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ファクタリングを利用している人の中には「現在、利用しているファクタリング会社の手数料が高い」
「他のサービスを試してみたい」と考える方も多いのではないでしょう?
ファクタリングは利用している業者から、自由に他社へ乗り換えできます。
ファクタリングの乗り換えをおこなうことによって、手数料が大幅に下がることもあるので、現在ファクタリングを利用している方で手数料に不満がある方は乗り換えを検討するとよいでしょう。
また、銀行融資で借り換えをする場合は抵当権の抹消・保証契約のまき直しなど多くの手間を要しますが、ファクタリングの乗り換えは簡易審査のみで済むのでスピーディーです。
本記事では、ファクタリング会社を乗り換えるメリット・デメリット・乗り換えを検討すべきタイミングなどについて解説します。
乗り換えの特性を理解して、より好条件なファクタリングサービスを受けましょう。
記事の目次
ファクタリング業者は乗り換えできる?
現在、利用中のファクタリング会社があっても、他社への乗り換えは自由に行えます。
既存のファクタリング会社が使えなくなるわけではないので、乗り換え先が合わなければ元に戻すことも可能です。
また、ファクタリングの利用実績をもつ利用者は、乗り換え先で契約内容が優遇される傾向にあります。他社での利用実績は「約束通りファクタリング契約をまっとうする優良顧客」として評価されるからです。
ファクタリングの手数料の上限などは法律で決まっているわけではないので、同じ売掛債権でも業者によって設定される手数料が大きく異なるケースがあります。
そのためファクタリングの手数料に不満がある方は乗り換えを検討するとよいでしょう。
ファクタリング会社は同じ会社を何度も利用すると利用条件が良くなる傾向にありますが、それは乗り換えも同様です。
具体的にどのようなメリット・デメリットがあるのかを次章で詳しく見ていきましょう。
ファクタリング会社を乗り換えるメリット
ファクタリング会社を乗り換えるメリットは下記の4つです。
- 手数料が安くなる
- 審査通過しやすくなる
- 入金スピードが早くなる
- 調達可能額が増やせる
手数料が低くなるだけでなく、審査通過率や入金スピードや買取額など、あらゆる面で既存で利用しているファクタリング会社よりもメリットが生じる可能性があります。ファクタリングで乗り換えをおこなう4つのメリットについて詳しく解説します。
1.手数料が安くなる
ファクタリングの乗り換えは、乗り換えることで以前より手数料を安くできるのが最大のメリットです。
乗り換え先のファクタリング会社は、すでに他社のファクタリングを利用している優良な顧客を自社へ引き抜きたいと考えています。
そのため現在利用しているファクタリング会社よりも低い手数料を提示して乗り換えに応じることが少なくありません。
実際に乗り換えの場合は手数料優遇としている業者は多数あります。
例えば、既存のファクタリング会社の手数料が10%で乗り換え先が6%だったとします。この場合、たった4%しか安くなりませんが、売掛債権の額や利用回数によっては大きな差額となります。
100万円・1,000万円でファクタリングを利用したと仮定して、手数料の差額を以下にまとめました。
売掛債権の額 | 10% | 6% |
100万円 | 10万円 | 6万円 |
1,000万円 | 100万円 | 60万円 |
100万円の例では4万円の差額しかありませんが、1,000万円の規模になると40万円と従業員が1人雇える程の差額が生じます。
利用が複数回にわたれば、さらに大きな差額が生じるので、1%でも安くなるなら見積もりを取って比較・検討したほうが企業の利益は残りやすくなります。
2.審査通過しやすくなる
他社での取引実績をもつ利用者は、新規顧客と比べて審査通過しやすい傾向にあります。
ファクタリング会社がもっとも懸念するのは、貸倒れとなってしまうことです。しかし、過去にトラブルなく契約を完了した実績があれば、今後も安心して取引できる利用者と認定されて審査もスムーズに進められます。
乗り換えの顧客というのは、すでに他のファクタリング会社へトラブルなく支払いをおこなっているのですから、乗り換え先のファクタリング会社にとっては信頼できる顧客です。
そのため、乗り換えの審査はファクタリングを初めて利用する顧客よりもスムーズに通過できる可能性が高い点もメリットです。
3.入金スピードが早くなる
ファクタリング会社を乗り換えることで、入金スピードが以前より早くなる可能性があります。
乗り換えの顧客というのは、ファクタリング会社にとって信頼度の高い顧客ですので、乗り換えの審査はスムーズに完了する可能性が高いためです。
また、スピード入金を強みにしているファクタリング会社へ乗り換えれることで、既存のファクタリング会社に申し込むよりもスピーディーに資金調達できます。
ファクタリングの入金にかかる時間は、2社間ファクタリングで即日〜3日程度・3社間ファクタリングでは1週間〜10日程度です。この中でも、どのようなスピード感で対応できるかはファクタリング会社によって異なります。
例えば、これまで利用していたファクタリング会社が対面型の業者の場合、オンライン完結型のファクタリング会社へ乗り換えればスピーディーに審査に通過できるでしょう。
4.調達可能額が増やせる
ファクタリング会社を乗り換えると、今より調達可能額を増やせる可能性があります。
