事業資金の調達方法
介護ファクタリングとは|資金繰りが苦しい理由とおすすめ業者8選
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ファクタリング【即日スビード資金調達】

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介護施設が受け取る介護報酬は入金までに最大で3ヶ月程度の時間がかかります。

そのため「毎月資金繰りが苦しい」と考える介護施設事業者も多いのではないでしょうか?

介護ファクタリングを利用することで、介護施設が抱える資金繰りの問題を改善し、資金繰りの円滑化を図ることができます。

しかし、介護ファクタリングは通常の請求書ファクタリングのように、取り扱う業者の数が多いわけではないので、どのような業者が取り扱っているのかを把握しておく必要があります。

介護ファクタリングの概要やメリット・デメリットを介護ファクタリング事業者をご紹介しながら解説していきます。

記事の目次

介護ファクタリングとは

介護ファクタリングとは、介護事業者が保有する介護報酬債権をファクタリング会社へ売却することで早期に資金化する方法です。

介護報酬は債権が発生してから入金になるまでに最大で3ヶ月程度の時間がかかります。

そこで介護ファクタリングを利用することで、介護報酬の資金ギャップを最大1ヶ月半短縮できます。

介護報酬ファクタリングの特徴について詳しく見ていきましょう。

介護報酬の発生から入金までの流れ|介護施設はなぜ資金繰りが苦しいのか

介護報酬が発生してから国保連から介護報酬が振り込まれるまでは次のような流れになります。

  1. 利用者と契約
  2. サービス提供と実績の報告
  3. 国保連合会への請求
  4. 利用者向けの請求書作成
  5. 介護報酬の支払い

①利用者と契約

まずは介護利用者と契約をおこないます。

介護サービスを利用するには、利用者が希望する介護老人福祉施設や介護事業所などの介護施設や事業所と契約をしなければなりません。

②サービス提供と実績の集計

契約後にサービスを提供し、提供した介護サービスの実績を集計します。

提供したサービスのうち、介護保険適用のサービス、介護保険適用外のサービス、中断したサービスがどの程度あったのかを集計します。

③国保連合会への請求

毎月1日〜10日までの間に前月分の保険適用分の介護サービスを集計し、国民健康保険団体連合会(国保連)へ請求します。

請求には次の2つの書類が必要です。

  • 介護給付費請求書
  • 介護給付費明細書

基本的に請求方法はインターネットや電子媒体(CD -ROMなど)でおこないます。

自治体によっては紙媒体の請求が認められるところもあるので、詳細な請求方法は自治体によって異なります。

④利用者向けの請求書作成

利用者負担分についても利用者向けに請求書を作成します。

基本的に介護保険を利用していれば利用者負担分は1割です。

なお、生活保護受給者であれば利用者負担分はありませんし、保険適用外のサービスを提供した場合には全額が利用者負担になるので注意しましょう。

⑤介護報酬の支払い

請求月の翌月15日〜30日くらいまでの間(自治体によって異なる)に、介護報酬が国保連から支払われます。

以下は福岡県の令和6年の国保連の請求と支払いスケジュールです。

審査年月 インターネット請求 電子媒体又は紙帳票請求 支払予定日
提出日 提出(協力)日 土日祝日開所日
令和6年3月 10日(日) 9日(土) 9日(土)10日(日) 令和6年4月30日(火)
4月 10日(水) 10日(水) 5月31日(金)
5月 10日(金) 10日(金) 6月28日(金)
6月 10日(月) 10日(月) 7月31日(水)
7月 10日(水) 10日(水) 8月30日(金)
8月 10日(土) 10日(土) 10日(土) 9月30日(月)
9月 10日(火) 10日(火) 10月31日(木)
10月 10日(木) 10日(木) 11月29日(金)
11月 10日(日) 9日(土) 9日(土)10日(日 12月27日(金)
12月 10日(火) 9日(月) 令和7年1月31日(金)
令和7年1月 10日(金) 9日(木) 2月28日(金)
2月 10日(月) 10日(月) 3月31日(月)
3月 10日(月) 10日(月) 4月30日(水)

