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Web上で申請を完了できる売掛債権の売却による資金調達サービスとして、ネット完結型ファクタリングがあります。
経営状況の悪化や資金不足が影響して資金繰りが悪化して、資金調達を早急に必要とする事業者が多いのではないでしょうか。ファクタリングを利用すれば、会社の信用力が問われず借入による負担もなく資金調達が可能です。
ファクタリングサービスは、申請方法にも多くの種類があります。そのうち、来店不要でオンライン上で手続きが完了するのがネット完結型です。申込の形態は対面型とネット完結型のどちらがいいのか、どのファクタリング会社を選ぶべきか悩みがちです。
本記事では、ネット完結型ファクタリングのおすすめ10選から、メリット・デメリットや選び方のポイントまでをご紹介します。
この記事を読めば、ネット完結型ファクタリングの概要を網羅でき、資金繰りの改善につながる資金調達の実現が可能です。ファクタリングによる資金調達を実施するため、ネット完結型を利用したいとお考えの方は、ぜひ参考にしてみてください。
記事の目次
ファクタリングとは?ファクタリングの基礎を解説
ファクタリングとは企業が保有する売掛金などの売掛債権を売却して資金調達する方法です。
まずはファクタリングの基本について詳しく解説していきます。
ファクタリングの種類
ファクタリングには契約当事者の違いによって次の2つの種類があります。
それぞれのファクタリングはメリットとデメリットが大きく異なります。
まずは2つのファクタリングの種類の違いについて理解しておきましょう。
2社間ファクタリング
2社間ファクタリングのメリットとデメリットは次のとおりです。
メリット | デメリット |
---|---|
最短即日入金 取引先に秘密にできる |
手数料が高い |
2社間ファクタリングとは、ファクタリング会社と利用者の2者のみで契約するファクタリングです。
そのため、取引先に知られることなく、ファクタリングを利用でき、契約手続きに時間がかからないので最短即日入金に対応しています。
しかし2社間ファクタリングは手数料相場が5%〜20%程度と高い点が非常に大きなデメリットです。
売掛先企業に秘密で契約し、売掛債権の代金は一度ファクタリング利用者の口座を経由してファクタリング会社が回収するので、ファクタリング会社にとっては架空債権の売却や、二重譲渡や代金流用などのリスクが高くなります。
そのため、2社間ファクタリングは3社間ファクタリングと比較して手数料がかなり高く設定されています。
3社間ファクタリング
3社間ファクタリングとはファクタリング利用者・売掛先企業・ファクタリング会社の3者で契約をおこなうファクタリングです。
3者で契約をするため、あらかじめ売掛先企業の同意を得なければなりません。
3社間ファクタリングのメリットとデメリットは次の通りです。
メリット | デメリット |
---|---|
手数料が低い 売掛債権の回収をファクタリング会社にアウトソーシングできる 利用者の決算状況が悪くても審査にとおる |
売掛先企業にファクタリングの利用を知られる 入金までに時間がかかる |
3社間ファクタリングはあらかじめ売掛先企業の同意を得て契約し、売掛債権期日になると売掛先企業がファクタリング会社へ直接代金を支払う契約です。2社間ファクタリングのように架空債権や二重譲渡などのリスクがないので、2社間ファクタリングは手数料が低くなっていますし、利用者の業況が悪くても利用できます。
また、売掛先企業がファクタリング会社へ直接代金の支払いをおこなうので、ファクタリング後に利用者は回収や督促をおこなう必要がありません。3社間ファクタリングは売掛債権の回収事務をファクタリング会社へアウトソーシングできる点は隠れたメリットです。
ただし、3社間ファクタリングはファクタリングの利用について売掛先企業の同意を得なければならないので、売掛先企業にファクタリングを利用することについて知られることになってしまいます。
売掛先企業にファクタリングの利用を知られてしまうと、業況が悪い企業などとネガティブに評価されることもあるので注意してください。
さらに、3社間ファクタリングは売掛先企業とファクタリング会社が契約をする手間がかかるので、契約手続きに時間が必要です。
時間に余裕があり、低い手数料で利用したい事業者の方は、3社間ファクタリングを利用しましょう。
ファクタリングの特徴
ファクタリングには融資などにはない次のような特徴があります。
- 売掛先企業の信用で資金調達できる
- 借入ではない
- 審査に通過しやすい
- 売掛債権の入金サイトを短縮できる
融資では得られないファクタリングの4つの特徴について詳しく見ていきましょう。
売掛先企業の信用で資金調達できる
ファクタリングは売掛先企業の信用で資金調達できます。
ファクタリングは売掛債権の売却なので、売掛先企業の支払い能力に問題がないと判断されれば審査に通過できる可能性は高くなります。
融資の審査では赤字や債務超過の場合には審査に通過できない可能性がありますが、ファクタリングであれば赤字や債務超過でも、売掛先企業の信頼にさえ問題なければ審査に通過することが可能です。
自社の業況が悪く、赤字や債務超過の審査に通過できないのであれば、ファクタリングを利用して資金調達を検討しましょう。
借入ではない
ファクタリングは借入ではありません。
売掛金という資産を売却して、現金預金という資産を交換しているだけです。
そのため資金調達をおこなっても、貸借対照表の負債が増えません。
融資によって負債が増えた場合、次のようなデメリットがあります。
- 負債が増えることで自己資本比率が下がる
- 負債が増えた分だけ貸借対照表が大きくなる
総資産に占める負債の割合が増えることから、自己資本比率が低下して企業の安全性に対する評価が下落します。
また、今はできる限り少ない資産で利益の最大化を図るオフバランス経営が評価される時代です。
負債が増えることによってオフバランス化という観点から企業の評価はネガティブに判断されます。
ファクタリングであれば、負債を増やさずに資金調達できるので、自己資本比率を下げることなく、オフバランス化という観点からも評価を下げることはありません。
審査に通過しやすい
ファクタリングは融資と比較してかなり審査に通過しやすくなっています。
ファクタリングは売掛債権の売却なので「期日通りに入金になる可能性が高い」と判断できる売掛債権であれば高い確率で審査に通過できます。
