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資金調達をしたいと考えたものの、フリーランスが融資を受けられるのか疑問に感じている方は多いと思います。
フリーランスでも受けられる融資は豊富にあります。また、万が一融資審査に落ちたとしても、資金調達をする方法は融資以外にもあるので落ち込む必要はありません。
今回の記事では、フリーランスが受けられる主な融資10選・融資審査に落ちる原因・融資以外で資金調達する方法などについて解説します。
資金調達の手段を幅広く知っておくと、緊急度が高いシーンでも焦らず調達の準備に取り掛かれます。手元の運転資金が枯渇する「資金ショート」に陥らないよう、本記事の内容を参考にしてみてください。
記事の目次
フリーランスが受けられる主な融資10選
この章では、フリーランスが受けられる主な融資10選をご紹介します。
融資10選の金利相場・入金にかかる日数の目安を下記にまとめました。
融資の種類 | 金利相場 | 入金にかかる日数 |
---|---|---|
銀行融資 | 0.9%~15% | 2週間〜1ヶ月 |
信用金庫 | 2%〜6% | 1ヶ月〜1ヶ月半 |
制度融資 | 1.5%~3% | 1ヶ月〜2ヶ月 |
日本政策金融公庫 | 1.08~1.9% | 2週間〜1ヶ月 |
消費者金融 | 3%〜18% | 最短即日 |
ビジネスローン | ・銀行:1%〜15% ・ノンバンク:5%~18% |
最短即日 |
不動産担保ローン | ・銀行:0.8%~10% ・ノンバンク:1%~15% |
2週間〜1ヶ月 |
キャッシング機能付き法人カード | 15%〜18% | 即日 |
マル経融資 | 1.09%〜 | 1ヶ月〜2ヶ月 |
契約者貸付制度 | 2%〜8% | 最短即日 |
より詳しく、それぞれの特徴を見ていきましょう。
1.銀行融資
銀行融資とは銀行からお金を借りることで、経営者の中でもっとも一般的な資金調達方法です。
銀行融資には、下記の4種類の融資形態があります。
- 証書貸付:金銭消費貸借契約証書で契約を締結して借入する
- 当座貸越:当座貸越契約書で契約を締結して限度額の範囲内で自由に借入・返済をする
- 手形割引:利用企業が保有している約束手形を銀行に売却する
- 手形貸付:利用企業が保有している約束手形を担保にして、手形金額相当を借入する
このうち、融資で一般的なのは証書貸付で、主に1年以上の長期融資で利用されます。
なお、証書貸付にはプロパー融資・信用保証協会の保証付き融資の2つがあります。
プロパー融資とは保証会社や保証協会の保証をつけずに融資することで、万が一の場合には金融機関が貸し倒れの責任を負う融資です。
フリーランスは法人と比較して信用度が低いので、プロパー融資の審査に通過するのは非常に困難です。
そのため、フリーランスが銀行融資に申込む際には信用保証協会の保証付き融資となります。
銀行融資のメリットは低金利かつ多額の資金を調達できる点です。返済にかかる負担が少ないので、借入が原因で資金繰り悪化を起こす心配がありません。
反対に、デメリットは審査通過のハードルが高いことです。誰もが名を知る大手銀行は小規模事業主は利用できないケースが多いため、各都道府県で展開されている地方銀行に相談先が限定されます。
また、融資までいはある程度時間がかかり、申込から融資までには2週間〜3週間程度の時間がかかると理解しておきましょう。
2.信用金庫
信用金庫は地域の中小企業・住民が会員になり、地域社会を支えることを目的にした金融機関です。
地域で集めた資金を、地域の個人・中小企業に還元することで地域経済の活性化を目指しています。そのため、地域外の企業は利用対象者としていません。
信用金庫のメリットは地域密着の金融サービスであり、審査を柔軟に行ってもらえる点です。非営利の組織なので、金融機関にとって利益が出しにくい少額融資にも前向きに対応してもらえます。
また、少額の融資も得意としており、数十万円単位の事業資金融資にも気持ちよく応じてもらえます。
個人事業主やフリーランスのように事業規模が小さな事業者でも、信用金庫であれば気兼ねすることなく少額の資金調達の相談ができるでしょう。
その一方で信用金庫から融資を受けるデメリットは融資限度額が低い点です。具体的な限度額は地域によって異なりますが、平均融資額は300万円〜500万円程度と言われています。
数千万円単位の高額の借り入れを特にプロパー融資で受けることは難しいでしょう。
事業の拡大で信用金庫の融資枠が足りなくなった際には、大口融資に対応している金融機関へシフトする必要があります。
3.制度融資
制度融資とは、地方自治体・金融機関・信用保証協会の3つの機関が連携して提供する金融サービスです。
通常、金融機関が融資を実行する際には借入額に対して金利が発生し、必要に応じて保証人を用意しなくてはなりません。
しかし、制度融資では一定の保証料を支払うことで融資を受けやすくする信用保証協会と、保証料・金利の一部を補助する地方自治体が契約関係に加わります。そのため、中小企業が返済負担を抑えながらも、融資が受けやすくなる特徴があります。
また、原則として融資金は地方自治体が金融機関に預けている預託金の範囲なので、金融機関を介して地方自治体が融資をおこなっているといえます。
制度融資で借入をするメリットは融資を受けやすく、低金利で借入ができる点です。制度融資の金利相場は1.5%〜3%程度なので、銀行融資と大きな開きはありません。
また、あらかじめ金利等の融資条件が定められているパッケージ商品なので、審査に通過できれば個人事業主やフリーランスも大手の企業と同じ好条件で融資を受けられます。
デメリットは、融資実行までの期間が長引く傾向にあることです。制度融資は融資実行までに3つの機関が連携を取るので、工数が多くなる分、手続きに時間を要します。着金までの平均は1ヶ月〜2ヶ月程度ですが、場合によって3ヶ月程度かかることもあります。
4.日本政策金融公庫
