ファクタリングの仕組み
ファクタリングを初めて利用される方へ。安心手続きご利用ガイド
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ファクタリング【即日スビード資金調達】

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ファクタリングを初めて利用される方にも安心のお手続き方法が理解できる「初めてのファクタリングご利用ガイド

こんにちは、ベストファクターの四ツ柳です。

借入とは異なる資金調達方法として、いま注目を集めているファクタリングですが、利用いただいたことのない方からすれば、ファクタリングによる資金調達に不安を感じるかもしれません。

そこで今回は、売掛先(取引先)に売掛債権の譲渡・売却事実が通知されない「2社間ファクタリング」について、

  1. 基本的な手続きの流れ、
  2. 審査や契約方法、
  3. 手数料の考え方など、

初めてファクタリングを利用される方の疑問にお答えして行きたいと思います。

記事の目次

初めてのファクタリング基礎知識

まずファクタリグを初めてご利用いただくに先立ちいくつかの基礎知識をご案内いたします。

  • そもそもファクタリングとはどのような資金調達方法なのか?
  • 銀行融資などとはどう違うのか
  • 売掛金をファクタリング会社に譲渡・売却するにあたって、売掛先にその事実が知られることがあるのか?

ファクタリングという資金調達方法そのものに関する疑問にお答えする記事をいくつかご紹介します。

ファクタリングの手続きの流れ

ここからは、2社間ファクタリングの手続きの流れについて解説していきます。

お問い合わせから契約終了までの大まかな流れとしては、次のとおりです。

お手続きの流れ
ファクタリング手続きの詳しい流れについて解説していきます。

ファクタリング会社へお問い合わせ|1

まずはお電話、またはメールフォームよりお問い合わせください。

ファクタリングをご利用いただくには、大前提として売掛債権が発生している必要があります。

お問い合わせの際に未回収の売掛債権があるかご確認いただきます。

たとえば飲食店様、小売店様のクレジットカード決済のように「これは売掛債権にあたるのか?」という判断しづらい資産がありましたら、お気軽にご相談ください。

また、お客様からは「2社間ファクタリングの手数料はどれくらいか?」というご相談が多く寄せられます。

当社では2社間ファクタリングの手数料を売掛金の買取額の「2%~20%」でご利用いただいております。

ファクタリングの手数料や調達額を確認

2社間ファクタリングの場合、手数料は5%〜20%程度が相場です。

ファクタリングでは手数料が控除された金額がお客様の口座へ振り込まれます。

売掛債権の金額ごとにどの程度の金額がお客様の口座へ振り込まれるのか見ていきましょう。

1売掛金100万円の場合
手数料率 振込金額
5% 95万円
10% 90万円
15% 85万円
20% 80万円

2売掛金50万円の場合
手数料率 振込金額
5% 47.5万円
10% 45万円
15% 42.5万円
20% 40万円
2売掛金200万円の場合
手数料率 振込金額
5% 190万円
10% 180万円
15% 180万円
20% 160万円

手数料率が大きくなり、売掛債権の金額も大きくなると、手数料として控除される金額は大きくなるので注意しましょう。

ファクタリングの審査|2

ファクタリングの契約を締結するためには、審査が必要となります。

審査の際には次の書類等をご準備ください。

審査に必要な書類

審査時に必要な書類
  • 本人確認書類(免許証・パスポートなど)
  • 入出金の通帳(WEB通帳含む)
  • 請求書・見積書・基本契約書(取引先との契約関連書類)

契約はご来店いただくか訪社させていただくなど、ご対面によって行います。

入金を急がれる場合、あらかじめお問い合わせ時にスケジュール調整をさせていただきますのでご安心ください。

ファクタリングの審査や手数料に最も影響を与えるのが、売掛債権の種類と売掛先の信用です。

融資と異なり、ファクタリングはあくまで売掛金の買取りサービスですので、銀行等の与信が通らない場合でももちろんご利用いただけます。

ファクタリングのご契約|3

2社間ファクタリングでは、次のふたつの契約をさせていただきます。

契約内容

2社間ファクタリングの契約
  1. 債権譲渡契約
  2. 業務委託契約(集金業務)

①の「債権譲渡契約」はファクタリングの契約自体を指します。

②の「業務委託契約」とは、売掛金の回収を当社に代わって集金してくださいという契約です。また、万が一売掛先が売掛金の支払いを遅れた場合などに、当社に代わってお客様に売掛金の支払いの催促をお願いさせていただくという主旨も含まれます。

簡単に言えば、「売掛先から売掛金を回収してください」ということです。

お客様が当社に代わって回収をしていただけるため、当社から売掛先企業に対して請求することはありません。そのため、売掛先企業に知られることなく資金調達が可能になります。

また、ファクタリングのご契約時にも必要な書類があります。

次の書類をご準備ください。

契約に必要な書類

契約時に必要な書類
  • 納税証明書
  • 印鑑証明書
  • 登記簿謄本など

契約の締結後に、お客様ご指定のお口座に買取額を振込いたします。

ここまでにあらかじめご相談をいただいたり、必要書類をご用意いただくなどの前準備をしていただければ、最短即日の入金が可能です。

売掛先からの売掛金を回収|4

売掛先からの代金回収に関して、お客様よりご相談いただく内容に「もし売掛先が倒産などして売掛金が回収できなかった場合、自社が立て替える必要があるのか?」というものがあります。

2社間ファクタリングには「償還請求権がない」とく特徴があります。

償還請求権とは、売掛先の企業の倒産や廃業などにより売掛金が入金されなかった場合、ファクタリング会社が利用者に対して支払いを請求できる権利のことを言います。

なお、業者の中には「償還請求権あり」で契約するところもありますが、償還請求権ありのファクタリングは実質的な貸付ですので、実施するには貸金業者登録が必要な行為です。

貸金業者登録がないのにも関わらず「償還請求権あり」でファクタリングを取り扱う業者は、違法業者いわゆる闇金ですので、絶対に取引しないでください。

売掛金を回収できない場合

2社間ファクタリングの多くが償還請求権なし(ノンリコース)の契約ですので、万が一売掛先が債務不履行(デフォルト)を起こしてもお客様に支払い義務は発生しません。

そのため、売掛債権の種類と売掛先の信用によっては、ファクタリング会社が負うリスクが大きいと判断、手数料が高めに設定される可能性があります。

回収した売掛金のご入金|5

支払期日に売掛先から入金があり次第、お客様からファクタリング会社にお支払いいただきます。

ファクタリング会社はこれで債権を回収できるので、回収できればファクタリング会社から売掛先企業へ何か連絡をするようなことはござません。

これにてファクタリングの契約は終了となります。

2回目以降の利用には特典あり

初回のご契約は書類の準備や審査に時間がかかる場合がありますが、
ファクタリングのご利用2回目以降からは、お手続きがスムーズになり、ファクタリングの手数料も下がりますので、
継続的してご利用いただくことでメリットがあります。