引用:福岡県国民健康保険団体連合会|介護給付費等の請求書提出日及び支払予定日について

福岡県の場合には、入金は請求月の翌月末に入金になります。

例えば、1月の介護サービス提供分は3月31日に入金されるので、1月1日に提供した介護サービスは3ヶ月後の3月末まで入金されないこととなります。

介護報酬は最大で資金ギャップが3ヶ月あるので、介護事業所は資金繰りが大変な業種だといえます。

介護ファクタリングは請求後に介護報酬を資金化できる

介護報酬はサービス提供月の翌々月末頃にならないと国保連から入金がありません。

そのため介護事業所は入金サイトが非常に長く、資金繰りが厳しい業種です。

そこで介護ファクタリングを利用することで入金サイトは短縮できます。

介護ファクタリングとは、国保連に請求済の診療報酬明細書をファクタリング会社へ売却し、請求から数日程度で資金調達する方法です。

例えば1月に介護サービス提供分を2月10日に国保連へ請求し、その後介護ファクタリングを利用すれば、2月15日〜20日くらいにはファクタリング会社から入金があります。

最大で3ヶ月ある介護報酬の入金サイトを1月半程度に短縮できる点は非常に大きなメリットです。

3社間ファクタリングで取り扱われる

介護ファクタリングは3社間ファクタリングで取り扱われます。

介護ファクタリングの債務者は国保連などの公的機関ですので、ファクタリングの利用を知られることは事業者にとって何もデメリットはありません。

そして、国保連がファクタリング利用について拒否をすることはないので、介護ファクタリングは3社間契約で利用されるのが基本です。

債務者は公共団体|手数料が低い

債務者になるのは国保連です。

国民健康保険団体連合会とは国民健康保険法第83条に基づいて、都道府県または市町村が共同で目的を達成するために設立された団体です。

(設立、人格及び名称)
第八十三条都道府県若しくは市町村又は組合は、共同してその目的を達成するため、国民健康保険団体連合会(以下「連合会」という。)を設立することができる。
引用:e-Gov法令検索|国民健康保険法

つまり、介護ファクタリングにおける債務者は都道府県や市町村などの公共団体ですので、支払いが期日通りに履行される可能性は非常に高いといえます。

さらに、3社間ファクタリングで契約されるので、架空請求や二重譲渡や資金流用のリスクもありません

介護ファクタリングは債務者が公共団体で未回収リスクが非常に低く、3社間で契約されるので、通常の買取ファクタリングよりもファクタリング会社のリスクは圧倒的に低くなっています。

そのため、介護ファクタリングの手数料は0.5%〜3%程度と、他のファクタリングと比較しても非常に低いのが特徴です。

介護ファクタリング利用の流れ

介護ファクタリングを利用する流れは次のとおりです。

  1. 利用者が介護ファクタリング業者へ問合せ・申込み
  2. ファクタリング会社の審査と契約
  3. ファクタリング会社が国保連へ債権譲渡通知書を送付する
  4. 介護事業者が国保連などに介護報酬を請求
  5. ファクタリング会社が介護事業者へ介護報酬額の8割程度を入金する
  6. 国保連がファクタリング会社へ介護報酬を支払う
  7. ファクタリング会社が介護事業者へ残りの2割程度の金額を入金する

買取時には介護報酬の8割程度の金額が入金され、残りは後精算となります。

介護報酬は請求額通りに入金されないケースもあるので、請求額と確定する入金額が異なることに備えて

8割程度の金額しか入金になりません。

介護ファクタリングのメリット

介護報酬を早期に資金化できる介護ファクタリングには次のようなメリットがあります。

  • 入金を最大で1ヶ月半前倒しにできる
  • 初回は2ヶ月分の資金を手に入れられる
  • 手数料が低い
  • 借入ではない
  • 最短5営業日程度で資金調達可能

低コストで資金調達できる点や借入ではない点が介護ファクタリングのメリットです。

介護ファクタリングの5つのメリットについて詳しく解説していきます。

入金を最大で1ヶ月半前倒しにできる

介護ファクタリングを利用すれば、介護報酬の入金を最大で1ヶ月半前倒しにできます。

1月に介護サービスを提供した場合の請求から入金の流れを介護ファクタリングを利用しない場合と、利用した場合で比較すると次のようになります。

通常時 介護ファクタリング利用時
1月 介護サービスの提供 介護サービスの提供
2月10日 国保連へ請求 国保連へ請求
2月15日 ファクタリング会社から入金
3月31日 国保連から入金 ファクタリング会社へ国保連が支払い