日本政策金融公庫とは、国が100%出資している民間金融機関の行う業務を補完することを目的にした政策金融機関です。
民間金融機関は事業として成り立たせるために、ある程度利益を追求して融資先を絞る必要があります。そうすると、返済能力・融資額が認められず、資金調達できない企業が続出してしまいます。
このような場面で、民間金融機関の金融取引を補完すべく、融資を受けられない企業へ前向きに貸付をするのが日本政策金融公庫です。
日本政策金融公庫を選ぶメリットは、創業融資を受けやすい点です。これから創業、もしくは創業して税務申告を7期終えていない事業者を支援する新規開業・スタートアップ支援資金があり、まだ実績がない企業でも前向きに審査してもらえます。
一方でデメリットは、財務状況が良くても金利が低くならない点です。民間の金融機関であれば、財務状況の良さに応じて利率が低くなるケースがあるので、利用企業の状況によっては返済負担を抑えられます。財務内容が良い企業は、メリットが少なくなると言えます。
また、日本政策金融公庫は数ある金融機関の中でも最も融資までの時間がかかる機関です。
インターネットで来店予約をして、その後に面接と申し込みをおこない、2週間程度かけて審査をして契約する流れになります。
申込から融資までには1ヶ月以上の時間がかかるので、時間に余裕をもって申し込みましょう。
5.消費者金融
消費者金融は、主に個人を対象にカードローンに特化した融資サービスを行う業者のことです。
カードローンは消費者金融系・信販系・銀行系の3つがあり、それぞれ金利や融資スピードなどが異なります。中でも、消費者金融系は融資実行までのスピードの早さが特徴です。
消費者金融は個人向けのカードローンだけでなく、個人事業主やフリーランスに対する融資をおこなっています。
消費者金融系のメリットは、資金の使い道を制限されないことです。通常、事業融資を受ける際には「事業資金に限る」と制約を設けられていることが多く、違反すると一括返済などの罰則を科せられます。
しかし、消費者金融系は資金使途に制限がなく、生活費や趣味にも活用できるので資金の使い方にバリエーションをもたせられます。
デメリットは、他の資金調達よりも金利が高めに設定されている点です。また、債務者の借りすぎを防止する目的である総量規制の対象なので、融資額は年収の3分の1までに制限されます。
なお、個人事業主やフリーランスが利用できる次の融資は総量規制対象外なので、年収の3分の1を超える借り入れも可能です。
- アコムビジネスサポートカードローン
- プロミス自営者ローン
- ドコモファイナンスビジネスローン
個人事業主やフリーランスが利用できる総量規制対象外のカードローンのスペックや特徴を詳しく解説していきます。
アコムビジネスサポートカードローン
会社名 | アコム |
---|---|
借入額 | 1万円〜300万円 |
利率 | 12%~18% |
融資に要する期間 | 最短即日 |
融資対象者 | 業歴1年以上の歴個人事業主 |
担保・保証人 | 不要 |
大手消費者金融のアコムのビジネスローンです。
個人事業主とフリーランスだけが利用でき、法人が利用できません。
インターネットから申し込みをすると、アコムの無人契約機の「むじんくん」で融資を受けられるので、即日カード発行がが可能です。
業歴1年以上の個人事業主が融資対象者なので、創業資金等は借りることはできません。
確定申告書を提出できる個人事業主だけが融資対象となります。
総量規制対象外で、使い道は自由なので、事業資金だけでなく個人事業主本人の生活費にも利用可能です。
申告所得が低く、個人向けのカードローンでは必要な資金調達ができない個人事業主の方も年収の3分の1を超える借り入れができます。
「総量規制によって必要な資金を個人向けローンでは借りられない」という方は利用を検討してみましょう。
プロミス自営者ローン
会社名 | プロミス |
---|---|
借入額 | 〜300万円 |
利率 | 6.3%~17.8% |
融資に要する期間 | 最短即日 |
融資対象者 | 年齢20歳以上、65歳以下の自営者の方 |
担保・保証人 | 不要 |
大手消費者金融のプロミスが提供している自営業者専用のカードローンです。
総量規制対象外なので、申告所得を低くしている個人事業主やフリーランスの方も年収の3分の1を超える金額の借り入れが可能です。
上限金利は17.8%とやや低いので、コストを抑えて借り入れをしたい方におすすめのローンになります。
オンライン上で申し込みをおこない、自動契約機で契約をおこなうと最短即日カード発行されます。
事業実態が確認でき、個人信用情報に問題がなければ審査に通過できる可能性は高くなるでしょう。
事業実態確認資料として次の書類が必要です。
- 営業許可証または入館証明書に類する書類
- 受注書・発注書・納品書・請求書・領収書・報酬明細に類する書類
このほか、収入を証明する書類として確定申告書の提出も必要になります。
プロミスの自営者ローンは必要書類が多いので、あらかじめ用意し、漏れのないようにしてから自動契約機へいきましょう。
ドコモファイナンスビジネスローン
会社名 | ドコモ・ファイナンス |
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借入額 | 10万円~1,000万円 |
利率 | カードローン型:5.0%~17.8% 完済型:4.8%~17.6% |
融資に要する期間 | 最短60分 |
融資対象者 | 法人経営者または個人事業主 20歳~69歳までの方で、以下のいずれかに該当する方。 ・業歴1年以上の個人事業主の方。 ・法人格を有する事業の代表者の方 |
担保・保証人 | 不要 |
ドコモファイナンスは以前はオリックスクレジットが運営していたビジネスローンですが、オリックスクレジットのドコモグループ入りに伴い、ドコモファイナンスとして名称変更をしています。
繰り返し利用できるカードローンタイプと必要な資金を一括で借りて、以後は完済まで毎月返済していく完済型の2つの商品を選択できます。