融資であれば赤字や債務超過の企業は審査通過が難しいですが、ファクタリングは赤字や債務超過や税金滞納によって融資審査に通過できない企業でも資金調達可能です。
また、3社間ファクタリングであれば利用者の業況は審査でほぼ問われないので、より高い確率で審査に通過できるでしょう。
売掛債権の入金サイトを短縮できる
ファクタリングを利用することで、売掛債権の入金サイトを短縮できるので、ファクタリングには資金繰り改善効果もあります。
入金サイトとは、売掛債権が発生してから入金になるまでの期間のことです。
売掛金の入金サイトは長ければ長いほど、売上発生から入金までの期間が長くなってしまいます。
入金期日になるまでに他の入金がなければ資金ショートする可能性が高まるので、入金サイトは長ければ長いほど資金繰りは苦しくなるのが一般的です。
ファクタリングを利用すれば、一定期間先の入金期日になるまで入金されない売掛債権を前倒しで資金化できるので資金繰りが改善します。
ファクタリングは単なる資金繰り改善手段としてだけでなく、資金繰り改善にも寄与します。
ファクタリング利用の流れ
ファクタリングについては利用の流れを理解することで簡単に理解でいます。
2社間ファクタリング、3社間ファクタリングそれぞれの流れについて詳しく見ていきましょう。
2社間ファクタリング利用の流れ
2社間ファクタリングは基本的に次のような流れで利用されます。
- WEBサイトなどで申し込み
- 必要書類をアップロード
- 審査結果の通知と条件の確認
- ファクタリング会社と利用者の2者で契約
- ファクタリング会社から「(売掛債権金額×掛目)ー手数料」で計算された金額が入金される
- 売掛先企業が売掛債権代金を利用者へ支払い
- 利用者がファクタリング会社へ代金を送金
2社間ファクタリングの特徴は利用者とファクタリング会社の2者だけの契約なので、契約手続きに時間がかかりません。
また、売掛債権の期日になると、ファクタリングを利用しなかったときと同じように売掛先企業から利用者に対して代金を支払われます。この代金を利用者がファクタリング会社へ送金することで、ファクタリング会社は債権の回収をおこないます。
売掛先企業が契約に介在せず、代金が利用者を経由するという点が2社間ファクタリングの特徴です。
3社間ファクタリング利用の流れ
3社間ファクタリング利用の流れは次のとおりです。
- WEBサイトなどで申し込み
- 必要書類をアップロード
- 審査結果の通知と条件の確認
- ファクタリング会社と利用者と売掛先企業の2者で契約
- ファクタリング会社から「(売掛債権金額×掛目)ー手数料」で計算された金額が入金される
- 売掛先企業が売掛債権代金をファクタリング会社へ支払い
3社間ファクタリングは契約時にファクタリング会社と売掛先企業が契約します。そのため、2社間ファクタリングと比較して3社間ファクタリングは契約手続きに時間がかかります。
売掛債権の支払期日になると、売掛先企業がファクタリング会社へ直接代金を支払うので、資金調達後に利用者は何もすることはありません。3社間ファクタリングは売掛債権の回収事務のアウトソーシングができます。
3社間ファクタリングは売掛先企業も契約に介在し、売掛先企業がファクタリング会社へ直接代金を支払う点が大きな特徴です。
ファクタリングの最新のトレンドとは
以前はファクタリングは店頭で契約し、数日程度の時間をかけて手続きするものが一般的でした。
しかし最近のファクタリングには次のようなトレンドがあります。
- 申込から契約までWEB完結
- AIによる審査
- 手数料の低いファクタリングの普及
最近は人手をかけずにWEB上で契約が完了し、その結果手数料が低くなるファクタリングが多くなっています。
ファクタリングの最新のトレンドについて詳しく解説していきます。
申込から契約までWEB完結
最近のファクタリングはWEB完結で契約できるものが非常に多くなっています。
オンライン上で申し込みをおこない、オンラインで必要書類をアップロードし、オンライン上でクラウドサインなどのシステムを用いて契約する方法です。
申込から契約までWEB上で完了するので、非常に簡単に契約手続きを完了できます。
近くにファクタリング会社の事務所がない方も、当日中にファクタリング会社の事務所へ来店する時間がない方もWEB完結であれば、最短即日で資金調達が可能です。
店頭での契約が主流だったものから、最近のファクタリングのトレンドはオンライン完結へと移行しています。
AIによる審査
最近のファクタリングはAIによる審査をおこなう業者もかなり増えています。
オンラインで申請された情報をAIがスコアリング(点数化)などの方法で審査を行い、取り扱いの可否を決定します。
スコアリングとは、審査の基準を決めており、基準に基づいて機械的に売掛先企業や利用者を点数化していく審査で、一定以上のスコアを獲得した事業者だけが審査に通過できる仕組みです。
この審査はAIであれば一瞬で完了するので、最近のファクタリングは審査時間が早く、審査に人手がかからないのが特徴です。
手数料の低いファクタリングの普及
店舗を持たずに審査はAIがおこなうファクタリング会社が増えており、このようなファクタリングは手数料が低いのが特徴です。
店舗も人件費もかからないので、最近のファクタリングはどんどん手数料が低くなっています。
オンライン完結型のファクタリングであれば10%前後の手数料が一般的ですし、手数料が低いサービスの中には上限6%という非常に低い手数料を設定している業者も存在します。
以前は20%を超える手数料が要求されることも珍しくなかった2社間ファクタリングですが、最近では10%前後かそれ以下の低い手数料を設定するファクタリング会社が多くなっています。
ネット完結型ファクタリングとは
ネット完結型ファクタリングとは、現金化に至るまでの申請から契約の手続きをオンライン上で完結可能なファクタリングサービスの一種です。
売掛債権の請求書売却によって現金化を図る資金調達手法が、ファクタリングです。ファクタリングの申請は、従来だと対面での手続きが必要でしたが、ネット完結型ではWeb上で申込を行えます。
対面型のファクタリングでは、店舗の窓口に足を運んで申請を進める必要があります。ファクタリングを利用して資金調達を行う事業者や経営者は、日々のビジネス活動で忙しく対面申込・店舗までの移動に時間をかけられません。
ネット完結型ファクタリングであれば、対面での手続き作業の時間を省いて移動することなくオンライン上で完了できます。また、申請や審査の手続きがWeb上でスムーズに進められるため、即日入金など現金化までのスピードが迅速に行える申込形態です。