ファクタリング会社によっては、契約時に掛け目を設定するケースがあります。掛け目とは融資で言う担保評価額のようなもので「売掛債権のうち◯%まで買取します」といった割合を示すものです。
例えば、100万円の売掛債権に対して掛け目90%だと「90万円 - 手数料」が利用者の調達可能額となります。掛け目で差し引かれた額は、売掛金の回収を終えた時点で利用者に返金されます。
掛け目はそもそも導入していないファクタリング会社もあり、売掛債権への掛け目の評価方法も業者によって様々です。
現在、掛け目である買取率が低く設定されているのであれば、乗り換えでより多くの資金調達が可能です。
ファクタリング会社を乗り換えるデメリット
ファクタリング会社を乗り換えるデメリットは以下の3つです。
- 必要書類を再度取得しなければならない
- 初回利用時の審査に時間がかかる
- 構築した信頼関係がゼロに戻る
初回利用時には提出書類が多くなりますし、その分手続きに時間がかかるケースがあります。
また、既存で利用していたファクタリング会社との信頼関係がリセットされてしまう可能性もあるでしょう。
ファクタリングの乗り換えによってどのようなデメリットが生じるのか、詳しく見ていきましょう。
1.必要書類を再度取得しなければならない
ファクタリングの乗り換えによって、公的書類や決算書類を再度取得して提出しなければならない点がデメリットです。
ファクタリング審査は、初回利用に比べて2回目以降の必要書類が少なくなることがほとんどです。初回利用時には、商業登記簿謄本や代表者の本人確認書類や決算書の提出が必要です。
しかし2回目以降の利用時は、決算書や公的書類の提出は不要で、請求書や通帳のコピーを提出するだけで資金調達できる業者が大半です。
初回利用時には決算状況や利用者の本人確認をおこなうため、乗り換え先の初回利用時には登記簿謄本や印鑑証明書など、法務局での取得が再び必要になります。
取得費用に1,000円もかからないものの、お金と手間をかけてわざわざ取得し直さなければならないのは手間ですし、オンライン完結型のファクタリング会社の場合にはこれらの書類をPDF化して送らなければならないのは非常に面倒です。
2.初回利用時の審査に時間がかかる
乗り換え先の初回利用時の審査は時間を要する可能性があります。
ファクタリング審査は、取引の可否を判断するために売掛先・利用者の情報を収集します。例えば、売掛先の信用情報や決算情報を帝国データバンクのデータなどから調べ、利用者の決算状況を審査します。
基本的にファクタリングは2回目以降の利用だと審査スピードが早く、同じ売掛先との売掛債権であればさらに割愛できるステップが増え、現金化までがスピーディーになります。
初回利用に限った話ですが、乗り換え前よりも時間を要してしまうのは煩わしく感じてしまうかもしれません。
3.構築した信頼関係がゼロに戻る
既存のファクタリング会社で築いた信頼を、乗り換え先で再び構築しなければならなくなります。
面談審査がある場合、利用者の人柄もファクタリングの条件に影響するため、また信頼を得るために緊張感をもって対応しなくてはなりません。
「既存のファクタリング会社のほうがスムーズに話が進んだのに」と不満に感じる可能性があるでしょう。
話ができる担当者がいる場合には、電話1つですぐに資金の手当てをおこなってもらえるケースも多いですが、このような信頼関係をリセットし、新たなファクタリング会社と信頼関係を構築しなければならない点はデメリットです。
ファクタリングの乗り換えの流れ
現在利用中のファクタリングを他社に乗り換える際の流れは次のとおりです。
- 乗り換え先のファクタリング会社へ申し込むだけ
- すでに利用していたファクタリング会社は継続利用しない
- 譲渡済みの売掛債権は乗り換えられない
基本的には新たに申し込みをおこない、翌月以降に利用するファクタリング会社を変更するだけです。
ファクタリングの乗り換えの流れについて詳しく解説していきます。
乗り換え先のファクタリング会社へ申し込むだけ
ファクタリングの乗り換えには特別な手続きは必要ありません。
乗り換えを希望するファクタリング会社へ、売却したい売掛債権で新規の申し込みをするだけです。
申し込みの際に「今まで〇〇ファクタリング会社を手数料~~%で利用していたが、今回乗り換えを希望している」と付け加えて申し込むと、既存のファクタリング会社で設定されていた手数料よりも低い手数料が提示される可能性が高くなります。
乗り換えの査定は何社に申し込んでも問題ありません。またファクタリング会社の中には「他社からの乗り換えの場合には手数料優遇」と明記されている業者も多いので、さまざまなファクタリング会社へ申し込み、最も手数料が低くなる業者を探しましょう。
これまで利用していたファクタリング会社は継続利用しない
乗り換える先のファクタリング会社が決まったら、これまで利用していたファクタリング会社は継続利用しないことで乗り換え完了です。
この際に、わざわざ「他社へ乗り換えることにした」などと伝える必要はありません。乗り換えを伝えると、せっかくこれまで培ってきたファクタリング会社との信頼関係を壊してしまうことになります。
「今月はファクタリングを利用しなくても大丈夫」などと伝えておけばよいでしょう。
乗り換え先のファクタリング会社で審査に落ちてしまったときなどは、これまで取引していたファクタリング会社へ相談することで審査に通過できることもありますので、わざわざ関係を断絶させるようなことを言う必要はありません。
譲渡済みの売掛債権は乗り換えられない
すでに他社でファクタリングした売掛債権を乗り換えることはできません。
