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審査に通過しやすい金融機関で、スピーディに資金調達したいと考える方は少なくありません。独自審査の金融機関なら、それぞれの基準に照らし合わせて柔軟に対応してもらえる可能性があります。一方で、審査なしの金融機関は闇金や悪徳業者の可能性が高いので利用を避けましょう。
今回の記事では、独自審査の特徴・おすすめの金融機関・審査なしのローンを利用するリスクなどを紹介しています。この記事を参考にすれば、独自審査の金融機関を活用してスムーズに資金調達を進められます。
記事の目次
独自審査で融資を受けられるビジネスローン4選
独自審査で融資を受けられる、おすすめのビジネスローンを紹介します。申し込むビジネスローンに迷ったら、以下で紹介する金融機関から選んでみるのがおすすめです。
- AGビジネスサポート
- 自営者カードローン(プロミス)
- ビジネスサポートカードローン(アコム)
- BUSINESS LOAN(ドコモファイナンス)
- スタービジネスカードローン(東京スター銀行)
柔軟な審査で、スピーディに資金調達を実行できます。
①AGビジネスサポート
| 会社名 | AGビジネスサポート |
| 借入額 | 50万円~1,000万円 |
| 利率 | 3.1%~18.0% |
| 融資に要する期間 | 最短即日 |
| 融資対象者 | 法人・個人事業主 |
| 担保・保証人 | 原則不要 |
| Webサイト | https://www.aiful-bf.co.jp/ |
AGビジネスサポートは過去の信用情報だけでなく、現状を鑑みて柔軟に融資審査を進めてもらえる金融機関です。たとえ赤字経営でも、独自の基準で融資を受けられる可能性が充分にあります。
大手消費者金融のアイフルが100%出資する会社なので、運営業者の安全性も非常に高いサービスです。
50万円~1,000万円と、少額から高額まで幅広い融資に応じてもらえるのも特徴です。事業拡大などのまとまった資金ニーズにも、一時的なつなぎ資金にも活用しやすい金融機関といえます。
アイフルやビジネスローンで培った審査ノウハウを活かして、審査スピードが非常に速くなっている点も特徴です。
最短で即日融資が可能で、迅速に対応してもらえるのもAGビジネスサポートの魅力です。また、ビジネスローン以外にもさまざまなサービスを提供しています。たとえば不動産担保ビジネスローンでは、限度額5億円までの高額融資を受けられます。高額融資を希望する方は、担保つきのローンの活用も検討してみてください。
②自営者カードローン(プロミス)
| 会社名 | プロミス |
| 借入額 | ~300万円 |
| 利率 | 6.3%~17.8% |
| 融資に要する期間 | 最短即日 |
| 融資対象者 | 個人事業主 |
| 担保・保証人 | 不要 |
| Webサイト | https://cyber.promise.co.jp/APD03X/APD03X07 |
プロミスの自営者カードローンは、事業を営んでいる方向けのカードローンです。300万円の限度額に達するまで、何度でも利用できる柔軟性が高い評価を得ています。事業資金だけでなく、プライベートな用途にも活用できる自由度の高いサービスです。
個人向けのカードローンとして業界最速レベルの審査スピードを誇りますが、プロミスは自営者カードローンの審査も非常に速くおこなっています。
最短即日で融資を受けられるため、資金調達に急いでいる方におすすめです。また、担保・保証人不要なので気軽に申し込めます。
日本全国に設置されている無人契約機で契約手続きとカードの発行を受けられるので、即日ローンカードを受け取れる点も人気のローンです。
必要書類が本人確認書類・収入証明書類・請求書など事業実態を証明する書類だけなので、申し込み手続きの準備に時間がかかりません。自動契約機から申し込めば、非対面で手続きを完結させられるのも特徴です。
③ビジネスサポートカードローン(アコム)
| 会社名 | アコム |
| 借入額 | ~300万円 |
| 利率 | 12.0%~18.0% |
| 融資に要する期間 | 最短即日 |
| 融資対象者 | 個人事業主 |
| 担保・保証人 | 不要 |
| Webサイト | https://www.acom.co.jp/lineup/business/ |
ビジネスサポートカードローンは大手消費者金融のアコムが提供するビジネスローンです。
個人事業主フリーランスなどの個人名義の事業者だけが利用できるローンです。
借り入れた金額は事業資金にも生活資金にも利用できるので、事業と生活が混在している個人事業主やフリーランスにうってつけですし、申告所得を低くしていることから、総量規制の問題で希望額の借入が不可能な個人事業主やフリーランスの方にもおすすめです。
アコムは日本最大の消費者金融で、日本全国に無人契約機の「むじんくん」を設置していますが、ビジネスサポートカードローンは「むじんくん」から契約手続きやカード発行までおこなうことができます。
国内最大手の消費者金融としてこれまで培ったノウハウで、スピード入金にも対応しているので、緊急時に資金調達したい場合にも活用できるファクタリングサービスです。
④BUSINESS LOAN(ドコモファイナンス)
| 会社名 | オリックス |
| 借入額 | 50万円~500万円 |
| 利率 | 6.0%~17.8% |
| 融資に要する期間 | 最短即日 |
| 融資対象者 | 法人・個人事業主 |
| 担保・保証人 | 不要 |
| Webサイト | https://www.orixcredit.co.jp/loan/vipbusiness/ |
BUSINESS LOANは以前はオリックスのVIPローンカードBUSINESSという名称でオリックスクレジットが運営していました。
しかし2024年3月に、NTTドコモがオリックス・クレジットを792億円で買収で買収したことから、現在は、ドコモファイナンスのBUSINESS LOANとして商品展開をしています。
最長10年2カ月と長期の借入に対応しているサービスです。限度額も500万円までと高めなので、まとまった設備投資などにも活用しやすくなっています。Web上から手続きを始められて、申し込みから入金までが最短即日で完了するので便利です。銀行によっては24時間365日の振り込みに対応していて、深夜や休日の急な資金ニーズにも対応できます。
最大の特徴は借入できる人が、個人事業主か法人代表者という点です。
法人経営者個人が事業の経費の支払いや、個人的な支出のどちらにも使用できます。
法人代表者の中には、経費節減目的で役員報酬を少なくして、私的な支出も法人の経費として計上している人が少なくありません。役員報酬が少ない経営者は個人向けのローン審査で不利になりますが、BUSINESS LOANであれば法人経営者も総量規制対象外で借りられるため、メリットが大きくなっています。
調達した資金は、運転資金・つなぎ資金・納税資金などの事業性資金だけでなくプライベートな用途にも使用可能です。口座振替・インターネットバンキング・振込・ATMと多様な返済方法を選べるので、自分にあった方法で返済していけます。
⑤スタービジネスカードローン(東京スター銀行)
| 会社名 | 東京スター銀行 |
| 借入額 | 50万円~1,000万円 |
| 利率 | 4.5%~14.5% |
| 融資に要する期間 | 最短数営業日~ |
| 融資対象者 | 法人・個人事業主 |
| 担保・保証人 | 不要 |
| Webサイト | https://www.tokyostarbank.co.jp/hojin/financing/sbcl.htm |
