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ブラックリストに載ってしまった個人事業主は、融資で断られて資金調達が難しくなりがちです。しかし、なかにはブラックの個人事業主でも即日で融資を受けられるビジネスローンも存在します。
今回の記事では、ブラックの個人事業主でも受けられる融資やその他の資金調達方法について解説します。ブラックリスト入りしてお悩みの個人事業主は、この記事を参考にして資金繰りを改善しましょう。
記事の目次
- 1 「信用情報ブラック」とは
- 2 信用情報ブラックの個人事業主でも融資は受けられる?
- 3 最短即日でブラックの個人事業主に融資OKのビジネスローン2選
- 4 ブラックの個人事業主に融資OKのビジネスローン4選
- 5 個人事業主がブラックOKのビジネスローン審査を通過するコツ
- 6 ビジネスローンで即日融資を受けるコツ
- 7 個人事業主がビジネスローンを活用する際の3つの注意点
- 8 ビジネスローン以外の資金調達手法5選
- 9 ファクタリングなら個人事業主・ブラックでも即日資金調達OK
- 10 個人事業主OKのファクタリング会社の選び方
- 11 ブラックの個人事業主でも即日現金化OKなファクタリング7選
- 12 個人事業主でブラックでも即日融資や資金調達をする方法はある!
「信用情報ブラック」とは
信用情報ブラックとは、俗にいうブラックリスト(正式名称は「事故情報」)に掲載された状態を指します。事故情報とは、次のいずれかの事象が発生して「経済的に信用できない」と判断された契約情報です。
- 61日以上の返済の遅延
- 債務整理
- 強制解約
- 代位弁済
信用情報機関には以下の3社がありますが、事故情報は基本的に3社間で情報共有される仕組みです。
株式会社シー・アイ・シー(CIC) | 主にクレジットカード会社が加盟 |
株式会社日本信用情報機構(JICC) | 主に消費者金融が加盟 |
全国銀行協会(全国銀行個人信用情報センター・KSC) | 銀行や信用金庫、信用保証協会などが加盟 |
自身が結んだ契約が事故情報として登録されると、カード利用・融資・分割払いなどの審査が通りにくくなります。個人事業主の場合は、事業の資金繰りが困難になる恐れがあります。
信用情報ブラックの個人事業主でも融資は受けられる?
信用情報ブラックの個人事業主でも、中小の消費者金融であれば融資を受けられる余地があります。まず、アイフル・アコム・プロミスといった大手の消費者金融から融資を受けるのはほぼ100%不可能です。大手の金融機関は、ブラックリストに入っている借り手をプログラムで自動的に否決する仕組みになっているからです。
一方で、ブラックリストの原因となった契約が過去のものですでに解決済みであれば、中小の消費者金融で融資を受けられる可能性があります。信用情報ブラックの個人事業主が資金調達を相談する場合は、中小の消費者金融をあたってみてください。
最短即日でブラックの個人事業主に融資OKのビジネスローン2選
中小の金融機関のなかで、ブラックの個人事業主でも最短即日で融資を受けられるビジネスローンを2つ紹介します。
2社の基本情報は次の通りです。
会社名 | オージェイ | アクトウィル |
借入額 | 30万円~1億円 | ~500万円(信用保証融資)
~2億円(売掛債権担保融資) |
利率 | 10%~18% | 10%~20%(信用保証融資)
12%~15%(売掛債権担保融資) |
融資に要する期間 | 最短即日 | 最短即日 |
融資対象者 | 法人・個人事業主 | 個人事業主・法人 |
担保・保証人 | 原則不要 | 不要な場合もあり |
それぞれの金融機関について、詳しくみていきましょう。
オージェイ
会社名 | オージェイ |
借入額 | 30万円~1億円 |
利率 | 10%~18% |
融資に要する期間 | 最短即日 |
融資対象者 | 法人・個人事業主 |
担保・保証人 | 原則不要 |
オージェイは、さまざまな形態の融資に対応した金融機関です。ビジネスローンの場合は、30万円~1億円と幅広い金額の融資に対応しています。小規模事業を営む個人事業主はもちろん、ビジネス規模の大きい法人の資金調達にも便利です。無担保・保証人なしで借りられるのも、個人事業主にとって嬉しいポイントといえます。