オンライン上で申し込み、オンライン上で契約し、公式アプリから借入と返済が可能です。
審査通過後に公式アプリダウンロードで最短60分で借り入れができるので、急いで資金が必要な方にもおすすめです。
最大の特徴は法人経営者個人も借り入れができる点です。
法人経営者が事業資金を必要としている場合や、プライベートの資金を必要としている場合などに利用できる総量規制対象外のローンになります。
役員報酬が少なく、総量規制の関係上、高額な借り入れができないという方におすすめのローンです。
6.ビジネスローン
ビジネスローンとは、資金使途を事業資金に限定した融資商品のことです。
主に、開業資金・運転資金・設備投資などのために利用されることが多く、事業を営んでいればフリーランスでも利用できます。
ビジネスローンを提供しているのは、主に銀行・消費者金融・信販で、それぞれ金利や融資限度額などが異なります。
ビジネスローンのメリットはカードローンとは異なり、総量規制の対象にならないことです。年収の3分の1以上の借入ができるため、事業の拡大など調達可能額が年収を大幅に上回るような場面でも問題なく利用できます。
デメリットは、他の融資サービスより比較的金利が高い点です。銀行融資は金利が1%台となるケースもありますが、ビジネスローンは消費者金融系であれば5%〜18%程度と高めの設定です。
そのため、短期での借入であれば問題ありませんが、返済期間が長期にわたる場合は利息が大幅に膨らむリスクがあります。
大手消費者金融のビジネスローンは個人事業主やフリーランス本人の個人信用情報が審査されるので、信用情報ブラックの人などは借り入れが困難です。
しかし、中小の消費者金融であれば信用情報ブラックでも借り入れができる可能性があります。
個人信用情報に問題がある個人事業主でも借りられるビジネスローンは次の通りです。
- オージェイ
- アクトウィル
- ファンドワン
- ニチデン
- エスクローファイナンス
信用情報に問題がある個人事業主が無担保で利用できるビジネスローンの特徴やスペックについて詳しく解説していきます。
オージェイ
会社名 | オージェイ |
---|---|
借入額 | 30万円~1億円 |
利率 | 10%~18% |
融資に要する期間 | 最短即日 |
融資対象者 | 法人・個人事業主 |
担保・保証人 | 原則不要 |
オージェイは無担保ローン、不動産担保ローン、売掛債権担保融資に加え、自動車などの動産を担保にできる融資も取り扱っています。
「無担保の審査には通過できないし、担保にできるような不動産も持っていない」という方は、オージェイに相談することで、必要な資金調達ができる可能性があるでしょう。
ホームページには「弊社独自の情報網と長年積み重ねてきたデータにて審査いたします。」と明記されているので、信用情報重視のスコアリング審査ではなく、独自審査をおこなっていることがわかります。
大手消費者金融などの審査に通過できない方もオージェイであれば必要な資金調達ができる可能性があるでしょう。
申し込みにも契約にも融資にも基本的には来店が必要になり、人間性や経営者としての資質をしっかりとチェックされています。
身だしなみ等には注意し、聞かれたことには正直に答えましょう。
アクトウィル
会社名 | アクトウィル |
---|---|
借入額 | ~500万円(信用保証融資)
~2億円(売掛債権担保融資) |
利率 | 10%~20%(信用保証融資)
12%~15%(売掛債権担保融資) |
融資に要する期間 | 最短即日 |
融資対象者 | 個人事業主・法人 |
担保・保証人 | 不要な場合もあり |
アクトウィルは無担保ローンの他、不動産、売掛債権等を担保にした融資の他、有価証券担保融資も取り扱っています。
株式や債券などを保有している方は、当該有価証券を担保にして必要な資金を調達できます。
審査はアクトウィルの担当者が申込者の会社や事務所まで訪問しておこなわれます。
面談で申込者の人間性のほか、会社の整理整頓状況等も確認されるので、審査の際には会社の美化にも注意しましょう。
独自審査をおこなっているので、赤字や債務超過、税金滞納がある企業でも資金調達できる可能性があります。
上限金利は20%と法定金利ギリギリの高利率となっていますが、その分柔軟な審査をおこなっているので、大手や他の消費者金融の審査に落ちた方は利用を検討しましょう。
ファンドワン
会社名 | ファンドワン |
---|---|
借入額 | 30万円〜500万円 |
利率 | 2.5%~18.0% |
融資に要する期間 | 最短即日 |
融資対象者 | 個人事業主・法人 |
担保・保証人 | 担保要・保証人不要 |
ファンドワンはオンライン完結で利用できる独自審査のビジネスローンです。
ホームページまたはチャットポッドで申し込みをおこない、審査通過後はそのまま最短即日入金を受けられます。
平日の午前中に申し込みを完了させれば最短即日入金を受けられるので急いでいる方は早い時間帯に申し込みましょう。
ホームページには「貴社の現状の経営状況だけにとらわれない柔軟な審査基準により、赤字決算や税金・社会保険料の滞納等がございましても、資金調達が可能である方法・商品のご案内などをアドバイスさせて頂きます。」と独自審査をおこなうことが明記されています。
赤字や債務超過、信用情報ブラックでも審査に通過できる可能性があります。
日本政策金融公庫の審査に落ち、急いで資金が必要な方は、ファンドワンへ相談してみましょう。
ニチデン
会社名 | ニチデン |
---|---|
借入額 | ~原則1億円 |
利率 | 4.8%~17.52% |
融資に要する期間 | 記載なし |
融資対象者 | 個人事業主・法人 |
担保・保証人 | 原則不要 |
ニチデンは大阪に本社を構える中小消費者金融です。
中小消費者金融としては珍しく、最大100日間の無利息期間を設けている点が特徴です。