無計画にファクタリングを利用することは決しておすすめしませんが、複数回ファクタリングを利用するのであれば、絶対に同じファクタリング会社を継続利用した方がメリットがあります。長くお付き合えるパートナーとして、ぜひお気軽にお声かけください。

ファクタリングのメリット

ファクタリングには銀行融資などの資金調達方法と比較して、次の5つのメリットがあります。

  • 銀行融資に通過できなくても資金調達できる
  • 最短即日で入金
  • 売掛先や取引先に知られない
  • 担保や保証人がなくても利用できる
  • 借入ではない

審査に通過しやすく、スピーディーに資金調達できる点が大きな特徴です。

ファクタリングの5つのメリットについて詳しく解説していきます。

銀行融資に通過できなくても資金調達できる

ファクタリングは銀行融資とは全く異なる基準で審査を実施しています。

そのため、銀行融資の審査に通過できなくてもファクタリングであれば審査に通過して資金調達に成功する可能性があります。

ファクタリングの審査では「売掛債権が期日通りに支払われるかどうか」という点が重視されるためです。

銀行やビジネスローンは利用者に信用がないと審査に通過できませんが、ファクタリングであれば売掛債権が期日通りに支払えると判断されれば審査に通過できる可能性は高くなります。

銀行融資とはまったく別の簡単で審査を受けられるのはメリットです。

最短即日で入金

ファクタリングは最短即日で入金が可能です。

ファクタリングには2社間ファクタリングと3社間ファクタリングがあり2社間ファクタリングであれば即日入金が可能です。主な違いは以下の通りです。

契約当事者 メリット デメリット
2社間ファクタリング 利用者・ファクタリング会社 最短即日入金可能
売掛先に秘密で資金調達
手数料が高い
3社間ファクタリング 利用者・売掛先企業・ファクタリング会社 手数料が低い 入金までに数日必要

2社間ファクタリングは契約当事者が利用者とファクタリング会社の2者のみです。

そのため、契約に時間がかからず、即日入金が可能です。

銀行融資を利用した場合、運転資金で2週間程度の時間がかかりますし、設備資金の場合1ヶ月以上も時間がかかることもあります。

ファクタリングであれば最短即日で入金があるため、急いで資金が必要なときにも利用しやすい点はメリットです。

売掛先や取引先に知られない

2社間ファクタリングを利用した場合、売掛先企業や取引先に対して秘密で資金調達が可能です。

外部から資金調達したことを取引先などに知られてしまうと「あの会社の経営状態はよくないのかもしれない」と自社がネガティブに評価される可能性があります。

2社間ファクタリングであれば売掛先に知られずに売掛債権を売却できます。

また、決算書にも資金調達した内容が記載されることはないため、売掛先や取引先に知られず資金調達できる点はメリットです。

担保や保証人がなくても利用できる

ファクタリングは担保や保証品がいなくても利用可能です。

売掛債権という資産を売却しているだけですので、資金調達に必要なものは売掛債権のみです。

そのため、会社に担保や保証人がなくても資金調達できますし、審査ではファクタリング利用者にどの程度の資産があるのかについて調べられることもほとんどありません。

銀行融資では担保や保証人が要求されることがあり、特に担保については有力な不動産などを担保提供した方が審査に通過しやすくなります。

ファクタリングは資産状況に関わらず審査を受けられるため、資産がある事業者とない事業者が同条件で資金調達できる点はメリットです。

借入ではない

ファクタリングは借入ではありません。

売掛債権という資産を売却しているだけですので、資産と資産の交換になります。

そのためファクタリングを利用して資金調達をおこなっても、負債が増えることはありません

借入によって負債が増えると、企業の貸借対照表には以下のような悪影響が生じます。

  • 貸借対照表の総額が増える
  • 自己資本比率が低下する

不要な資産も負債も持たずにできる限り貸借対処表を小さくするオフバランス化が評価されるため、ファクタリングを利用した方がオフバランスになり、審査では有利です。

また、負債が多いと自己資本比率が下がるため、企業の安全性ひ対する評価は下落します。

ファクタリングは負債ではないため、貸借対照表の総額は増えませんし、自己資本比率も低下しません。

ファクタリングを利用して資金調達することで、貸借対照表の評価が下がらない点はメリットです。

ファクタリング利用時の注意点

銀行融資に通過できない方も、最短即日で資金調達できるファクタリングですが、利用の際には以下の3つの点に注意して申し込みを検討しましょう。

  • 高額な手数料負担
  • 悪質な業者の存在
  • ファクタリングから抜け出せなくなるリスク

手数料は高額ですし、業者選びにも注意が必要です。

また、利用しすぎるとファクタリングから抜け出せなくなるリスクもあるため十分に注意してください。

ファクタリング利用時の3つの注意点について詳しく解説していきます。

高額な手数料負担

ファクタリングは銀行借入や日本政策金融公庫の融資などと比較して手数料負担が高額です。

例えば、1ヶ月先が支払期日の売掛債権を手数料10%でファクタリングした場合、1ヶ月間の資金調達のために10%の手数料を負担した計算になります。

この場合、年利に換算すると手数料負担は120%(10%×12ヶ月)にもなります。

銀行や日本政策金融公庫から事業資金を借りた場合の金利は1%〜4%程度ですので、ファクタリングの資金調達コストは膨大です。

ファクタリングの手数料は営業外費用ですので、経常収支を圧迫します。

また、手数料を負担することで売掛債権の入金額も少なくなるため、ファクタリングを利用することは経常収支と資金繰りには大きな負担です。

お金が必要なときには「今支払いができれば、他のことはどうでもいい」と場当たり的に考えがちですが、ファクタリングの手数料が資金繰りや収支に与える影響についても加味したうえで利用を検討しましょう。

悪質な業者の存在

ファクタリングを利用する際には業者選びに注意をはらう必要があります。

ファクタリング業には許認可も免許も登録も必要ありません。

どのような業者でもすぐに営業を開始できるため、ファクタリング会社を名乗る業者の中には法外な手数料を設定したり、実質的な貸付をおこなったりする悪質な業者が混じっています。

そのため、安全な業者を自分で探して申し込みをしなければなりません

金融庁も悪質なファクタリング業者について、以下のように注意喚起をおこなっています。

一般に「ファクタリング」とは、事業者が保有している売掛債権等を期日前に一定の手数料を徴収して買い取るサービスであり、法的には債権の売買契約です。
しかし、近時、ファクタリングを装った高金利の貸付けを行うヤミ金融業者の存在が確認されています。また、ファクタリングとして行われる取引であっても、経済的に貸付けと同様の機能を有していると思われるようなものは、貸金業に該当するおそれがあります。
事業者の皆様におかれては、こうした偽装ファクタリングを利用することのないよう、十分注意してください。
引用:金融庁|ファクタリングの利用に関する注意喚起

