売掛債権を資金調達に活用して、自社の資金繰りや経営改善を図るには、ファクタリング会社選びが最も重要です。
「ファクタリング」と一口に言っても、サービスを取り扱う業者のタイプ、売掛債権を活用するスキームは異なりますし、ファクタリング会社が将来に渡って付き合っていけるパートナーと成りうるは、しっかりとした情報収集が必要不可欠となります。
今回はファクタリング会社の分類や売掛債権買取のスキームの違い、選び方のポイントを解説しながら、後半からはベストファクターが太鼓判を押す「おすすめ優良ファクタリング会社」をご紹介します。
ファクタリング会社3つのタイプ
ファクタリング会社には対象顧客や経営母体などで大きく分けると、以下の3つのタイプがあります。
- 独立系ファクタリング会社
- 銀行系ファクタリング会社
- ノンバンク系ファクタリング会社
それぞれのタイプについて、詳しく見ていきましょう。
独立系ファクタリング会社
主な対象顧客 | 中小企業、個人事業者 |
手数料相場 | 【3社間】1~9%
【2社間】10~20% |
主なファクタリングサービス | 3社間、2社間、診療・介護報酬債権買取 |
対応スピード | 早い(即日~1週間以内) |
独立系は、経営母体に銀行やノンバンクなどを持たず、独自資本で経営しているファクタリング会社です。
売掛先の承諾が不要な2社間ファクタリングを得意としており、最短即日入金の圧倒的なスピード感があります。
中小企業や個人相手の取引実績が豊富なため、数十万円の小口取引から数千万円規模の大口取引まで幅広く対応しています。
銀行系ファクタリング会社
主な対象顧客 | 大手企業、融資取引等のある企業 |
手数料相場 | 【3社間】1~5% |
主なファクタリングサービス | 買取ファクタリング(3社間)、診療・介護・調剤報酬債権買取、国際ファクタリング、保証ファクタリング等 |
対応スピード | 時間がかかる(2週間~1ヶ月) |
メガバンクや地方銀行の系列・グループ会社で、医療報酬債権買取、保証ファクタリング(根保証)、国際ファクタリングなど、豊富なサービスを提供しています。
数千マン~数億円の高額債権を低手数料で現金化できる資金力がありますが、プロパー融資並みに審査が厳しく、入金までに時間がかかります。
したがって、銀行系ファクタリング会社の利用者は、事業規模の大きい大手企業や、親会社の銀行と融資取引のある企業に限られます。
ノンバンク系ファクタリング会社
主な対象顧客 | 中小企業、個人事業者、他サービスの利用者 |
手数料相場 | 【3社間】1~9% |
主なファクタリングリサービス | 買取ファクタリング(3社間)、 |
対応スピード | 時間がかかる(1~2週間) |
証券会社やリース会社など、ノンバンクを経営母体に持つファクタリング会社です。
ローンやリース、決済代行などのサービスの一環として売掛債権買取のファクタリングを提供しており、すでに同社の他のサービスを利用している場合は、ファクタリングの審査で有利になります。
ファクタリング手数料は銀行系並に抑えられていますが、売掛先の承諾と債権譲渡登記が必須となるため、入金までに時間がかかります。
自社に合ったファクタリング会社選びのポイント
自社が対象顧客となっているファクタリング会社のタイプを選んだら、次に自社の資金調達や資金繰り改善などの目的に合ったファクタリング会社にしぼります。
ファクタリング会社選びのポイントは、以下をご参照ください。
利用条件を確認する
まずはファクタリング会社の利用条件を確認しましょう。
よくあるファクタリングの利用条件は以下のとおりです。
- 買取債権○○万円以上・・・独立系は30万円以上から買取が一般的
- 年商○○万円以上・・・買取債権限度額とセットで設定されていることが多い
- 個人事業者の利用NG・・・法人よりもリスクが高いと考えられることから、個人事業者NGとしている業者も多い
- 個人あての債権の買取NG・・・法人よりも支払不能リスクが高いと考えられることから
- 個人事業者は3社間のみ利用可・・・個人は債権譲渡登記ができないため、売掛先の承諾が必須の3社間に限られる場合が多い
利用条件はおおむねファクタリング会社の公式サイトに記載されていますが、事前に業者に問い合わせるなどして確認することをおすすめします。
スピード重視・秘密厳守なら「2社間ファクタリング」がおすすめ