ネット完結型ファクタリングおすすめ18選
おすすめのネット完結型ファクタリングとして、以下の10選が挙げられます。
- OLTA
- ビートレーディング
- ペイトナーファクタリング
- PayToday
- labol
- FREENANCE
- QuQuMo
- SOKULA
- GMOBtoB早払い
- 電子請求書早払い
- アクセルファクター
- トップマネジメント
- 買速
- マネーフォワードアーリーペイメント
- 資金プラス
- ウイット
- バイオン
- 日本中小企業金融サポート機構
ファクタリング会社によって受けられるサービスの内容が異なるため、おすすめごとに比較してみましょう。
OLTA
手数料 | 2%〜9% |
買取可能金額 | 制限なし |
現金化スピード | 最短即日 |
対象者 | 法人または個人事業主(法人向け売掛債権のみ) |
ファクタリング形態 | 2社間ファクタリング |
申請方法 | オンライン完結型(面談不要) |
低手数料率かつネット完結で利用可能なおすすめのファクタリング会社が、OLTAです。
OLTAのクラウドファクタリングはネット完結型のため、事前の面談が不要で申込できます。オンライン上でのアップロードで書類提出が完了するので、煩雑な書類作成の負担がなく利用できるのがメリットです。さらに、AI審査が導入されており、対面での審査を受けに行く手間が省けて、全国どこにいても申込できます。
OLTAのクラウドファクタリングの大きな魅力の一つが、リーズナブルな手数料です。上表のとおり、2%〜9%と非常に安価で利用しやすい手数料設定です。ファクタリング会社によっては10%以上や20%近い手数料率の場合もありますが、OLTAであれば費用負担を最小限に軽減して資金調達できます。
また、OLTAでは買取可能金額に制限が設けられておらず、売掛債権の金額で引っかかることがないのも利用しやすいポイントです。個人事業主も対象者に含まれており、売上の規模が大きくない中小企業や個人が選びやすいファクタリングサービスとしておすすめです。
ビートレーディング
手数料 | 最低2%〜 |
買取可能金額 | 無制限 |
現金化スピード | 最短即日(最短2時間) |
対象者 | 法人 個人事業主(売掛先が法人の場合のみ) |
ファクタリング形態 | 2社間ファクタリング・3社間ファクタリング |
申請方法 | オンライン・対面 |
ネット完結型で最短2時間での入金を実現するファクタリング会社が、ビートレーディングです。
ビートレーディングのファクタリングサービスはオンラインと対面の申込に対応し、ネット完結で申請可能です。ネット申請の場合は、電子契約サービスのクラウドサインを利用して契約締結を行います。
申請に必要な提出書類は、売掛債権の請求書等と通帳の写しの2点のみです。Webフォーム経由で提出できるため、紙ベースでの書類準備が不要です。書類審査は最短30分、入金までは最短2時間と迅速に資金調達を行えます。
手数料は最低2%からの設定でリーズナブルに利用可能です。また、買取可能金額に制限はなく、数億円に及ぶ買取実績を持っていることがビートレーディングの強みです。
ペイトナー
手数料 | 10% |
買取可能金額 | 1万円〜25万円(初回のみ) |
現金化スピード | 最短即日(最短10分) |
対象者 | 法人・個人事業主・フリーランス |
ファクタリング形態 | 2社間ファクタリング |
申請方法 | オンライン完結型(面談不要) |
少額でスムーズな資金調達に向いているネット完結型ファクタリングとしておすすめなのが、ペイトナーのファクタリングです。
メールや電話でのやりとりが一切不要で、オンライン上の申請だけで現金化までの手続きが完了するのがメリットです。事業計画書や決算書などの細かな書類準備が不要で、請求書等をアップロードするだけで申請が完了します。
ペイトナーファクタリングであれば、買取可能金額の下限が1万円からに設定されています。小規模な事業者にも利用しやすい、少額からでも利用可能なのがペイトナーのおすすめポイントです。
また、なんといっても最短10分で振込が行われるなど、申請や審査の手続きが非常に迅速です。少額で早急なファクタリングをネット完結型で利用したい方に、ペイトナーファクタリングをぜひ利用してみてください。
PayToday
手数料 | 1%〜9.5% |
買取可能金額 | 10万円〜上限なし |
現金化スピード | 最短即日(最短30分) |
対象者 | 法人・個人事業主・フリーランス |
ファクタリング形態 | 2社間ファクタリング |
申請方法 | オンライン完結型(面談不要) |
面談不要なネット完結型で申込可能なAIファクタリングが、PayTodayです。
PayTodayが独自で実施するAI審査の導入により、審査から契約の手続きまでネット上で完結できます。対面での面談を介さないため余計な時間を取らず、迅速かつどこからでも申込できる申請形態が魅力です。
ネット完結型の申請方法のため、PayTodayでは最短30分の即日での資金調達を実現しています。
PayTodayにかかるコストは、業界最低水準を誇る1%以上の安価な手数料が特徴です。また、手数料の上限9.5%が設定されているため、過度な負担にならずに利用できるのがメリットです。
買取可能金額は上限がなく、10万円以上での利用条件が設けられています。個人事業主やフリーランスにも対応しているため、売上規模が大きくない事業者も利用しやすいサービス内容です。
ネット完結の申込で、コストを抑えて迅速に資金調達したい事業者におすすめのファクタリングサービスです。
labol
手数料 | 10% |
買取可能金額 | 1万円〜(初回利用時上限10万円) ※サービス利用の実績に応じて上限が増加 |
現金化スピード | 最短即日(最短60分) |
対象者 | 法人・個人事業主・フリーランス |
ファクタリング形態 | 2社間ファクタリング |
申請方法 | ネット完結型 |
labolとは、売上規模の大きくないフリーランスや個人事業主向けのファクタリングサービスです。
最大の特徴は24時間365日入金に対応しているという点です。
曜日や時間を問わずにスピーディーに資金調達できるんで、緊急時の資金調達方法として頭に入れておいて損はありません。
また、手数料は10%固定なので、他社との比較も容易ですし、低めの手数料で固定されるので安心して利用できます。