利用する前には、インターネットで該当するファクタリング会社の口コミなど調べ、安全な業者であることを確認したうえで申し込みましょう。

また、複数の業者から見積もりを取って、最も手数料の低い業者と取引する方法も有効です。

ファクタリングから抜け出せなくなるリスク

一度ファクタリングを利用してしまうと、その後ファクタリングから抜け出せなくなるリスクがあります。

ファクタリングは将来入金になる予定の売上を前倒しで受け取っているだけです。

そのため、ファクタリングを利用すると、当初の入金期日になると再び資金繰りは苦しくなり、再度ファクタリングを利用するという循環に陥り、ファクタリングから抜け出せなくなる可能性があります。

ファクタリングを継続的に利用しなければならないということは、高額な手数料を毎月支払い続けなければならないということですので、利用する前よりもかえって収支も資金繰りも圧迫されてしまいます

ファクタリングを無計画に利用すると、その後の資金繰りはさらに大変になってしまうため、ファクタリングは本当に緊急で資金が必要なタイミングなどの短期間のみ利用した方がよいでしょう。

ファクタリング審査のポイント

ファクタリングは銀行融資よりも審査に通過しやすいですが、以下のポイントを押さえていない場合には審査に通過できない場合もあります。

  • 売掛先企業の信用
  • 売掛債権の期間
  • 売掛先企業との取引歴
  • 利用者の信用

ファクタリング審査で重視されるのは、主に「売掛債権が回収可能かどうか」という点です。

ファクタリング審査で重視される4つのポイントについて詳しく解説していきます。

売掛先企業の信用

ファクタリングの審査で最も重視される点は売掛先企業の信用です。

ファクタリングは売掛債権の売買です。

ファクタリング会社にとっての債務者は売掛先企業ですので、審査においては「売掛先企業が期日通りに代金を支払えるかどうか」が最も重視されます。

具体的には売掛先企業が以下のような企業の場合には審査に通過できる可能性が高くなるでしょう。

  • 上場企業
  • 決算状況が優良な企業
  • 官公庁

これらの企業であれば、期日通りに代金を支払う可能性が高いと判断されて審査に通過できる可能性が高いでしょう。

複数の売掛債権を保有しているのであれば、最も優良な企業に対する売掛債権を売却することで審査に通過しやすくなります。

売掛債権の期間

売掛債権が支払期日になるまでの期間も審査では非常に重視されます。

期間が長ければ審査で不利になりますし、期間が短ければ審査で有利になります。

期間が長いと、期日になるまでに売掛先企業の業況が悪化して支払不能になるリスクが高くなるためです。

私たち個人が「1週間お金を貸して」と言われるのと「半年間お金を貸して」と言われたら、「1週間だったらお金を貸してもいいけど、半年は怖い」と考えることと同じです。

手元に期間が異なる複数の売掛債権を保有しているのであれば、期間が短い売掛債権を売却した方が審査に通過しやすく、手数料も低くなるでしょう。

売掛先企業との取引歴

利用者が売掛先企業とどの程度の期間取引をしているのかも審査では重視されます。

取引歴が長く、これまでの支払いに遅れがないのであれば審査では有利になります。

一方、取引歴が短い場合や、初めて取引する企業に対する売掛債権は「期日通りに支払うかわからない」と判断されて審査では不利になります。

スムーズかつ低コストで資金調達したいのであれば、毎月のように継続的に取引をしている企業でこれまでの支払いに遅れがない売掛債権を選択しましょう

利用者の信用

2社間ファクタリングでは利用者の信用も重視されます。

2社間ファクタリングでは利用者とファクタリング会社とのみで契約し、売掛先企業が契約に関与しないためファクタリング会社には以下のリスクが生じます。

  • 架空の売掛債権を偽造する
  • すでにファクタリングした売掛債権を他社に二重で譲渡する
  • 売掛先企業から支払われた代金を流用する

あまりにも利用者の業況や資金繰りが悪いと、これらの行為を犯すリスクがあるため、2社間ファクタリングの審査では利用者の信用も重視されます

決算状況などの数字から判断できる部分だけでなく、経営者の資質や人柄なども評価されるため、ファクタリング会社の担当者との約束や必ず守り、円滑なコミニュケーションを維持していきましょう。

ファクタリングを初めて利用する際の審査のポイント

ファクタリングを初めて利用する際は、継続的に取引のある企業よりも審査が不利になる可能性があります。

ファクタリングを初めて利用する際には次のようなポイントを抑えて申し込むことによって初回利用時に審査に有利になる可能性があります。

  • 信用力のある売掛債権を売却する
  • 自社の決算状況について明確に説明する
  • ヒアリングには丁寧に答える
  • 資金化までに時間がかかることを理解する

ファクタリングを初めて利用する会社が審査に通過するためのポイントについて詳しく解説していきます。

信用力のある売掛債権を売却する

手持ちの売掛債権の中でも最も信用力のある売掛債権を売却してください。

ファクタリング審査で最も重視されるのは売掛債権の信用力です。

売掛先企業が大手企業・上場企業・官公庁であれば、期日通りに支払う可能性が高いので、初めてファクタリングを利用する企業も問題なく審査に通過できる可能性があります。

また、取引歴の長い取引先に対する売掛債権を売却することも審査で有利になります。

複数の売掛債権を手元に保有しているのであれば、その中で最も信用力が高いと判断される売掛債権を売却しましょう。

自社の決算状況について明確に説明する

初めてファクタリングを利用する際には、自社の決算状況について明確に説明できるようにしておきましょう。

ファクタリング審査で主に確認される点は売掛先企業の信用です。

しかし、初めてファクタリングを利用する企業については、決算書などの提出が求められるケースが多くなっています。

悪質なファクタリング利用者の中には、架空の債権を計上し、ファクタリング会社からお金を詐取しようとするケースもあるためです。

ファクタリング会社は審査で「実在する売掛債権か」「利用者の売上規模と比較して過大な金額ではないか」という点を確認しています。

そのため、初回利用時には決算書や確定申告書を提出させ、決算内容や資金繰りについて説明を求めるケースが少なくありません。

決算内容については明確に説明できるようにしておきましょう。

ヒアリングには丁寧に答える

ファクタリングを初回利用する際には、決算内容の他、次のような内容についてもヒアリングがおこなわれるケースがあります。

  • 取引先との取引歴はどのくらいか
  • 毎月いくらの取引があるのか
  • 売掛債権の期日の後の資金繰りはどうするのか
  • なぜ資金が必要なのか

ファクタリング審査ではヒアリングが重視されます。

取引歴が長く、毎月同じ程度の金額の売り上げが入金される売掛債権ほどファクタリング審査では有利になります。

取引先との基本契約書を締結しているのであれば、基本契約書等も用意したうえで、ヒアリングに明確に答えられるよう、あらかじめ準備していきましょう。

資金化までに時間がかかることを理解する

始めてファクタリングを利用する際は入金までに時間がかかってしまうことを理解しましょう。

最短即日と広告しているファクタリング会社であっても、初回利用時には利用者の決算書の審査や詳細なヒアリングをおこなうなどの審査があるので、2回目以降に利用する際よりも審査に時間がかかります