通常時であれば3月31日にならないと入金になりませんが、介護ファクタリングを利用すれば2月15日には入金なるため、入金サイトは最大で1ヶ月半短縮できます。

売掛債権の中でも入金サイト3ヶ月というのは非常に長い部類に分類されますが、介護ファクタリングを利用することで入金サイトを3ヶ月も短縮できる点は非常に大きなメリットだといえるでしょう。

初回は2ヶ月分の資金を手に入れられる

介護ファクタリングを最初に利用するときは、2ヶ月分の介護報酬を受け取れます。

例えば4月に介護ファクタリングを初めて利用する場合、4月中旬時点では、2月分3月分の介護サービス提供分は入金されていません。

そのため、2月分3月分の2ヶ月分の介護報酬を受け取れるので、初回はかなりまとまった金額を手にすることが可能です。

簡単な設備投資などにも活用できるので、介護ファクタリングを利用したことがない事業者は、「まとまった資金が必要」というタイミングで介護ファクリングが活用できるでしょう。

手数料が低い

介護ファクタリングは手数料が低い点も非常に大きなメリットです。

介護ファクタリングの手数料は0.5%〜3%程度です。

これは他のファクタタリングと比較しても圧倒的に低い相場だといえます。

ファクタリングの種類 手数料相場
2社間ファクタリング 5%〜20%程度
3社間ファクタリング 1%〜8%程度
介護ファクタリング 0.5%〜3%程度

ファクタリングは手数料が非常に高く、年利に換算しても融資の100倍程度のコストになることも珍しくありません。

しかし介護ファクタリングは1%を切るような手数料で利用できるケースもあります。

1ヶ月半先に入金になる売掛債権を0.5%の手数料でファクタリングした場合、手数料を年利に換算すると、0.5%÷1.5ヶ月×12ヶ月=4%となり、融資の金利とそれほど大きくは変わりません。

介護ファクタリングは融資並みの低利率で最短5営業日程度で資金調達できる点は非常に大きなメリットです。

借入ではない

介護ファクタリングは借入ではありません。

介護ファクタリングは売掛債権という資産を現金預金という資産と交換しているだけの会計処理ですので、利用しても借入金という負債が増えることはありません。

負債が増えることで、自己資本比率が低下したり貸借対照表が大きくなってしまったりするリスクがあります。

そのため借入が増えることによって、メインバンクからの評価などが下落する可能性があります。

しかし介護ファクタリングは借入ではないので、利用しても決算書が悪化して、自社の評価が下がるリスクがありません。

「借入ではない方法で資金調達したい」と考える方に介護ファクタリングは向いています。

最短5営業日程度で資金調達可能

介護ファクタリングは申込から最短5営業日で資金調達できます。

介護債権は売掛債権を担保にして融資を受けるABLという融資制度がありますが、ABLを借りる場合には1ヶ月程度の時間がかかります。

そのため、ABLでは緊急でお金が必要になった際に活用できません。

また、銀行や日本政策金融公庫から通常の運転資金を借りる場合でも、申込から借入まで2週間以上の時間がかかります。

そのため基本的に銀行や日本政策金融公庫から介護施設が必要なお金を借りようとした場合には時間がかかります。

しかし介護ファクタリングであれば最短5営業日で資金調達できるので、急いで資金が必要なときに重宝します。

「翌週に取引先に支払う資金が必要」などある程度緊急でお金が必要になった場合には、介護ファクタリングであれば資金が間に合う可能性があるので活用しましょう。

介護ファクタリングのデメリット

介護ファクタリングには次のようなデメリットもあるんので、注意点やリスクもよく理解したうえで介護ファクタリングの利用を検討してください。

  • 即日入金は不可能
  • 契約手続きが面倒
  • 継続利用が前提となっている業者がある
  • 取り扱う業者が少ない
  • 調達可能額が限られる
  • 全額は入金にならない