東京スター銀行のスタービジネスカードローンは、借入限度額が最大1,000万円と高額融資に対応している点が特徴です。資金使途が事業性資金に限られている分、利率の上限が14.5%と低めに設定されているのも魅力といえます。申し込みはWebから進められますが、審査結果が郵送で届くので最短でも数営業日かかります。スケジュールに余裕を持って申し込んでください。
カードローンタイプなので、一度カードを作成すれば限度額の範囲内で借入できます。東京スター銀行の口座を通じて自動的に返済金が引き落とされていくので、残高が枯渇しない限りは入金などの手間がかからないのも便利です。
なお、スタービジネスカードローンは保証会社が大手消費者金融のアイフルです。
スタービジネスカードローンの金利のうち半分程度はアイフルの保証料となるので、アイフルはリスク7%程度までの顧客しか保証できません。
そのため、今回ご紹介したビジネスローンの中でもスタービジネスカードローンは最も審査が厳しくなっているので注意しましょう。
東京スター銀行では、最長10年の返済に対応したスタークイックローンも提供しています。設備投資などで長期の融資を受けたい場合には、併せて検討しましょう。
独自審査で即日融資のフリーローン5選
事業者ではなくとも利用できるフリーローンにも、独自で柔軟な審査基準を設定している中小金融機関がいくつかあります。
主な商品は次の5つです。
- スカイオフィスキャッシング
- ニチデン
- セントラル
- 中央リテール
- 首都圏キャッシングサービス
会社員や公務員など安定した収入のある方は、ぜひ次に紹介するフリーローンの利用を検討してください。
①スカイオフィスキャッシング
| 会社名 | スカイオフィスキャッシング |
| 借入額 | 1万円~50万円 |
| 利率 | 15.0%~20.0% |
| 融資に要する期間 | 最短即日 |
| 融資対象者 | 20歳以上 安定した収入のある方 |
| 担保・保証人 | 原則不要 |
| Webサイト | https://skyoffice.info/ |
スカイオフィスキャッシングは、50万円を限度額に資金使途を限定しないローンを提供しています。融資条件は20歳以上で安定した収入があることのみで、柔軟に審査対応してもらえるのが特徴です。
正社員や公務員だけでなく、アルバイトやパートでも収入が安定していると認められれば融資を受けられます。プライバシーに配慮する方針であるため、家族や知人に発覚する心配なく借入を受けられます。最長60回返済(5年)まで選べるので、少額で少しずつ返済していきたいという方にもおすすめです。
②ニチデン
| 会社名 | ニチデン |
| 借入額 | ~50万円 |
| 利率 | 7.3%~17.52% |
| 融資に要する期間 | 最短即日 |
| 融資対象者 | 収入のある方 |
| 担保・保証人 | 原則不要 |
| Webサイト | https://www.nichidensya.co.jp/ |
ニチデンでは、収入があれば融資対象者となるフリーローンを提供しています。正社員はもちろん、アルバイトや年金生活者でも融資を受けられる可能性があります。審査にかかる時間は最短10分で、午後2時までに申し込めば最短即日での入金が可能です。使い道は自由で、限度額に達するまでは何度でも融資を受けられます。
Web上から24時間手続きを始められて面談は不要のため、スマホだけで手続きを完結できます。初めて利用する方は最大100日間無利息になるサービスがあるので、資金繰りに困ったら一度使ってみましょう。なお、事業者の方には限度額が1億円と高い事業者ローンの活用もおすすめです。
③セントラル
| 会社名 | セントラル |
| 借入額 | 1万円~300万円 |
| 利率 | 4.8%~18.0% |
| 融資に要する期間 | 最短即日 |
| 融資対象者 | 20歳以上の定期的な収入と返済能力を有する方で、当社基準を満たす方 |
| 担保・保証人 | 原則不要 |
| Webサイト | https://011330.jp/ |
セントラルは限度額が300万円と、フリーローンとしては多額の融資を受けられるのが特徴です。1万円以上であれば1,000円単位で細かく借入額を設定できるので、必要な最小限の金額で申し込めます。20歳以上で定期的な収入があれば、正社員でなくとも利用可能です。Web上からでも申し込みを始められて、平日14時までの申し込みであれば即日融資を受けられます。
紹介屋・マルチ商法・名義貸しなどの不正には、一切かかわっていないことをWeb上で宣言しているため安心です。なお、初めて利用する方には30日間利息が無料になるサービスを提供しています。
④中央リテール
| 会社名 | 中央リテール |
| 借入額 | ~500万円 |
| 利率 | 10.95%~13.0% |
| 融資に要する期間 | 最短即日 |
| 融資対象者 | 記載なし |
| 担保・保証人 | 原則不要 |
| Webサイト | https://www.chuo-retail.com/ |
中央リテールは、他の複数のローンを一本化する用途で利用できるおまとめローンの金融機関です。すでに複数の借入がある方は、中央リテールを活用すれば返済管理が楽になります。金利上限が13%に設定されているため、既存のローン条件次第では金利負担を軽減できる場合もあります。
融資対象者に明確な記載がありませんが、すでに他の借入があることが利用条件です。秘密厳守を徹底しているので、家族や知人にローン利用の事実が知られる心配はありません。全ての窓口担当者が、国家資格である貸金業務取扱主任者を取得している点も安心です。
⑤首都圏キャッシングサービス
| 会社名 | 首都圏キャッシングサービス |
| 借入額 | 50万円~800万円 |
| 利率 | 7.3%~15.0% |
| 融資に要する期間 | 最短即日 |
| 融資対象者 | 満20歳~70歳までの方 対象エリア:東京都・千葉県・埼玉県・神奈川県 |
| 担保・保証人 | 原則不要 |
| Webサイト | https://www.reiwaomatome.com/sk/ |
首都圏キャッシングサービスは、複数のローンを一本化するおまとめローンを主体としている金融機関です。用途が既存ローンの返済に限られますが、その分最高で800万円と高額な融資を受けられます。最高利率が15%なので、既存のローンを上限金利付近で借りている方なら支払金利を引き下げられる可能性があります。
また、最長30年の長期返済を受け付けているのも特徴です。債務を一本化しながら、目先の月々の返済負担を減らせます。東京都・千葉県・埼玉県・神奈川県のいずれか在住であることが、利用条件の一つです。Web申し込みなら来店不要で、最短即日で入金まで済ませられます。
大手のビジネスローンの審査に通過するためのポイント
次の点を充足する事業者であれば、大手のビジネスローン審査を通過できる可能性が高いといえます。
- ブラックリスト入りしていない
- 担保を用意できると通りやすい
- 税金の未納がない
- 債務超過に陥っていない
これらの全てを満たしている事業者の方は、わざわざ独自審査を実施する中小の消費者金融へ申し込みをしなくても大手消費者金融や銀行のビジネスローン審査に通過できる可能性があります。
中小の消費者金融のビジネスローンへ申し込む前に、まずは「自分が大手の審査に通過できるかどうか」という点を確認しておきましょう。
それぞれのポイントについて詳しくみていきましょう。
ブラックリスト入りしていない