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- 債権譲渡に関して売掛先の通知・承諾が不要
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- 即日の資金調達が可能
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- ファクタリング手数料10~20%
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- 債権譲渡登記を行う(登記無しでOKな場合もある)
- 債権回収は利用者が通常どおり行う(集金業務委託契約を結ぶ)
2社間ファクタリングとは、事業者とファクタリング会社の2社間での合意のもと、売掛債権を売買するファクタリング契約です。
売掛先の承諾が不要なため、「債権売買を知られたら、今後の取引で不利になるのではないか?」といった信用不安を招く心配がなく、しかもファクタリング会社の審査を通過すれば、最短即日で現金化もできます。
以上のことから、債権譲渡を第三者に知られることなく、なおかつスピード重視で資金調達を行いたい事業者におすすめです。
ただし、売掛先からの売掛金を事業者がいったん預かる(図の④)という性質上、別の用途に使い込んでしまうなどのリスクが発生するおそれがあるため、手数料が債権額面の10~20%と高めに設定されており、審査も3社間と比べると厳しくなっています。
また、2社間ファクタリングは法務局での債権譲渡登記が必須ですが、この登記は法人のみに限られています。
ファクタリング会社によっては、登記ができない個人事業者は2社間の利用不可(3社間なら個人でも可)とする場合もあれば、相談次第では個人でも登記無しで2社間の利用可とする場合もあります。
調達コストを抑えるなら「3社間ファクタリング」がおすすめ
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- 債権譲渡に関して売掛先の同意が必要
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- 即日の資金調達は難しい
- ファクタリング手数料1~9%
- ファクタリング会社が直接売掛先から債権回収を行う
- 債権譲渡登記は必須ではない
3社間ファクタリングとは、事業者・ファクタリング会社・売掛先の3社間の合意のもと、売掛債権を売買するファクタリング契約です。
2社間と違って事業者の使い込みリスクがない分、ファクタリング手数料は債権額面の1~9%と低めに設定されています。
さらに、ファクタリング会社が売掛先から直接売掛金を回収するため、利用者にとっては債権回収業務の外注化ができるというメリットも得られます。
以上のことから、売掛先との関係悪化の懸念がなく、少ない調達コストでファクタリングを利用したいという場合におすすめです。
ただし、契約の締結には売掛先の承諾が必須で、売掛先への通知および承諾が得られるまでに時間がかかる場合があるため、最短即日の資金化は現実的ではありません。
ファクタリング会社によっては、3社間は売掛先から債権譲渡の承諾を得るという性質から、債権譲渡登記を必須としないところもあります。
契約は「対面式」か「非対面式」か
ファクタリング契約は、事業者とファクタリング会社の担当者が面談をした上で、対面で契約を結ぶ「対面式」、申込みから現金振込まで郵送やオンラインで完結する「非対面式」の2パターンがあります。
対面式は、面談の時間を確保、担当者が来社するための交通費を負担する必要がありますが、書類では伝わらない経営者の人柄や事業の将来性などが評価され、交渉次第では当初よりも手数料を下げられる可能性があります。
一方の非対面式は、現在取り扱っているファクタリング会社が急増している契約方式です。
土日祝日でも入金までの手続きが可能な場合があり、本業で忙しく、面談の時間を確保できない経営者におすすめします。
担当者の訪問、交通費の負担もないため、資金調達のスピードが早く、手数料も対面式より低めに設定されています。
償還請求権の有無
償還請求権とは、売掛先が業績不振や倒産等が原因で売掛金を支払うことができなかった場合(支払不能)に、債権を譲り受けた側が譲渡した側に買い戻しを請求できる権利のことです。手形割引では「遡求権」とも呼ばれています。
ファクタリングは2社間、3社間でも、債権を買い取ったファクタリング会社に償還請求権がない(ノンリコース契約)ことがほとんどです。