介護ファクタリングは入金までに時間がかかり、契約手続き等も他のファクタリングよりも煩雑な傾向があります。

介護ファクタリングの6つのデメリットについて詳しく解説していきます。

即日入金は不可能

介護ファクタリングでは即日入金を受けることは不可能です。

介護ファクタリングは3社間ファクタリングで契約されるので、ファクタリング会社が国保連に債権譲渡通知を送付するまでの時間が必要になります。

そのため、いくら早いファクタリング会社でも、申込から資金化まで3営業日程度かかりますし、基本的には最短5営業日程度かかると理解しておきましょう。

2社間ファクタリングであれば最短即日入金が可能ですし、速い業者の場合は最短10分で入金できる業者も存在します。

介護ファクタリングでは即日入金は不可能ですので「今日にも明日にも資金が必要」という場合には活用できない点に注意しましょう。

なお、介護報酬債権を2社間ファクタリングで最短即日資金化することは可能です。

契約手続きが面倒

介護報酬ファクタリングは通常の2社間ファクタリングと比較して契約手続きが煩雑です。

3社間ファクタリングで契約されるので、ファクタリング会社と国保連のやりとりが必要になります。

この際に利用者と国保連がやりとりする手間はかかりませんが、国保連とファクタリング会社のやりとりのために時間がかかります。

また、提出に必要な書類も多く、介護ファクタリングでは次のような書類が必要です。

  • 指定許可通知書
  • 納税証明書
  • 保険料納入証明書
  • 決算書
  • 印鑑証明書
  • 履歴事項全部証明書
  • 定款
  • 代表者の本人確認書類
  • 預金通帳写し

請求書の買取ファクタリングでは必要な書類が少なく、業者によっては通帳の写しと請求書のみというところもあります。

しかし介護ファクタリングでは請求書の買取ファクタリングと比較して圧倒的に必要書類が多くなってしまいます。

請求書の買取ファクタリングと比較して、必要書類が多く、契約手続きの手間がかかる点は介護ファクタリングのデメリットです。

継続利用が前提となっている業者がある

介護ファクタリング業者の中には「1年以上の継続利用」など、継続的に介護ファクタリングを利用する契約でなければ契約できない業者も存在します。

このような業者とは、「お金が必要になった」というタイミングで1回だけスポットで利用することが不可能です。

介護報酬を前倒しで受け取る必要がないときもファクタリングを利用しなければならないので、不要な手数料を負担し続けなければなりません

業者によって契約形態が異なるので、継続利用したいのか、1回のみの利用でよいのかを検討し、自社にとって都合のよいファクタリング業者を選択しましょう。

取り扱う業者が少ない

介護ファクタリングは取り扱う業者が少ない点もデメリットです。

請求書の買取ファクタリングのように無数の業者が取り扱っているわけではないので、利用者の選択肢が少なく、場合によっては高めの手数料で契約せざるを得ない可能性があります。

ファクタリングは手数料の詳細を決めた法律やルールがるわけではないので、できる限り多くの業者から査定をとって、その中で最もよい条件の業者と契約するのがよいとされています。