また、不動産・動産・売掛債権などを担保とした融資にも対応しています。差し出せる担保がある方は、オージェイの担当者に相談したうえで最適な融資プランを活用してください。
アクトウィル
会社名 | アクトウィル |
借入額 | ~500万円(信用保証融資)
~2億円(売掛債権担保融資) |
利率 | 10%~20%(信用保証融資)
12%~15%(売掛債権担保融資) |
融資に要する期間 | 最短即日 |
融資対象者 | 個人事業主・法人 |
担保・保証人 | 不要な場合もあり |
アクトウィルは、少額もしくは担保ありであれば個人事業主でも利用可能です。複数の融資制度のうち「信用保証融資」は無担保でも申し込みできます。保証人は状況に応じて必要な場合もありますが、必須ではないのでまずは相談してみましょう。
また、担保を用意できるなら多額の資金調達が可能です。たとえば売掛債権を担保にできれば、最大2億円まで融資を受けられます。不動産担保融資は限度額5,000万円を上限としており、不動産を保有している個人事業主なら高額融資が望めます。
自動車担保融資なら利率の下限が6.4%、有価証券担保融資なら8%と担保を工夫すればより低利での借入も相談が可能です。
ブラックの個人事業主に融資OKのビジネスローン4選
即日での資金調達にこだわらないのであれば、ブラックの個人事業主が利用可能なビジネスローンの選択肢は広がります。
次の4社も、ブラックの個人事業主への融資を受け付けています。
会社名 | ニチデン | MRF | キャレントキャッシング | ファンドワン |
借入額 | ~原則1億円 | 3億円 | 1万円~500万円 | 300万円~1億円 |
利率 | 4.8%~17.52% | 4%~9.9%
*長期間元金据置プランの場合 |
7.8%~18% | 2.5%~15.0% |
融資に要する期間 | 記載なし | 最短3日 | 最短即日 | 最短即日 |
融資対象者 | 個人事業主・法人 | 個人事業主・法人 | 記載なし | 個人投資家・法人 |
担保・保証人 | 原則不要 | 不動産担保要・保証人不要 | 不要 | 不動産担保要・保証人不要 |
それぞれの金融機関について、詳しくみていきましょう。
ニチデン
会社名 | ニチデン |
借入額 | ~原則1億円 |
利率 | 4.8%~17.52% |
融資に要する期間 | 記載なし |
融資対象者 | 個人事業主・法人 |
担保・保証人 | 原則不要 |
ニチデンの事業者ローンは、個人事業主でも1億円までの高額融資が可能な金融機関で、1億円を超える融資も個別相談が可能です。
基本的には、無担保・無保証での融資相談を受け付けています。事業者ローンの融資に要する期間は明記されていませんが、フリーローンでは即日入金に対応しておりスピーディな審査が期待できます。
利率の下限が4.8%と、信用状況が良好であれば低利率で借入ができるのも魅力です。不動産担保ローンも提供しているので、不動産を持っている方はあわせて利用を検討しましょう。
MRF
会社名 | MRF |
借入額 | 3億円 |
利率 | 4%~9.9%
*長期間元金据置プランの場合 |
融資に要する期間 | 最短3日 |
融資対象者 | 個人事業主・法人 |
担保・保証人 | 不動産担保要・保証人不要 |
MRFは西日本を主なビジネス領域としており、大阪以西の各地に店舗を構えています。長期間元金据置プランやオーダーメイドプランだと、最大3億円の高額融資を受けられます。
長期間元金据置プランの金利上限が9.9%、ブリッジプランが9.6%と1桁台の利率で借入が可能です。財務改善のための融資や、他の融資がリスケ中でも相談が可能と明記されています。事業状況・今後の事業計画・収支(資金)計画などをふまえて、独自審査が受けられる金融機関です。
保証人は不要ですが、土地・建物への抵当権が必要となります。担保にできる資産がある方は、MRFでの融資を検討してみてください。
キャレントキャッシング
会社名 | キャレントキャッシング |
借入額 | 1万円~500万円 |
利率 | 7.8%~18% |
融資に要する期間 | 最短即日 |
融資対象者 | 記載なし |
担保・保証人 | 不要 |