最短即日入金と明記されているファクタリング会社であっても資金化までには数日程度の時間がかかってしまうことも多いので、ファクタリングに申し込む際には、時間に余裕を持って申し込みをおこなってください。

初めての利用におすすめファクタリング会社13選

初めてファクタリングを利用する方でも安心して利用でき、手数料負担もそれほど高額にならないおすすめの業者は以下の7社です。

  • ベストファクター
  • ビートレーディング
  • OLTA
  • 日本中小企業金融サポート機構
  • ラボル
  • ペイトナーファクタリング
  • フリーナンス
  • 電子請求書早払い
  • アクセルファクター
  • トップマネジメント
  • PAYTODAY
  • GMO BtoB 早払い
  • PMG

これらの業者であれば、初めてファクタリングを利用する方にも丁寧に対応してくれますし、法外な手数料を要求される心配もありません。

初めてのファクタリング利用におすすめの13社を詳しくご紹介していきます。

ベストファクター

取り扱いサービス 2社間/3社間/医療報酬債権など
契約方式 オンライン
手数料 2%〜
入金スピード 最短即日
買取限度額 30万円〜
公式サイトURL https://bestfactor.jp/

弊社ベストファクターはお客様との対面を重視してファクタリングを実施しております。

オンライン完結型のファクタリング会社は多いですが、弊社は契約時に必ずお客様と面談させていただき、顔を合わせて契約に内容をご確認いただいております。

弊社はお客様と信頼関係を構築し、お客様にとって資金繰りや経営全般に関して相談に乗らせていただける存在になりたいと考えているためです。

そのため、審査の際にはお客様の財務状態をしっかりと分析し、財務コンサルティングをおこないます。

その中で、お客様にとってファクタリングがベストな選択肢であると判断できた場合のみファクタリングを実施させていただきます。お客様に対して無理にファクタリングを薦めるようなことはありません

担当者の専門性や対応についても、インターネット上などで多くのお客様からご好評いただいております。

ファクタリング以外のこともご相談させていいただいておりますので、ぜひお気軽にご相談ください。

ビートレーディング

取り扱いサービス 2社間/3社間/医療報酬債権など
契約方式 対面/オンライン
手数料 2%〜
入金スピード 最短2時間
買取限度額 下限上限なし
公式サイトURL https://betrading.jp/

ビートレーディングは累計取引社数5.2万社、累計買取額1,170億円を超えている非常に実績のある企業です。各種ランキングサイトにも必ず上位に登場する店舗型ファクタリング会社の中で最も有名な会社といっても過言ではありません。

ビートレーディングも担当者の専門性が非常に高く、審査の際には財務コンサルティングを受けられます。

専門性が高く対応がよいとネット上での口コミも良好で、利用者の評判や実績ともに非常に信頼できるファクタリング会社であるといえます。

店舗型のファクタリング会社ですが、オンライン契約にもかなり力を入れており、申込から最短2時間で資金調達できます。

契約時には弁護士ドットコム監修のオンライン契約システムのクラウドサインを使用し、顧客の情報はSalesforceで管理します。顧客情報管理はかなり徹底されていますので安心して取引できるでしょう。

運営会社の信頼や実績を重視したい方にはおすすめです。

OLTA(オルタ)

取り扱いサービス 2社間
契約方式 オンライン
手数料 2%〜9%
入金スピード 最短即日
買取限度額 下限上限なし
公式サイトURL https://www.olta.co.jp/

OLTAはオンライン完結型ファクタリング会社のパイオニア的なファクタリング会社です。

日本にオンライン完結型のファクタリングを広めた会社で、OLTA登場以降、他の会社でもオンライン完結型のファクタリングが実施されるようになりました。

多くの大手企業と提携し、出資を受け、今は資本金44億円超の大きなファクタリング会社です。

また、メガバンク・ゆうちょ銀行・地方銀行などと提携し、銀行の顧客に対してファクタリングを販売しています。

信用を重視するファクタリング会社が提携している企業ですので、信頼性は抜群です。

申込から契約〜入金まですべてオンラインで完結するため、請求書のアップロードから24時間以内に審査結果が通知され、最短即日入金を受けられます。

上限手数料は9%と非常に低いため低コストで資金調達したい方にもおすすめです。

日本中小企業金融サポート機構

取り扱いサービス 2社間/3社間
契約方式 対面・オンライン
手数料 1%〜10%
入金スピード 最短3時間
買取限度額 下限上限なし
公式サイトURL https://chushokigyo-support.or.jp/

日本中小企業金融サポート機構は、非営利の一般社団法人が運営しているファクタリングサービスです。

また、国が認定する認定経営革新等支援期間に指定されており、信頼性と専門性が非常に高い業者です。

非営利団体が運営しているため、手数料設定が非常に低く、上限手数料10%は店舗型のファクタリング会社としては業界最低水準ですし、審査によってはさらに低くなることもあるようです。

認定経営革新等支援機関として、コンサルティング業務にもかなり力を入れているため、財務体質の改善や経営改善を希望するにも向いています。

以前は店頭か郵送でした契約できませんでしが、最近は日本中小企業金融サポート機構onlineというサービスを開始しており、申込から入金まで全てオンラインで完結し、最短3時間で入金可能です。

運営業者の信頼性や手数料の低さに加え、スピードを重視する方にもおすすめのファクタリング会社です。

ラボル

ラボル

取り扱いサービス 2社間
契約方式 非対面式
手数料 10%
入金スピード 最短60分
買取限度額 1万円〜限度なし
公式サイトURL https://labol.co.jp/

ラボルは運営会社が東証プライム上場企業の株式会社セレスの100%子会社という非常に安心できるファクタリング会社です。

手数料は10%固定ですので、法外な手数料が要求される心配はありませんし、あらかじめコストが把握できるため他者との比較も容易です。

また、1万円から利用できるため、売上規模の小さな個人事業主やフリーランスの方も気軽に利用できるでしょう。

最大の特徴は最短60分入金に24時間365日対応している点です。

いつでも最短60分で請求書を資金化できるため、夜間や土日祝日でもいつでもお金が必要になった時に活用できます。

主要ファクタリング会社の中で24時間365日短時間での入金に対応しているのはラボルだけです。

信頼性の高い業者からスピーディーに資金を調達したい方にラボルはおすすめです。

フリーナンス

取り扱いサービス 2社間
契約方式 非対面式
手数料 3%〜10%
入金スピード 最短即日
買取限度額 〜1,000万円
公式サイトURL https://freenance.net/

フリーナンスはGMOグループの企業であるGMOクリエイターズネットワークが運営するフリーランス向けのサービスです。

フリーナンスは「即日払い」という2社間ファクタリングを提供しており、あらかじめアカウントを作成しておけば請求書のアップロードから最短30分で審査回答が得られ、最短即日入金されます。