しかし、介護ファクタリングの場合にはそもそもが取り扱う業者が少ないので、業者の比較が難しく、利用者にとっての選択肢が少ない点はデメリットです。

調達可能額が限られる

介護ファクタリングに限ったことではありませんが、ファクタリングは調達可能額が限られる点に注意が必要です。

ファクタリングは売掛債権を売却して資金調達する方法ですので、売掛債権の金額が調達限度額となります。

銀行や日本政策金融公庫であれば、月商の半年程度の運転資金を借りることができ、設備資金であれば年商の数ヶ月分の融資を受けられます。

しかし、介護ファクタリングの場合は、初回のみ月商の2ヶ月分の資金調達ができるものの、2回目以降は1ヶ月分の介護報酬の8割程度しか調達できません。

介護ファクタリングでは高額の資金調達は不可能と理解しておきましょう。

全額は入金にならない

介護ファクタリングで調達できる金額は、介護報酬の8割程度が限度です。

買取時に最初から介護報酬の全額を入金してもらえるファクタリング会社は基本的に存在しません。

請求した介護報酬に誤りがあり、確定する入金額が請求額よりも少なくなるケースは珍しくないためです。

そのため、介護報酬ファクタリングは最初に請求済みの介護報酬の8割程度が入金され、支払日以降に残りの2割が入金されます。

そのため、最初から全額が入金されることもありません

請求書の買取ファクタリングであれば、信用度の高い業者に対する売掛債権であれば掛目が設定されずに全額を買い取ってもらえることもあります。

しかし介護ファクタリングは全額は入金にならない点には注意しましょう。

介護ファクタリング業者を選ぶ際のチェックポイント

介護ファクタリング業者を選ぶ際には次の4つの点を確認したうえで、自分にあった業者と契約しましょう。

  • 手数料は相場の範囲内か
  • 悪徳業者・違法業者ではないか
  • 資金調達までの時間
  • 必要書類が少ないか

請求書の買取ファクタリング業者ほどではないにしろ、業者の中には悪徳業者や違法業者も混在しているので業者選びは慎重におこなう必要があります。

介護ファクタリング業者を選択する際の重要ポイントについて詳しく解説していきます。

手数料は相場の範囲内か

介護ファクタリングに限らず、ファクタリングを利用する際には手数料が相場の範囲内かどうかを確認してください。

ファクタリングには業務の詳細や手数料の上限などを取り決めた法律である、いわゆる業法がないので業者によって手数料を自由に設定できるためです。

介護ファクタリングの手数料相場は0.5%〜3%台で、いくら高くても5%程度です。

そのため、基本的には5%を超える手数料を設定するファクタリング会社とは取引すべきではありません。

できれば複数の業者から相見積もりをとって、最も手数料が低い業者と契約するようにしてください。

悪徳業者・違法業者ではないか

契約しようとしている業者が悪徳業者や違法業者ではないことを必ず確認しましょう。

ファクタリング業は免許制や登録制ではないので、どんな業者でも営業できます。

そのため、業者の中には法外な手数料を設定する悪徳業者や、実質的な貸付をおこなう違法業者が存在します。

実質的な貸付とは、もしも売掛債権が未回収になった場合、その損失を負わない業者です。

貸付をおこなうのであれば、貸金業者登録が必要で、貸金業者登録がないのに貸付行為をおこなう業者は闇金です。

介護ファクタリングは債務者が国保連という官公庁ですので、貸し倒れのリスクはほとんどありません。

しかし、それでも「償還請求権あり(ウィズリコース)」となっており、もしもの場合にファクタリング会社が責任を負わない契約は違法ですので、そのような業者とは絶対に取引をしないようにしてください。

資金調達までの時間

資金調達までの時間でファクタリング会社を選択することも重要です。

借入金よりも高い手数料を支払って、必要なタイミングで資金を調達できないのであれば意味がないためです。

介護ファクタリングは即日入金は不可能です。

しかし早い業者は最短3営業日程度で入金されますし、遅い場合には1週間以上の時間がかかることもあります。

少しの差ですが、業者によって入金スピードは異なるので、必ず「自社が資金が必要になるタイミングまでに資金が間に合うか」という点を確認したうえで申し込みをするようにしてください。

必要な書類が少ないか

介護ファクタリングを利用する際に必要な書類は業者によってさまざまです。

当然ですが、スムーズに契約するためには必要書類が少ないに越したことはありません。

業者によっては契約時や審査時に印鑑証明書や登記簿謄本まで必要になることがありますが、このような公的な書類は取得に時間と手間がかかります。

また、オンライン完結型のファクタリングの場合、必要書類のすべてをPDF化してデータで転送することは非常に大きな手間になります。

できる限り必要書類が少ないファクタリング会社を選択するようにしてください。

おすすめの介護ファクタリング会社8選

おすすめの介護ファクタリング会社は次の8社です。

  • ビートレーディング
  • リコーリース株式会社
  • 株式会社エス・エム・エス
  • プラスワンソリューションズ
  • アクリーティブ
  • 三菱HCキャピタル
  • オリックス
  • SBIの介護ファクタリング