上限金利は17.52%と融資額10万円以上の法定上限金利の18%よりも低く設定されているので、コストを抑えて資金調達したい方に向いています。
中小の消費者金融としては審査時間が速く、申込から最短10分で審査が完了します。
また、平日の14時までに申し込みを完了させれば即日入金を受けられるので、急いで資金が必要な方にも向いています。
オンラインでも申し込みができますし、大阪梅田、吹田、奈良に店舗を構えているので店頭で相談しながら申し込みも可能です。
エスクローファイナンス
会社名 | エスクローファイナンス株式会社 |
---|---|
借入額 | 表記なし |
利率 | 2.00%〜8.00% |
融資に要する期間 | 最短2営業日 |
融資対象者 | 法人 |
担保・保証人 | 不要 |
エスクローファイナンスは上限金利が非常に低い中小消費者金融のビジネスローンです。
無担保ローンで上限金利8%なので、大手消費者金融よりも低い金利で融資を受けられる可能性があります。
大手のように信用情報がブラックだからというだけで審査に落ちることはないので、審査に自信がない方もエスクローファイナンスであれば審査に通過できる可能性がありますし、低金利で資金調達が可能です。
金利が低い分、審査には時間がかかり、申込から融資までは最短2営業日で場合によってはさらに融資までに時間がかかります。
急ぎの資金調達には対応できないので、できる限り時間に余裕をもって申し込みましょう。
「中小の消費者金融へ相談したいけど。高い利息を払いたくない」という方にはエスクローファイナンスが向いています。
7.不動産担保ローン
不動産担保ローンとは、土地・建物などの不動産を担保にお金を借りるローン商品のことです。
利用者本人が所有している物件以外にも、家族・会社名義の不動産も担保に設定できるケースがあります。
不動産担保ローンのメリットは担保自体の資産価値が高いので、金融機関の未回収リスクが低く、融資審査に通過しやすい点です。また、低金利で融資を受けやすくなるので、毎月の返済負担を軽減できます。
一方でデメリットは不動産担保ローンで受けた融資が返済できなくなると、担保に設定した不動産は差し押さえとなり、売り出されてしまうことです。
返済不能になると自宅や家族の家が売却されてしまうので、融資の申込みの前に返済計画を明確に立てておく必要があります。
- MRF
- リボ・オン
不動産担保ローンを専門に取り扱っている2つの消費者金融の特徴を解説していきます。
MRF
会社名 | MRF |
---|---|
借入額 | 3億円 |
利率 | 4%~9.9%
*長期間元金据置プランの場合 |
融資に要する期間 | 最短3日 |
融資対象者 | 個人事業主・法人 |
担保・保証人 | 不動産担保要・保証人不要 |
MRFは不動産担保ローンを専門に取り扱う中小の消費者金融です。
基本的には担保になっている不動産の評価額の範囲内で融資をおこなうので、MRF側のリスクが少なく、上限9.9%という圧倒的に低い金利で借り入れが可能です。
不動産担保ローンは不動産の評価に時間がかかるので、融資までには時間がかかりますが、MRFの不動産担保ローンであれば最短3日で融資を受けられます。
急いで資金が必要なタイミングでもMRFの不動産担保ローンは活用できます。
MRFは中小の消費者金融としてはかなり規模が大きく、融資残高が340億円を超えています。
また福岡に本社を構える会社ですが、東京、大阪、神戸、広島、北九州、福岡、博多、熊本、鹿児島に支店を持っており、九州だけでなく、関東や関西の事業者の方も利用可能です。
FPや宅建士などの資格を持った専門性の高い従業員を多数抱えている信頼性の高い会社です。
中小の消費者金融の中でも業者の安全性を重視したい方はMRFの利用を検討しましょう。
リボ・オン
会社名 | 株式会社L&Fアセットファイナンス |
---|---|
借入額 | 100万円~2,000万円 |
利率 | 8.0%~15.0% |
融資に要する期間 | 最短3営業日 |
融資対象者 | 個人事業主・法人 |
担保・保証人 | 担保要 |
リボ・オンは不動産担保融資のカードローンを販売しています。
担保になっている不動産の評価額の範囲内でカードローンの借入枠を作成し、その枠の範囲内で自由にATMからローンカードで借入をおこないます。
限度額は100万円〜2,000万円まで設定できるので、カードローンとしてはかなりの高額の枠を設定可能です。
発行されたカードローンはセブン銀行ATMで利用できるので、カードローンを契約しておけば日本全国どこからでも、ゼブンイレブンで借入可能です。
出張先で資金が足りなくなった場合などもリボ・オンのカードローンは活用できます。
運営会社の株式会社L&Fアセットファイナンスは15%の出資を三井住友信託銀行から受けている会社です。
大手銀行が出資しているサービスなので、中小の消費者金融の安全性が心配という方は、リボ・オンであれば安心して利用できます。
8.キャッシング機能付き法人カード
法人カードはビジネスローンと同じく、事業資金に用途を限定したクレジットカードのことです。
法人カードにキャッシング機能が付帯していれば、1枚のカードで借入・買い物ができるので、経費の支払い方法の自由度が高くなります。
キャッシング機能付き法人カードは、小規模事業主など小口融資が想定される事業主を利用対象者に限定していることが多いので、フリーランスは利用しやすい融資サービスと言えます。
キャッシング機能付き法人カードのメリットは、24時間365日コンビニなどのATMで借入ができ、手元に現金がなくてもカード決済ができることです。
カード決済で支払いを遅らせられれば、自身の手元にキャッシュが残せるので資金繰りは安定しやすくなります。
反対にデメリットは、利用限度額を超えた借入・カード決済ができないことです。また、キャッシング機能付き法人カードは利息が15%〜18%程度と高いので、長期の借入をすると自社の資金繰りが悪化する恐れがあります。
9.マル経融資