ネット完結型のlabolは、審査時の面談不要かつ申込手続きをWeb上で全て済ませられます。入出金明細や決算書などの煩雑な書類準備が不要で、本人確認書類・請求書・取引の証明のみで申請可能です。
現金化までのスピードは、最短60分の即日入金のため、迅速に資金調達が実施できます。買取可能金額1万円以上の少額から利用できるため、個人事業主やフリーランスにやさしいファクタリングとしておすすめです。
なお、ラボルを運営している株式会社ラボルは、東証プライム市場情報の株式会社セレスが100%出資している実質的に上場企業が運営しているファクタリング会社です。
運営業者の安全性がかなり高いサービスなので、安全な企業から緊急で資金調達したい方に向いています。
FREENANCE
手数料 | 3%〜10% |
買取可能金額 | 1万円〜 |
現金化スピード | 最短即日(最短30分) |
対象者 | 法人・個人事業主・フリーランス |
ファクタリング形態 | 2社間ファクタリング・3社間ファクタリング |
申請方法 | ネット完結型 |
FREENANCEとは、ネット完結で売掛債権の請求書を迅速に資金化できるフリーランスや個人事業主向けファクタリングサービスです。
「フリーナンス即日払い」では、事業者が保有する請求書を買い取って即日で現金化してくれます。フリーナンス口座を開設して会員登録後、マイページから請求書をアップロードすることでネット上で申込が完了します。
審査時の面談は不要ですが、希望する場合はオンラインで実施可能です。FREENANCEはネット完結で申込と審査の手続きを完了できるため、最短30分の即日での入金が受けられておすすめです。
フリーランスの手数料は、フリーナンス口座という屋号やペンネームで作成できる無料の口座の利用状況によって決まります。
フリーナンス口座の利用情報が良好であれば一桁台の低い手数料で利用できますし、フリーナンス口座を利用していない方も10%の手数料で利用できるので、いずれにしてもフリーナンスはかなりコストが低いサービスだといえます。
アカウント作成だけで、フリーナンス口座や事業の損害賠償責任の補償を得られる「あんしん補償」が付与されるので、「ファクタリングを利用する予定がない」という方も利用を検討するとよいでしょう。
QuQuMo
手数料 | 1%〜 |
買取可能金額 | 制限なし |
現金化スピード | 最短即日(最短2時間) |
対象者 | 法人・個人事業主・フリーランス |
ファクタリング形態 | 2社間ファクタリング |
申請方法 | オンライン完結型 |
QuQuMoはオンライン上で全ての申込手続きが完了できる、来店不要のネット完結型ファクタリングです。
ネット完結型のQuQuMoの申請はスマートフォンやPCなどの端末からオンラインでどこからでも手続きできます。QuQuMoの名称は、「Quality(高品質」「Quick(スピーディー)」「Money(資金調達)」で構成された略称です。ネット完結型の迅速な手続きと高品質な資金調達を両立したファクタリングサービスとして、おすすめできます。
即日の資金調達に対応しており、最短2時間での現金化まで見込めるスピーディーさが魅力です。手数料はファクタリング業界でもトップクラスに低い1%から設定されるため、リーズナブルに資金調達を実施できます。
また、買取可能金額の下限と上限がなく、金額の大きい売掛債権が見込めない個人事業主やフリーランスにもおすすめです。
SOKULA
手数料 | 2社間:2%〜15% 3社間:2%〜 |
買取可能金額 | 制限なし |
現金化スピード | 最短即日(最短2時間) |
対象者 | 法人・個人事業主・フリーランス |
ファクタリング形態 | 2社間ファクタリング・3社間ファクタリング |
申請方法 | Web・電話 |
SOKULAは、資金調達を急ぐ方や初心者でも簡単に利用できるネット完結型ファクタリングです。
SOKULAのファクタリングは、審査の柔軟さが特徴の一つです。独自の審査基準を設けているSOKULAは審査通過率が93%以上と、高確率で審査に引っかかることなく利用できます。仮に他社のファクタリングサービスで審査落ちしてしまった際も、SOKULAなら審査通過する可能性があるのでチャレンジしてみましょう。
申請手続きも「より簡単に・簡潔に」のコンセプトを掲げ、簡素化されています。申請に必要なエビデンス資料が最低限の準備で済むため、最短2時間での入金など迅速かつ簡易なサービス利用を実現しています。
営業時間内であれば即日現金化が可能なため、急ぎでの資金調達を希望する方にSOKULAがおすすめです。
GMO BtoB 早払い
手数料 | 注文書買取:2.0%〜12.0% 請求書買取:1.0%〜10.0% |
買取可能金額 | 100万円〜1億円 |
現金化スピード | 最短2営業日 |
対象者 | 法人 |
ファクタリング形態 | 2社間ファクタリング 3社間ファクタリング |
申請方法 | オンライン完結型(面談不要) 対面 |
GMO BtoB早払いは請求書だけでなく、注文書のファクタリングを取り扱っている優良ファクタリング会社です。
仕事に取り掛かる前の受注段階から、注文書を売掛債権とみなして売却することができるので、高額な受注が入ったタイミングでも増加運転資金を気にすることなく、仕事を請けることが可能です。
希望すればオンライン完結でも契約できる上に、申し込みをおこなうと専任の担当者がつき、一気通貫で同じ担当者が最後まで担当してくれます。
オンラインでありながら店舗型のような安心感で申し込みができる点はGMO BtoB早払いのメリットです。
運営業者は東証プライム上場企業でGMOグループのGMOペイメントゲートウェイなので、業者の安全性もトップクラスのファクタリングサービスだといえます。
手数料は上限10%と低めですが、継続利用を前提とした「継続コース」を選択することで、さらに手数料を低くできます。
審査には時間がかかり、申込から入金までは最短2営業日で、初回利用時は最短5営業日かかるので、時間に余裕をもって申し込みましょう。
なお、利用できるのは法人のみなので注意してください。
電子請求書早払い
手数料 | 1%〜6% |
買取可能金額 | 〜1億円 |
現金化スピード | 最短2営業日 |
対象者 | 法人 |
ファクタリング形態 | 2社間ファクタリング |
申請方法 | オンライン完結型(面談不要) |
電子請求書早払いは、主要な2社間ファクタリングサービスの中で、夫も手数料が低い業者です。
上限手数料6%は3社間ファクタリング並みの低さとなっているので、手数料を抑えてファクタリングを利用したい方には最もおすすめなサービスです。