つまり、ファクタリング会社は売掛先の業績不振や倒産等が原因で売掛金を回収できなかったとしても、利用者に買い戻しを請求することはなく、すべてのリスクを負うことになります。
ファクタリング会社は買い取った債権の万が一のリスクを負うからこそ、2社間で10~20%、3社間で1~5%の手数料を設定できるのです。
しかしながら、「償還請求権あり」で相場通りの手数料を設定しているファクタリング会社があるとすれば、利用者の財産を騙し取る悪質な業者の可能性があります。
ファクタリング以外のサービスにも注目
ファクタリング会社が提供するサービスは、売掛債権の買取ファクタリングのみではありません。
独立系のファクタリング会社では、資金繰りに悩む事業者に向けて、事業再生の支援として無償の「財務コンサルティングサービス」や「バックオフィス業務代行サービス」を提案しています。
銀行系、ノンバンク系では、そもそもファクタリングはローンやリース、収納代行といった数ある金融サービスの1つであり、資金調達や資金繰りの相談に来た事業者に対しては、担当者が最適と判断すれば、ファクタリング以外のサービスを提案することもあります。
【独立系】おすすめ優良ファクタリング会社
中小企業や個人事業主の資金調達、資金繰りに役立つ独立系の優良ファクタリング会社をご紹介します。
OLTA(オルタ)
取り扱いサービス | 2社間 |
契約方式 | 非対面式 |
手数料 | 2~9% |
入金スピード | 即日~3日以内 |
買取限度額 | 制限なし |
公式サイトURL | https://www.olta.co.jp/ |
OLTA(オルタ)は2017年にサービスを開始した新規参入ながら、豊富な資金力と非対面の2社間ファクタリング「クラウドファクタリング」で、業界トップクラスの実績を誇るファクタリング会社です。
同社の独自サービスである「クラウドファクタリング」は、オンライン完結で債権譲渡登記が不要、2社間でありながら手数料2~9%と破格の安さが売りで、法人・個人にかかわらず売掛先に知られることなく債権の資金化ができます。
ファクタリングサービスを利用し続けると手数料カットなどの優待を受けられる独自のシステムもあるため、ネットで手軽に、繰り返しファクタリングを利用したいという事業者の方におすすめです。
ビートレーディング
取り扱いサービス | 2社間、3社間、診療・介護報酬債権買取、Beトレペイメント |
契約方式 | 初回のみ対面式 |
手数料 | 【2社間】5~20%
【3社間】2~9% |
入金スピード | 即日~4日以内 |
買取限度額 | 10万~7億円(過去の実績から) |
公式サイトURL | https://betrading.jp/ |
ビートレーディングは、年間400件以上、最大買取率98%の取引実績からもわかるように、ファクタリング業界のリーディングカンパニーとも言える存在です。
業界最安基準のファクタリング手数料、最短即日(2社間)のスピード対応、充実のアフターフォローと、初めてファクタリングを利用する場合でも安心して利用できます。
同社はオンライン査定も取り扱っていますが、初回契約は原則、来社・訪問のどちらかを選ぶ必要があるため、即日の資金化を希望する場合は、契約当日の15時までに契約完了できるよう、事前に面談の日取りや必要書類を整えておきましょう。
以前は買取限度額を100万円以上としていましたが、現在では100万円以下の小口取引にも対応しているようです。
ベストファクター
取り扱いサービス | 2社間、3社間、診療・介護報酬債権買取 |
契約方式 | 対面式 |
手数料 | 【2社間】5~20%
【3社間】2~9% |
入金スピード | 即日~4日以内 |
買取限度額 | 25万~3,000万円 |
公式サイトURL | https://bestfactor.jp/ |
ベストファクターは、中小企業、個人事業主の方向けの2社間ファクタリングを中心として、3社間、医療報酬債権買取と、債権買取に関する幅広いサービスを取り扱っています。
弊社の2社間ファクタリングは秘密厳守、ご相談があれば債権譲渡登記も不要ですので、「売掛先に債権譲渡を知られるとマズイ……」というお客様でも安心してご利用いただけます。
また、ファクタリングをご利用いただいたお客様には、財務コンサルティングサービスやバックオフィス業務代行サービスをご提案いたします。