マル経融資とは、商工会議所から経営指導を受けている小規模事業主を対象にした融資制度のことです。
主に、小規模事業主の経営改善を目的にしており、マル経融資を受ける際には無担保・無保証人で借入できます。融資を実行するのは日本政策金融公庫ですが、利用にあたっては商工会議所からの推薦が必要です。
マル経融資を利用するメリットは、金利が低い点です。時期によって異なりますが、2023年8月の時点では1.09%〜となっており、銀行融資のスタートの利率に等しい利息となっています。
最低限の返済負担で借入できるので、企業の支払い以外にも将来につながる投資などにキャッシュを回しやすくなります。
マル経融資のデメリットは、創業して1年未満の事業主は利用対象外なので創業融資には利用できないことです。
また、利用するには商工会議所から6ヶ月以上経営指導を受ける必要があるので、急ぎの資金調達には向きません。
10.契約者貸付制度
契約者貸付制度とは、契約している生命保険の解約返戻金の一部を借入できる制度のことです。
解約返戻金は、生命保険の解約日までに保険会社に支払ってきた保険料の合計金額から、手元に戻ってくる金額の割合を指します。
具体的には、下記の計算式で払い戻しの金額を算出できます。
例えば、払込保険料総額が100万円で返戻率が70%であれば解約返戻金は70万円で、借入できるのはそのうち7割〜9割程度となります。
契約者貸付制度で融資を受けるメリットは、生命保険を解約せずに借入ができることです。将来解約した時に保険会社から支払われるはずのお金を前倒して受け取る融資方法なので、保険に加入した状態で資金調達が行えます。
デメリットは、返済額が解約返戻金額を上回ると保険が失効する可能性がある点です。
一般的に契約者貸付制度では「元本 + 利息」で翌年の年利を決める「複利」を採用しています。そのため、返済が滞った状態が長期間続いて元本を上回ってしまうと、今まで積み立てた保険が契約解除となる恐れがあります。
フリーランス・個人事業主が融資審査に落ちる原因3選
フリーランス・個人事業主が審査落ちしやすい理由は下記の3つです。
- 信用情報に問題がある
- 自己資金がない
- 事業計画が不十分
審査落ちしてしまう原因を詳しく解説します。
1.信用情報に問題がある
信用情報に問題があると、融資を受けるのが難しくなります。
信用情報とは、ローンやクレジットなど金融取引の利用履歴が記された個人情報のことです。例えば、クレジットカードを利用すれば、申込み情報・契約内容・返済状況などが信用情報機関に登録されます。
金融機関はこれらの情報を確認して顧客に融資を実行するかどうかを判断し、返済能力に不安があれば審査落ちとなります。
そのため、借入額をスムーズに返済してきた履歴があれば良いですが、過去に支払い遅延などの履歴があると融資審査では不利になってしまうのです。
2.自己資金がない
フリーランスの融資において、自己資金があったほうが審査は通過しやすいです。
自己資金があると審査に有利になる理由は、事業の計画性・返済能力を推し量るための指標になるからです。元手があれば開業に向けて計画的に準備してきた証明になりますし、キャッシュが枯渇して返済不能とはならないだろうと判断もできます。
とくに、創業融資は開業してしばらくは売上が安定しないケースが多いので自己資金の準備は必要です。
自己資金の目安は、日本政策金融公庫では10分の1以上とされていますが、審査に通りやすいラインは3分の1程度と言われています。
ただし、事業の計画性・将来性も審査対象となるので、自己資金がないと借入がまったくできないわけではありません。
3.事業計画が不十分
事業計画の内容が不十分だと、融資の審査通過は厳しくなります。
事業計画書で重視されるのは、客観的に見て実現性の高い内容になっているかどうかです。
具体的には下記のような内容を記載すると、事業計画書の信憑性が高くなります。
- 事業の目的
- 創業の動機
- 将来的なビジョン
- 競合他社のリサーチ
- マーケティング計画
- 自社の強み
- 事業の見通し
- 収支計画
とくに、創業融資の場合は過去の実績を証明できないので、事業計画書の具体性は審査の可否に大きく影響します。
審査通過率を高めるためにも、事業計画書の内容を充実させましょう。
フリーランスが融資以外で資金調達する方法4選
フリーランスが融資以外で資金調達する方法は下記の4つです。
- 資産の売却
- 補助金・助成金
- クラウドファンディング
- ファクタリング
それぞれのサービスの特徴について解説します。
1.資産の売却
資産の売却はその名のとおり、手元にある資産を売却して資金調達する方法です。
企業が保有する資産には、下記のような種類があります。
- 流動資産:1年以内に現金化される資産。現預金・商品・売掛金など
- 固定資産:1年以上かけて現金化される資産。不動産・社用車・機械など
- 繰延資産:すでに支払い済みの一旦資産として計上され、支出効果が数年間に及ぶ費用。開業費・社債発行費・開発費など
このうち「繰延資産」以外は売却して現金化できるものが多いです。保有し続けると維持費が発生する資産もあるので、必要な資産かどうかを精査した上、売却も検討しましょう。
2.補助金・助成金
フリーランスが利用できる補助金・助成金もあります。
補助金とは経済産業省が主体となって、企業の活性化を目的に補助金の申請・支給を行う制度のことです。助成金は、厚生労働省が主体となって労働環境改善を目的に助成金の申請・支給を行う制度です。
両者とも国や自治体から支給されるお金で、借入ではないので返済義務がありません。事業の資金調達として活用できます。
助成金は一定の要件を満たしていれば支給されるので、随時募集しているものが多いです。一方で、補助金は公募期間が1ヶ月程度であることがほとんどです。
公募情報は各機関のホームページで確認できるので、申請できそうなものを探しましょう。
市町村が主体となっている補助金・助成金は各市町村のホームページ内で「補助金」「助成金」などのキーワードで検索すると見つかります。