運営しているインフォマートとGMOペイメントゲートウェイで、東証プライム市場上場企業の2社が共同で運営しており、業者の安全性は業界トップクラスだといえるでしょう。
手数料が低い分、審査は慎重におこなうので、申込から入金までには最短2営業日必要で、初回利用時には最短5営業日かかります。
入金までには時間がかかるサービスなので、時間に余裕を持って申し込んでください。
また、利用できるのは法人のみで、個人事業主やフリーランスの方は申し込めないので注意しましょう。
アクセルファクター
手数料 | 2社間ファクタリング:1%〜12% 3社間ファクタリング:0.5%〜10.5% |
買取可能金額 | 制限なし |
現金化スピード | 最短2時間 |
対象者 | 法人または個人事業主(法人向け売掛債権のみ) |
ファクタリング形態 | 2社間ファクタリング 3社間ファクタリング |
申請方法 | オンライン完結型(面談不要) 対面 |
アクセルファクターは独立系の店舗型ファクタリング会社ですが、オンライン完結にかなり力を入れています。
ホームページには最短2時間で買取を実施しており、申し込みの半数が即日入金と明記されています。
また、店舗型のファクタリング会社でありながら、上限12%の手数料は低めだと言えるので、コストを抑えて利用したい方にも向いています。
国が中小企業支援の専門家として認定している認定経営革新等支援機関でもあります。
高い専門性と国が認めた安全性があるので、アクセルファクターは業者の安全性が非常に高いファクタリングだと言えるでしょう。
トップマネジメント
手数料 | 2社間ファクタリング:3.5%~12.5% 3社間ファクタリング:0.5%〜3.5% 注文書ファクタリング:3.5%~12.5% ゼロファク:3.5%~12.5% 電ふぁく:1.8%~8.0% |
買取可能金額 | 制限なし |
現金化スピード | 最短即日 |
対象者 | 法人または個人事業主(法人向け売掛債権のみ) |
ファクタリング形態 | 2社間ファクタリング |
申請方法 | オンライン完結型(面談不要) 対面 |
トップマネジメントは創業15年、累計取引社数5.5万社、東京商工会議所会員と、運営業者の安全性に非常に優れたファクタリング会社です。
ファクタリングの種類が非常に豊富で、次のようないファクタリングを取り扱っています。
- 注文書ファクタリング:仕掛り前の注文書を売掛債権と見做して売却
- ゼロファク:補助金申請とファクタリングを同時に実施。補助金入金前の前払い経費をファクタリングで調達
- 電ふぁく:入金口座をトップマネジメントが管理できる利用者名義の口座とするだけで上限手数料8.0%で利用できる
- ペイブリッジ:広告、IT専門のファクタリング
このように数多くの種類のファクタリングを取り扱っていますが、その中でもペイブリッジはオンライン専用のサービスです。
対面でもオンライン完結でも最短即日資金調達ができるので、売掛債権を活用した資金調達を希望する方は、トップマネジメントへ相談してください。
買速
手数料 | 1%〜10% |
買取可能金額 | 10万円〜5,000万円 |
現金化スピード | 最短30分 |
対象者 | 法人または個人事業主(法人向け売掛債権のみ) |
ファクタリング形態 | 2社間ファクタリング 3社間ファクタリング |
申請方法 | オンライン完結型(面談不要) 対面 |
買速は手数料の低さと入金スピードに優れた、独立系ファクタリング会社です。
2社間ファクタリングでありながら、上限10%の手数料で利用できるので買速は数あるファクタリング会社の中でも手数料が非常に低いサービスだと言えるでしょう。
入金スピードは最短30分と速いので、急いで資金が必要なタイミングで活用できるでしょう。
買速のホームページでは2024年の買取実績が56億円と明記されています。
数多くの企業が利用しているファクタリング会社なので、初めてファクタリングの利用を検討している方は、スピードと手数料の安さと取り扱い実績に優れた買速の利用を検討してみるとよいでしょう。
マネーフォワードアーリーペイメント
手数料 | 初回:2%~10% 2回目以降:1%~10% |
買取可能金額 | 制限なし |
現金化スピード | 最短2営業日 |
対象者 | 法人 |
ファクタリング形態 | 2社間ファクタリング |
申請方法 | オンライン完結型(面談不要) |
マネーフォワードアーリーペイメントは大手会計システム企業のマネーフォワードの関連会社である、マネーフォワードケッサイが運営している会社です。
数億円単位の買取にも対応しているとのことで、規模の大きな企業のファクタリング利用に向いています。
初回利用時は2%〜10%、2回目以降は1%〜10%という手数料設定になっているので、継続的に利用することで手数料が下がる傾向にあります。
継続的にファクタリングを利用する機会が多い事業者の方にマネーフォワードのファクタリングは向いています。
マネーフォワードアーリーペイメントは申し込みから資金化まで最短2営業日と若干時間がかかります。
また、利用できるのは法人のみとなっており、個人事業主やフリーランスの方は利用できません。
資金が必要なタイミングまでに時間的な余裕があり、低い手数料で利用したい方はマネーフォワードアーリーペイメントの利用を検討するとよいでしょう。
資金プラス
手数料 | 0.5%〜 |
買取可能金額 | 制限なし |
現金化スピード | 最短即日 |
対象者 | 法人 |
ファクタリング形態 | 2社間ファクタリング |
申請方法 | オンライン完結型(面談不要) |
資金プラスを運営する株式会社biz forwardはマネーフォワードと、三菱UFJ銀行、三菱UFJファクターの3社が共同で出資している会社です。
請求書の作成管理サービス、請求書カード払いサービス、ファクタリングサービスと、請求書を活用したさまざまなサービスを運営しています。
ノウハウが豊富でメガバンクを含めた大手企業が出資している企業ですので、運営会社の安全性は非常に高いと言えます。
AIが自動で審査を行なっているので、24時間365日、最短5分で調達可能額や手数料を把握できます。
2社間ファクタリング専用でありながら、0.5%〜という非常に低い手数料が設定されるのでコストを抑えて資金調達が可能です。
ただし、資金プラスを利用できるのは法人のみで、個人事業主やフリーランスは利用できません。
運営業者の安全性と手数料の低さを重視する法人の方は利用を検討してください。
