なケースがある

    1.手数料で利益が目減りする

    金融機関の借入で利息が発生するように、ファクタリングも利用に応じて手数料が発生します。

    利便性の高いファクタリングですが、利用回数が多すぎると利益は目減りするので注意が必要です。

    ファクタリングの手数料は以下のとおりです。

    ファクタリングの種類 手数料の相場
    2社間ファクタリング(面談) 10%~20%
    2社間ファクタリング(オンライン) 2%~12%
    3社間ファクタリング 1%~9%

    たとえば、3社間で100万円をファクタリングすると1万円〜9万円の手数料が発生します。

    一度のファクタリング手数料が低くても、回数を重ねると確実に財務状況の悪化を招いてしまうため、利用頻度に注意しましょう。

    2.売掛金を超える資金調達はできない

    ファクタリングは売掛債権の売却であるため、額面を超える資金調達はできません。

    たとえば、100万円の売掛債権で手数料10%なら、調達できるのは90万円です。ファクタリングで希望金額を調達できない場合は、銀行融資やビジネスローンなどを併用する必要があります。

    3.債権譲渡登記が必要なケースがある

    ファクタリングを利用する際に、債権譲渡登記の設定が必要になるケースがあります。

    債権譲渡登記とは、債権譲渡した旨を法務局に申請して公的に証明する制度です。登記によって正当な権利者であると対外的に証明できるので、ファクタリングの二十譲渡を防ぐ効果があります。

    債権譲渡登記をすると、利用者には以下のデメリットが生じます。

    • 売掛先が登記内容を閲覧した際に、債権譲渡が知られるリスクがある
    • 手数料とは別に登記費用を利用者が負担する必要がある

    債権譲渡登記にかかる費用は、登録免許税7,500円・司法書士報酬5万円〜10万円です。

    ファクタリング会社によっては、債権譲渡登記が不要な場合もあります。債権譲渡登記があるか否かで調達コストは大きく異なるので事前に確認しておきましょう。

    ファクタリングの利用がおすすめのシーン

    ファクタリングの利用がおすすめなシーンは以下のとおりです。

    • 売掛先からの入金がずれてしまった
    • 支払いサイクルが長く資金繰りが厳しい
    • 銀行から融資が受けられない
    • 財務状況が悪く、借入できない
    • 信用情報に問題があり、借入できない
    • 担保・保証人が用意できない
    • 借入以外の資金調達をしたい
    • 急激な売上増減で一時的に資金が足りない

    上記のように、ファクタリングは急ぎの資金調達のシーンで大いに役立ちます。

    銀行融資は低金利で借りられる優秀な資金調達方法ですが、審査が厳しく、借りたいときに資金調達できない恐れがあります。

    銀行融資が利用できない際は、ファクタリングを併用して資金ショートを回避しましょう。

    ファクタリング会社を装った悪徳業者に注意

    ファクタリングを装ったヤミ金業者に遭遇する可能性がある点は注意しましょう。

    金融機関は貸金業法に則ったサービスを提供しますが、ファクタリングは法的な規制が少なく、悪質な手口にかかる恐れがあります。

    日本貸金業協会では、下記に該当する契約内容はファクタリングを装ったヤミ金融である可能性が高いとしています。

    • 売掛債権譲渡契約に償還請求権が付いている。
    • 売掛債権譲渡契約を結んだことを取引先に通知しない。
    • 申込人の(売掛金振込予定の)通帳、銀行印、キャッシュカードを預かる。
    • 金銭消費貸借契約を締結し、代表者や家族に保証人になることを求める。
    • 小切手、手形を担保に入れさせる。
    • 申込人の発行済み株式を譲渡担保とし、印鑑証明書、役員変更に関する登記委任状を提出するよう求められる。
    • 売掛金(現金)の受け取りが、銀行等からの送金ではなく手渡しでされる。契約書の写し、領収書などの書類が渡されない。
    • 手数料(債権額と買取額の差)が年率換算にすると、事実上、利息制限法の制限を超えた高金利になっている。