ブラックリスト入りしていないことが、審査通過の確率を高めるうえでは重要です。ブラックリストとは、事故情報に掲載された状態を指します。事故情報とは、深刻な延滞や債務整理などを引き起こした契約です。
ブラックリスト入りしていると、大手金融機関ではほぼ100%自動的に審査落ちします。中小金融機関なら現在の状況を鑑みて審査を通してもらえる可能性もありますが、ハードルが高くなるのは確かです。
なお大手消費者金融や銀行のビジネスローンは借入金やクレジットカードの支払いを滞納している場合も審査通過が厳しくなります。
担保を用意できると通りやすい
不動産や売掛債権などを担保にすると、審査が通りやすくなります。担保があると、万が一返済が滞ったときに金融機関が担保を差し押さえ、売却して資金を回収可能です。そのため、担保の差し入れは申し込み者の信用を補完する役割を果たします。
担保があったほうが、借入限度額が高くなったり金利面で有利になったりする場合も少なくありません。事業者の方は、無担保での借入を実行する前に担保に出せる資産がないか検討してみてください。
税金の未納がない
税金が未納状態にないことも、融資審査をスムーズに通すうえでは重要です。税金の滞納が発生すると、行政は裁判なしで差押が可能になります。
つまり税金滞納がある事業者はいつ不動産や給料を差し押さえれてしまうのかわからないので、税金滞納がある事業者は消費者金融や銀行などにとって非常にリスクの大きな企業です。
税金の未納が続くと、資産の差し押えなどにより生活や事業に多大な悪影響を及ぼすリスクもあります。融資先としてリスクが高いと判断されるため、税金の滞納は審査でマイナスになります。
債務超過に陥っていない
債務超過に陥っていないことも、審査を通しやすくする要件の一つです。債務超過とは現在、保有している資産を全て売却しても債務を返済しきれない可能性が高い状態を指します。手元に現金があればすぐに倒産するとは限りませんが、事業を継続するうえではリスクの高い状態です。
一時的に大きな赤字などを計上して債務超過に陥ってしまうだけであれば大きな問題はありません。
しかし、毎期営業赤字を計上して、債務超過に陥っている企業というのは赤字によって支払うことができない分の支出を借金返済で賄っているだけということになります。
このような企業はどこからのタイミングで銀行から融資を断られてしまったら、たちまち資金ショートしてしまうので、連続赤字と債務超過が重なっている企業は銀行融資の審査にはまず通過できませんし、大手ビジネスローン審査でも通過が厳しくなります。
独自審査の中小消費者金融は基準が甘い?
独自審査の中小金融機関は、大手金融機関と比較して審査基準が甘いというわけではありません。しかし、大手金融機関のように属性や財務状況情報だけで判断せず、柔軟に検討してもらえる傾向にあります。
過去の取引でブラック入りしていたり赤字決算だったりしても、現状において回復傾向であれば融資を受けられる可能性が高いといえます。
独自審査はスコアリングだけで判断しない
中小金融機関はスコアリングを大手ほどは重視しないため、審査基準が甘いと考えられがちです。スコアリングとは、申し込み者の決算状況・過去の取引履歴・代表者の信用情報などの基本的な情報をもとに信用力を点数化したものです。
大手金融機関などスコアリングを重視するサービスの場合、ブラックリスト入りしているなど信用情報に問題があれば自動的に否決されます。
一方で中小金融機関は、スコアリングだけでなく現在の資金繰りや受注状況やヒアリングなどをふまえて総合的に審査を行います。
大手金融機関と比べて、現状を鑑みて柔軟に判断される可能性が高いのです。
独自審査の審査基準とは?
中小金融機関の独自審査の基準は、消費者金融によってさまざまです。全ての金融機関にあてはまるとは限りませんが、一般的に次のような情報を加味して総合判断しています。
- 属性
- 現在の財務状況
- 代書者の信用情報や資産
- 返済意欲や人間性
各社で基準や重視するポイントが異なるので、一社の審査に落ちても他の金融機関で融資がおりる方も少なくありません。審査落ちしたとしても、あきらめず複数の金融機関に相談するのがおすすめです。
それぞれの審査のポイントについて詳しく解説していきます。
属性
ビジネスローンを申し込んだ企業の業態・業歴・取引先・従業員数などの、企業の外径上の見た目を判断する審査です。
特に業歴が長く、取引先が優良企業の方が審査では不利になります。
過去の決算状況などの大手がおこなうスコアリング的な審査も、この段階で実施されるのが一般的です。
現在の財務状況
独自審査では過去の情報の蓄積である決算書よりも、現在の状況を重視して審査をおこなうのが基本です。
例えば、決算書を作成した数ヶ月前は営業赤字で債務超過だったとしても、そこから数ヶ月で売り上げが回復するようなケースは少なくありません。
銀行や大手消費者金融は、過去の情報の蓄積である決算書を重視するので、今がどうであれ、決算書の内容が赤字や債務超過の場合には審査通過が厳しくなります。
他方、中小の消費者金融のビジネスローン審査では、今の決算状況から利益が出ており、債務超過も解消する見込みであったり、現在、新たな受注を獲得して赤字を解消する見込みなどができるのであれば審査に通過できる可能性があります。
大手や銀行が過去の情報である決算書を重視するのに対して、中小の消費者金融の独自審査では「今」を重視する点は大きな特徴だといえます。
代表者の信用情報や資産
中小の消費者金融のビジネスローンの独自審査では、代表者の信用情報や資産の状況も重視されます。
法人でも個人事業主でも中小の消費者金融は返済のサポートは「代表者が個人的におこなう」ということが前提のようになっています。
そのため、審査の際にはほぼ必ず代表者の個人信用情報を調べて、代表者個人の信用情報が綺麗な場合や、借入が少ない場合は審査でプラスです。
一方、代表者個人がブラックだったり、不動産等の資産を保有していない場合には審査では不利になります。
事業としては赤字や債務超過であっても「代表者がサポートすれば返済できる可能性がある」と判断されれば、独自審査では有利になります。
返済意欲や人間性
中小の消費者金融の独自審査の中で、最も重視されるのがこの点です。
独自審査では申込者と審査担当者が必ずヒアリングや面談を実施し、直接話をします。
そこでは、次のようなかなり突っ込んだヒアリングが実施されるのが一般的です。
- なぜこれほど借金をしたのか
- どうやってやって立て直そうとしているのか
- 反省しているか
ヒアリングで上記のような質問をして、「人間として信頼できる」「借金や経営に失敗したことを反省して、これからは真面目に仕事をする」などと人間性や人柄や経営者としてのビジョンを評価されれば中小の消費者金融の独自審査では有利になります。
ブラック入りでも融資を受けられる可能性はある
独自審査の中小金融機関であれば、ブラック入りしていても融資を受けられる可能性はゼロではありません。
スコアリング以外の要素も加味する中小金融機関であれば、現在の財務状況や返済能力・返済意欲などを汲んで審査が通るケースも少なくないのです。
そもそも名前の聞いたことがない中小の消費者金融へ申し込みをおこなう人のほとんどは銀行や大手消費者金融の審査に落ちた人です。
そのため、中小の消費者金融が大手と同じようなスコアリング重視の審査をおこなっていたら融資を実施する人がいなくなってしまいます。
そのため、中小の消費者金融はブラックの人でも審査に通過できる可能性があります。
ブラック入りしてしまっている方は、ぜひ中小金融機関の融資を申し込みましょう。
自己破産していても独自審査なら可能性あり