3.クラウドファンディング
クラウドファンディングとは、インターネットを介して多くの人から資金調達する方法です。
融資審査ほど事業性を重視されず、プロジェクトが魅力的であれば誰でも資金調達できるのでフリーランスにもおすすめです。大まかな利用の流れは、クラウドファンディングのプロジェクト・種類を決めてサイトに搭載して支援者を募ります。
クラウドファンディングには、下記の4種類があります。
- 購入型:支援者に対して、商品やサービスなどのリターンを設定する
- 寄付型:支援者に対してリターンはなく、寄付する形で支援してもらう
- 投資型:投資家に未公開株を販売して資金調達する
- 融資型:投資家から集めた資金を企業・個人に貸付する
また、クラウドファンディングで有名なサイトは下記のとおりです。
- CAMP FIRE:国内最大のクラウドファンディングサイト。ジャンル・規模を問わず誰でも利用可能
- Ready for:日本初のクラウドファンディングサイト。社会問題の解決を目的にしたプロジェクトが多い
- Makuake:購入型に特化したクラウドファンディングサイト。担当キュレーターが対面・メール・電話でサポートしてくれる
この他にも様々なクラウドファンディングサイトがあり、それぞれ得意ジャンルや手数料などが異なります。自社の商品・サービスに合ったサイトを選びましょう。
4.ファクタリング
フリーランスが資金調達をする方法として、ファクタリングも有効です。
ファクタリングとは、自社が保有している売掛金をファクタリング会社に売却して早期に現金化できる金融サービスです。
掛取引では自社の商品やサービスを納品した後、売掛先から入金されるまでに30日〜60日程度待つ必要があり、その間の支払いなどは事業主が建て替えなくてはなりません。
しかし、ファクタリングを利用すれば売掛金額から手数料を支払う代わりに、最短即日で現金化が可能です。また、融資に比べて審査は断然緩く、創業間もないフリーランスも利用対象者であることがほとんどです。
融資の審査に落ちた方・今日明日でも資金が必要な方はファクタリングの利用を検討しましょう。
- ベストファクター
- アクセルファクター
- OLTA
- ラボル
- ペイトナーファクタリング
- PAYTODAY
- ビートレーディング
- フリーナンス
- 日本中小企業金融サポート機構
- トップマネジメント
これらのファクタリング会社であれば
ベストファクター
取り扱いサービス | 2社間 3社間 |
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契約方式 | 対面 |
手数料 | 2%〜 |
入金スピード | 最短即日 |
買取限度額 | 下限上限なし |
弊社ベストファクターは日本政策金融公庫の審査に落ちた事業者の方はもちろん、消費者金融のビジネスローン審査に落ちた方に対しても積極的に取り扱いをおこなっています。
売掛先企業様の信用を確認するのはもちろん、弊社は面談によってお客様の人間性や経営者としてのビジョンなど、決算書や確定申告書の数字からでは判断できない情報を審査させていただいております。
そのため他のファクタリング会社の審査に落ちた方でも審査に通過できることがございますし、他のファクタリング会社よりも有利な条件で売掛債権を買い取らせていただくことも少なくありません。
審査では財務コンサルティングをおこない、お客様の財務状況からどのような資金調達方法が最適なのかを遣唐使ます。
そこでファクタリングが最良の選択肢であると判断できた場合にファクタリングをご提案し、より低コストで調達できる方法があるのであればファクタリング以外の方法もご提案させていただきます。
ファクタリングを無理に勧めるようなことはありませんのでご安心ださい。
契約時にはご来店をお願いしておりますがご来店が難しい場合には弊社担当者が訪問させていただくこともできますので、お気軽にご相談ください。
アクセルファクター
取り扱いサービス | 2社間 3社間 |
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契約方式 | オンライン・対面 |
手数料 | 2社間ファクタリング:1%〜12% 3社間ファクタリング:0.5%〜10.5% |
入金スピード | 最短即日 |
買取限度額 | 下限上限 |
アクセルファクターは店舗型の独立系ファクタリング会社の中でも利用者からの評判が高く、入金スピード、手数料の低さなどで定評がある業者です。
手数料の上限は12%と店舗型ファクタリング会社とすれば低めの設定になっています。
また、ホームページでは入金スピードについて「最短2時間で申込者の半数が即日資金調達に成功」という趣旨が明記されています。
利用者の半数が即日資金調達に成功しているので、急いで資金が必要なときに活用できるでしょう。
アクセルファクターは国が中小企業支援の専門家として認定している経営革新等支援機関です。
高い専門性があるのはもちろんですが、国が認定している事業者なので、安心して取引できます。
業者の安全性に対しても高い専門性を誇る優良ファクタリングサービスです。
OLTA
取り扱いサービス | 2社間 |
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契約方式 | オンライン |
手数料 | 2%〜9% |
入金スピード | 最短即日 |
買取限度額 | 下限上限なし |
OLTAはオンライン完結型のファクタリング会社として最も有名な業者です。
オンライン完結型のファクタリングのパイオニア的な存在で、OLTAが登場して以降、他社もオンラインに対応しました。
そのため、数年前は注目のスタートアップとしてベンチャーキャピタル等から出資を受け、今や資本金は130億円を超える大手企業です。
店舗を持たないので、手数料が低く、上限9%の手数料は業界最低水準となっています。