これらのファクタリング会社であれば、安全かつ安価に介護報酬を早期に資金化できます。

おすすめ介護ファクタリング事業者の特徴を詳しく解説していきます。

ビートレーディング

手数料 2社間ファクタリング:4%~12%
3社間ファクタリング:2%〜9%
入金スピード 最短2時間
契約方式 対面・オンライン

ビートレーディングは独立系のファクタリング会社として最も有名かつ、実績豊富な業者です。

累計買取額は1,300億円を超えており、多くの事業者が利用しているので安心して相談できます。

東京・仙台・名古屋・大阪・福岡の全国5箇所に店舗を構えており、店舗で介護ファクタリングの申し込みが可能です。

店舗では専門の担当者が、財務コンサルティングを実施してくれるので、「毎月のように資金が足りない」という介護事業者の方は資金繰り改善の相談などができます。

オンライン完結型の契約も実施しており、オンラインであれば、2社間ファクタリングで最短2時間で資金調達できます。

介護報酬債権についてもオンラインで2社間契約が可能なので、どうしても急いで資金が必要という方は、オンライン契約も活用しましょう。

業者の専門性の高さや、店舗での相談を重視したい方、2社間で急いで介護報酬を売却したい方にビートレーディングはおすすめです。

リコーリース株式会社

リコーリース

手数料 非公開
入金スピード 最短10日
契約方式 郵送等

リコーリースは東証プライム上場の、リコーグループの企業です。

ファクタリングは介護報酬を専門に取り扱っており、買取対象になる介護報酬の種類が豊富な点が大きな特徴です。

介護報酬しか買い取っていないファクタリング業者も多い中、リコーリースは次のように多くの債権を買い取っています。

  • 介護報酬債権
  • 自立支援給付費債権
  • 訪問看護療養費債権
  • 診療・調剤報酬債権

買取対象の債権の種類が豊富なので、さまざまな形態の介護施設が早期資金化できます。

ただし、リコーリースの介護ファクタリングは申込から審査完了まで7日程度、入金までは10日程度の時間がかかります。

急いでいる時には活用できない可能性も高いので注意してください。

カイポケカイポケ

手数料 0.8%
入金スピード 最短5日
契約方式 対面・郵送等

カイポケは介護施設や医療機関などのレセプト作成のためのソフト開発などをおこなっている、東証プライム上場企業である株式会社エス・エム・エスが運営するサービスです。

最大の特徴は手数料0.8%という圧倒的な低さです。

手数料が0.8%という非常に低い水準で固定されているので、安心ですし、他社よりも低い手数料で利用できる可能性が高いでしょう。

また、申込から入金までは最短5日ですので、急いで資金が必要な方におすすめです。

ただし、カイポケは1回だけ利用するというようなスポットで活用することができません。

最低で3ヶ月の継続利用をしなければならないので、資金が必要なタイミングのみ利用できない点には注意が必要です。

業者の信頼性が高く、すでに2,500社以上が利用しており、何よりも手数料が低いので、安心できる業者から低コストで資金調達したい方におすすめです。

プラスワンソリューションズ

プラスワンソリューションズ

手数料 0.8%〜3.0%
入金スピード 最短5日
契約方式 対面・郵送等

プラスワンソリューションズは介護ソフトの開発、導入支援や介護保険サービスの請求事務代行をおこなう業者です。

その業務の一環として介護ファクタリングサービスを実施しています。

2022年に東証プライム上場企業の株式会社LITALICOが株式を100%取得して、完全子会社化しています。

上場企業が運営するサービスですので安心です。

手数料は3.0%が上限と低めで、申込から入金までは最短5日と安価でスピーディーに資金調達できます。

業者の安全性、入金スピード、手数料の低さと三拍子揃った業者ですが、1年契約となっており、契約更新時には毎年、初回買取額の1%が契約更新手数料として発生します。この点が他社と比較した場合のデメリットです。

介護ファクタリングを継続的に利用する事業者が活用したいファクタリング会社です。

アクリーティブ

アクリーティブ

手数料 月0.25%〜
入金スピード 最短1週間〜2週間
契約方式 オンライン

アクリーティブは東証プライム上場企業の芙蓉総合リースグループが提供する医療機関や介護施設専門のファクタリングサービスです。

最大の特徴は手数料の低さです。月0.25%〜という手数料設定ですので、2ヶ月間利用しても手数料はたったの0.5%です。

また、少額からの買い取りにも対応しており、保険請求額が100万円未満の介護施設も問題なく利用できます。

介護ファクタリングとしては珍しく、アクリーティブは手続きのすべてをオンラインで上で完結できます。オンラインで申し込みや書類の提出をおこなってから最短2営業日で審査回答があるので「急いで審査結果を知りたい」という方も活用できるでしょう。