自己破産をしていても、独自審査を行う中小金融機関なら審査が通る可能性があります。自己破産は信用情報に登録されるため、大手の場合は新たな事故情報がない状態で5年以上経過するまで融資を受けるのが困難です。
独自審査の金融機関であれば、現在の収支状況や資産状況などを鑑みて返済能力が充分あると判断されれば融資を受けられる可能性があります。自己破産してしまったあとの融資も、ぜひ中小金融機関に相談してみましょう。
独自審査でも即日融資を受けられる場合もある
独自審査の中小金融機関でも、即日融資に対応しているサービスは少なくありません。中小の金融機関でもWeb対応していて、非対面で手続きが完結するところもあります。
Web手続きなら書類の郵送などが発生しないため、審査をスピードアップできるのです。実際に、最速で即日融資を可能としているサービスも複数あります。
即日融資に対応している金融機関でも、申し込み時間が遅いと手続きが当日中に進まずに翌日入金となる可能性が高くなります。即日で融資を受けたい方は、午前中に申し込みを完了させましょう。
独自審査のビジネスローンのメリット
独自審査をおこなうビジネスローンには次のようなメリットがあります。
- 銀行融資や大手ビジネスローンの審査に落ちても利用できる
- 税金滞納があっても利用できる
- 創業間もなくでも利用できる
- 信用情報ブラックでも利用できる
- 即日利用できるものもある
独自審査をおこなうビジネスローンは銀行や大手消費者金融の審査に落ちても利用できることがありますし、急いでいるのであれば事情を加味してくれます。
独自審査のビジネスローンのメリットを詳しく解説していきます。
銀行融資や大手ビジネスローンの審査に落ちても利用できる
独自審査を行うビジネスローンは、銀行や大手金融機関が重視する決算書の内容や信用スコア、担保・保証人の有無といった基準だけでなく、申込者本人の意思や事業への取り組み姿勢、現在の受注状況、将来の収益見込みなどを総合的に評価する点が特徴です。
そのため、赤字決算や債務超過や税金滞納があった場合でも、それが一時的なものであり、現在は改善傾向にあると判断されれば、融資の可能性が残されます。
機械的に「数字だけ」で判断されるケースが少ないため、銀行や大手の審査に通過できなかった事業者にとって、新たな資金調達の選択肢となります。
銀行融資や大手消費者金融の審査に通過できない事業者でも、融資によって資金調達できる点が、中小の消費者金融の独自審査のメリットです。
税金滞納があっても利用できる
独自審査のビジネスローンは税金滞納があっても利用できる可能性があります。
通常、税金の滞納がある場合は金融機関の審査において大きなマイナス要因となり、融資を断られる可能性が高くなります。
しかし独自審査のビジネスローンでは、滞納の有無だけで判断せず、その理由や現在の返済状況、分納の手続きを行っているかどうかなど、経緯を重視するケースが多くあります。
例えば、コロナ禍や取引先の倒産など、やむを得ない事情で一時的に支払いが困難になった場合でも、現在は事業を立て直そうと努力している姿勢が見られれば、前向きに検討されることがあります。
このため、税金滞納を抱えている事業者でも、資金調達の道が完全に閉ざされるわけではありません。
創業間もなくでも利用できる
銀行や信用保証協会付き融資では、一般的に2〜3期分の決算書や確定申告書の提出が求められ、創業直後の事業者は実績不足を理由に断られることが少なくありません。
基本的に銀行や日本政策金融公庫では創業間も無くの資金調達は、創業資金しか融資制度がありません。
また、大手のビジネスローンでは、1期以上の営業実績があることが基本的に必須なので創業間もなくのの借入は不可能です。
一方、独自審査のビジネスローンでは、過去の実績よりも、事業計画の内容や市場性、経営者の経験や熱意、これまでのキャリアなどを重視する傾向があります。
そのため、設立から数か月といった段階でも、しっかりとしたビジョン・信頼できる人間性や具体的な売上見込みが示せれば、資金調達が可能となる場合があります。
これは、営業経験が少なく融資審査で不利になるスタートアップや個人事業主にとって非常に心強い特徴といえます。
信用情報ブラックでも利用できる
中小の消費者金融の独自審査では、代表者の個人信用情報がブラックでも審査に通過できる可能性があります。
一般的なローン会社や銀行では、個人信用情報に事故情報が登録されている、いわゆる「ブラック状態」の場合、ほとんど審査に通ることはありません。
しかし独自審査を行うビジネスローンでは、過去の金融事故だけに注目するのではなく、現在の収入状況や事業の安定性、返済能力を重視するケースがあります。
たとえば、過去にクレジットカードや借入の延滞があったとしても、現在は安定した売上があり、返済に十分なキャッシュフローが見込める場合には、融資が認められる可能性があります。
「ブラックだからどこからも借入ができない」と借入を諦めている方も、独自審査であれば事業資金を借りられる可能性があるでしょう。
即日利用できるものもある
独自審査のビジネスローンの中には、審査から融資実行までのスピードを重視している業者もあり、最短で即日入金が可能なものも存在します。
必要書類をオンラインで提出し、電話やビデオ通話でのヒアリングのみで完結するケースもあるため、来店の手間もかかりません。
急な支払い期限が迫っている場合や、仕入れ資金をすぐに確保しなければならない場面では、大きな助けとなります。
中小の消費者金融というと、融資までには時間がかかると考えている方も多いですが、業者によっては急いで資金が必要になる方のニーズにも対応できます。
ただし、スピードが速い分、金利や手数料がやや高めに設定される場合もあるため、条件を十分に確認した上で利用することが重要です。
独自審査のビジネスローンの注意点
独自審査のビジネスローンであれば銀行融資を利用できない人でも資金調達できる可能性はありますが、次のような点に注意が必要です。
- 審査完了までに時間がかかる
- 高額の借入は難しい
- 面談必須の業者が多い
- 面談やヒアリングで怒られることも
- 闇金に注意
独自審査のビジネスローンは審査完了までに時間がかかるだけでなく、高額の借入は困難です。
また、安全な業者は自己責任で選ぶ必要があります。
独自審査をおこなうビジネスローンの5つの注意点について詳しく解説していきます。
審査完了までに時間がかかる
独自審査のビジネスローンは審査完了までに時間がかかる点がデメリットです。
一般的に独自審査のビジネスローンでは、単なる数値データや信用情報だけで判断するのではなく、申込者の人物面や事業への姿勢、現在の取引状況、資金の使途、返済可能性などを多角的に確認します。
簡単に言えば、コンピューターではなく人間が審査を行うので、審査には時間がかかってしまいます。
そのため、提出された書類の内容を細かく精査し、必要に応じて追加資料の提出や再度のヒアリングが求められることも珍しくありません。
銀行のようにシステムで自動処理されるわけではないため、審査には数日から1週間、場合によってはそれ以上の時間がかかることもあります。
急ぎで資金を用意しなければならない事業者にとっては、この審査期間の長さが大きなデメリットになる可能性がある点に注意が必要です。
高額の借入は難しい
独自審査のビジネスローンは、メガバンクや保証協会付き融資と異なり、担保や保証人を必要としないケースが多く、貸し手にとってはリスクの高い融資形態となります。
また、融資をしている消費者金融も大手ではないので資金力が限られています。
そのため、独自審査をおこなう中小の消費者金融は審査に通過しやすい反面、貸付上限額は低めに設定されるのが一般的です。
多くの場合、数十万円から300万円程度が上限となり、数百万円〜数千万円単位の設備投資や大規模な事業拡大の資金には対応できないことがほとんどです。