キャレントキャッシングは、14時頃までに申し込めば最短即日で融資を受けられます。借入金額は500万円までなので、相対的に少額の融資を依頼するときに利用するのがイチオシです。インターネットから24時間365日申し込みができ、来店なし・非対面で手続きを完結させられます。
返済回数は最大120回・10年までの長期借入ができるため、短期的に返済する余力が限られている人にもおすすめです。無担保で利用できるので、担保に出す資産がなくても申し込みできます。
ファンドワン
会社名 | ファンドワン |
借入額 | 300万円~1億円 |
利率 | 2.5%~15.0% |
融資に要する期間 | 最短即日 |
融資対象者 | 個人投資家・法人 |
担保・保証人 | 担保要・保証人不要 |
ファンドワンは複数の融資プランを用意していますが、そのなかで不動産担保融資・車担保融資については個人事業主でも利用が可能です。特に不動産担保融資であれば、利率の下限が2.5%で融資限度額が1億円と高額の借入ができます。担保に出せる資産を持っているなら、ファンドワンに相談してみましょう。保証人は不要なので、家族や知人を巻き込みたくないという方にもおすすめです。
当日の午前中までに申し込みが完了すれば、最短即日で融資を受けられます。業績や事業計画の実情をふまえて柔軟な審査を行う方針の金融機関なので、ブラック入りしていても現状をふまえて対応してもらえる可能性があります。
個人事業主がブラックOKのビジネスローン審査を通過するコツ
個人事業主がブラックリスト入りした状態でビジネスローンを通すためには、次のポイントを意識してください。
- ブラックリスト入りの原因を解消しておく
- 独自審査のビジネスローンを利用する
- 借入希望額を絞る
- 借入相談先は少なく抑える
それぞれのポイントについて、詳しく解説していきます。
ブラックリスト入りの原因を解消しておく
ブラックリスト入りの原因となった返済の延滞などが続いているなら、最優先で解消してください。ブラックOKのビジネスローンでも、審査が通るのは基本的に過去の事故が原因でブラックリスト入りしているケースです。現在進行形で問題のある債務を抱えている方は、まず審査に通りません。
債務滞納などの状況を改善させるために資金調達が必要な方は、ファクタリングなど別の資金調達方法を検討する必要があります。
独自審査のビジネスローンを利用する
独自審査のビジネスローンの方が、個々の返済能力を加味して融資を受けられる可能性が高くなります。大手消費者金融は、1次審査でブラックリストに入っている方を100%落とします。そのため、大手消費者金融が提供している独自基準の審査にブラックの個人事業主は辿り着けません。
一方で、独自基準のもと現在の業績や事業計画などを加味して審査に反映してくれる中小消費者金融も少なくありません。独自の審査基準を重視する中小金融機関の方が、ブラックリスト入りしていても融資を受けられる可能性が高いといえます。
借入希望額を絞る
借入金額は、事業を運営するうえで最低限度に絞るようにしましょう。もともと法人と比べて信用力が低い個人事業主で、さらにブラックリスト入りしているとなれば多額の資金調達は困難です。融資希望額が多額であるほど、納得感のある事業計画書を提示するのが難しくなります。
必要以上に高額な融資を受けると、のちのちの資金繰りを圧迫させる要因にもなります。手元資金の状況や事業計画を精査したうえで、必要最低限の融資を希望しましょう。
借入相談先は少なく抑える
借入相談先は1社~2社程度に少なく抑えるのが、融資審査を通過しやすくするコツです。信用情報は、申し込み時点で各信用機関の情報に記録されます。そのため、多数の金融機関に融資を申し込むと申請したという事実が金融機関に伝わる可能性が高いのです。
申し込み先が多いと、資金繰りに困っている印象を与える恐れがあるためプラスには働きません。ブラックリスト入りした個人事業主でも融資を受けられそうな金融機関を厳選し、問い合わせ窓口での相談をおすすめします。
ビジネスローンで即日融資を受けるコツ
ビジネスローンで即日融資を受けるためには、必要書類を全て揃えたうえで午前中に申し込むことが大切です。即日融資が可能と書かれている金融機関でも、条件が揃っていなければ審査や入金に時間がかかる可能性があります。