乗り換えというとローン乗り換えをイメージする人が多いので、すでに他社へ譲渡している売掛債権を別の会社へ譲渡して手数料を節約することを「ファクタリングの乗り換え」と考えている人も少なくありません。
しかし、すでに他社へ譲渡している売掛債権は、利用者のものではなくファクタリング会社のものです。
当然ですが、他人のものを勝手に売却することはできません。すでに他社へ譲渡している売掛債権をファクタリングしてしまったら二重譲渡に該当し、刑事責任を負う犯罪行為に該当する可能性があるので、絶対に譲渡済みの売掛債権を乗り換えるようなことはしないでください。
ファクタリング会社を乗り換える6つのタイミング
ファクタリング会社の乗り換えを検討するタイミングは以下のとおりです。
- 手数料が高い
- 債権譲渡登記がある
- 担当者との相性が合わない
- 諸経費がかかる
- 手続きが来店に限られて訪問もない
- 2回目以降の利用で手数料が下がらない
手数料が高額と感じたときだけでなく、担当者との人間関係が良好でない場合にも乗り換えを検討すべきでしょう。会社にとって資金は血液と同じですので、しっかりと自社との相性を認識してくれる業者と取引することが最も重要です。
ファクタリングの乗り換えを検討すべき6つのタイミングを詳しく解説していきます。
1.手数料が高い
現在、利用しているファクタリング会社の手数料が高く、手元に残る利益が少ない場合は乗り換えを検討したほうが良いです。
ファクタリングの利用におけるリスクとして、繰り返しの利用による収支と資金繰りの悪化が挙げられます。とくに、売却する売掛債権が大口であればあるほど、手数料が多くなります。
手数料の負担によって本来受け取れるべき売上代金は目減りしてしまいますし、手数料負担によって費用が増大し、収益力も低下してしまいます。
資金繰りや収益の悪化を防ぐために、手数料が高い場合は乗り換えを検討すべきです。
ファクタリングの手数料設定は業者によってかなり異なるので、乗り換えることで手数料負担が大幅に減少するケースは少なくありません。
2.債権譲渡登記がある
今のファクタリング会社の利用に債権譲渡登記が必須なのであれば、設定不要の業者を選定するのも1つの手段です。
債権譲渡登記はファクタリング会社の二重譲渡を予防する意味合いで用いられます。しかし、基本的に費用は利用者負担であり、金額も登録免許税として7,500円・司法書士への報酬が5万円〜10万円程度と高額です。
また、登記があると必要書類の取得や東京法務局への申請を挟むので時間もかかりやすいです。
つまり、債権譲渡登記ありのファクタリングは手数料が高く、入金までの時間が長くなる傾向があります。
債権譲渡登記の設定なし、あるいは留保のファクタリング会社を選ぶと契約の条件が良くなる可能性があります。
3.担当者との相性が合わない
ファクタリングでもっとも重要なのは「つなぎ資金を手にいれる」ではなく、「ピンチを凌いだ後にどう資金繰りを行っていくか」です。
そのため、ファクタリング契約における業務はもちろんのこと、資金繰りについても一緒に考えてくれる担当者がいるファクタリング会社を利用するのが望ましいと言えます。
実際に資金繰りの相談だけでなく、財務コンサルティングを行う業者も多数存在し、ファクタリング会社によって担当者の専門知識のレベルはかなり大きく異なるのが実情です。
もし、今のファクタリング会社の対応が遅い・親身に話を聞いてもらえないなどの不満があるようであれば、乗り換えを検討したほうが良いです。
4.諸経費がかかる
手数料以外にさまざまな経費を要求してくるのであれば乗り換えを検討した方がよいでしょう。
ファクタリングの手数料には基本的にファクタリングにかかるあらゆる経費が含まれているものとされています。
そのため、手数料とは別に次のような費用を請求する業者は悪徳業者ですので乗り換えを検討した方がよいでしょう。
- 事務手数料
- 書類取得代行費用
- 交通費
- 消費税等
5.手続きが来店に限られて訪問もない
申し込みや契約の際の手続き方法が来店に限られ、オンライン契約や担当者による訪問もない場合は乗り換えを検討した方がよいかもしれません。
わざわざファクタリング会社の事務所へ来店しなければファクタリング契約ができないということですので、急いで資金が必要なタイミングなどではかなり不便です。
ファクタリング会社の中には土日祝日でもオンライン完結できる業者がありますし、弊社のように訪問買取を実施する業者も少なくありません。
オンラインや自社の事務所などで柔軟に契約できる業者へ乗り換えを検討した方がよいでしょう。
6.2回目以降の利用で手数料が下がらない
2回目以降の利用なのに初回利用時から手数料が下がらない業者は乗り換えを検討した方がよいでしょう。
ファクタリングは利用回数を重ねれば重ねるほど、ファクタリング会社からの信用が向上し手数料が下がる傾向があります。
すでに複数回遅れなく利用しているにも関わらず手数料が下がらない業者は、優良業者とはいえないので乗り換えを検討すべきです。
ファクタリング会社の中には「2回目以降のご利用で手数料優遇」と明記されていたり、継続利用を前提として安い手数料設定のコースを用意している業者があります。
継続的にファクタリングを利用する方は、継続利用によって手数料が下がるファクタリング会社を選択してください。
ファクタリング会社の乗り換えにおける3つの注意点
ファクタリング会社の乗り換えにあたって、注意すべきポイントは下記の3つです。
- 二重譲渡に該当しないようにする
- 悪徳ファクタリング会社に要注意
- 乗り換えでも相見積もりは取る