手数料の上限は10%と低めですが、2回目以降の利用でさらに低い手数料が適用される可能性があるため、繰り返しファクタリングを利用したい方におすすめです。

フリーナンスは即日払いの他に以下のようなフリーランス向けサービスも実施しています。

  • あんしん補償:業務上の賠償責任などを補償
  • フリーナンス口座:個人名ではなく屋号やペンネームで口座を作成できる
  • バーチャルオフィス:銀座・福岡のバーチャルオフィスを月額780円で利用可能

補償が少なく、原則的に個人名でしか口座を作成できないフリーランスですが、フリーナンスのアカウントを作成するだけで、無料で補償を得られて屋号やペンネームの口座を保有できます。

ファクタリングを利用しない方もアカウントを作成しておいて損はないでしょう。

電子請求書早払い

電子請求書早払い

取り扱いサービス 2社間
契約方式 オンライン
手数料 1%〜6%
入金スピード 最短2営業日
買取限度額 〜1億円

「とにかく低い手数料でファクタリングを利用したい」という法人には電子請求書早払いがおすすめです。

電子請求書早払いは上限手数料が6%と、2社間ファクタリングとしては圧倒的に低い手数料が特徴です。

場合によっては3社間ファクタリングよりも低い手数料で利用できるので、コストを抑えて利用したい方にはおすすめです。

さらに、電子請求書早払いは運営業者も安全です。

運営しているにはインフォマートとGMOペイメントゲートウェイという2つの東証プライム上場企業です。

ファクタリングを初めて利用する方の中には「ファクタリングは怪しい、不安」とネガティブな印象を持っている方も多いですが、電子請求書早払いであれば上場企業2社が共同で運営しているサービスなので安心して利用できます。

ただし、電子請求書早払いを利用できるのは法人のみとなっており、個人事業主やフリーランスの方は利用できません

また、審査には時間がかかり、初回利用時には申込から入金までは最短5営業日かかります。

資金が必要なタイミングまでに時間的に余裕のある法人の方は電子請求書早払いを利用するとよいでしょう。

アクセルファクター

アクセルファクター

取り扱いサービス 2社間・3社間
契約方式 対面・オンライン
手数料 2社間:1〜12%
3社間:0.5〜10.5%
入金スピード 最短即日
買取限度額 下限上限なし

アクセルファクターは店舗型の独立系ファクタリング会社の中でも業者の安全性や信頼度が高いことで評判の優良業者です。

運営会社が中小企業支援の専門家として国が認定している「認定経営革新等支援機関」ですので、高い専門性と経験を誇ります。

また、国が認定している業者なので、業者の安全性が高い点も大きな特徴です。

ファクタリングだけではなく、経営相談等にも応じてくれるので、経営で困ったことがあれば気軽に相談してみるとよいでしょう。

店舗型のファクタリング会社でありながら、スピード入金にはかなり力を入れており、アクセルファクターは申し込みから入金まで最短2時間で、申込者の約半数は即日入金に成功しています。

上限手数料12%は店舗型のファクタリング会社としては低いので、「相談しながら利用したい」という初めてファクタリングを利用する方にはアクセルファクターがおすすめです。

トップマネジメント

トップマネジメント

取り扱いサービス 2社間・3社間・注文書
契約方式 対面・オンライン
手数料 2社間ファクタリング:3.5%~12.5%
3社間ファクタリング:0.5%〜3.5%
注文書ファクタリング:3.5%~12.5%
ゼロファク:3.5%~12.5%
電ふぁく:1.8%~8.0%
入金スピード 最短即日
買取限度額 下限上限なし

トップマネジメントは、初めてファクタリングを利用する人も売掛債権さえ保有していれば何らかの方法で資金調達できる可能性が高い業者です。

取り扱っているファクタリングの種類がとにかく多いので、信用度の高い売掛債権さえ手元に持っていれば自社に合った方法で資金調達できる可能性があります。

トップマネジメントでは次のような商品を取り扱っています。

ファクタリング 内容・特徴
注文書ファクタリング 業務に取り掛かる前の注文書を売掛債権とみなして受注代金を早期に資金化
ゼロファク 補助金申請手続きとファクタリングを同時に実施。補助金の決定通知が降りたら、決定通知を債権とみなしてファクタリングを実施し、補助対象経費の前払い分を提供
電ふぁく 取引先からの入金口座をトップマネジメントが管理できる利用者名義の口座へ変更する2.5社間ファクタリング
ペイブリッジ 広告・IT業専門のオンライン完結型のファクタリングサービス

取引先からの受注段階で受注金額相当を資金化できる注文書ファクタリングや、補助金の前払い分をファクタリングによって融通してもらえるゼロファクなど多彩な商品が用意されています。

また、電ふぁくは入金口座を変更するだけで上限8%の手数料で利用できるので、手数料を抑えて利用したい方におすすめです。

商品の種類が多いので、初めてファクタリングを利用する人でも何らかの方法で資金調達できる可能性がある業者です。

また、運営業者は創業15年超、累計取引社数5.5万社超、東京商工会議所会員と信頼度が非常に高い業者です。

トップマネジメントは安心して利用できる点も、初めてファクタリングを利用する方におすすめできるポイントだといえます。

PAYTODAY

取り扱いサービス 2社間
契約方式 オンライン
手数料 1%〜9.5%
入金スピード 最短30分
買取限度額 10万円〜上限なし

PAYTODAYは初めてファクタリングを利用する方に多く申し込まれている業者です。

サービス開始から5年程度で累計申込金額は200億円を突破しており、実際に多くの人が利用しています。

初めてファクタリングを利用する人が申し込みやすい設計となっているだけでなく、非対面でスピーディーに契約できる点もファクタリング初心者の方に人気です。

申込から契約までは全てオンラインで完結し、AIが審査をおこなうAIファクタリングという手法を導入しています。

そのため入金までのスピードが非常に速く、申込から審査完了までは最短15分、申込から入金までは最短30という圧倒的に速いスピードを誇ります。

手数料も上限9.5%なので、コストを抑えて資金調達することも可能です。

スピードの速さと手数料の低さに定評がある優良ファクタリング会社で、初めてファクタリングを利用する方におすすめです。

GMO BtoB 早払い

取り扱いサービス 2社間・3社間
契約方式 対面・オンライン
手数料 注文書買取:スポットタイプ2.5%〜12.0%、継続タイプ2.0%〜12.0%

請求書買取:スポットタイプ1.5%〜10.0%、継続タイプ1.0%〜10.0%

入金スピード 最短2営業日
買取限度額 100万円〜1億円

GMO BtoB 早払いは東証プライム上場企業でGMOグループの中核企業のGMOペイメントゲートウェイが運営するファクタリングサービスです。

申し込みをおこなうと専任の担当者がつき、最初から最後まで同じ担当者に対応してもらえます

初めてファクタリングを利用する人も安心して利用できます。

請求書の買取だけでなく、注文書の買取も行っています。

取引先から注文が合った段階で、受注金額を資金化できるので、急に高額の受注が入って運転資金の確保が難しいという場面でも対応できます。

一般的に注文書ファクタリングは請求書ファクタリングよりも手数料が高額になる傾向がありますが、GMO BtoB 早払いであれば、注文書ファクタリングを上限12%という低めの手数料で利用できます。