ただし、申込から入金までは最短1~2週間程度と、入金までには時間を要してしまうので、急いでお金が必要な方は早めに申し込みをおこなってください。

審査通過率は94%と非常に高い水準を誇っているので、審査通過に自信がなく規模が小さい介護事業者の方も積極的に申し込みをしてみるとよいでしょう。

三菱HCキャピタル

三菱HCキャピタル

手数料 月0.2%〜
入金スピード 最短5営業日
契約方式 郵送

三菱HCキャピタルは三菱グループの東証プライム上場企業で、主にリース業務をおこなっている会社です。

介護ファクタリングや調剤ファクタリングや診療報酬ファクタリングなどを取り扱っています。

最大の特徴は月0.2%〜の圧倒的に低い手数料です。

2ヶ月利用した場合は、0.4%の負担ですので、業界最低水準の低コストで資金調達が可能です。

入金スピードも早く、国保・社保への請求から、最短5営業日後に買取代金が入金されます。

電話やインターネットから申し込みをおこない、書類のやり取りは郵送でおこなうことで契約するので、契約手続きのために来店する必要はありません。すべて非対面で契約が完了します。

必要書類は以下のように少ないので、手続きも非常に簡単です。

  • 各種報酬請求書(1年分)
  • 各種支払決定額通知書(1年分)
  • 事業所の指定通知書
  • 印鑑証明書
  • 履歴事項全部証明書

業者の安全性、手数料の低さ、入金スピードと、あらゆる角度から優れた優良ファクタリングサービスです。

オリックス

オリックス

手数料 非公開
入金スピード 非公開
契約方式 郵送等

大手リース会社のオリックスも介護報酬のファクタリングを実施しています。

詳細な条件は非公開ですが、「原則として、月額診療報酬など1,500万円以上」と売上規模の条件が非常に大きいので、大型介護施設のみを対象としたサービスです。

月額1,500万円以上の介護報酬が発生している業者は、他社と比較してもかなり低い手数料で利用できる可能性があります。

ただし、契約期間は最低1年と、長期の契約が必要になるサービスですので、スポットで資金が必要な事業者は利用できません。

売上規模が大きく、継続的な利用を希望する方はオリックスへファクタリングの相談をしてみるとよいでしょう。

SBIの介護ファクタリング

SBI

手数料 0.5%〜
入金スピード 最短5営業日
契約方式 郵送等

SBIグループのSBI FinTech Solutions株式会社
が運営している介護報酬買取専門のファクタリングサービスです。

手数料は0.5%〜と非常に低く、契約料や更新料などのコストも発生しないので、コストを抑えて資金調達したい方におすすめです。

さらに、申込から入金まで最短5営業日とスピーディーなので、急いで資金が必要な方にも向いています。

ただし、SBIの介護ファクタリングは必要書類が次のように多くなっています。

  • 決算書2期分
  • 事業所情報(指定通知書)
  • 保険請求入金資料(介護給付費請求書、支払決定額通知書)
  • 納税証明書、社会保険納入証明書
  • 入出金明細1年分
  • 登記簿謄本
  • 印鑑証明書
  • 代表者本人確認書類

決算書2期分など他社では要求されない書類も必要になるので、あらかじめ手元に必要書類を用意した上で申し込みをおこなってください。

介護ファクタリングについてよくある質問

介護ファクタリングについてよくある質問は次のとおりです。

  • 2社間ファクタリングで介護ファクタリングは不可能ですか?
  • 介護ファクタリングの会計処理を教えてください
  • 介護報酬債権担保融資と介護ファクタリングは異なりますか?
  • 赤字や債務超過でも利用できますか?
  • いくらからいくらまで調達できますか?

2社間ファクタリングで介護ファクタリングは不可能ですか?