後々のトラブルを回避するためにも、注意点を把握した上で乗り換えを検討しましょう。
1.二重譲渡に該当しないようにする
ファクタリング会社の乗り換えは自由に行えます。
しかし、同じ売掛債権を違うファクタリング会社に売却する「二重譲渡」は犯罪なので、該当しないように留意しましょう。例えば、1つの売掛債権をX社・Y社に売却して二重で売掛金を得る、あるいは200万円の売掛債権を100万円ずつ売却するといった行為です。
ファクタリング会社を乗り換えたり併用したりする場合は、売掛債権AはX社・売掛債権BはY社といったように、それぞれ違う債権を売却しましょう。
2.悪徳ファクタリング会社に要注意
乗り換えの際には、悪質なファクタリング会社にあたらないよう注意しましょう。
ファクタリング契約は基本的に、売掛先のトラブルによって貸倒れになっても利用者に支払いの責任を課せられない「債権請求権なし」の契約が一般的です。
しかし、悪徳業者の契約内容には「買戻請求権あり」「償還請求権あり」などの文言が記載されているケースが多いのです。これらの特約をつけて良いのは、貸金業者に登録している金融機関に限られます。
そのため、上記のような文言がある場合は契約書に貸金業者の登録番号が記載されているかチェックしましょう。貸金業法第17条では、登録番号の記載と書類の交付が義務付けられているからです。
もし、記載がないのであればファクタリングを装った悪徳業者である可能性が高いので、他社の利用を検討しましょう。
悪徳な業者については金融庁は次のように注意喚起をおこなっています。
中小企業の経営者などを狙い、貸金業登録を受けていない者が、ファクタリングを装って、業として、貸付け(債権担保貸付け)を行っている事案が確認されています。
ファクタリング業者から受け取る金銭(債権の買取代金)が、債権額に比べて著しく低額であるといったケースは、偽装ファクタリングの疑いがありますので、ヤミ金融を利用しないよう、十分注意してください。
ファクタリングとして行われ、契約書に「債権譲渡契約(売買契約)」であることが定められた取引であっても、経済的に貸付けと同様の機能を有していると思われるようなものについては、貸金業に該当するおそれがあります。
例えば、譲渡した債権の回収(集金)がファクタリング業者から売主に委託されており、売主が集金できなかった場合に、
○ 売主が債権を買い戻すこととされている
○ 売主自身の資金によりファクタリング業者に支払をしなければならないこととされている
などといったようなものについては、貸金業に該当するおそれがあります。
引用:金融庁|ファクタリングの利用に関する注意喚起
「償還請求権あり」で売掛債権が未回収の際のリスクを負わないファクタリングは実質的な貸付をおこなう闇金です。
また、金融庁は法外な手数料を要求する業者も闇金だと明言していますので、手数料が20%を超えるような業者とは取引しないようにしてください。
3.乗り換えでも相見積もりは取る
ファクタリング会社の乗り換え時も、相見積もりは取りましょう。
1社に即決してしまうと、再び乗り換えの手間が発生してしまう可能性が高くなるからです。
ファクタリング会社によって手数料の設定は非常に大きく異なるので、複数の業者から見積もりを取り、どの業者へ乗り換えたら最も手数料が低くなるのか確認することは非常に重要です。
複数のファクタリング会社をピックアップして、サービスの比較・検討をした後に乗り換えを実行しましょう。
乗り換え先のファクタリング会社を選ぶ5つのポイント
ファクタリングの乗り換えをおこなう際のファクタリング会社は次の5つのポイントを基準にして業者を選択しましょう。
- 乗り換えを積極的に受け付けている
- 手数料が低い
- 乗り換え手続きが簡単
- 利用回数が増えると手数料が下がる
- 安全安心な業者
手数料を低く利用できることに加えて、手続きが簡単で安心できる業者であることが重要です。乗り換え先のファクタリング会社を選ぶ際の5つのポイントについて詳しく解説していきます。
乗り換えを積極的に受け付けている
乗り換えを積極的に受け付けている業者を選択しましょう。
ファクタリング会社の中には「他社様からのお乗り換えで手数料〜〜%優遇」などと明記されている業者が存在しますし、業者によって乗り換え専用コースを設けているところもあります。
また、WEBサイトのQ&Aで「すでに他のファクタリング会社を利用しているのですが利用できますか?」などの問いに対して「問題なく利用できます」などと回答している業者も乗り換えには積極的でしょう。
このような業者は乗り換えの際の手数料が低くなり、審査が有利になる傾向があります。
乗り換え先のファクタリング会社を選ぶ際には、乗り換えを積極的に受け付けているかどうかを確認しましょう。
手数料が低い
基本的な手数料設定が低い業者も乗り換えに向いている業者です。
ファクタリング会社が設定している上限手数料が低ければ、乗り換え後の手数料が下がる可能性が高いでしょう。
反対に上限手数料が高い業者は、乗り換えの見積もりをとってもそれほど手数料が下がらない可能性があります。
基本的にはファクタリング会社が設定している上限手数料が低ければ低いほど、低い手数料で乗り換えられる可能性が高いため、低めの手数料を設定している業者を選択しましょう。
乗り換え手続きが簡単
乗り換え手続きに時間や手間がかからない点も重要です。
初回利用時にはどうしても提出書類が多くなったり、面談やヒアリングが必要になったりするので審査に時間や手間がかかります。