請求書ファクタリングの場合は上限10%とさらに低く、継続利用を前提とした「継続タイプ」であればさらに手数料が下がる可能性があるので、初めてファクタリングを利用する方は、請求書でも注文書でも低めの手数料で資金調達可能です。

申込から資金化までに最短2営業日で、初回利用時は最短5営業日と資金化までに時間がかかります。

初めての人も安心して利用できるサービスですが、資金調達にはある程度の時間がかかるので時間に余裕を持って申し込むようにしてください。

PMG

取り扱いサービス 2社間・3社間
契約方式 対面・オンライン
手数料 1~12.8%
入金スピード 最短2時間
買取限度額 50万円~2億円

PMGは全国規模で店舗型の営業をおこなうコンサル会社兼ファクタリング会社です。

東京・大阪・福岡に本店支店を構えているだけでなく、札幌、仙台、千葉、さいたま、横浜、名古屋、広島にも営業所を構えています。

日本全国で店頭での申し込みや相談ができるので、初めてファクタリングを利用する方も不明点などを聞きながら申し込みが可能です。

2025年2月時点で東京商工リサーチの調査で「独立系ファクタリング会社売り上げNo.1」に選ばれており、非常に多くの人が利用しています。

2025年度(4月時点/5月決算)の成約件数は51,999件、買取金額は2,226億円と圧倒的な実績を誇ります。

ファクタリングだけでなくコンサル業も本格的におこなっている会社なので、創業間もない企業や資金繰りがうまくいっていない企業も、PMGであればコンサルティングを受けながら資金調達が可能です。

またオンライン完結のファクタリングにも対応しています。

オンラインであれば非対面で最短即日入金にも対応しています。

上限手数料は12.8%と店舗型とすれば低めの設定になっているので、コストを抑えて資金調達したい方にもおすすめです。

初めてファクタリングを利用する方にも、高額の資金調達をしたい中堅程度の法人にもおすすめのファクタリング会社です。

初回債権でも審査に通過できる?

初回債権とは、初めて取引する企業との間に生じた売掛債権です。

ファクタリング審査では、取引先企業からの入金が確認できる通帳や取引明細書のコピーの提出が必要になりますが、これは取引先企業からの入金実績を確認するためです。

初回債権では、この確認ができないので、結論的にいえば初回債権はファクタリング審査で不利になります。

そのため、初回債権でファクタリング審査に通過できるかどうかも確認しておきましょう。

初回債権でも審査に通過できることはありますが、次のようなリスクやデメリットが生じる可能性があります。

  • 初回債権は審査で不利になることがある
  • 初回債権は掛目や手数料が不利になることがある
  • 初回債権は審査に時間がかかることがある
  • 初回債権は審査での必要書類が増えることがある
  • 2社間ファクタリング審査に通過できないことがある

初回債権をファクタリングする際の注意点やデメリットについて詳しく解説していきます。

初回債権は審査で不利になることがある

初回債権はファクタリング審査で不利になりことがあります。

ファクタリング審査では取引先からの入金が確認できる通帳の写しの提出が要求されますが、初回債権では入金実績がないので、この確認ができません。

ファクタリング審査では「取引先企業が期日通りに入金するかどうか」が非常に重要になりますが、初回債権ではこの確認ができないのでファクタリング審査では不利になってしまいます。

ファクタリング会社によっては、初回債権の取り扱いをしない業者も存在します。

手元に初回債権しかないのであれば、まずはファクタリング会社に「初回債権の取り扱いの可否」を確認しましょう。

初回債権は掛目や手数料が不利になることがある

初回債権は掛目は手数料が不利になることがあります。

ファクタリングでは、売掛債権の額面金額全額を買い取ることはほとんどなく、基本的には掛目を乗じた金額の買い取りをおこないます。

例えば、100万円の売掛債権に掛目80%が適用された場合、100万円の80%の80万円が買い取りの対象で、そこから手数料を控除した金額が入金されます。

初回債権は「期日通りに支払うかどうか」の確認が取れないので、ファクタリング会社にとってはリスクの高い債権です。

そのため、掛目を低くして買取額を少なくするのが一般的です。

さらにファクタリング会社のリスクヘッジ部分である手数料についても高めの利率を設定し、万が一の場合のリスクに備えます。

初回債権をファクタリングする場合、掛目や手数料で不利になるので、調達できる金額が少なくなってしまう可能性がある点に注意しましょう。

初回債権は審査に時間がかかることがある

初回債権をファクタリングする場合、審査に時間がかかってしまうことがあります。

ファクタリング会社の中には「最短即日入金」と謳っているところもありますが、初回債権はファクタリング会社にとってリスクが大きく、通帳や取引明細書から期日通りに入金する企業かどうかの確認も取れないので、時間をかけて慎重に審査をおこないます。

そのため「最短即日入金」のファクタリング会社も、初回債権の場合は、数日程度の時間がかかるケースもあります。

急いで資金が必要な場合には、初回債権では期日までに必要な資金調達ができない可能性がある点に注意して、計画的に資金繰りをおこなってください。

初回債権は審査での必要書類が増えることがある

初回債権はファクタリング審査での必要書類が増えることがあります。

通帳や取引明細書からでは売掛先企業が期日を守って支払いをするかどうかの確認ができないためです。

ファクタリング会社の中には「審査の際に必要な書類は通帳のコピーと請求書の2点だけ」という業者も多いですが、初回債権の場合はこの限りではありません。

初回債権の場合は売掛債権の実在性を確認するために、本当に注文があったことを確認するための発注書や納品書の写しや取引基本契約書などの提出を求められる可能性があります。

初回債権の審査では、ホームページに記載のない書類の提出まで求められることがあるので、迅速に提出するようにしてください。

2社間ファクタリング審査に通過できないことがある

初回債権はこれまで取引実績がないので、売掛先企業が期日通りに支払いをするだけでなく、売掛債権の実在性も疑われることもあります。

架空債権を買い取ってしまうことがないよう、2社間ファクタリングでは取り扱われずに3社間ファクタリングを提案されるケースがあります。

3社間ファクタリングであれば、あらかじめ売掛先企業の同意を得て契約するので、架空債権や二重譲渡のリスクがないためです。

そのため、初回債権については「2社間ファクタリングはNGだか、3社間ファクタリングであれば買取を実施する」とう業者が多くなっています。

初めて取引をする企業に「ファクタリングを利用する」と知られてしまうことになるので、利用者と売掛先企業の関係性という意味では決してポジティブな事象ではありません。

3社間ファクタリングは避けたいという方は、複数社から2社間ファクタリングの相見積もりをとるようにしてください。

初回債権でも審査に通過するためのポイント

初回債権は継続取引がある取引先に対する売掛債権よりも審査が不利になる可能性があります。

しかし、初回債権でも次のようなポイントを押されば審査に通過できる可能性があります。

  • ヒアリングには明確かつ詳細に答える
  • 3社間ファクタリングへ申し込む
  • 優良企業の売掛債権を売却する
  • 期日の短い売掛債権を売却する
  • 最小限の金額に申し込む