高額な資金が必要な場合は、他の融資制度や補助金、リースなどの手段と組み合わせて資金計画を立てる必要があり、その点が不便に感じられることもあります。
面談必須の業者が多い
独自審査を行うビジネスローンでは、「人を見て融資する」ことを重視しているため、対面またはオンラインによる面談を必須としている業者が多く存在します。
面談では、事業内容の説明だけでなく、経営者としての考え方や資金に対する姿勢、返済への責任感などが見られます。
そのため、単に書類を送るだけでは完結せず、一定の時間を確保しなければなりません。
もちろん、オンライン完結型のファクタリングにも対応していない業者が大半です。
多忙な経営者にとってはスケジュール調整が負担になりやすく、また遠方の場合は移動の手間や交通費がかかることもあります。
申し込みや審査や契約のために、わざわざ消費者金融の窓口まで訪問しなければならないので、気軽に申し込みにくいという点もデメリットとなります。
面談やヒアリングで怒られることも
独自審査では、過去の経営判断や資金繰りの失敗、税金滞納の理由など、踏み込んだ質問を受けることがあります。
その際、説明に一貫性がなかったり、準備不足で具体的な数字を示せなかったりすると、担当者から厳しい指摘を受ける場合があります。
場合によっては、強い口調で注意され、「怒られている」と感じてしまうこともあるでしょう。
また、審査担当者には人情味があることが多いので、「ここまで多くの借金をしたらダメだ」などと、説教されてしまうこともあります。
融資側は「リスクをできるだけ減らしたい」「経営状況を立て直してほしい」という善意の意図で確認を行っているのですが、利用者側にとっては精神的な負担になる可能性があります。
事前に事業内容や資金計画を整理し、冷静に説明できる準備をしておくことが重要です。
闇金に注意
独自審査をおこなう中小の消費者金融を偽装して、実は無登録で法外な手数料を設定する闇金であるリスクにも注意が必要です。
中小の消費者金融の多くが、あまり名前を知られてしないことが多いので、中には貸金業者登録をおこなっていない闇金の可能性があります。
特に「必ず借りられる」「審査なし」「ブラック歓迎」など、あまりにも好条件を強調する業者の中には、違法な高金利で貸し付けを行う闇金が紛れている可能性があります。
そもそも「審査なし」「必ず借りれる」「100%即日融資」などの確定的な文言で広告する行為自体が違法行為です。
こうした業者を利用してしまうと、法外な利息を請求されたり、執拗な取り立てや嫌がらせを受けたりするリスクが高くなります。
独自審査を行っている正規業者であれば、必ず貸金業登録番号があり、会社概要や所在地、連絡先が明確に記載されています。
申し込む前に公式サイトや登録情報を確認し、少しでも不審な点があれば利用を避ける慎重さが必要です。
審査なしの金融機関は要注意
審査なしを標榜する金融機関は、悪徳業者や闇金の疑いがあるので注意が必要です。正当な融資ビジネスを営む以上、資金回収リスクを抑制するための顧客審査は欠かせません。また、貸金業法では融資をする際に審査が義務づけられています。
独自審査の中小金融機関であっても、それぞれの基準に従って審査を行っています。正常な金融機関で審査なしということは基本的にありえないと認識したうえで、信頼のおける融資先を選びましょう。
中小消費者金融は独自審査を行っていて審査なしではない
中小消費者金融の独自審査は各社の基準に従って柔軟に判断しているだけで、審査なしというわけではないので注意しましょう。
独自審査でも、返済能力に問題があると判断されれば審査落ちします。たとえばブラック入りしていて、かつ申し込み時点で事故を引き起こした契約が解消できていなければ審査通過は困難です。審査なしと独自審査は、全く意味合いが違う点を認識しておきましょう。
クレジットカードの現金化サービスは違法性が高い
クレジットカードの現金化は審査なしで利用できるケースが多いですが、実態として違法性が高い取引が多いので利用しないようにしましょう。クレジットカードの現金化自体を明確に禁じる法令はありませんが、カードの利用規約には違反する可能性が高いです。利用者は、規約違反により解約などのペナルティを課される恐れがあります。
現金化サービスを実行する業者は、規約違反となると理解しながらサービスを提供しています。正当な事業を行う業者とはいい難く、不当な金利を課すなどして摘発された事例も少なくありません。クレジットカードの現金化サービスの利用は避け、ほかの資金調達手段を検討してください。
闇金ではないかは貸金業登録で見分ける
利用候補の金融機関が闇金ではないと確認する最も有効な方法は、貸金業登録の有無を確認することです。銀行など預金を取り扱う金融機関以外が、顧客に資金を貸し付けて元利金の返済を受ける契約を事業として営むためには貸金業登録が必要です。
貸金業登録がある金融機関は、登録番号とともに登録がある旨を掲示する必要があります。登録番号は金融庁のWebサイトで検索して調べられるので、違法性が疑われる場合はチェックしましょう。
日本貸金業協会の調査によると、2020年~2022年にかけて各年10%~20%程度の方が闇金と接触・利用したと回答しています。闇金の利用は絶対に避けて、信頼できる金融機関を利用してください。
消費者金融で返済できない場合の対処法
消費者金融での返済が難しいときには、状況を放置せずに早めに行動するのが肝心です。まずは、借りている金融機関に連絡・相談しましょう。一時的な延滞だけで解消できない場合は、おまとめローン・借換ローンの利用や債務整理などを検討しましょう。
どうしても解決策を見いだせない場合は、早めに各種相談窓口に連絡してください。
早めに連絡する
返済が難しいとわかったら、ローンを借りている金融機関に早めに連絡しましょう。今後の返済計画とともに事前に連絡しておけば、督促などを受けずに済みます。
最終的な判断は金融機関によりますが、利息支払いや最小限の返済ができれば延滞記録を残さずに対応してもらえる場合もあります。柔軟な対応を促すためにも、滞納を放置しないことが大切です。
ただし、丁寧に対応しても延滞損害金だけは避けられません。支払額をいたずらに増やさないためにも、資金繰りが改善したら速やかに延滞を解消してください。
借換ローンやおまとめローンを検討
金融機関によっては、他社の複数の債務を一本化する借換ローン・おまとめローンというサービスを提供しています。既存のローンより金利が低ければ返済負担を軽減させられますし、借り換えの際に返済スケジュールを調整できる可能性があります。
資金繰りが本格的に厳しくなると、借換ローン・おまとめローンの審査通過が困難になります。返済がつらいと感じたら、早めに検討するのが肝心です。
延滞が解消できないなら債務整理も視野に
返済に対して収入が少ないなどの理由で継続的な延滞が懸念される方は、早めに債務整理を検討してください。債務整理とは一般的に「自己破産」「任意整理」と呼ばれる公的な手続きです。
自己破産は、最小限の資産を残して差し押さえたうえで債務返済から免れる方法です。その後の生活への影響があまりに大きいので、自己破産はあくまで最後手段としましょう。任意整理は、借りている金融機関と相談して返済額や返済スケジュールを調整する方法です。返済義務は継続するものの、資産の差し押さえなどは行われないので生活や事業への影響は相対的に小さく済みます。
債務整理を行うと基本的には事故を起こした扱いとなり、ブラックリスト入りすることになります。いずれの方法も安易に実行せず、まずは金融機関との交渉を試みてください。
どうしても返済できないときの相談先とは?