ファクタリング業者の中には、初回利用時の提出書類が少なく、ヒアリングも面談も不要というところもあります。このような業者へ乗り換えれば、乗り換え手続きに時間と手間がかかりません。
スムーズに乗り換えるため、必要書類が少なくオンラインや訪問によって契約できるファクタリング会社を選択しましょう。
利用回数が増えると手数料が下がる
利用回数が増えると手数料が下がる業者も乗り換え先としておすすめです。
ファクタリング業者の中には利用回数が増える業者からの信用が向上するので手数料が下がる場合があります。
せっかくファクタリング会社を乗り換えるのですから、その後はできる限り長く同じ業者を使用し続けたいものです。
乗り換える業者は利用回数が増えるたびに手数料が下がるファクタリング会社を選択するようにしてください。
安全安心な業者
業者選びで最も重要なポイントが業者の安全性です。
見積もりでどんなに低い手数料を提示しても、その業者が違法業者・悪徳業者であれば安全に取引できませんし、見積もりで提示した手数料を超える費用を要求されることもあります。
悪徳業者・違法業者を避けるため次の3つのポイントを押さえた業者を選択しましょう。
- 手数料が相場の範囲内
- 償還請求権なし(ノンリコース)
- 支払いは一括のみ
償還請求権ありと分割の支払いは融資に該当するので、そのような条件のファクタリングは闇金です。
また、手数料が20%を超える業者は悪徳業者ですので絶対に取引をしないようにしてください。
即日入金に対応!乗り換えに適したおすすめ優良ファクタリング会社10選
ファクタリングの乗り換えをおこなうのであれば、手数料が低く2回目以降の利用で手数料が下がる業者へと乗り換えるのがおすすめです。
乗り換えに適した業者は次の10社です。
- ベストファクター
- JBL
- ファストファクタリング
- OLTA
- ペイトナーファクタリング
- ラボル
- PAYTODAY
- ビートレーディング
- 日本中小企業金融サポート機構
- トップマネジメント
これらの業者であれば手数料が低いうえに業者の信頼性も高いので安心して利用できます。
即日入金に対応しているおすすめのファクタリング会社10選をご紹介します。
ベストファクター
種類 | ・2社間ファクタリング ・3社間ファクタリング ・注文書ファクタリング |
入金スピード | 最短即日 |
手数料 | 2%〜20% |
買取可能額 | 30万円〜1億円 |
債権譲渡登記 | なしでも可 |
手続き方法 | オンライン・電話・メール |
公式サイト | https://bestfactor.jp/ |
ベストファクターは、業界最安の手数料2%〜を提供しているファクタリング会社です。
手数料のスタートラインが低く設定されているので、売掛債権によっては調達コストを抑えられます。上限額も決まっているので予想外に調達コストが高くなってしまう心配もありません。
また、ベストファクターの強みは、ファクタリングの付帯サービスとして財務コンサルティングを無料で提供している点です。財務コンサルタントとは企業の「財務」に着目して、経営課題を解決する専門家のことです。
ファクタリングと同時に、財務のプロによる根本的な経営サポートを受けたい方にはうってつけのサービスと言えます。
JBL
種類 | ・2社間ファクタリング ・3社間ファクタリング |
入金スピード | 最短2時間 |
手数料 | 2%〜 |
買取可能額 | 〜1億円 |
債権譲渡登記 | なしでも可 |
手続き方法 | オンライン・電話・FAX |
公式サイト | https://jbl-japanbusinesslinks.co.jp/ |
JBLは、入金まで最短2時間の脅威のスピード対応を誇るファクタリング会社です。
Web上で申込みから入金までの一連の流れを完結できる「オンラインファクタリング」を提供しているので、 一刻を争う事態でも頼れるサービスと言えます。
また、AIを駆使したオンライン10秒審査を提供しており、公式サイトより5項目を入力するだけで調達可能額・手数料の概算がわかるのも嬉しいポイントです。
スピード対応を求める方は、 JBLのファクタリングを検討してみてはいかがでしょうか。
ファストファクタリング
種類 | ・2社間ファクタリング ・3社間ファクタリング |
入金スピード | 最短2時間 |
手数料 | ・2社間:5%~・3社間:1%~ |
買取可能額 | 10万円〜1億円 |
債権譲渡登記 | なしでも可 |
手続き方法 | オンライン・電話・メール |
公式サイト | https://mirage-inc.com/service/reason.php |
ファストファクタリングは、入金速度・手数料・買取可能額のすべてにおいてバランスが取れた優良会社です。
原則として契約時は面談が必要となりますが、オンライン面談にも対応しています。
そのため、「遠方に住んでいるけど担当者と顔を合わせて契約を決めたい」と考える事業主にとって安心できるサービスと言えます。
また、ファストファクタリングの魅力は、他社からの乗り換えで手数料が最大10%OFFになるキャンペーンを実施している点です。
ファクタリング会社の乗り換えを検討している方は、相見積もりの1社にファストファクタリングを加えるべきと言えます。
OLTA
種類 | 2社間ファクタリング |
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調達可能額 | 下限・上限なし |
手数料 | 2%~9% |
入金スピード | 最短即日 |
手続き方法 | オンライン |
