悪徳・違法ファクタリング業者と優良ファクタリング会社の確実な見極め方をご紹介します。
ご利用予定のファクタリング会社は本当に信頼できる企業でしょうか?
実は、現在までのところファクタリング会社の設立に営業許可や免許、登録などの規制が設けられていません。
そのため、例えばヤミ金融や違法業者であったとしても、誰でも参入可能な事業となっているのです。
ファクタリングは会社経営を円滑にするためのサービスであって、経営を圧迫するものであってはなりません。
酷いケースでは、高額手数料などで最終的に売掛金以上の金額を支払うことになったり、法外な金利を請求されたり(ファクタリングに金利は発生しません)といったこともあったようです。
悪徳業者・違法業者は言葉巧みに違法であることに気が付かれないように利用者に近づき契約を迫ります。
本記事でご紹介する「優良業者と悪徳・違法業者の見分け方」を参考に、本当に信頼に値するファクタリング会社なのかしっかり見極めてみてください。
直接会いたがらない・面談場所を本社以外で指定される
特に2社間ファクタリングを扱うファクタリング会社にとって、利用者様が信頼できる人物であるか否かは非常に大切なポイントです。
利用者様に売掛金が入金され、その売掛金をファクタリング会社に渡して頂く手順となっているため、約束のお金を使い込んでしまうような経営者でないかどうか、事前に信頼できる方であるかどうかを見極めることが大切になってくるからです。
そのため、ファクタリング会社の中には本社で面談をしてからでないと契約はできないと言った会社もあるくらいです。
ただし優良企業でも即日振込など、短期での振り込みを叶えるために面会はもちろん、電話やネット申し込み可能としているところもあります。
悪徳業者・違法業者は警戒から面会を嫌がる傾向にあるため次のポイントを確認してみてください。
面談時のポイント
- 本社での面談が可能なのか。
- 本社の所在地を確認できるか。
- 本社の場所が秘書箱・マンションの一室などではないか。
携帯電話での対応がメイン
自社ホームページに固定電話番号が記載されているからと安心してはいけません。
クラウド転送サービス(PBX)を利用すれば電話機がなくても固定電話番号を取得して、バックグラウンドで携帯電話に繋げることができてしまう時代です。
ただ、転送サービスは高くつくため、後に携帯電話でのやり取りをお願いされたり、担当者が外出先にいるなど特殊な事情もないのに携帯電話から電話がかかって来たりする場合は、悪徳業者である可能性が高いです。
会社情報が十分に記されていない
優良なファクタリング会社のホームページには、次のような情報がしっかりと記載されています。
会社情報を見るポイント
- 会社名
- 代表者名
- 住所(写真)
- アクセス
- 固定電話の電話番号
- 設立年月日
- 資本金
- 取引先
- 事業内容
詳細の分からない相手と大金のやり取りをするというのはリスクが高すぎます。
こうした会社に関する情報をできるだけ多く明記しているかどうか確認しましょう。
担保・保証人を要求してくる
ファクタリングは、売掛金というモノを受渡しする債権譲渡契約(さいけんじょうとけいやく)に分類され、銀行や消費者金融のようなお金を貸し借りする金銭消費貸借=融資ではありません。
担保や保証人は金銭消費貸借契約=融資のルールに基づくものなので、契約分類が融資とは違うファクタリング利用にあたり担保や保証人を要求されるはずがないのです。
担保・保証人を要求し、融資サービスに意図的に導く違法業者もいるので注意しましょう。
法外な手数料を要求される
契約前までは魅力的な手数料を打ち出していたにも関わらず、契約直前になって「信頼がないから」「初回だから」などの理由で手数料を大幅に変更する業者に要注意です。
また、次のような諸手数料を理由に手数料を引き上げようとする傾向が悪徳業者にみられます。
手数料の注意項目
- 審査費用
- 売掛金登記費用
- 交通費
- 印紙代
ファクタリング会社を利用した場合、売掛金の75%~95%の資金調達が目安となります。