必要書類をあらかじめ揃えておく
必要書類は、全て手元に揃えたうえで申し込み手続きを始めてください。書類不備があると、その時点で金融機関の審査手続きが止まってしまいます。特に課税証明書や住民票など官公庁で取得が必要な書類で不備があると、取得に時間がかかるため即日融資が困難になります。
事前にWebサイトなどで必要書類を確認し、全て手元に用意してから申し込んでください。また、確定申告書・事業計画書・資金繰り表などはしばしば追加で提示を求められる書類です。常に手元に用意しておくと、迅速に審査を受けやすくなります。
午前中に申し込む
午前中に申し込み、銀行営業時間内に審査完了を目指した方が即日融資を受けられる可能性が高まります。審査完了の時間が夕方以降になると、手続きに時間がかかり入金が翌日になるケースも見られます。
ただし、午前中に申し込んでも必ず即日融資が受けられるとは限りません。数日程度の余裕を持って資金調達できるよう、早めに申し込みを行いましょう。
個人事業主がビジネスローンを活用する際の3つの注意点
個人事業主がビジネスローンを活用する際には、次の3点に注意が必要です。
- 法人向けのローンは使えない
- 事業年数が短い個人はさらにハードルが上がる
- 収入証明書が必要
それぞれのポイントについて詳しく紹介していきます。
法人向けのローンは使えない
個人事業主は、法人向けローンを使えない点に注意しましょう。法人とは、会社や財団法人など登記や資本金の設定などをして設立された団体です。開業届を出しただけの個人事業主は、たとえ事業を営んでいても法人とはなりません。
同じ金融機関でも無担保は法人限定で担保や保証人をつければ個人事業主も利用できるなど、融資プランによって利用できる属性が異なる場合もあります。個人事業主向けの融資プランがないかチェックしながら、利用する金融機関を検討してください。
事業年数が短い個人はさらにハードルが上がる
個人事業主が借入を行う場合、事業年数は審査において重視されがちです。個人事業主は法人と比べて不安定な印象を持たれがちですが、事業年数が長いと高く評価される可能性があります。逆に開業して間もない時期は、融資を受けるのが難しいケースが多いです。
事業年数がまだ短い個人事業主は、開業資金の融資を受け付けている金融機関に相談してみてください。また、ファクタリングなど事業年数がネックとなりにくい現金化手段もあわせて検討しましょう。
収入証明書が必要
個人事業主においては、収入の証明となる書類を求められるケースが多いです。たとえば、確定申告書や青色申告決算書などが証明書に該当します。
手元にない場合、書類を再発行するのに時間がかかるため注意しましょう。万が一の際に柔軟に借入などの相談ができるよう、日頃から収入の証明になる書類を手元に用意しておいてください。
ビジネスローン以外の資金調達手法5選
個人事業主は、ビジネスローン以外でも次の5つの資金調達手段があります。
- カードローン
- 公的融資
- 補助金・助成金
- クラウドファンディング
- ファクタリング
ビジネスローンが難しくとも、以上の方法であればスムーズに資金調達できる可能性もあります。さまざまな手段を検討して、資金繰りの改善に努めてください。
カードローン
カードローンはビジネスローンと異なり、用途を絞らずに借りることができるローンです。無担保・無保証で利用できるサービスが多く、またATMなどを通じて限度額までは柔軟に借入・返済ができます。
大手ではブラックリスト入りした状態での利用は困難ですが、中小金融機関ならキャッシングできる可能性もあります。ただし、限度額はビジネスローンよりも低く金利が高いケースも多いため、あくまで一時的なつなぎ資金として利用するようにしましょう。
公的融資
日本政策金融公庫は、個人事業主の人でも使える以下のような創業・事業資金の融資制度を用意しています。
総じてビジネスローンより審査は厳しいですが、信用情報だけでなく足元の業績や事業計画も審査対象です。業績の改善が進んでいて事業計画に納得感が得られれば、融資を受けられる可能性はゼロではありません。特に、マル経融資は経営改善に必要な資金を無担保・無保証人で提供するサービスであることから、経営難を改善する有効な手段となります。