自分では最善策がわからない、解決策が見つからないというときには公的機関を頼りましょう。融資関連のトラブルでは、以下のような連絡先で相談に乗ってもらえます。
- 消費生活センター:電話で188番、http://www.kokusen.go.jp/map/
- 日本貸金業協会「貸金業相談・紛争解決センター」: https://www.j-fsa.or.jp/
- 日本司法支援センター 法テラス:https://www.houterasu.or.jp/
- 日本クレジットカウンセリング協会: http://www.jcco.or.jp/
いずれの機関も、早めに相談するほど提示できる解決策が多くなります。資金繰りが厳しい状態を放置しないことが大切です。
消費者金融以外で資金調達できるところ
消費者金融以外にも、次のような方法で資金調達が可能です。
- 質屋
- 契約者貸付制度
- クレジットカードキャッシング
- 友人知人からの借入
- リースバック
- 請求書カード払い
- ファクタリング
融資での資金調達に固執せず多様な手段を検討すれば、資金繰りが楽になる可能性があります。
質屋
質屋は利用者が所有する物品の買取や、質預かりのうえで資金の貸し付けを行っています。物品を預ける代わりに、月1~2%程度の金利を目安に資金調達が可能です。
一方で、借りたお金を返済しないと預けた物品の所有権が質屋に移る「質流れ」が発生します。質屋に出す物品は慎重に選ぶとともに、可能な限り期限内に資金を返済して質流れを防ぎましょう。
契約者貸付制度
契約者貸付制度は主に貯蓄型の生命保険に導入されている制度で、生命保険の解約返戻金を担保に融資を受けられます。
一つの目安として、その時点の解約返戻金や満額保険金の70%の金額を限度として資金調達が可能です。消費者金融などと比較して低金利で借りられるケースも少なくありませんので、生命保険に加入している方はぜひ利用を検討してください。
クレジットカードキャッシング
クレジットカードにはキャッシング枠があり、所定の手続きをふめば設定された限度額まで現金を借りられます。クレジットカードの現金化と異なり、カード会社自身が提供しているサービスなので安心して利用できます。
クレジットカード作成時・キャッシング枠設定時に審査は受けているので、利用時の審査は不要です。ただし、利用するとカードの返済額が増大するので節度を持って利用してください。
なお、事業資金の支払いに利用できるビジネスカードや法人カードにはキャッシング枠をつけることができません。
利用できるとしたら個人向けのクレジットカードのキャッシング枠ですが、個人向けのカードで借りたお金を事業資金の支払いに利用することは規約違反なので、リスクを認識し慎重に検討するとともに、できれば利用しないことをおすすめします。
友人知人からの借入
友人・知人からの借入もどこからお金を借りることができない場合に活用できる方法です。
個人的な借入ではあれば、スコアリングも独自審査も存在しないので、お金を貸す側が了承さえすれば、確実に借入ができます。
しかし、個人的にお金を借りてしまうと、貸した側が上・借りた側が下という人間関係でできてしまい、従来の人間関係を壊してしまうリスクがあります。
また、もしも返済に遅れると人間関係の悪化は決定的になるので、絶対に期日通りに返済していください。
借入時には契約書をしっかりと作成し、必ず返済期日を守って返済するようにしてください。
リースバック
リースバックとは、企業が保有している不動産や設備などの資産を売却し、売却後に同資産を賃借して引き続き使用する方法です。
会社の工場や設備などを売却しても売却後に使用を続けられる点が大きなメリットです。
不動産を売却して資金調達する方法なので高額の資金調達ができます。
また、会社の営業にとって必要な資産を売却しても引き続き使用を継続できるので、事業継続に支障をきたす心配はありませんし、従業員や取引先にも資産を売却したことを知られる心配はありません。
またリースバックは資産の売却なので、決算内容などについて審査がおこなわれることがないので、銀行や大手消費者金融や中小消費者金融の審査に通過できない事業者でも審査に通過できる可能性があります。
将来的に買い戻すことも可能です。
ただし、資産の売却価格は相場よりも安くなりますし、賃料は周辺相場よりも高くなるのが一般的なので、コストが最も高くなる方法なので注意してください。
請求書カード払い
請求書カード払いとは、クレジットカード払いに対応していない取引先に対してもクレジットカードで代金を支払うことができる支払方法です。
請求書カード払い業者と契約し、請求書の代金を業者へクレジットカードで支払うし、業者が利用者名義で取引先へ請求書代金を支払ってくれるというものです。
この方法であれば手元に請求書代金を支払う資金がなくても、期日に遅れることなく請求書の支払いができます。
また、クレジットカードの限度額に空きさえあれば、どんな企業でも審査なしで利用できます。
さらに手数料1%〜4%とかなり安価なので、コストを抑えて利用することが可能です。
なお、請求書カード払いで利用した代金は、クレジットカードの支払日に他のカード利用代金と一緒に引き落とされます。
そのため、資金繰りが改善できる期間は長くても60日程度なので、資金繰りが改善する期間や効果は限定的という点に注意しましょう。
ファクタリング
事業を営んでいる方なら、ファクタリングを利用するのも一案です。ファクタリングとは、売掛債権をファクタリング会社に譲渡して現金化する手法で、債務を増やさずに迅速に現金を手に入れられます。
利用者に赤字や税滞納などの問題があっても、売掛債権の払い手である取引先に問題がなければ利用できる場合が多いです。手元に譲渡できる売掛債権がある方は、ファクタリングの利用を積極的に検討しましょう。
ファクタリングの審査のポイントは次の5点です。
- 売掛先企業の決算状況
- 売掛先企業との取引歴
- 売掛債権の入金サイト
- 売掛債権の金額
- 利用者の資金繰り
ファクタリングは主に売掛先企業に対して審査をおこなうので、審査に通過しやすい点が大きな特徴です。
ファクタリング審査の5つのポイントについて詳しく解説していきます。
売掛先企業の決算状況
ファクタリングの審査において最も重視されるのが、売掛先企業、つまり請求書の支払義務を負う企業の経営状態です。
これは、ファクタリングが「売掛債権の買取」であり、最終的な支払元が売掛先であるためです。
売掛先が安定した売上や利益を確保しており、倒産リスクが低いと判断されれば、債権の回収可能性は高いと評価されます。
そのため、赤字や債務超過、税金滞納などの問題を抱えている利用者本人よりも、売掛先の信用力が重視される点が特徴です。
利用者の状況が厳しくても、取引先が健全であれば審査に通る可能性が高まります。
売掛先企業との取引歴
売掛先との取引がどの程度の期間続いているか、継続的な取引実績があるかどうかも重要な評価ポイントです。