直接的には事業の利益にはつながらない資金調達、債権回収といったバックオフィス業務を弊社が代行、ファクタリングで調達した資金をもとに、事業再生に注力いただけるようサポートいたします。
アクセルファクター
取り扱いサービス | 2社間、3社間、診療・介護報酬債権買取 |
契約方式 | 対面式or非対面式 |
手数料 | 100万円以下:10%〜/500万円以下:5%〜/1,000万円以下:2%〜 |
入金スピード | 即日~3日以内 |
買取限度額 | 最大1億円 |
公式サイトURL | https://accelfacter.co.jp/ |
アクセルファクターは、柔軟審査とスピード対応で中小企業などの法人、個人事業主から絶大な支持を受けているファクタリング会社です。
「最大1億円買取」と設定することで、小口取引にも門戸を開き、少額ゆえに他社で断られた債権であっても対応しています。
さらに、ファクタリング依頼の約半数以上が即日での対応という実績があり、緊急性の高い依頼の場合は面談を省略してメールやFAX等による書類確認・審査が可能というスピードは他社の追随を許しません。
必要書類が足りず、当日中に揃えられない場合でも、同社に相談すれば代用書類を提案するなど、スピード感を失わないよう柔軟に対応しています。
日本中小企業サポート機構
取り扱いサービス | 2社間、3社間 |
契約方式 | 非対面式 |
手数料 | 2%~ |
入金スピード | 2日~ |
買取限度額 | 100万円以下OK |
公式サイトURL | https://www.chushokigyo-support.or.jp/lp02/ |
日本中小企業金融サポート機構は、郵送による契約が可能な「郵送ファクタリング」を提供する非営利の一般社団法人です。
書類の送付で申込みから契約までが完結するため、最短即日の資金調達は難しいですが、来店・訪問の手間が省けるほか、手数料も相場よりやや低めに設定されています。
公式サイトでは手数料診断フォームが利用できますので、自社の債権を売却したらいくら現金化できるか、事前にシミュレーションで確認されることをおすすめします。
ファクタリングのTRY
取り扱いサービス | 2社間 |
契約方式 | 非対面式 |
手数料 | 5%~ |
入金スピード | 即日~ |
買取限度額 | 要確認 |
公式サイトURL | https://sko-tokyo.com/ |
ファクタリングのTRY(トライ)は、2018年創業と新規参入のファクタリング会社ながら、非対面式、最短即日の2社間ファクタリングで中小企業・個人事業主からの支持を集めています。
スピード重視を強みとしているだけあって、契約に際して面談は不要、メールやFAXで必要書類を提出し、整合性が確認されれば即座に資金化が可能です。
気になる手数料は、2社間で5%~と相場より低めに設定されており、事前にメールや電話で相談すると、手数料根拠を含めた詳細な説明が受けられます。
赤字決算、債務超過、税金滞納、設立して間もないなど、融資では不利とされる条件の事業者であっても、TRYなら柔軟に対応してくれるでしょう。
FREENANCE(フリーナンス)
取り扱いサービス | 2社間(要・専用振込口座の開設) |
契約方式 | 非対面式 |
手数料 | 3~10% |
入金スピード | 即日~ |
買取限度額 | 1万~1,000万円 |
公式サイトURL | https://freenance.net/ |
フリーナンスは、東証一部上場GMOインターネットのグループ企業です。
フリーランス(個人事業主、自営業者)を対象に、仕事上の事故を補償する「あんしん補償」と、請求書を買い取って現金化する「即日払い」という2種類のサービスを提供しています。
「即日払い」は実質的な2社間ファクタリングで、利用者は事前にフリーナンスの「振込専用口座」を開設する必要があります。この専用口座に売掛先からの売掛金を入金させることで、「利用者の売掛金使い込みリスク」を回避できるため、2社間ファクタリングでありながら3社間並みの低手数料を実現しています。
ただし、フリーナンスを利用するには、サイトに登録、専用口座開設、専用口座指定の請求書を発行というプロセスが必要となるため、初回から最短即日の現金化はできません。
ウィット
取り扱いサービス | 2社間 |
契約方式 | 非対面式 |
手数料 | 5%~ |
~入金スピード | 即日~ |
買取限度額 | 30万円~ |