初回取引の売掛債権でファクタリング審査に通過するためのポイントについて詳しく解説していきます。

ヒアリングには明確かつ詳細に答える

初回債権は「売掛先企業とはどのような関係なのか」「他に取引先があるのになぜ初回債権をファクタリングするのか」「資金繰りの状況はどうなのか」などのヒアリングがおこなわれる可能性があります。

継続取引がある売掛債権よりも間違いなく詳細なヒアリングがおこなわれますが、詳細かつ真摯にヒアリングには答えましょう。

答える内容はもちろんですが、ヒアリングに積極的に応じる姿勢なども審査では重視されるので、倒な態度を取らずに積極的にヒアリングには答えるようにしてください。

3社間ファクタリングへ申し込む

初回債権は2社間ファクタリングよりも3社間ファクタリングの方が審査に通過しやすくなります。

あらかじめ売掛先企業の同意を得て契約する3社間ファクタリングでは、架空債権や二重譲渡とのリスクが非常に低くなるためです。

そのため、初回取引をしている売掛先企業がファクタリングに対して同意をしてくれるのであれば、3社間ファクタリングへ申し込んだ方が審査に通過しやすいでしょう。

3社間ファクタリングは2社間ファクタリングよりも手数料が低いので、資金調達コストも抑えられます。

なお、3社間ファクタリングは入金までに1週間〜2週間程度の時間がかかるので、時間に余裕を持って申し込むようにしてください。

優良企業の売掛債権を売却する

初回取引で売却する売掛債権はできる限り優良企業に対する売掛債権の方が審査で有利になります。

例えば、上場企業や官公庁に対する売掛債権であれば、例え初回債権であったとしても「期日に遅れる可能性は低い」と判断されるためです。

ファクタリング審査で重視されるのはあくまでも売掛債権の信用なので、初回債権であっても期日に遅れることはないと判断されるのであれば、問題なく審査に通過できますし、低い手数料が適用される可能性も高いでしょう。

初回債権しか手元にない場合は、手元にある売掛債権の中で、最も支払能力が高いと考えられる売掛債権を売却することで、審査通過の可能性を高められるでしょう。

期日の短い売掛債権を売却する

できる限り支払期日までの期間が短い売掛債権を売却しましょう。

期日までの期間が長ければ長いほど、ファクタリング会社が代金を立て替えている期間が長いので、その間に売掛先企業の経営が悪化して、売掛債権がデフォルトするリスクが高くなります。

初回債権はただでさえリスクが高いと判断されるので、期日までの期間が長ければファクタリング審査では不利になってしまいます

反対に、期間が短い売掛債権であれば、期日までに売掛先が経営悪化するリスクが低いので、審査では有利になります。

そのため、できる限り支払期日までの期間が短い売掛債権を売却した方がよいでしょう。

最小限の金額に申し込む

初回債権の場合は、必要最小限の金額で申し込みをした方がよいでしょう。

ファクタリング会社は買い取る金額が少なければリスクが低いので審査に通過しやすいですが、買い取る金額が多い場合は、もしもの場合のリスクが大きいので審査で不利になります。

そのため、初回債権をファクタリングする場合には、必要最小限の金額での申し込みをおこなった方が審査に通りやすくなります。

売却額が少ない方が手数料負担も抑えられるので、初回債権でファクタリングを利用する際には必要最初限の金額で申し込むようにしてください。

ファクタリング初心者で向いているのはこんな人

ファクタリング初心者でファクタリングの利用に向いているいるのは次のような人です。

  • 銀行融資の審査に通過できない人
  • 短期間だけお金が必要な人
  • 借入金を増やしたくない人
  • 最短即日で資金調達したい人
  • 売掛先の支払いが心配な人

初めてファクタリングを利用する人で、上記のような事情を抱えているのであればファクタリングの利用が向いています。

ファクタリングに向いているのはどんな人なのか、詳しく解説していきます。

銀行融資の審査に通過できない人

銀行融資の審査に通過できない人はファクタリングであれば審査に通過できる可能性があります。

ファクタリング審査は主に売掛債権の信用に対しておこなわれます。

そのため、売掛先企業が期日通りの支払いに問題がないと判断できる企業であれば審査に通過できる可能性は非常に高くなります。

融資審査の場合は、いくら取引先が優良企業でも利用者の経営状況が悪ければ審査で有利になることはありません。

しかし、ファクタリングであれば自社の信用よりも売掛先企業の信用が重視されるので、赤字や債務超過を理由として銀行融資の審査に通過できない場合には、ファクタリングであれば資金調達できる可能性があります。

短期間だけお金が必要な人

1ヶ月〜2ヶ月程度の短期間だけお金が必要な方はファクタリングに向いています。

ファクタリングはファクタリングの利用から売掛債権の期日までの短い期間のみ資金繰りが楽になる資金調達方法です。

そのため、「来月になれば大口の売り上げ代金が入金になるがそれまでは資金繰りが苦しい」などの短期間だけお金が必要という場面に活用できます。

反対に、慢性的にお金が不足している場面でファクタリングを利用しても根本的な解決にならず、ファクタリングから抜け出せなくなり、高額な手数料負担によってむしろ資金繰りが悪化するリスクがあるので注意しましょう。

ファクタリングは短期間だけお金が必要という場面で利用するようにしてください。

借入金を増やしたくない人

貸借対照表の負債を増やしたくない方にファクタリングは向いています。

ファクタリングは売掛債権という資産を売却して、現金預金という資産と交換する会計処理をおこなっているだけです。

銀行融資で資金調達したときのように借入金という負債が増えるわけではありません。

負債が増えると自己資本比率が低下して、企業の安全性に対する評価が下落します。

また、借入金の分だけ貸借対照表が大きくなってしまいます。

今は、できる限り貸借対照表を小さくして、最初の資産と負債で最大限の利益を獲得する「オフバランス化」が評価される時代です。

ファクタリングであれば貸借対照表が大きくならないので、オフバランス化にも寄与します。

負債を増やさずに銀行などからの貸借対照表に対する評価を下落させたくない方にもファクタリングはおすすめです。

最短即日で資金調達したい人

最短即日で資金調達したい方もファクタリングは向いています。

2社間ファクタリングであれば、申込日当日に資金調達できる業者は数多く存在するためです。

銀行融資の場合には2週間〜3週間程度、日本政策金融公庫の場合は1ヶ月以上の時間がかります。

急いで資金が必要なタイミングでは融資では間に合いませんが、ファクタリングであれば最短即日資金調達できるので、緊急時の入り用にも対応可能です。

融資では間に合わないタイミングで資金を必要としている方に、最短即日入金に対応しているファクタリングが向いています。

売掛先の支払いが心配な人

売掛先企業が期日通りに支払うかどうか不安な方にもファクタリングが向いてます。

ファクタリングは償還請求権なし(ノンリコース)で実施されるためです。

償還請求権とは、、もしもファクタリング後に売掛債権が回収不能になった場合に、元の売主であるファクタリング利用者に対して、その代金をファクタリング会社が請求する権利です。