長期間にわたって安定した取引が行われており、これまで支払いに遅れがない企業であれば「今回も期日通りに代金を支払う」と判断されるので売掛金の回収リスクは低いと判断されます。
一方で、取引を開始したばかりの相手や単発の取引しか実績がない場合は、将来的にトラブルになる可能性があると見なされ、慎重な審査が行われます。
また、過去に支払い遅延がなかったか、取引条件に問題がないかなども確認されるため、毎月のように取引が発生し、支払いに遅れたことがない取引先に対する売掛債権を売却した方がファクタリング審査では有利になります。
売掛債権の入金サイト
売掛債権の入金サイト、つまり請求書の発行日から入金までの期間も、審査において大きな影響を与えます。
入金サイトが短いほど、ファクタリング会社が資金を回収するまでの期間が短くなり、リスクが低いと判断されます。
そのため、30日以内や45日以内など、比較的短期間で入金が見込める債権は、審査において有利に働きやすいです。
一方で、60日や90日といった長期の入金サイトの場合、その間に売掛先の経営状況が悪化するリスクがあるため、手数料が高くなったり、場合によっては買取を断られたりすることもあります。
手元に保有している売掛債権の中でも、期日の短い売掛債権を売却することで審査に通過できる可能性が高くなります。
売掛債権の金額
ファクタリングでは、売掛債権の金額も重要な審査要素となります。
金額があまりにも小さい場合は、ファクタリング会社側の手間やコストに見合わず、買取を断られるケースがあります。
一方で、極端に高額な債権の場合は、回収不能となった場合のリスクが大きくなるため、慎重な審査が行われます。
また、利用者の売上規模に見合った金額であることも重要です。
例えば年商1,000万円の企業が500万円の売掛債権を売却する場合、当該売掛債権は金額的に不自然だと判断されます。
1つの取引先に対する1回分の売掛債権の金額が年商の半分というのはどう考えても不自然だからです。
そのため、金額的には月商の範囲内程度の金額の売掛債権を売却した方が審査に通過しやすいでしょう。
適度な金額で、分割をせずに一括回収できる見込みが高い債権は、最も好まれる傾向があります。必要な資金額だけでなく、売掛債権の規模バランスも審査を左右するポイントといえます。
利用者の資金繰り
2社間ファクタリングの審査では利用者の資金繰りや決算状況も重視されます。
ファクタリングは融資とは異なる仕組みとはいえ、利用者の資金繰り状況もまったく無関係というわけではありません。
極端に資金繰りが悪化しており、事業継続が困難な状態にある場合、仮に売掛債権があったとしても、売掛債権の回収に支障をきたすと判断される可能性があります。
2社間ファクタリングは契約時に売掛先企業の同意を得ないので、債権の架空計上や、すでに他のファクタリング会社へ売却した売掛債権を二重に譲渡するリスクがあります。
また、回収時には売掛先企業が利用者へ代金を支払い、利用者がファクタリング会社へ送金するというように利用者を経由するので代金を流用するリスクも否定できません。
あまりにも利用者の決算状況や資金繰りが悪いと、上記のようなリスクが高まるので2社間ファクタリングでは利用者の資金繰り等も重視されます。
赤字や債務超過でもファクタリングは利用できることがほとんどですが、今日にも明日にも資金ショートしてしまうというほど資金繰りが悪化した企業は審査に通過できないことがあります。
ファクタリングの申し込みは、資金繰りがそこまで悪化する前におこなうようにしてください。
独自審査のビジネスローンに通過できないのであればベストファクターへ
独自審査のビジネスローン審査に通過できないのであればベストファクターへ相談しましょう。
ベストファクターには、赤字や債務超過の方、税金滞納中の方、個人信用情報がブラックの方、ビジネスローンの審査に落ちた方など、さまざまな方が相談にご来店いただいております。
そのため、独自審査をおこなうビジネスローンの審査に通過できなくてもベストファクターであれば必要な資金をご提供できる可能性があります。
ベストファクターには次のような特徴があります。
- 審査に通りやすい
- 業界最低水準の手数料
- 最短即日入金
- 財務コンサルティングを実施
- 注文書ファクタリングも利用できる
- 全国3箇所に店舗があるので利用しやすい
- 会社まで出張してくれる
ベストファクターのファクタリングの7つの特徴について詳しく解説していきます。
審査に通りやすい
ベストファクターの審査は、他社で断られた事業者でも利用できる可能性が高い「柔軟さ」が特徴です。
これは、ファクタリングの審査が利用企業自身の信用情報ではなく、「売掛債権の回収可能性」や「売掛先企業の信用力」を重視する特性に起因しています。
また、ベストファクターは審査で担当者と利用者が面談や電話でヒアリングを必ず実施します。
そこでは、経営者個人が人限的に信頼できるのか、約束を守る人物なのかという定性的な審査を実施し「人として信頼できる」と判断されれば審査に通過できるケースも少なくありません。
そのため、創業間もない新設法人、赤字決算や債務超過にある企業、さらには税金滞納状態にある事業者であっても、売掛先が信用力のある企業であれば、ファクタリングの利用が可能です。
オンライン完結型のような決算書などの数字しか確認しない業者よりも審査が柔軟で、審査通過率は92.25%と非常に高く、多くの事業者が資金調達に成功している実績があります。
また、法人だけでなく個人事業主も利用可能であり、少額の売掛金(最低30万円から)にも対応している点も、柔軟な審査体制を示す具体例です。
従来の銀行融資では審査が難しいとされてきた経営状況の企業でも、安心して相談できる環境が整っていると言えます。
業界最低水準の手数料
ベストファクターが提供するファクタリングの手数料は**「2%〜」と、業界最高水準の低さを誇っています。
これは、資金調達を希望する企業にとって、手元に残る資金を最大化できるという点で極めて魅力的です。
ファクタリング会社の中には、一見安価な手数料を謳っていても、実際は手数料が割高になりがちな2社間ファクタリングにおいて高めの設定をしているケースも見られますが、ベストファクターは利用者のキャッシュフロー改善を第一に考え、良心的な手数料設定を追求しています。
具体的な手数料率は、売掛金の金額、売掛先の信用度、支払期日までの期間など、複数の要因に基づいて個別に決定されます。
しかし、最低水準が2%と低く抑えられているため、継続的に利用することで手数料が下がるメリットも期待でき、トータルでの資金調達コストを抑えたい企業にとって最適な選択肢の一つとなり得ます。
最短即日入金
ベストファクターの最大の強みの一つは、その圧倒的なスピード感にあります。
特に緊急で資金が必要な中小企業や個人事業主にとって、この「最短即日」での資金調達能力は非常に大きなメリットとなります。