公式サイトURL | https://witservice.co.jp/ |
ウィットは独立系でも数少ない「小口専門」を掲げるファクタリング会社で、成約まで非対面&電話1本でOKの2社間ファクタリングを提供しています。
最短即日の2社間ファクタリングと言えど、事前に必要書類を揃えておく、信頼性の高い売掛債権を売却するなど諸条件のあることがほとんどですが、ウィットは小口専門ならではの「入金まで最短2時間」というスピード感、30万円を95%買取という実績は、資金調達や資金繰りに悩む中小事業者の心強い味方となってくれるでしょう。
赤字決算や債務超過、税金滞納といっった不利な条件でも柔軟に対応可能なので、急ぎの資金調達が必要の場合は同社に相談してみてはいかがでしょうか。
PMG(ピーエムジー)
取り扱いサービス | 2社間、3社間 |
契約方式 | 対面式or非対面式 |
手数料 | 2%~ |
入金スピード | 即日~ |
買取限度額 | 最大5,000万円まで |
公式サイトURL | https://p-m-g.tokyo/ |
PMG(ピーエムジー)は銀行などの後ろ盾がない独立系でありながら、資本金9,000万円、全国に3拠点という事業規模を誇るファクタリング会社です。最大5,000万円まで即日の現金化できるところからも、同社の確かな資金力が伺えます。
ファクタリングの契約は基本的に来店or訪問による対面式ですが、利用者の希望があればリモートによる面談も可能です。
さらに、同社はコンサルティング業務にも力を入れており、利用者に合った資金調達の提案や資金繰り安定化、事業再生の支援などを行っています。
西日本ファクター
取り扱いサービス | 2社間、3社間、診療・介護報酬債権買取 |
契約方式 | 対面式or非対面式 |
手数料 | 2%~ |
入金スピード | 即日~ |
買取限度額 | 最大1,000万円まで |
公式サイトURL | https://nishinihonfactor.jp/ |
西日本ファクターは、東京に次いでファクタリングの活用がさかんな福岡を拠点に、九州、中国、関西エリアの事業者の資金調達を支援するファクタリング会社です。
最近ファクタリング業界で取り扱う業者が増えているオンライン完結の「クラウド契約」のサービスを開始しており、請求書を撮影して送信、整合性が確認されれば、2社間で1,000万円まで最短即日で資金化ができます。
面談が必要な場合でも、同社は福岡、熊本、大阪に拠点があるため、西日本エリアの利用者であれば、担当者の来社交通費の負担が抑えられます。
さらに、同社は他社からの乗り換えも積極的に受け入れているので、他社利用で手数料の高さに悩んでいる場合は相談してみると良いでしょう。
【銀行系】おすすめ優良ファクタリング会社
銀行系ファクタリング会社はプロパー融資並みに審査が厳しいため、中小企業で新規契約をすることはなかなか難しいですが、すでに融資契約がある場合などは、低手数料で高額の売掛債権を資金化できます。
UFJファクター
取り扱いサービス | 買取ファクタリング(3社間)、保証ファクタリング、国際ファクタリング等 |
契約方式 | 対面式 |
手数料 | 要確認 |
入金スピード | 要確認 |
買取限度額 | 1億円~ |
公式サイトURL | https://www.muf.bk.mufg.jp/ |
UFJファクターは、メガバンクの一角である三菱UFJ銀行系列のファクタリング会社です。
同社の債権買取限度額は残高合計1億円以上、ファクタリングの審査基準もプロパー融資並みの厳しさなので、基本的に大手企業の資金調達、キャッシュフローの改善に活用されています。
三菱UFJ銀行から事業融資を受けている、法人口座などの取引履歴があるなど、条件によってはファクタリングで優遇措置が受けられる可能性があります。
ただし、銀行系の例に漏れず、資金化までには2~3週間ほどかかるため、スピード重視の資金調達を目的とする場合は別のファクタリング会社を選びましょう。
みずほファクター
取り扱いサービス | 買取ファクタリング(3社間)、国際ファクタリング等 |
契約方式 | 対面式 |
手数料 | 要確認 |
入金スピード | 要確認 |
買取限度額 | 200万円~ |
公式サイトURL | http://www.mizuho-factor.co.jp/ |
みずほファクターは、メガバンクの一角であるみずほ銀行系列のファクタリング会社で、3社間による買取ファクタリングを取り扱っています。