ファクタリングは償還請求権なしなので、もしも売掛債権が回収不能になってもその代金を補填する必要はありません。

つまり、ファクタリングは売掛債権の未回収リスクまで一緒に売却できます

支払能力が心配は取引先に対する売掛債権を持っているのであれば、ファクタリングで売却することで未回収になる心配がないので安心です。

支払いが不安な売掛先があるのであれば、当該売掛債権に対してファクタリングを利用するのがおすすめです。

なお、償還請求権あり(ウィズリコース)のファクタリングは実質的な貸付です。

償還請求権あり(ウィズリコース)でありながら、融資よりも高い手数料を設定している業者が、違法金利で実質的な貸付をおこなう闇金なので、絶対に利用しないでください。

ファクタリングについてよくある質問

はじめてファクタリングを利用する方からよく寄せられる疑問点をご紹介していきます。

  • 契約書なしでファクタリングは利用できますか?
  • ファクタリング審査には誰でも必ずとおりますか?
  • ファクタリングで代金を支払わないとどうなりますか?
  • ファクタリングにはどんな費用が発生するのでしょうか?

不安な点や不明な点はしっかりと解消したうえでファクタリングを利用しましょう。

契約書なしでファクタリングは利用できますか?

ファクタリング会社の中には契約書なしで売掛債権の買取を実施する業者も多いようです。

しかし契約書なしでファクタリングを利用する業者とは取引しない方がよいでしょう。

契約書なしということは、ファクタリング会社との契約内容について証明するものがないということですので、業者によっては後から法外な手数料やその他の費用を請求する可能性もあります。

また、もしも売掛債権が回収不能に陥ったときはファクタリング会社から代金を請求されるリスクもあります。

通常の金融取引や売買契約においては、契約書は2通作成し、当事者同士で1通ずつ保有するのが基本です。

ファクタリングにおいても同様ですので、契約書がない取引は絶対におこなわないようにしてください。

オンライン完結型のファクタリングでも、オンライン契約システムで契約書が締結されるファクタリング業者を利用しましょう。

ファクタリング審査には誰でも必ずとおりますか?

誰でも必ずとおるファクタリング審査など存在しません。

ファクタリングでは必ず審査がおこなわれるため、審査に落ちる人も存在します。

そのため「誰でも必ず審査にとおる」という文言自体、申し込みさせることのみを目的とした悪徳業者の勧誘であると考えた方がよいでしょう。

「必ず審査にとおる」「審査通過率100%」などの、確実性を謳った業者とは絶対に取引しないようにしてください。

ファクタリングで代金を支払わないとどうなりますか?

ファクタリングで代金を支払わないと、売掛先企業はファクタリング会社に対して債務不履行をしたことになります。

そのため、ファクタリング会社は売掛先企業に対して督促や催告をおこない、それでも返済が履行されない場合には、民事上の損害賠償請求が行われる可能性もあります。

いずれにせよ、代金を支払わないと2社間ファクタリングであってもファクタリング会社から直接売掛先企業へ請求がおこなわれる可能性が非常に高くなり、売掛先企業との関係性が壊れるのは必至です

2社間ファクタリングで売掛先企業にファクタリングの利用が知られないのは期日通りに代金を支払った場合で、期日に遅れた場合は売掛先企業に知られてしまう点には注意しましょう。

ファクタリングにはどんな費用が発生するのでしょうか?

ファクタリングに発生するのは手数料のみです。

基本的には手数料以外の費用を請求することはできません。

悪徳業者は以下のような費用を請求するため注意してください。

  • 広告費
  • 消費税
  • 事務費

ファクタリングの手数料に消費税は課されませんし、その他の費用も全て手数料に含まれているものと解されています。手数料以外の費用を請求された場合は悪徳業者であると判断し、取引しない方が無難でしょう。

なお、企業が遠方に位置するなどの理由で、特別にファクタリング会社が出張する場合の出張費は優良業者でも発生することがあります。

初めてファクタリングをするなら

今回の記事では、2社間ファクタリングの契約手続きの流れを順を追ってご説明させていただきました。

ファクタリングをご利用いただくことで、売掛債権という資産の譲渡・売却が可能であり、これにより資本構成などお客さまの経営や財政について経営体質の健全化や、また投資機会を逃さず捉えることができるようになります。

初めての方でも優良業者と取引していただければ、ファクタリングについて丁寧に説明をしますし、最短即日で資金調達が可能です。

私どもベストファクターではファクタリングのみならず、お客様のビジネスパートナーとして、財務コンサルティングのプロとして、資金繰りや事業の改善など、お客様の会社の企業価値向上に繫がる様々なご提案をさせていただいております。

ぜひお気軽にご相談くださいませ。

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[ ¥請求書を最大98%で買取ります ]

インタビュー記事

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インタビュー記事

請求書を最大98%買取ります
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手数料 2〜20%
売掛金300万円の場合
振込金額240〜294万
15〜30%
売掛金300万円の場合
振込金額210〜255万
7〜25%
売掛金300万円の場合
振込金額225〜279万
申込方法 電話、WEB、出張訪問申込 来店申込 オンライン申込
審査通過率 92.25% 70% 40%
振込までの日数 最短当日 最短翌日 最短4日
ファクタリング
利用額
30万円以上の売掛金が必要 50万円以上の売掛金が必要 200万円以上の売掛金が必要
審査時の
必要書類
  • 身分証明書
  • 入出金の通帳
  • (WEB通帳含む)
  • 請求書
  • 見積書
  • 決算書
  • 売掛先との取引内容履歴の確認事項
  • 売掛先との契約書類
  • 発注書、納品書、請求書など
  • 身分証明書
  • 登記簿贈本(履歴事項証明書)
  • 決算書(税務申告済の押印必須)
  • 売掛先との基本契約書
  • 売掛債権の因果資料
  • 入出金の確認事項
コメント 柔軟に買取利率を指定させていただいている為、業界最高水準の審査通過率と、最高水準の買取額と口コミサイトで高評価を頂いております。最大98%で買取が可能です。 審査基準は緩いが、買取手数料が割高なため、調達できる資金が減少する傾向がある。 銀行系信用情報期間への信用審査あり。黒子決算など業績良好でないと利用できない為、審査経過はなかなか難しい。
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