補助金・助成金
補助金や助成金を検討するのも有効な手段となります。自治体ごとにさまざまな形で、個人事業主の経営を下支えする制度を実施しています。返済不要の資金を受け取れたり、低金利の借入ができたりするため資金繰り改善に有効です。
期間が決まっている制度が多く、それぞれ資金使途や事業規模・業態など利用条件が細かく決められています。自治体のWebサイトなどで募集状況をこまめにチェックして、うまく活用していきましょう。
クラウドファンディング
クラウドファンディングは、特定の事業やプロジェクトへの投資を前提に多数の人から小口資金を集める手法です。「CAMPFIRE」や「Makuake」など、現在ではさまざまなクラウドファンディング事業者があります。
クラウドファンディングにはいくつかの形態がありますが、単純に寄付金を募る「寄付型」や自社製品やサービスを対価として提供する「購入型」なら資金返済は必要ありません。資金繰りに悩む個人事業主にとって、有効な調達手段となります。
ファクタリング
ファクタリングは、売掛債権を譲渡して資金調達できる手法です。売掛債権とは商品やサービスの提供が完了したのちに、代金を受け取る権利です。
一般に売掛債権は決済期日まで現金が受け取れませんが、ファクタリング会社に売掛債権を譲渡すれば早期に現金化が可能です。借入ではないため自己資金から返済資金を捻出する必要はなく、バランスシートを圧迫しないため資金繰り改善に有効な方法です。
ファクタリングなら個人事業主・ブラックでも即日資金調達OK
ファクタリング会社によっては、個人事業主でかつブラックリスト入りしていても資金調達できます。一部のファクタリング会社は法人限定ですが、個人事業主に対応しているサービスも少なくありません。
また、ファクタリング会社は売掛債権の資金回収リスクを重点的に審査します。融資と比べると利用者の信用力は重視されないため、赤字や滞納があっても利用できる可能性は充分にあるのです。最短即日と迅速に現金が手に入るため、ただちに資金繰りを改善させたいという個人事業主にもおすすめです。
個人事業主OKのファクタリング会社の選び方
個人事業主がファクタリング会社を選ぶときは、次のポイントを基準に選びましょう。
- 必要書類の数
- 償還請求権なしで取引できる
- 入金スピード
- 手数料率
準備の手間をかけずに、迅速かつ低コストで資金調達するうえで重要なポイントとなります。それぞれのポイントについて詳しくみていきましょう。
必要書類の数
必要書類が少ないファクタリング会社の方が、準備の手間がかからず便利です。ファクタリングの審査では、最も多いケースで次のような書類の提出を求められる場合があります。
- 本人確認書類
- 通帳コピー3ヶ月分程度
- 確定申告書
- 印鑑証明
- 契約書・請求書・納品書・発注書など
- 税金・社会保険等の書類
- 公共料金の領収書
一方で、これより少ない書類で手続きができるファクタリング会社も少なくありません。なかには本人確認書類・通帳コピー・請求書の提出程度で済むサービスもあります。必要書類の少ないファクタリング会社を利用した方が、より迅速に売掛債権の現金化が可能です。
償還請求権なしで取引できる
償還請求権なしの契約だと、貸し倒れが発生してもダメージを負わずに済むので安心です。ファクタリングにおける償還請求権とは、債務者である取引先の倒産などで売掛金の回収ができなくなったときに利用者に売掛金を請求できる権利です。償還請求権があると、利用者はもしもの場合に売掛金の支払いを実質的に肩代わりしなければなりません。
多くのファクタリング会社は、償還請求権なしでのサービスを提供しています。売掛債権の未回収リスクを軽減するなら、償還請求権がないファクタリングサービスを利用しましょう。
入金スピード
急ぎの資金調達が必要なら、入金スピードの速いファクタリング会社を選びましょう。ファクタリング会社のなかでも、即日対応のところもあれば入金まで数日かかる場合もあります。
個人事業主やフリーランス向けのサービスでは、最短入金まで数時間以内のファクタリング会社もみられます。資金調達を急いでいる場合には、迅速に審査や入金が完了するファクタリング会社を利用してください。
手数料率