あらかじめアカウントを作成しておけば、請求書のアップロードから24時間以内に審査結果が届き、即日資金調達可能です。
また、OLTAは日本各地の銀行や信用金庫と提携し、OLTAfor〇〇銀行というような提携金融機関向けのローンを販売しています。
信用を第一にしている銀行や信用金庫が提携するほどの企業ですので、運営業者としての信頼は抜群だといえるでしょう。
ラボル
取り扱いサービス | 2社間 |
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契約方式 | オンライン |
手数料 | 10% |
入金スピード | 最短60分 |
買取限度額 | 1万円〜上限なし |
ラボルは24時間365日最短60分入金に対応しているオンライン完結型のファクタリングサービスです。
土日祝日でも早朝から深夜までいつでも最短60分で入金できるので、急いでお金が必要なタイミングで活用できます。
緊急時の資金調達方法として頭に入れておくとよいでしょう。
手数料は10%固定なので、あらかじめコストを把握できますし、他社との比較も簡単です。
1万円から利用できるので、売上規模の小さな個人事業主やフリーランスの方が「数万円のお金が必要」と少額の資金調達の必要性が生じた場合も必要な資金を調達できます。
運営会社の株式会社ラボルは東証プライム市場上場企業の株式会社セレスの100%子会社です。
実質的には上場企業が運営しているファクタリングサービスなので、運営業者の安全性も非常に高いファクタリングだといえるでしょう。
ペイトナーファクタリング
取り扱いサービス | 2社間 |
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契約方式 | オンライン |
手数料 | 10% |
入金スピード | 最短10分 |
買取限度額 | 〜100万円 (初回25万円迄から徐々に拡大) |
ペイトナーファクタリングは入金スピードが最も速いことで知られる優良ファクタリング会社です。
あらかじめアカウントを作成しておけば、申込から入金までは最短10分という圧倒的なスピードです。
請求書のアップロードから最短10分で審査結果が届き、そのまま登録した銀行口座へ買取代金が振り込まれます。
手数料は10%固定と低めで固定されていますし、審査の結果法外な手数料が要求されることもありません。
個人事業主に対する請求書の買取を行なっている珍しいファクタリング会社でもあるので、個人事業主向けの請求書を早期に資金化したい方はペイトナーファクタリングに相談するのがよいでしょう。
買取限度額は100万円までで、初回利用時に至っては25万円までしか買い取ってもらえません。
高額の借入は難しいので、個人事業主やフリーランスの方が少額の資金調達をする際に利用するとよいでしょう。
PAYTODAY
取り扱いサービス | 2社間 |
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契約方式 | オンライン |
手数料 | 1%〜9.5% |
入金スピード | 最短30分 |
買取限度額 | 10万円〜上限なし |
PAYTODAYはオンライン完結型のスピードに特化したファクタリングサービスです。
AIファクタリングの名称で運営されているとおり、審査はAIがおこない契約手続きもWEB完結です。
審査時間が非常に速く、申込から審査完了までは最短15分、申込から入金までは最短30分となっています。
店舗を持たないので、コストが低く上限手数料9.5%は業界最低水準となっています。
事業規模の小さな個人事業主やフリーランスの方も安心して利用できるでしょう。
サービス開始から5年程度で累計申込金額は200億円を突破しており、多くの人が利用しているサービスです。
初めての方にも利用しやすいので「どのファクタリング会社へ申し込んでいいかわからない」という方はPAYTODAYの利用を検討してみましょう。
ビートレーディング
取り扱いサービス | 2社間 3社間 |
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契約方式 | 対面・オンライン |
手数料 | 2社間:4%~12% 3社間:2%~9% |
入金スピード | 最短2時間 |
買取限度額 | 下限上限なし |
ビートレーディングは店舗型のファクタリング会社の中で最も有名で実績豊富な業者です。
2025年3月末現在で累計買取金額は1,550億円を突破、累計取引社数は7.1万社超という圧倒的な実績を誇ります。
東京・仙台・名古屋・大阪・福岡の全国5箇所に店舗を構え、店頭ではファクタリングのほかにも経営コンサルティングを受けられます。
法人だけでなく個人事業主やフリーランスの方も相談できるので、資金調達や財務改善を図りたい方は相談してみましょう。
オンライン完結契約にも力を入れており、オンライン完結であれば日本全国どこにいても最短2時間で資金調達が可能です。
店頭でもオンラインでも利用しやすい優良ファクタリングサービスです。
フリーナンス
取り扱いサービス | 2社間 |
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契約方式 | オンライン |
手数料 | 2%〜10% |
入金スピード | 最短即日 |
買取限度額 | 〜1,000万円 |
フリーナンスはGMOクリエイターズネットワークが運営する個人事業主やフリーランスなどの小規模事業者向けサービスです。
ファクタリングだけでなく次のようなサービスを取り扱っています。
即日払い | 2社間ファクタリング |
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あんしん補償 | 業務上生じた賠償責任を補償 |
フリーナンス口座 | 個人名ではなく屋号やペンネームで口座作成できる |
バーチャルオフィス | 月額780円で銀座と福岡のバーチャルオフィスを利用可能 |