OLTAはオンライン完結型のファクタリング会社として手数料が低いことで知られています。
店舗を持たない効率的な経営をおこなっているので上限手数料9%は業界最低水準です。
他社からの乗り換えの場合には7%程度の低い手数料が設定されることも珍しくないようです。
請求書のアップロードから24時間以内に審査結果が通知されるので、まずは気軽に見積もりをとってみましょう。
日本で最初にオンライン完結型のファクタリングを広めた会社として注目を集め、多くのベンチャーキャピタルや大手企業から出資を受けています。また多くの銀行や信用金庫などと提携し、金融機関の顧客にもファクタリングを販売しています。
大手企業が出資したり銀行が提携したりするほどの企業ですので、業者としての信頼性も抜群だといえるでしょう。
ペイトナーファクタリング
種類 | 2社間ファクタリング |
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調達可能額 | 1万円〜100万円(初回は25万円まで) |
手数料 | 10% |
入金スピード | 最短10分 |
手続き方法 | オンライン |
ペイトナーファクタリングは数あるファクタリング会社の中で最も入金スピードが速い業者です。
あらかじめアカウントを作成しておけば最短10分で入金されるので、すでに他のファクタリング会社を利用している方もアカウントだけ作成しておいて損はありません。
手数料は10%固定ですので、10%超の手数料でファクタリングを利用している方はペイトナーファクタリングへ乗り換えることで、スピーディーに低コストで資金調達が可能です。
また、個人事業主への請求書の買取も実施しているので、他社で「個人事業主への請求書は買い取れない」と断られてしまった方も利用できます。
利用できる金額は100万円(初回は25万円)までと少ないため、少額の乗り換えを検討している方にペイトナーファクタリングは向いています。
また、金額が異なる売掛債権を保有している方は、少額の売掛債権のみペイトナーファクタリングで乗り換えるのがよいでしょう。
ラボル
種類 | 2社間ファクタリング |
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調達可能額 | 1万円〜上限 |
手数料 | 10% |
入金スピード | 最短60分 |
手続き方法 | オンライン |
ラボルは24時間365日最短60分入金に対応しているファクタリング会社です。
すでに別のファクタリング会社を利用している方も、土日祝日などにお金が必要になった場合、ほとんどのファクタリング会社では対応できません。
しかしラボルであれば土日や祝日でも早朝から深夜までいつでも資金調達できるので、休日に資金が必要になった際に乗り換えか、休日や時間外のみ活用するのもよいでしょう。
手数料は10%固定と低めですので、店舗型のファクタリング会社で10%超の手数料で利用している業者にはメリットがあります。
運営している株式会社ラボルは東証プライム市場上場企業の株式会社セレスの100%子会社です。上場企業傘下の企業が運営しているファクタリングサービスですので安心して利用できるでしょう。
PAYTODAY
種類 | 2社間ファクタリング |
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調達可能額 | 10万円〜上限なし |
手数料 | 1%〜9.5% |
入金スピード | 最短30分 |
手続き方法 | オンライン |
PAYTODAYはAIファクタリングという名称でオンライン完結型のファクタリングを提供しています。
審査や契約がすべてシステム化されているので、上限手数料9.5%と業界最低水準の手数料を設定しています。
他社で手数料が高いと感じている方もPAYTODAYへ乗り換えることによって手数料を引き下げられる可能性が高いでしょう。
またPAYTODAYは入金までのスピードが速い点も大きな特徴です。
申込から審査完了までは最短15分で、入金までは最短30分です。乗り換えの際に「急いで審査結果を知りたい」という方に向いています。
手続きや商品設計がとてもシンプルなので、面倒な手間や時間をかけずに資金調達したい方にPAYTODAYはおすすめです。
ビートレーディング
種類 | ・2社間ファクタリング ・3社間ファクタリング ・注文書ファクタリング |
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調達可能額 | 下限・上限なし |
手数料 | 2社間ファクタリング:4%~12%程度 3社間ファクタリング:2%~9%程度 |
入金スピード | 最短2時間 |
手続き方法 | オンライン・対面 |
独立系ファクタリング会社の中で最も有名で豊富な実績がある業者がビートレーディングです。
累計買取額は1,300億円、累計取扱件数は5.8万社を突破している圧倒的に実績のある業者です。
担当者の知識レベルが高いことで知られているので、現在利用しているファクタリング会社の担当者のレベルなどに満足できない方はビートレディングであれば財務コンサルティングを受けられるので、資金繰り以外の相談もできます。
オンライン完結型のファクタリングにも力を入れており、オンラインであれば申込から入金まで最短2時間です。
手数料の上限は12%と、店舗型のファクタリング会社としては低めですので、担当者の対応と手数料の安さの両方を求めたい方にビートレディングはおすすめです。
日本中小企業金融サポート機構
種類 | ・2社間ファクタリング ・3社間ファクタリング |