手数料が低い方が、同じ売掛債権からより多額の現金を受け取れます。ファクタリングの手数料は売掛債権の額面から差し引く形で徴収されます。
ちなみに、ファクタリングの手数料率の目安は下記の通りとなっています。
- 2社間ファクタリング(面談):10%~20%
- 2社間ファクタリング(オンライン):2%~12%
- 3社間ファクタリング:1%~10%
3社間ファクタリングは申し込みから入金まで時間がかかるため、リーズナブルな手数料でスピーディーに資金調達をするならオンラインファクタリングがおすすめです。目安の下限に近い手数料のファクタリング会社を探してみてください。
ブラックの個人事業主でも即日現金化OKなファクタリング7選
ブラックの個人事業主でも、即日で現金化が可能なファクタリング会社を7社紹介します。手元に売掛債権がある方は、ファクタリングで現金を受け取ることも検討してみてください。
ベストファクター
種類 | 2社間ファクタリング |
手数料 | 2%~(3社間ファクタリング)
5%~(2社間ファクタリング) |
入金スピード | 最短即日 |
買取可能額 | 30万円~ |
個人事業主の利用 | 利用可 |
手続き方法 | オンライン(契約は面談が必要) |
公式サイト | https://bestfactor.jp/ |
ベストファクターは、非対面で手続きが完結するファクタリング会社です。最短即日で現金化できるため、早期に現金が必要な個人事業主にも適しています。取引先にファクタリング利用の事実が伝わらない2社間ファクタリングと、手数料が低い3社間ファクタリングの双方に対応しています。自身のニーズに適した取引形態を選択可能です。
買取可能額は記載上は30万円からとなっていますが、2023年8月には15万円の買取を実行した実績もあるなど少額の売掛債権の買取も相談が可能です。年間相談件数が8,000件超、利用件数が1,000件超と実績が豊富なので、安心して利用できます。
ペイトナーファクタリング
種類 | 2社間ファクタリング |
手数料 | 10% |
入金スピード | 最短10分 |
買取可能額 | ~100万円 |
個人事業主の利用 | 利用可能 |
手続き方法 | オンライン |
公式サイト | https://paytner.co.jp/factoring/ |
ペイトナーファクタリングは、事前に無料登録をしておけば現金化まで最短10分で完結するファクタリング会社です。必要書類はアカウント作成時の本人確認書類と、利用時の請求書だけとなっています。書類準備に手間がかからないのも、ペイトナーファクタリングの魅力です。
買取金額の下限が1万円と少額なので、スモールビジネスを営む個人事業主でも利用しやすいサービスといえます。一方で上限は初回が25万円、最高でも100万円までである点には注意しましょう。手数料が一律10%と、わかりやすい料金体系になっているのも特徴です。
labol(ラボル)
種類 | 2社間ファクタリング |
手数料 | 10% |
入金スピード | 最短60分 |
買取可能額 | 1万円~上限なし |
個人事業主の利用 | 利用可能 |
手続き方法 | オンライン |
公式サイト | https://labol.co.jp/ |
labol(ラボル)は、1万円~上限なしと買取可能な金額の範囲が広いのが特徴です。個人事業主やフリーランスをメインターゲットとして提供しているサービスとなっています。東証プライム上場会社のセレスが運営しているため、安心して利用できます。
手続きはWeb上で完結し、申し込みから最短60分で現金化できるため、急いで資金が必要な方におすすめです。振り込みを24時間365日対応できる体制を整えているため、休日や夜間でも現金化を受けられます。業種問わず買取を受け付ける方針であるほか、独立直後の個人事業主との取引も受け付けています。
FREENANCE(フリーナンス)
種類 | 2社間ファクタリング |
手数料 | 3%~10% |
入金スピード | 即日 |
買取可能額 | 上限/下限なし |
個人事業主の利用 | 利用可能 |
手続き方法 | オンライン |
公式サイト | https://freenance.net/sokujitsu_b |