2社間ファクタリングサービスの即日払いはフリーナンス口座の利用状況によってスコアが変動するスコアに合わせて手数料が決まる仕組みです。
簡単にいえばフリーナンス口座を利用すればするほど手数料が下がり、一桁台の低い手数料で利用できることも珍しくありません。
フリーナンス口座を利用しない方も10%の手数料が適用されるので、オンライン完結型のファクタリングの中でもかなり低い手数料で資金調達できます。
アカウント作成だけでフリーナンス口座やあんしん補償などのサービスを無料で受けられるので、すぐにファクタリングを利用する予定がない方もアカウントを持っておいて損はないでしょう。
日本中小企業金融サポート機構
取り扱いサービス | 2社間・3社間 |
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契約方式 | 対面・オンライン |
手数料 | 1.5%〜10% |
入金スピード | 最短3時間 |
買取限度額 | 下限・上限なし |
日本中小企業金融サポート機構は、一般社団法人が運営するコンサルタント会社兼ファクタリング会社です。
一般社団法人は非営利団体なので、日本中小企業金融サポート機構のファクタリングは手数料が低い点が最大のメリットです。
10%を切るような手数料で利用できることも多いので、コストを抑えて利用したい方におすすめです。
また、国が認定する経営革新等支援機関なので、中小企業の支援にはかなり本格的に力を入れています。
財務改善、経営改善、M&A、事業承継、補助金申請など、経営上の課題解決について専門的な相談を受けることも可能です。
オンライン完結型のファクタリングにも力を入れており、日本中小企業金融サポート機構が運営するサービスのFACTORUは審査完了が最短10分、入金までは最短40分という圧倒的なスピードを誇ります。
業者の安全性、手数料の低さ、入金スピードの三拍子揃った圧倒的に信頼できるファクタリング会社です。
トップマネジメント
取り扱いサービス | 2社間・3社間・注文書 |
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契約方式 | 対面・オンライン |
手数料 | 2社間ファクタリング:3.5%~12.5% 3社間ファクタリング:0.5%〜3.5% 注文書ファクタリング:3.5%~12.5% ゼロファク:3.5%~12.5% 電ふぁく:1.8%~8.0% |
入金スピード | 最短即日 |
買取限度額 | 下限上限なし |
トップマネジメントは店舗型のファクタリング専門の会社として、高い信頼と豊富な実績を誇っています。
累計取引社数は5.5万社、創業15年超、東京商工会議所会員と、ファクタリング会社とすればしっかりとした業歴やバックヤードを持っている会社です。
取り扱っているファクタリングの種類が豊富で、次のようなファクタリングを取り扱っています。
ファクタリング | 特徴 |
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注文書ファクタリング | 発注があった際の注文書を早期に資金化 |
ゼロファク | 補助金申請とファクタリングを同時に実施。補助対象経費の前払い分をファクタリングでサポート |
電ふぁく | トップマネジメントが管理できる利用者名義の口座を入金口座とする2.5社間ファクタリング。上限手数料8% |
ペイブリッジ | 広告・IT専門のオンライン完結型ファクタリング |
この中でも電ふぁくは、取引先からの入金口座をトップマネジメントが管理する利用者名義の口座とするだけで上限金利8%で2社間ファクタリングが利用できます。
売掛債権を活用した資金調達方法であれば、さまざまな方法を提案してもらえるので、日本政策金融公庫や銀行融資の審査に落ちたら、まずは相談してみましょう。
フリーランスの融資についてよくある質問
ここでは、フリーランスの融資についてよくある質問に回答します。
- フリーランスは銀行融資の審査に通りにくいですか?
- 日本政策金融公庫のフリーランス向け融資制度を教えてください
フリーランスは銀行融資の審査に通りにくいですか?
銀行融資はフリーランスでも融資を受けられますが、審査のハードルは高めです。
過去の実績や返済能力が審査で重要視されるため、特定の企業に所属していないフリーランスは収入の安定性に欠けると判断されやすいからです。
ただし、「地方銀行 + 信用保証協会付融資」であれば、ある程度審査が柔軟になる傾向にあります。
資金が必要な日までに日数の余裕がある場合は、低金利で借入できる銀行融資に申込みしてみましょう。
日本政策金融公庫のフリーランス向け融資制度を教えてください
日本政策金融公庫のフリーランス向けの融資制度は下記のとおりです。
- 一般貸付:もっとも貸付条件が甘い融資制度。事業を営む人であれば業種を問わず、誰でも申込み可能
- 新創業融資制度:新しく事業を始める、もしくは事業開始から税務申告を2期終えていない人を対象にした融資制度
- 経営環境変化対応資金:一時的に売上の減少・業績悪化などを起こしている人を対象にした融資制度
その他にも事業内容・利用目的に応じた様々な融資制度があるので、日本政策金融公庫|融資制度検索で条件に合う融資サービスを探してみましょう。
フリーランス対応の融資の種類を把握して資金繰りを改善させよう!
本記事では、フリーランスが利用できる融資の種類について解説しました。
フリーランスのように事業規模が小さくても利用できる融資制度は多く、それぞれ金利・借入限度額・入金速度などサービスの強みが異なります。
また、フリーランスの資金調達には融資以外の方法もあるので、自社の状況に合わせた最適なサービスを選びましょう。一例として、「融資審査に落ちてしまった」「今日明日にでも資金が必要」といった状況のフリーランスであれば、融資よりもファクタリングが有効です。
資金調達方法のサービスを比較・検討して、効率よく資金繰りを改善させまあ