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調達可能額 | 下限・上限なし |
手数料 | 1.5%〜10%程度 |
入金スピード | 最短3時間 |
手続き方法 | オンライン・対面 |
日本中小企業金融サポート機構はコンサルティング業とファクタリング会社をおこなう一般社団法人です。
非営利団体である一般社団法人が運営しているサービスですので手数料が低く、10%を切る手数料で利用することも可能です。
コンサルティング会社でもあるので、ファクタリングの相談だけでなく財務改善・資金繰り改善などの相談も受けられます。
最近はオンライン完結型サービスである日本中小企業金融サポート機構ONLINEを開始しており、ここでは請求書と通帳の写しを提出するだけで審査結果を確認でき、最短3時間で資金調達が可能です。
手数料の低さと担当者の専門知識だけでなくスピードも兼ね備えている優良なファクタリング会社ですので、現在利用しているファクタリング会社の手数料が高すぎるという方も、担当者の対応に満足できないという方も日本中小企業金融サポート機構への乗り換えを検討するとよいでしょう。
トップマネジメント
種類 | ・2社間ファクタリング ・3社間ファクタリング ・注文書ファクタリング |
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調達可能額 | 下限・上限なし |
手数料 | 2社間ファクタリング:3.5%~12.5% 3社間ファクタリング:0.5%~3.5% 注文書ファクタリング:3.5%~12.5% 電ふぁく:1.8%~8.0% |
入金スピード | 最短即日 |
手続き方法 | オンライン・対面 |
トップマネジメントは店舗型の独立系ファクタリング会社として豊富な実績と業歴を誇る信頼できる業者です。
累計取引社数は5.5万社、創業15年と実績があり、多くの人が利用しています。
取り扱っているファクタリングの種類が豊富で、通常の2社間・3社間ファクタリングに加え、注文書を資金化する注文書ファクタリングを取り扱っており、どれも上限12.5%で利用可能です。
さらに入金口座をトップマネジメントが指定する利用者名義の口座に指定することで利用できる電ふぁくでは2社間ファクタリングでありながら上限8%で利用できるので、多くのケースで乗り換えることで手数料を引き下げられるでしょう。
担当者の対応がよいことでも知られている優良業者ですので、現在利用しているファクタリング会社の担当者の対応に満足できない方の乗り換えにもおすすめです。
他の資金調達方法からファクタリングへの乗り換え
ファクタリング以外の資金調達方法を利用している場合、ファクタリングへ乗り換えることは可能です。
- 銀行融資
- ビジネスローン
- 個人的な借入
これらをファクタリングへ乗り換えた場合、どのような効果がありどんなメリットがあるのか詳しく解説していきます。
銀行融資
銀行融資からファクタリングに乗り換えるケースは、売掛債権の未回収リスクを排除したい場合や、すぐに資金が必要なケースです。
売掛債権を利用した銀行での資金調達方法にはABL(売掛債権担保融資)がありますが、ABLでは担保にしている売掛債権が未回収になった場合の損失は利用者が被らなければなりません。
一方ファクタリングはノンリコース(償還請求権なし)で実施されるので、売掛債権が未回収になっても利用者に損失はありません。
また銀行融資は申込から入金までに2週間〜3週間程度の時間がかかりますが、ファクタリングであれば最短即日で資金調達可能です。
売掛債権の未回収リスクが怖い場合や、融資では時間がかかりすぎるというケースで銀行融資からファクタリングへ乗り換えるメリットがあります。
ただし、銀行融資は金利が1〜3%台と低いですが、ファクタリングは手数料が高いので資金調達コストがかなり高くなってしまう点には十分注意してください。
ビジネスローン
ビジネスローンをファクタリングに乗り換える理由は、ある程度まとまった金額を利用したいときです。
ビジネスローンは300万円〜1,000万円程度までの比較的少額までしか借りられません。
そのため売上規模が一定以上の企業はビジネスローンで資金調達することは不可能です。
しかしファクタリングであれば数千万円規模の資金調達に対応している業者も多いので、高額の資金調達が可能です。
その一方で、やはりビジネスローンよりファクタリングの方が資金調達コストが大きくなってしまいます。
ビジネスローンは年10%〜18%程度の利率ですが、ファクタリングの場合は手数料を年利に換算すると100%を超えることもあるため、あまり多用するのは避けた方がよいでしょう。
個人的な借入
個人的な借入は利息があまりかからないのでコスト面ではメリットがあります。
しかし借りっぱなしになることによって貸主との人間関係が悪化することがあります。
また、同じ借入金がずっと貸借対照表に計上されていることは金融機関などの外部の機関からの印象も悪くなります。
そのため、個人的な借入が会社にあるのであれば、どこかから資金調達して返済するのも1つの方法です。
しかし銀行などの借入金は基本的に他からの借入金の返済には使用できません。そこで使い道が自由なファクタリングを利用して個人的な借入金を完済してしまうのは有効な方法だと言えるでしょう。
ファクタリングの乗り換えについてよくある質問
ここでは、ファクタリングの乗り換えについてよくある質問に回答しています。
- ファクタリングは違法ですか?