ウイット
手数料 | 表記なし |
買取可能金額 | 〜500万円 |
現金化スピード | 最短即日 |
対象者 | 法人または個人事業主(法人向け売掛債権のみ) |
ファクタリング形態 | 2社間ファクタリング |
申請方法 | オンライン完結型(面談不要) |
ウィットは利用者の口コミが良好なオンライン完結型のファクタリング会社です。
手数料の上限の記載はありませんが、リスクの低い人には低い手数料を、リスクの高い人には高い手数料を設定しているので、幅広いリスクの方が審査に通過できますし、他社の審査に通過できない方もウィットであれば審査に通過できる可能性があります。
またウィットは取扱金額の上限が500万円までと、少額買取を実施している業者なので、売上規模の小さな個人事業主やフリーランスも利用しやすいファクタリング会社です。
審査に自信のない規模の小さな事業者もウィットであれば最短2時間で必要な資金調達に成功できる可能性があるでしょう。
バイオン
手数料 | 10% |
買取可能金額 | 5万円〜 |
現金化スピード | 最短60分 |
対象者 | 法人または個人事業主(法人向け売掛債権のみ) |
ファクタリング形態 | 2社間ファクタリング |
申請方法 | オンライン完結型(面談不要) |
バイオンはオンライン完結専用のファクタリングサービスです。
AIファクタリングの名称で商品展開をおこなっており、WEB上で申し込みをおこなうと、AIが審査を実施し、オンライン上で契約できます。
申込から入金までは最短60分で完了するので、緊急で資金が必要になった場合に最適です。
また、手数料は10%固定なので、コストを抑えて資金調達ができます。
5万円という少額からの買取を実施しているので、売上規模の小さな個人事業主やフリーランスなどの方も気軽に利用できます。
数あるファクタリング会社の中でも、最もホームページが充実している業者の1つです。
ファクタリング初心者の方にも利用しやすい業者だといえるでしょう。
日本中小企業金融サポート機構
手数料 | 1.5%〜10% |
買取可能金額 | 制限なし |
現金化スピード | 最短即日 |
対象者 | 法人または個人事業主(法人向け売掛債権のみ) |
ファクタリング形態 | 2社間ファクタリング 3社間ファクタリング |
申請方法 | オンライン完結型(面談不要) 店頭 |
日本中小企業金融サポート機構は法人形態が一般社団法人で、ファクタリング業とコンサル業を営む業者です。
コンサル業としてもかなり本格的に力を入れており、国が中小企業支援の専門家として認定している認定経営革新等支援機関です。
国が認定している法人なので、取引をしても安心ですし、高い専門性があります。
ファクタリングの相談だけでなく、財務状況の改善や補助金申請など、あらゆる相談をおこなうことができます。
また、法人形態が非営利の一般社団法人なので、手数料が低い点も特徴です。
上限手数料は10%と低めで、審査によっては一桁台の低い手数料が適用される可能性もあるでしょう。
店舗型のコンサル会社ですが、日本中小企業金融サポート機構はオンライン契約にもかなり力を入れている業者です。
日本中小企業金融サポート機構はFACTORUというオンライン完結型のファクタリングサービスを展開しており、FACTORUはAIが審査を行い、最短10分で審査完了、最短40分で入金という業界トップクラスのスピードを実現しています。
業者の安全性、手数料の低さ、オンライン申し込みのスピード等、あらゆる点から優れた優良ファクタリングサービスです。
ネット完結型ファクタリングのメリット
ネット完結型でファクタリングサービスを利用するメリットは、以下の4つが挙げられます。
- 即日での入金が可能
- 手数料が対面型に比べてリーズナブル
- 窓口まで足を運ぶ手間が省ける
- 場所を選ばずどこからでも申請可能
従来の対面申込よりも、ネット完結型の方が余計な手間を省けて現金化までスムーズに進められるのがメリットです。以下で、各メリットの詳細をご紹介します。
即日での入金が可能
ネット完結型ファクタリングの多くが、即日での入金が受けられるのがメリットです。
従来の対面型のファクタリングでは契約手続きに人手が必要であるため、現金化まで数日程度など審査に一定の時間がかかります。ファクタリングの申請は複数の書類提出が求められるため、書面上の手間が発生します。
ネット完結型ファクタリングは、AI審査の導入などで書類確認の工程を簡素化しているため、最短で即日の現金化を実現しています。
手数料が対面型に比べてリーズナブル
ネット完結型ファクタリングは、手数料が対面型と比べてリーズナブルであることがメリットの一つです。
対面型とネット完結型それぞれの2社間ファクタリング手数料の相場は、下記のとおりです。
【2社間ファクタリング手数料相場】
- 2社間ファクタリング(対面):10%〜20%
- 2社間ファクタリング(オンライン):2%~12%
ネット完結型は対面型の窓口対応が不要なため、申請手続きに人員を配置する必要がありません。店舗を設ける必要もないため、店舗運営にかかる費用や人件費を大幅に削減できます。
申請方法にこだわりがなければ、手数料がリーズナブルなネット完結型を選ぶのがおすすめです。
窓口まで足を運ぶ手間が省ける
ネット完結型ファクタリングであれば、窓口まで足を運ぶ必要がありません。
対面型のファクタリングは、店舗を構える窓口まで足を運んで申込する手間が発生します。日々忙しい事業者が、対面の申請時間を確保するのは困難な場合が多いです。
ネット完結型ファクタリングを利用すれば、窓口への移動時間や手続きにかかる時間をかけずに申請可能です。また、ネット完結型は対面型に多い面談を不要とするものも多く、余計な時間をかけずにファクタリングサービスを利用できます。
さらに、提出書類や契約手続きもネット完結型なら電子送付が可能なため、煩雑な書類作成も省略できます。申請手続きを時短で簡略化して進めたい方に、ネット完結型の利用がおすすめです。
場所と時間を選ばずどこからでも申請可能
ネット完結型ファクタリングの手続きは、場所や時間に縛られずに申請できるのがメリットです。
従来の対面型ファクタリングでは、店舗の営業時間が定まっており、時間内に申込手続きを済ませなければなりません。また、決まった店舗まで行って担当者と対面での面談が必要な場合があるなど、固定の場所と時間での申請が必須です。