申し込みはWEBや電話で手軽に行え、必要書類を提出して審査がスムーズに進めば、最短1時間~数時間程度で審査が完了し、その日のうちに指定口座へ入金される可能性があります。
この迅速な対応は、急な支払いが生じた場合や、ビジネスチャンスを逃さないための設備投資など、タイムリーな資金ニーズに応えるために設計されています。
もちろん、即日資金化を実現するためには、利用者が事前に必要書類を滞りなく準備し、審査に必要な情報提供に迅速に対応することが前提となります。
しかし、審査通過率が92.25%という高い水準にあることも、このスピーディな資金化を支える要因の一つであり、多くの事業者が利用しやすい環境が整っています。
財務コンサルティングを実施
ベストファクターの提供するファクタリングサービスには、無料の「財務コンサルティング」が付帯しているのが大きな特徴の一つです。
単に売掛金を買い取るという資金調達の役割だけでなく、企業の長期的な成長と経営安定化をサポートする視点を持っています。
資金調達のプロである担当者が、ファクタリングの実行と並行して、資金繰りの改善策や経営戦略に関する専門的なアドバイスを提供します。
起業したばかりで経理や資金管理に不安がある経営者や、今後の事業拡大を見据えた資金運用計画を立てたい企業にとって、このコンサルティングは非常に有益です。
財務の専門家による具体的な指導を受けることで、場当たり的な資金調達ではなく、根本的な経営体質の改善や、将来的な資金繰りの安定化を目指すことが可能になります。
これは、ベストファクターが一時的な資金提供にとどまらず、顧客との長期的なパートナーシップを重視していることの証左です。
注文書ファクタリングも利用できる
ベストファクターでは、通常の「売掛債権(請求書)」の買取だけでなく、「注文書ファクタリング」、すなわち確定した売掛金が発生する前段階の「注文書(発注書)」に基づいた資金調達についても相談が可能です。
注文書ファクタリングは、建設業や運送業など、発注を受けてから実際に売掛金が入金されるまでに長い期間がかかる業種にとって、先行する人件費や仕入れ費用を賄うための運転資金を確保する上で極めて有効な手段となります。
ベストファクターを運営している株式会社アレシアはBestPayという注文書ファクタリングを運営しているので、請求書ファクタリングよりも注文書ファクタリングが向いていると判断できる企業に対しては注文書ファクタリングをすぐにご紹介できます。
一般的に、注文書ファクタリングは通常の請求書ファクタリングよりもファクタリング会社のリスクが高くなるため、手数料が割高になる傾向がありますが、ベストファクターはこうした幅広い資金ニーズにも柔軟に対応できる体制を整えています。
これにより、売掛金が確定していない段階でも資金調達の可能性を探ることができ、企業の資金繰りの選択肢を大きく広げることができます。
全国3箇所に店舗があるので利用しやすい
ファクタリングサービスはオンラインでの手続きが主流になりつつありますが、ベストファクターは主要都市である東京・大阪・福岡に店舗を構え、対面での契約や相談にも対応できる体制を整えています。
具体的な店舗の場所は公表されていませんが、全国主要都市に拠点を置くことで、地域を問わず、特に初めてファクタリングを利用する方や、高額な取引で対面での安心感を求める事業者にとって大きなメリットを提供します。
対面契約が可能なことで、担当者と直接顔を合わせて契約内容や疑問点を細かく確認でき、安心して取引を進めることができます。
また、地方の企業であっても、担当者による「全国出張対応」サービスも提供されており、来店が難しい場合でも、利用企業の所在地へ担当者が訪問して手続きを進めることが可能です。このきめ細やかなサポート体制は、全国の事業者からの信頼獲得につながっています。
会社まで出張してくれる
ベストファクターでは、お客様が来店することなく契約を完了できる「全国出張対応」のサービスを提供しています。これは、本業で多忙な経営者や、地理的な制約から店舗への訪問が難しい地方の事業者にとって、極めて利便性の高い特徴です。
担当者が直接利用企業の所在地や指定場所へ訪問することで、面談や契約手続きをスムーズかつ秘密厳守で進めることができます。
特にファクタリングのような重要な資金調達においては、契約書の内容を丁寧に確認したい、疑問点を直接質問したいというニーズも高いため、対面でのコミュニケーションが可能な出張対応は大きな安心感につながります。
訪問サービスによって、遠方の事業者や、急ぎで契約を成立させたい場合にも柔軟に対応することが可能です。
よくある質問
最後に、独自審査や消費者金融の融資に関するよくある質問と回答をまとめました。
融資をどうしても返済できないとどうなる?
相談なしに延滞すると、督促や法的措置が取られます。資産の差し押さえや自己破産・任意整理を行うと信用情報にも記録されます。
返済が難しいと感じたら、早めに金融機関に連絡することが大切です。自分だけで解決が難しい場合は、消費者金融カウンセリングなどの専門家にも相談しましょう。
中小消費者金融のローンでは在籍確認をしないの?
中小消費者金融でも、在籍確認は必ず行います。多くの金融機関では、職場への電話連絡などにより在籍確認を実施します。職場や家族に知られないと謳っている金融機関は、在籍確認を書面で行う場合がほとんどです。
カードローン型とフリーローン型の違いは?
カードローン型は専用カードが発行され、ATMで手続きすると利用限度額内なら何度でも借りられます。フリーローンは、カード発行がなく一括で融資を受ける制度です。追加借入はできないか、新たに申し込んで融資審査を受ける必要があります。
土日でも融資を受けられるローンはある?
カードローン型であれば、ATMが対応していれば土日でも利用できるサービスが多いです。フリーローン型は土日利用が難しいサービスが多いものの、セントラルなどATMでの手続きが可能な金融機関なら土日対応している場合もあります。
中小消費者金融の融資は総量規制の対象外?
中小消費者金融でも、一般消費者向けのローンであれば総量規制の対象になります。一方で、事業者が利用できるビジネスローンは、金融機関の規模に限らず総量規制の対象外となります。
独自審査で即日融資が可能なローンで資金繰りを改善させよう
資金繰りが厳しく早期の資金調達が必要な方は、独自審査で即日融資が可能な金融機関を選ぶのがおすすめです。審査基準が柔軟なため、高い確率で審査を通過できます。
今回の記事では、おすすめの独自審査の金融機関を紹介しました。くわえて、審査を通過するうえでのポイントや審査なしの金融機関についてもまとめました。資金繰りに困っている方は、独自審査を採用している中小金融機関をうまく活用しましょう。もしブラックリスト入りしているなら、ファクタリング・質屋などほかの資金調達方法も検討してください。