同社の買取ファクタリングは、譲渡対象債権となる販売先1社ごとに、 信用力、買取金額等についての審査のうえ買取極度を設定、その極度額の範囲内で反復的にファクタリングが利用できます。
審査基準はプロパー融資並みに厳しく、資金化までに時間がかかるため、中小企業や個人事業主にとっては利用のハードルが高くなっています。
浜銀ファイナンス
取り扱いサービス | 買取ファクタリング(3社間) |
契約方式 | 対面式 |
手数料 | 要確認 |
入金スピード | 要確認 |
買取限度額 | 要確認 |
公式サイトURL | https://www.h-fc.co.jp/service_factoring.html |
浜銀ファイナンスは、日本最大規模の地方銀行と言われる横浜銀行系列のファクタリング会社です。
各種機械設備のリース・割賦業務、代金回収業務など幅広く取り扱っているサービスのひとつに買取ファクタリング(3社間)業務があります。
既に横浜銀行や浜銀ファイナンスと取引のある事業者向けですが、地銀ならではのエリア、業種の資金事情に精通した対応に期待できます。
手数料や買取限度額など、取引内容に関する情報は、ファクタリングの相談窓口に問い合わせましょう。
【ノンバンク系】おすすめ優良ファクタリング会社
ローンやリースなど別のサービスを利用しているノンバンク系の会社に資金調達や資金繰り改善を相談した場合、ファクタリングを提案される場合があります。
ノンバンク系のファクタリングは低手数料の3社間契約が基本となっていますが、銀行系に比べると審査に通りやすくなっています。
ビジネクスト
取り扱いサービス | 買取ファクタリング(3社間) |
契約方式 | 対面式 |
手数料 | 要確認 |
入金スピード | 要確認 |
買取限度額 | 要確認 |
公式サイトURL | https://www.businext.co.jp/products/factoring/ |
ビジネクストは、大手消費者金融会社アイフルの子会社です。
事業者向けのカードローン、不動産担保ローンをメインとしながら、売掛債権買取のファクタリングサービスも提供しています。
買取手数料率は月率2.0%(前払手数料1.2%、事務手数料0.8%)以下となっており、独立系ファクタリング会社の3社間の最低手数料率と同等の安さです。
ただし、必要書類は決算書二期分、取引証明、銀行通帳、納税証明となっているため、資料集めと資金化には手間と時間がかかります。
OLIX(オリックス)
取り扱いサービス | 買取ファクタリング(3社間) |
契約方式 | 対面式 |
手数料 | 要確認 |
入金スピード | 要確認 |
買取限度額 | 要確認 |
公式サイトURL | https://www.orix.co.jp/grp/business/factoring.html |
オリックスは日本の大手総合リース企業で、設備調達、資金調達、事業支援、福利厚生など幅広い金融サービスを取り扱っています。
同社の3社間ファクタリングは基本的に大手企業がメイン顧客となりますが、財務が健全でオリックス系列会社との取引のある中小企業であれば、柔軟に対応してくれるようです。
売掛債権買取以外にも、手形買取、売掛債権担保融資、診療・介護・調剤報酬債権ファクタリングなども取り扱いがあり、自社の経営状況を見て最適なサービスを提案してもらえます。
NTTファイナンス
取り扱いサービス | 買取ファクタリング(3社間) |
契約方式 | 対面式 |
手数料 | 要確認 |
入金スピード | 要確認 |
買取限度額 | 要確認 |
公式サイトURL | https://www.ntt-finance.co.jp/service/debts_receivable/index.html |
NTTファイナンスはリース、ファイナンス、クレジットカードなど幅広い金融サービスを取り扱うNTTグループの金融中核会社です。
金融サービスの1つとして、売掛債権買取の3社間ファクタリングを提供しており、利用者の希望に応じたスピーディーな現金化を実現しています。
3社間取引は売掛先から承諾を得ることがネックとなりますが、NTTファイナンスが相手先の会社が債権譲渡に納得してくれるようサポートしてくれます。
ファクタリング会社選びに関するQ&A
ファクタリング会社選びに関して、よくある質問とその回答をQ&Aにまとめました。
- Q.起業したばかりですがファクタリングは利用できますか?