ネット完結型ファクタリングであれば、24時間365日フル稼働でネット上から申請を完了できます。契約手続きや審査の進行は、あくまでファクタリング会社の営業時間内での実施のため注意が必要です。時間を確保できず忙しい事業者の方に、ネット完結型ファクタリングは最適です。
ネット完結型ファクタリングのデメリット
ファクタリングサービスの利用をネット完結型で申請するデメリットは、以下の3つが挙げられます。
- 対面申込ほど柔軟な対応が受けられない
- 3者間ファクタリングに非対応
- 必要書類のデータ化が求められる
従来の対面型申込であれば受けられるサービスも、ネット完結型では非対応で省略されている場合があります。以下で、各デメリットの詳細をご紹介します。
対面申込ほど柔軟な対応が受けられない
ネット完結型ファクタリングは、対面型ほどの柔軟な対応が期待できないデメリットがあります。
対面型で実施される面談では、担当者からのヒアリングを通じてサービス利用者の要望を伝える機会があります。利用者が求めるニーズに合わせてサービスの提案を受けられる場合もあるなど、対面ならではの柔軟な対応が特徴です。
また、対面契約の場合、申込者の人柄や経営者としてのビジョンなど、決算書や確定申告書などの数字からでは評価できない定性的な要素も加味して審査をおこなってくれますが、オンライン完結の場合には数字からしか判断できないので、場合によっては対面契約のファクタリング会社では審査に通過できるのに、オンライン完結では審査に通過できないという可能性もあります。
また、そもそもオンライン完結型のファクタリングサービスは手数料の設定が低いので、対面型よりも審査難易度が厳しくなる可能性があります。
ネット完結型はWeb上で申請が完結してしまうため、面談が実施されない場合も多いです。担当者からの柔軟な提案が期待できないのが、ネット完結型ファクタリングのデメリットです。
3社間ファクタリングに非対応
ネット完結型ファクタリングは、3社間ファクタリングに対応していない点が大きなデメリットの一つです。
ファクタリングは契約形態に種類があり、2社間ファクタリングと3社間ファクタリングの2つです。
2社間ファクタリングは、ファクタリング会社・申請者で契約を締結するサービス形態です。一方、3社間ファクタリングはファクタリング会社・申請者・売掛先で契約を締結します。
2社間ファクタリング・3社間ファクタリングのメリット・デメリットは、以下の表の通りです。
ファクタリングの種類 | メリット | デメリット |
2社間ファクタリング |
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3社間ファクタリング |
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ただし、3社間ファクタリングは売掛先企業との取引に関する契約時の承諾が求められるため、契約手続きに時間を要することが難点です。そのため、ネット完結型ファクタリングでは、ファクタリング会社と申請者の直接取引である2社間ファクタリングにのみ対応しています。
低コストで利用可能な3社間ファクタリングを希望する場合は、ネット完結型では実現が難しいため、対面申込でのサービス利用を検討しましょう。
必要書類のデータ化が求められる
ネット完結型ファクタリングの申請は、必要書類をデータ化した提出が求められます。
画像での証明を除き、スプレッドシートやエクセルなどで数値を管理する書類はPDF変換が必要です。書面での提出であればプリントアウトするだけですが、Web上ではアップロードするファイル形式を揃える必要があります。
PC作業に慣れている人であれば問題なく進められますが、不慣れな場合はデータでの提出方法を入念に確認しておきましょう。
ネット完結型ファクタリングの選び方
ネット完結型ファクタリングの選び方として、見るべきポイントがあります。利用者のニーズに合わせて、求めるサービスが受けられるかを確認してファクタリング会社を選ぶことが重要です。
ネット完結型ファクタリングを選ぶ際の確認すべき項目は、以下の6点が挙げられます。
- 現金化までのスピード
- 手数料
- 買取可能金額
- 必要書類
- 償還請求権の有無
- 個人事業主・フリーランスに対応しているか
現金化までのスピード
ネット完結型ファクタリングの大きなメリットの一つである、現金化までのスピードの早さがどれくらいかを確認しましょう。
最短即日で入金を受けられることが多いネット完結型ですが、入金に至るまでのスピードはファクタリング会社によって異なります。入金スピードの内容は、即日に限らず時間や分単位で最短の早さを掲げる会社もあります。
また、最短即日が入金スピードではなく審査スピードを意味している場合もあるため、注意が必要です。資金調達のためにどれくらいのスピード感で入金が必要かをあらかじめ考え、ニーズにあったサービスを提供するネット完結型ファクタリングを選びましょう。
手数料
ネット完結型ファクタリングのサービスを、いくらの手数料で利用できるかが選ぶポイントの一つです。
ネット完結型で採用されている2社間ファクタリングの手数料率の相場は、約2%〜12%で推移しているのが現状です。相場の手数料率に幅があるため、利用するファクタリング業者によってかかるコストが大きく変わってきます。
場合によっては、相場からかけ離れた法外な手数料を要求する悪徳な業者も存在します。
高額な手数料が必要な業者を避け、サービスの内容が伴っていて安価な手数料で利用可能なファクタリング会社を選びましょう。
買取可能金額
売掛債権の買取可能金額が希望額の範囲内かどうか、確認が必要です。ファクタリング会社ごとに設定されている買取可能金額が異なるためです。
仮に利用額50万円以上の条件の場合、売掛債権の金額は必ず50万円以上でなければ利用できません。事業や売上の規模が大きくない事業者は、買取可能金額が高いと条件を満たせない可能性もあります。
ネット完結型ファクタリングでは、買取可能金額1万円以上など数万円単位の金額から利用可能な会社が多く存在します。売掛債権の金額や売上規模に応じて、見合った買取可能金額で設定されたファクタリング会社を選ぶようにしましょう。
必要書類
申請や審査の手続きに求められる必要書類も、ファクタリング会社を選ぶ際に確認すべきポイントです。
主なファクタリングサービスの申請において、提出を求められる必要書類の例は下表のとおりです。
ファクタリングサービス | 必要書類 |
ビートレーディング |
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ペイトナー |