不可能ではありません。

2社間ファクタリングでも介護報酬債権を売却して早期資金化することは可能です。

また、2社間ファクタリングでは即日資金調達もできます。

しかし2社間ファクタリングの場合には債権の架空計上や二重譲渡や代金の流用などのリスクが生じるので手数料は高くなります

せっかく介護報酬という非常に低い手数料でファクタリングできる資産を持っているのですから、よほどの緊急時以外は、3社間で契約される介護ファクタリングを利用した方がよいでしょう。

介護ファクタリングの会計処理を教えてください

介護ファクタリングの会計処理は、請求書の買取ファクタリングと同じです。

契約時には「未収入金」という勘定科目を使用します。

借方 貸方
未収入金 100万円 売掛金 100万円

手数料は「売掛債権売却損」または「売上債権売却損」という勘定科目を使用し、売却代金が入金時に費用計上します。

借方 貸方
普通預金 95万円
売掛債権売却損 5万円
未収入金 100万円

介護ファクタリングは3社間ファクタリングでおこなわれるのが基本ですので、売却した以降は特に処理をおこないません。

なお、掛け目が発生し、契約後に全額入金にならない場合には、入金にならない分を「未収入金」として残しておき、残りが入金になった際に未収入金を取り崩す会計処理をおこないます。

介護報酬債権担保融資と介護ファクタリングは異なりますか?

介護報酬債権担保融資とは介護報酬を担保として銀行などの金融機関からお金を借りる資金調達方法でABLともいいます。

ABLはあくまでも融資ですので、貸借対照表には借入金として計上されますし、審査も自社の財務状況や収支状況も加味され、赤字や債務超過では審査で圧倒的に不利になります。

また、返済日にはお金を借りている企業が金融機関に対して返済しなければなりません。さらに審査に時間がかかるので申込から入金まで1ヶ月程度の時間が必要です。

通常の借入金であると理解しておきましょう。

その分金利が低く1%〜2%台程度の低金利で利用できます。

一方、介護ファクタリングは介護報酬債権を売却して資金調達する方法です。

債権の売却ですので、審査の対象は売掛先企業である国保連ですので、まず間違いなく審査に通過できます。

介護報酬債権担保融資と介護ファクタリングは介護報酬を活用した資金調達方法ですが、資金調達コストや審査難易度や、借入か否かなど多くの違いがあります。

資金が必要なタイミングまでに時間があり、利用者の業況に問題がないのであれば介護報酬債権担保融資を利用し、急ぎで業況が悪いのであれば介護ファクタリングを利用するなど、適切に使い分けることが重要です。

赤字や債務超過でも利用できますか?

介護ファクタリングは赤字や債務超過でも利用できます。

介護ファクタリングは公共団体である国保連に対する債権を売却して資金調達する方法です。

そして、ファクタリング会社は国保連から直接代金を支払います。

公共団体である国保連は請求された売掛債権を必ず支払うので、ファクタリング会社のリスクはありません。

そのため、請求内容に問題さえなければ、利用者が赤字や債務超過であっても介護ファクタリングは利用できます。

いくらからいくらまで調達できますか?

調達可能額の上限は請求済みの介護報酬の8割程度が限度です。

下限額はファクタリング会社によって異なります。

ファクタリング会社によっては1万円から買取を実施している業者も存在します。

まとめ

介護報酬はサービス提供から入金までに最大で3ヶ月もの時間がかかる、入金サイトが非常に長い売掛債権です。

そのため、一見すると資金繰りには問題なさそうな介護事業者ですが、入金サイトがあまりに長いために資金繰りに困窮している業者は多数存在します。

介護ファクタリングを利用すれば、最大3ヶ月の入金サイトを半分程度に縮められるので、資金繰りに困っている介護事業者には最適です。

介護ファクタリングは、3社間契約でおこなわれること・債務者が国保連という公的機関で未払いリスクがないことなどから手数料が非常に低くなっています。

また、審査に通過できる可能性が非常に高い点も特徴です。

ただし、業者によっては入金までに2週間程度の時間がかかってしまうことがあり、入金スピードには弱いファクタリングです。

「いつまでに資金が必要か」をまずは確認し、自社の都合に合わせて確実に資金を調達できる業者へ申し込みをするようにしてください。

 

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  • 売掛先との契約書類
  • 発注書、納品書、請求書など
  • 身分証明書
  • 登記簿贈本(履歴事項証明書)
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  • 売掛先との基本契約書
  • 売掛債権の因果資料
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