FREENANCE(フリーナンス)は、フリーランスや個人事業主をメインターゲットとしたサービスです。そのなかの「フリーナンス即日払い」というサービスが、事実上のファクタリングサービスとなっています。買取金額の上限・下限が決まっていないので、額面の金額にかかわらず柔軟に対応可能です。審査は最短30分で入金も最短即日で完結するため、急いで資金が必要な方に便利です。
FREENANCE(フリーナンス)では、ファクタリング以外にもいくつかのフリーランス向けサービスを提供しています。たとえば、トラブルに対する補償である「あんしん補償」やバーチャルオフィスの利用が可能です。資金繰り以外にもさまざまな付帯サービスがあるのも、FREENANCE(フリーナンス)の魅力といえます。
日本中小企業金融サポート機構
種類 | 2社間ファクタリング |
手数料 | 2%~ |
入金スピード | 最短即日 |
買取可能額 | 上限・下限なし |
個人事業主の利用 | 利用可 |
手続き方法 | オンライン
電話 |
公式サイト | https://chushokigyo-support.or.jp/ |
日本中小企業金融サポート機構は、経営支援などを推進する組織である「経営革新等支援機関」として、関東財務局長などから認定を受けている団体です。すでに支援総額が113億円に達するなど実績が豊富なので、信頼できるファクタリング事業者といえます。
中小企業の支援だけでなく、個人事業主のファクタリングも受け付けています。手数料率の下限が2%となっているため、審査結果によっては低コストで売掛債権の現金化が可能です。
買取可能額に制限がないので、少額から多額の売掛債権まで柔軟に買取を相談できます。必要書類は通帳・請求書・代表者の身分証明書の3点のみとなっていて、オンラインアップロード・メール・FAX・LINEと多様な手段で提出できるので便利です。
QuQuMo(ククモ)
種類 | 2社間ファクタリング |
手数料 | 1%?14.8% |
入金スピード | 最短2時間 |
買取可能額 | 下限・上限なし |
個人事業主の利用 | 利用可 |
手続き方法 | オンライン |
公式サイト | https://ququmo.net/ |
QuQuMo(ククモ)は現金化まで最短2時間と、迅速に対応してもらえるのが特徴です。必要書類は請求書と通帳の2点のみなので、速やかに手元に書類を用意して手続きを始められます。手続きはオンラインで完結でき、スマホからでも申し込みできます。
手数料の下限が1%となっているので、審査結果次第ではコストをかけずにファクタリングを実行可能です。弁護士ドットコム監修のクラウドサインを導入しているため、情報漏洩などセキュリティ上の不安もありません。「信用情報に関わりなく利用できる」旨が明記されているため、ブラックリスト入りしていても安心して利用できます。
ビートレーディング
種類 | 2社間ファクタリング |
手数料 | 2%~12% |
入金スピード | 最短2時間 |
買取可能額 | 3万円~7億円の実績あり |
個人事業主の利用 | 利用可 |
手続き方法 | オンライン
来社・訪問 |
公式サイト | https://betrading.jp/ |
ビートレーディングはもともと店舗型のファクタリング会社でしたが、いまではオンラインで手続きを完結させられます。審査完了まで最短2時間で、即日での現金化にも対応可能です。買取金額の範囲が広いのが特徴で、3万円から7億円までの実績があります。自身が個人事業主でも利用できるのはもちろんのこと、請求書の取引先が個人事業主でも相談可能です。
手数料は2社間ファクタリングで4%~12%程度、3社間ファクタリングで2%~9%程度となっています。条件がよければ、手数料5%以内の低コストで売掛債権の現金化が可能です。
個人事業主でブラックでも即日融資や資金調達をする方法はある!
個人事業主でブラックな状態でも、即日融資を受けられるビジネスローンはいくつか存在します。うまく活用すれば、資金繰りの改善を早期に進めることが可能です。補助金・助成金やファクタリングまで視野に入れれば、さまざまな資金調達の手段があります。
利用すべき金融機関やファクタリング会社に悩んだら、今回紹介したサービスから自身にあったものを選んでください。ブラックだからといって諦めずに、粘り強く資金繰りの改善に努めて事業を継続していきましょう。