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PayToday |
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labol |
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FREENANCE |
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QuQuMo |
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売掛債権の請求書と本人確認書類のみで済む業者もあれば、発行に時間がかかる証明書が必要な場合もあります。
ファクタリング会社を選ぶ際は、準備可能な書類かどうか事前に確認しましょう。
償還請求権の有無
ファクタリングの契約締結時に設定される償還請求権の有無も、選ぶ際に注意すべきポイントです。
償還請求権とは、売掛債権の金額が支払われない場合に、全額請求できる権利のことです。未払いの際に、債券の支払いにかかる責任を問われかねません。
通常のファクタリングは、償還請求権がない場合がほとんどです。償還請求権が求められるファクタリングサービスは、融資に該当するか悪徳業者の可能性があります。契約締結時に償還請求権が設定されていないか、注視しましょう。
個人事業主・フリーランスに対応しているか
ネット完結型ファクタリングを利用可能な対象者として、個人事業主やフリーランスが含まれているかの確認が必要です。
ファクタリング会社によっては、法人の事業者のみを対象としている場合も多くあります。法人対象のファクタリングサービスは、当然ながら個人事業主やフリーランスには利用できません。
債権譲渡登記を条件とするファクタリングの場合も、法人のみ登記可能なため、個人事業者とフリーランスは対象外です。
ネット完結型のファクタリング会社を選ぶ際は、個人事業者やフリーランスの人であれば利用可能な対象者として含まれているか確認しましょう。
個人事業主やフリーランスのファクタリング業者の選び方
個人事業主やフリーランスは必要金額が少なく、緊急で資金が必要になることが多い属性です。
そのため、次のような視点から自社に最適なファクタリングサービスを選択しましょう。
- 少額のファクタリングに対応
- AIなどが審査をおこなう
- 債権譲渡登記なし
個人事業主や少額対応でスピードに特化し、債権譲渡登記のないファクタリングを選択することが重要です。
個人事業主やフリーランスなどの小規模事業者がファクタリングを選択する際のポイントを詳しく解説していきます。
少額のファクタリングに対応
個人事業主やフリーランスの方は、少額の売掛金の買取に対応している業者を選択するとよいでしょう。
個人事業主やフリーランスの方は法人と比較して売上規模が異なるためです。
例えば、GMO BtoB早払いは100万円からの買取しか実施していないので、個人事業主やフリーランスの方が「数十万円程度の売掛債権を売却したい」と考えても、買取下限額を下回る売掛金の売却は不可能です。
今は、1万円からの買い取りをおこなっている業者も多いので、売上規模が小さな事業者は少額の売掛金の買取に強みを持っているファクタリング会社を利用するようにしてください。
AIなどが審査をおこなう
個人事業主やフリーランスの方はAIやコンピューターがシステムで審査をおこなうファクタリング会社を利用した方がよいでしょう。
銀行系のファクタリング会社などは、店頭で受付を行い、高額な売掛債権の審査を担当者が時間をかけておこなう方法です。
この銀行系のファクタリング会社は規模の大きな企業に対して数千万円規模の高額な買取を行うことが主な目的なので、店舗型のファクタリング会社で人間が審査をおこなうファクタリングは大企業向けだといえます。
反対に、個人事業主やフリーランスの方は、AIがスピーディーに審査を行い、非対面で少額買取を実施する形態が向いています。
AIによるスピード審査で低コストでファクタリングを利用できるのは、個人事業主やフリーランスの特権だと言っても過言ではありません。
個人事業主やフリーランスの方は、AIやシステムが審査をおこなう、できる限り自動化されたファクタリング会社を選択するとよいでしょう。
債権譲渡登記なし
個人事業主やフリーランスの方は、債権譲渡登記なしのファクタリングを選択しましょう。
債権譲渡登記とは、債権を譲渡したことを登記するもので、これによって譲受人(ファクタリング会社)は譲渡人(ファクタリング利用者)が他のファクタリング会社へ債権を二重に譲渡したとしても、譲受人(ファクタリング会社)は「すでに当社が譲渡を受けたものだ」と主張(対抗)することができます。
売掛金などの売掛債権は形のない資産なので、債権譲渡登記をすることによってファクタリング会社は二重譲渡を予防できます。
そのため、ファクタリング会社の中には債権譲渡登記を契約時に必須要件としている業者が少なくありません。
しかし、債権譲渡登記ができるのは法人のみです。
個人事業主やフリーランスは債権譲渡登記ができないので、債権譲渡登記が必須となっている業者を個人事業主やフリーランスの方が利用するのは不可能です。
個人事業主やフリーランスの方は、債権譲渡登記なしで契約できるファクタリングサービスを選択しましょう。
ネット完結型ファクタリングでスムーズに資金調達を利用しよう
ファクタリングサービスの申込形態の一つとして、ネット完結型ファクタリングのおすすめから、メリット・デメリットや選び方のポイントまでご紹介しました。
借入不要な資金調達手法として、急速に普及しているのがファクタリングです。通常の対面で申請するタイプのみならず、オンライン上で申請が完結するネット完結型ファクタリングも次々と登場しています。
ネット完結型で申請することで、対面による書面による手間や面談の実施が不要で利用できます。ネット完結型ファクタリングであれば、忙しい事業者にも申請から現金化までスムーズに進められるのがメリットです。
一方で、対面での柔軟な対応や提案は受けられないため、注意して選ぶ必要があります。また、ネット完結型ファクタリングは多くの会社が運営しており種類が豊富です。手数料や買取金額に差があるため、ニーズに合った業者を選ぶのが重要です。
経営や資金繰りを安定させるための迅速な資金調達には、ネット完結型ファクタリングが最適です。ネット完結型ファクタリングを利用して、スムーズな資金調達を実現しましょう。