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売上が取引先から入金されない場合の資金調達にファクタリングが有効な理由をご説明させていただきます。
事業で複数の取引先との取引を行っていくと、何らかの事情で取引先から代金や売掛金を払われないことがあります。
個人事業や中小企業は取引先からの入金が事業資金の頼りとなっていることも多く、取引先からの入金が遅れると資金繰りが悪化するというケースも少なくありません。
ここでは取引先の入金が遅れた場合の対処法と、緊急な資金調達が必要になった場合のファクタリングの有効性をご紹介します。
記事の目次
取引先からの入金が遅れた場合の対処法
万が一、取引先からの入金が遅れた場合、あるいは連絡を受けた場合、どのような対応をすればいいのでしょうか?
対応の手順と具体的な対処法をご紹介します。
請求漏れなどがないか
取引先の入金が遅れている場合、まずは原因を究明することを優先しましょう。
請求漏れや請求金額の相違などがないか、自社の請求内容に誤りがないかを確認します。
特にお得意先との取引では、習慣化していることにより思わぬ手続きミスが起こることもあるからです。
自社の手続きにミスがない場合には取引先に原因があるものと考えられます。
取引先への確認
自社の手続きミスでない場合は取引先に連絡し、支払遅延の原因について確認しましょう。
取引先が入金遅れとなるケースには次のようなことが考えられます。
- 資金繰りに困窮している
- 提供した商品やサービス内容に不満がある
- 不合理な支払い拒絶
個人事業や中小企業であれば、支払金の回収は督促状を発行したり、回収担当者や事業主自身が回収に出向いたりすることもあるでしょう。
しかし、①のように取引先が資金繰りに困窮している場合、督促でも早期の回収は難しくなってしまいます。
取引先からの入金が遅れたことで、別の仕入先への入金が滞り、事業が立ち行かなくなっては共倒れということにもなりかねません。
取引のある金融機関に相談する
そのような事態で現在資金も十分ではなく、どうしても早急に資金が必要な場合は、すでに取引のある銀行融資やビジネスローンなどを利用するのも一つの手です。
利用枠がまだ残っていれば、借入をして補填することもできますが、負債の増加というリスクも考慮しなければなりません。
また融資額の増枠の場合、審査のために必要書類を集めるなど手間がかかってしまいます。
それに銀行などでは、急を要する資金調達に対して柔軟に対応してくれるとは限りません。
新たな融資が受けられなかった場合は、別の資金調達方法を考える必要があります。
緊急な資金調達にはファクタリングをご検討ください
ファクタリングは、売掛債権(後日支払いを受ける権利)をファクタリング会社に売却、その売却額を入金する資金調達方法です。
なぜ取引先から入金がないという状況で緊急な資金調達が必要な場合、ファクタリングが有効なのか?
次の2つの理由を踏まえてご紹介します。
早期の資金調達が可能|理由①
早期の資金調達が必要な状況で銀行などの金融機関を利用するとなると、どうしても審査や必要書類集めに時間がかかってしまいます。
その点、ファクタリングは売掛債権さえあれば、最短で即日の入金が可能です。
ファクタリングは融資ではないため信用情報に影響されませんし、銀行融資等に比べて審査には通りやすくなっていますので、早急に資金調達が必要な個人事業主様、中小企業の経営者様は、ぜひご検討いただきたい資金調達方法です。
取引先に売却事実を知らせる必要がない理由②
ファクタリングには大きく分けて2社間ファクタリングと3社間ファクタリングがあります。
一般的に知られている「ファクタリング」とは、3社間ファクタリングのことを指します。
3社間ファクタリングは手数料が売掛債権の買取額に対して「1%~5%」という低手数料ですが、取引先にファクタリングによる売掛債権の売却事実を知らせる必要があります。
私どもベストファクターが主に取り扱っている2社間ファクタリング・サービスは、お客様と弊社との2社間で行う契約ですので、取引先にファクタリングを売却した事実を知らせる必要がありません。
そのため、弊社では「長年お付き合いのある取引先との信頼関係を崩したくない」と言うお客様から、ファクタリングのサービスをご活用いただいております。
事例:取引先からの入金遅れをファクタリングで解決
とあるリフォーム会社を営まれている事業者様(A様とします)から、私どもベストファクターにいただいたご相談です。
A様が施工されたお取引先の店舗のリフォームについて、施主様(お取引先)から1週間後が期日の施工費2,000万円の支払いをあと1週間待ってほしいとの連絡があったそうです。
施主様とは長年の取引やお付き合いがあったため、「待てない」と無下にすることもできず、いったんは了承されました。 ところが、別に取引のある仕入先様への支払い1,000万円の期日が10日後に迫っており、しかも施工費2,000万円を頼りにしていたところに入金遅れ連絡があったため、A様は仕入先への支払いの原資がないという状況に陥ってしまいます。 あわてて銀行融資を受けていたメインバンクに相談したところ、借入限度額が枠内いっぱいで、融資の増額にも応じてもらえなかったということです。 そのような状況にあって、A様より弊社にお問い合わせをいただきました。 A様の「取引先との関係を良好なままにしておきたい」というご相談でしたので、弊社では2社間ファクタリングについてご説明させていただき、その当日に審査をさせていただきました。 売掛債権となる施工費2,000万円から手数料をご負担いただいたうえで、すぐに買取額を入金、A様は無事に仕入先への支払いをお済みになりました。 |
取引先の入金遅れという事態に銀行などの金融機関が柔軟に対応してくれたりすれば良いのですが、緊急事態であっても融通を利かせてくれないことが現実です。
弊社では緊急の資金調達が必要になったお客様にも対応させていただきます。
まとめ
多くの個人事業主様・中小企業の経営者様がお取引先からの入金を頼りに事業を行われています。
取引先から入金がないという万が一の事態に備え、ファクタリングという資金調達方法を知っておいていただければ幸いです。
また、弊社ではファクタリングのみならず、財務コンサルティングのプロとして、資金繰りの改善のご相談も承っております。
ぜひお気軽にお問い合わせください。