- A.回収前の売掛債権があれば、起業したばかりで一気を終えていない会社であってもファクタリングが利用できます。ファクタリングの審査では、利用者自身の返済能力や信用力よりも、売掛債権や売掛先の会社の信用力が重視されます。ただし、ファクタリング会社によっては、債権買取額や年商など利用条件を設けているところもあります。
- Q.2社間ファクタリングの手数料をもう少し下げることはできませんか?
- A.「信用力の高い売掛債権を譲渡する」「複数の業者で相見積もりを取る」「手数料の交渉をする」「同じ業者を継続して利用する」などで手数料を下げられる可能性があります。ファクタリングの手数料は、ファクタリング会社が負担する債権の支払不能リスクや未回収リスクで決まることがポイントです。ファクタリング会社が「この債権はリスクが低い」と判断すれば、それに応じて手数料も低く設定されます。
- Q.譲渡した売掛債権が、売掛先の倒産で回収できなかった場合、自社に返済義務はありますか?
- A.ありません。ファクタリングは償還請求権のないノンリコース契約ですので、売掛債権が回収できなかった場合でもファクタリング会社は利用者に返済を求めることはありません。>>「償還請求権」について詳しく見る
- Q.支払期限を過ぎた債権もファクタリングで買い取ってくれる会社はありますか?
- A.ファクタリングが買い取る債権は回収前であることが条件です。期限を過ぎた債権を資金化する場合は、サービサーに依頼することをおすすめします。
- Q.債権譲渡登記をすると、売掛先にファクタリングの利用がバレないか不安です……
- A.法務局にて債権譲渡登記を行うことで、だれもが閲覧できる公開情報となります。しかし、わざわざ法務局にこのような情報を調べに行くケースはほとんどないため、利用者側から売掛先に知らせない限り、ファクタリングの利用がバレることはまずないと言えます。ただし、銀行融資を申し込んだ際に債権譲渡登記が紹介される可能性はあります。
- Q.2社間ファクタリング、3社間ファクタリングで必要な書類は何ですか?
- A.申し込みには、身分証明書、売掛債権の発生を証明する請求書・見積書・基本契約書、売掛先との継続した取引を証明するための通帳コピーが必要です。また、契約時には納税証明書、印鑑証明書、登記簿謄本などが必要です。ファクタリング会社によって必要書類が異なる場合があるため、正確な情報は利用を検討しているファクタリング会社に問い合わせましょう。
- Q.3社間ファクタリングで売掛先が債権譲渡に承諾してくれるか不安です……
- A.ファクタリング会社によっては、利用者と一緒に売掛先へ訪問、債権譲渡について交渉をサポートしてくれるところもあります。3社間ファクタリングを利用する際は、そうのようなサポートも提供しているファクタリング会社を選ぶと良いでしょう。
優良会社は「取引実績」と「実際に問い合わせ」で確認を
ファクタリング会社の選び方、ベストファクターがおすすめするファクタリング会社をご紹介しました。
2社間ファクタリングが日本に定着して10年ほどになりますが、以前に比べて悪質業者は格段に減少しており、優良業者がサービス内容でしのぎを削っている状況です。
したがって、今のファクタリング会社の選び方は、優良会社の中から、さらに自社の資金調達・資金繰り改善に合った会社を選ぶことが重要となっています。
ファクタリングの手数料やスピードも重要ですが、自社に合ったファクタリング会社を見極めるには、「過去の取引実績」と「実際に問い合わせて知り得た情報」で検討しましょう。
自社と同じ業種、同じくらいの規模の会社がどれくらいの資金調達に成功しているか、ファクタリングを利用して経営改善を成し得たか、ぜひ利用前にご確認ください。