「計算してみたら売掛金の60%以下しか調達できない」といった場合は法外な手数料を提示している可能性が高いです。
ベストファクターではこうした諸手数料を込にして5~20%の手数料のみとなっていますので、安心してご利用くださいませ。
明細・見積書の内容に不明点がある
ファクタリングお申込みの際に「買取額の見積もり依頼」「見積もり査定」があるのは当然のことです。
見積書に関して次のような対応をする業者には十分に気を付けてください。
見積書のチェックポイント
- 見積書を出してくれない
- 概算しか書いておらず詳細が分からない
- 事前に告知されていない訳の分からない費用品目が記載されている
契約書を発行しない・控えをくれない
ファクタリングを装った違法な高利貸しなどでは、自身が違法行為をしていることを自覚しています。
そのため証拠隠ぺいのために契約書の控えを渡すことはまずありません。
契約書に関して次の点を必ず確認してください。
契約書のチェックポイント
- 契約書を発行してくれるのか
- 自社保管用の契約書の控えをもらえるのか
- 契約書の内容は確かなものなのか(契約書発行直前に内容を変更するといった悪質な業者もいるため)
優良なファクタリング会社であれば、契約書の内容は丁寧かつ量もそれなりのものがほとんどです。
契約書の内容に不明点があればファクタリング業者に遠慮なくヒアリングし、必要であればば修正を申し出てください。
優良な企業であるほど、こうした真摯に対応してくれるはずです。
口座名義がファクタリング会社とは別名になっている
振込み口座がファクタリング業者名とは違う名義の法人口座、違う名義の個人口座になっているのであればほぼ100%悪徳業者だと考えてよいでしょう。
法人口座は犯罪の温床になる可能性があるため銀行側も開設にはかなり慎重になっています。
そのため、犯罪組織・ヤミ金融・サギ業者などはそう簡単に法人口座を開設できません。
悪徳業者・違法業者によるファクタリング会社では、こうした口座の不一致を知られまいと、振込み直前まで口座情報の開示をしぶるケースもあるようです。
弁護士・警察を介して口座凍結処置が取られないよう、慎重になっているのです。
振込み口座名義が会社名と一致するか、また、三菱東京UFJ・みずほ・三井住友等メガバンクの口座かどうかをチェックしてください。
楽天やジャパンネット銀行は審査が緩いため、少々信用に欠けてしまいます。
闇金業者としてマークされていないか
日本貸金業協会のウェブサイトでは、ファクタリング会社を装った悪徳業者のリストを作成しています。
次のぺージから利用を検討しているファクタリング会社が悪徳業者リストに該当していないかチェックしてみてください。
売掛金入金日より前の入金を要求される
2社間ファクタリングの流れは次のようになります。
- (売掛金-手数料)を差し引いた差額を利用者様にお支払い
- 売掛先から利用者様に売掛金が支払われる
- 利用者様からファクタリング会社に売掛金を納めて頂く
②の段階以前にファクタリング会社にお金をお振込み頂くことはありません。
売掛金の入金日より先にファクタリング業者への入金日が設定されている場合「おかしい」と判断しましょう。
悪徳業者でなくとも違法性のあるファクタリング
ここで言う違法とは、貸金業の許可を得ずに金銭貸借契約とみなされる契約を締結することです。
②は、債権額の一部だけを利用したファクタリングです。
通常、売掛金はいくつかに分割できるものではないため、たとえ一部であっても事実上その全額を押さえることになります。
そのため、これが担保として判断される可能性があるのです。
まとめ
ファクタリングの違法業者・悪徳業者の見極め方をご紹介しました。
ファクタリング市場は大手企業が参入していないため、中小規模のファクタリング会社がほとんどを占めている状態です。
だからこそ、決して焦らずに信頼できる企業なのかを確認・見極めることが大切なのです。
「こんなハズではなかった」と後悔する結果にならないよう、本記事の内容を参考に大満足のファクタリングを実現して頂ければ幸いです。