    引用:日本貸金業協会|「ファクタリング」を装ったヤミ金融にご注意ください

    大まかな手口としては、貸金業者ではない業者がファクタリングを謳って融資契約に誘導する流れです。

    ファクタリングで行うのは貸付ではなく、債権譲渡であるため、契約内容に沿っていないと感じたら契約を中断しましょう。

    ファクタリングの必要書類

    ファクタリング会社に提出を求められやすい必要書類は以下のとおりです。

    • 身分証明書
    • 通帳のコピー
    • 売掛金を証明する資料
    • 決算書・確定申告書
    • 登記簿謄本
    • 印鑑証明書
    • 納税証明書

    このうち、ファクタリング会社によっては2つ〜3つ程度でよい場合もあります。なお、登記簿謄本・印鑑証明書・納税証明書は法務局で取得可能です。

    取得方法には窓口・郵送・オンラインがあるので、急ぎであれば当日発行してもらえる窓口申請を利用しましょう。

    ファクタリングを利用する流れ

    ファクタリングを利用する流れは以下のとおりです。

    1. 申込み:ファクタリング会社に電話・メール・Webフォームで申込みをする
    2. 必要書類を提出:申込み内容に応じて必要書類を提出する。ヒアリングを行う場合もある
    3. 審査:ファクタリングの利用可否について審査が行われる。面談を行う場合もある
    4. 契約の締結:提示された契約内容に合意したら契約を締結する
    5. 入金:ファクタリング会社から買取代金が入金される

    ファクタリングの申込みが銀行の営業時間外だと、翌営業日の入金になる可能性があります。即日の資金調達を希望する場合、午前中の早い時間帯にファクタリング会社に申込みしましょう。

    ファクタリングに関するよくある質問

    ファクタリングに関するよくある質問に回答しています。

    • ファクタリングと手形の違いはなんですか?
    • ファクタリングの支払い期日に遅れるとどうなりますか?

    ファクタリングと手形の違いはなんですか?

    ファクタリングは「売掛債権」、手形割引は「受取手形」を売却の対象にしている点が両者の大きな違いです。

    その他にも、ファクタリングと手形割引には以下のような違いがあります。

    業者 ファクタリング 手形割引
    貸倒れ責任の所在 利用者は責任を負わない 利用者が責任を負う
    手数料の割合 2社間(オンライン):2%~12%3社間:1%~9% 銀行・信用金庫:1.5%~4.5%専門業者:2.5%~15%
    審査で重視されるポイント 売掛先の信用力 利用者・売掛先の信用力
    貸金業に該当するか 該当しない 該当する

    手形割引は賃金業法が適用されるため、ファクタリングよりも審査のハードルは厳しい傾向にあります。

    自社の信用力に自信がない場合は、ファクタリングの利用を検討しましょう。

    ファクタリングの支払い期日に遅れるとどうなりますか?

    ファクタリングの支払い期日が遅れる原因が利用者にある場合、以下の流れで対処されます。

    1. 電話・メール・内容証明郵便などで任意の支払いを求める
    2. 遅延損害金を請求される
    3. 売掛先に債権譲渡通知を送付される
    4. 任意の支払いに応じなければ、支払督促・訴訟を行う
    5. 強制的に財産の差し押さえを行う

    ファクタリングの支払い期日は、2社間契約だと売掛金の入金日から10日前後で設定されるケースが多いです。ファクタリング会社への支払いが遅れる場合、すみやかにファクタリング会社に連絡して遅延の理由を伝えましょう。

    ファクタリングの特徴を理解して資金調達をしよう

    ファクタリングとは、売掛債権という資産を売却して資金調達する方法です。

    「最短即日で現金化できる」「財務状況が悪くても利用ができる」など、融資とは異なる特徴があり、気軽に資金調達が行えます。

    今回の記事では、ファクタリングの概要・メリットやデメリット・注意点について解説しました。

    資金繰りが厳しいときでも、ファクタリングを利用すれば資金ショートを回避しやすくなります。ファクタリングの特徴を理解して損をしない資金調達を目指しましょう。

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