- ファクタリングとでんさいの違いは何ですか?
- 他社に乗り換えたら今のファクタリング会社にバレますか?
- 2社間ファクタリングから3社間ファクタリングへ乗り換えられますか?
- すでに売却済みの売掛債権を別のファクタリング会社へ乗り換えられますか?
ファクタリングは違法ですか?
ファクタリングは違法ではありません。民法第466条でも「債権は譲り渡すことができる」と明文化されています。
ただし、ファクタリングと言っても給与債権を譲渡する「給料ファクタリング」は違法なので利用しないようにしましょう。
給料ファクタリングは「ファクタリング」と称しながら行っているのは「貸付」です。貸金業の登録をしていない業者が貸付を行うのは違法行為です。法外な利息を請求されたり、違法な取り立てをされたりした被害も過去に発生しています。
現在、生活費の貸付を実施している公益団体・自治体は多いです。まずはこれらの団体に相談しましょう。
ファクタリングとでんさいの違いは何ですか?
電子記録債権(でんさい)とは、手形・売掛債権をオンライン上で取引できるようにしたサービスのことです。
期日より早く現金化できる点はファクタリングと同様ですが、具体的には下記のような違いがあります。
- でんさいには貸倒れリスクがある
- でんさいは利用者・売掛先の双方がでんさいネットに加入していることが利用条件
- でんさいは利息・ファクタリングは手数料が発生する
売掛債権の譲渡を売掛先に知られたくない場合はファクタリング、手数料を抑えたい場合にはでんさいの利用が適しています。
他社に乗り換えたら今のファクタリング会社にバレますか?
融資は借り換えをすると、信用情報照会によってバレてしまいます。
一方で、ファクタリングは信用情報照会がないので複数社と並行して利用してもバレません。
二重譲渡はバレますが、通常のファクタリングであれば業者間で情報共有もされないので、「乗り換えるのか?」とネガティブに捉えられる心配がありません。
複数のファクタリング会社と並行して取引を行い、条件の合う1社を選ぶのも選択肢の1つです。
2社間ファクタリングから3社間ファクタリングへ乗り換えられますか?
乗り換えられます。
現在2社間ファクタリングを利用している売掛先企業の中に「ファクタリングを利用していることを知られても問題ない」という取引先があるのであれば、取引先に「ファクタリングを利用したい」と伝え、3社間ファクタリングへ申し込みましょう。
3社間ファクタリングは2社間ファクタリングよりもかなり手数料が低いので、2社間から3社間へ乗り換えることができれば手数料負担を大きく引き下げることが可能です。
すでに売却済みの売掛債権を別のファクタリング会社へ乗り換えられますか?
すでに売却済みの売掛債権を別のファクタリング会社へ乗り換えることはできません。
売却済みということは自社の所有している資産ではないので、二重で譲渡したことになってしまいます。
もしも手数料の高いファクタリング会社へ売却してしまったとしても、その売掛債権を手数料の低い別の業者へ売却して差額を生産するようなことは不可能です。
いくら手数料の高いファクタリング会社を利用したとしても、その売掛債権を乗り換えることはできないので翌月以降に発生する新たな売掛債権から乗り換えるようにしましょう。
他社と比較してより好条件なファクタリングサービスを選ぼう!
ファクタリング会社を乗り換える際には、複数社に相見積もりを取りましょう。
比較・検討できる対象が多いほうが、自社に合ったファクタリング契約を見つけやすくなるからです。
その際に現在、利用しているファクタリング会社の契約条件を提示すると、契約内容の交渉なども行いやすくなります。例えば、他社の見積もりより手数料を抑えるように努力してもらえる可能性があります。
乗り換えを歓迎しているファクタリング会社は多いので、相見積もりを取ってサービスの比較・検討をしてみましょう。