フリーランスは会社員より自由度の高い働き方ができる一方で、金融機関からお金を借りる際には不利になる働き方です。しかし、フリーランスとして独立開業したい人・独立開業している人の中には、事業資金として借入を検討している人も多いでしょう。
お金を借りるなら銀行融資の利用が思い浮かびますが、フリーランスが資金調達する方法はそれだけではありません。とは言え、資金調達の経験がなくどのような方法が自分に適しているかわからない人も多いと思います。
そこで、本記事ではフリーランスがお金を借りる方法15選を紹介するとともに、有利にお金を借りる方法や注意点も解説していきます。フリーランスでもお金を借りる方法は多いので、本記事を参考にして資金調達を実現しましょう。
フリーランスがお金を借りるのは難しい?
フリーランスは自由な働き方ができる一方で、サラリーマンに比べ社会的信用度が見劣りすることは否めません。事実、フリーランスがお金を借りるのは難しい現状があり、クレジットカードでは作れる銘柄が限られるのです。
ここでは、フリーランスがお金を借りるのが難しい原因を紹介していきます。
フリーランス・個人事業主・自営業者の違い
フリーランス・個人事業主・自営業者の違いは以下の通りです。
フリーランス | 特定の会社・団体に属さずに業務を行う、働き方を指す言葉。あくまで働き方を表す呼称で、法律(税法)による区分ではない |
個人事業主 | 継続して事業を行う個人で、税務署に開業届を提出している税法上の区分 |
自営業者 | 明確な定義はないが会社に属さずに自ら独立して個人で事業を営む方のことで、個人事業主やフリーランスだけでなく会社経営者なども含む |
それぞれの関係を整理すると、フリーランスは働き方を意味する言葉なので個人や法人も含みます。企業に属さず独立して仕事を請け負っていれば、個人・法人問わずフリーランスとなるのです。そのため、会社(法人)や団体に属さないフリーランスでも法人化は可能です。
また、個人事業主であっても働き方いかんでフリーランスに含まれます。しかし、あくまでも個人事業主は開業届を税務署に提出した個人なので、法人化した個人は含みません。
一方、自営業者は属さずに自ら独立して事業を営む方のことなので、そういった意味合いではフリーランス・個人事業主ともに自営業者に含まれます。意味合いとしてはフリーランスに近いですが、経営者が含まれる点が大きな違いです。
フリーランスは収入が不安定なのでお金を借りるのが難しい
フリーランスは収入が不安定なケースが多く、お金を借りるハードルは会社員より高めです。安定した報酬を得ているフリーランスもいる一方で、会社員のような給与の安定性がないことは否めません。事実、内閣官房が行ったフリーランス実態調査結果を見ると、収入が少ない・安定しないと回答したフリーランスが6割もいたのです。
消費者金融や銀行などでは貸倒れを防ぐために、大半の場合は安定収入を最低条件として設定します。そのため、収入が不安定になりがちなフリーランスは、お金を借りるのが難しいケースがあるのです。
フリーランスは仕事が不安定なのでお金を借りるのが難しい
フリーランスがお金を借りるのが難しいのは、仕事が不安定といった理由も挙げられます。金融機関は利用者の安定した返済能力を重視するため、仕事が不安定で収入が途切れるリスクがあると審査通過は困難です。
金融機関からお金を借りるなら、過去の実績などで返済能力があると示しましょう。
一般金融サービスを利用したフリーランスがお金を借りる方法
一般金融サービスを利用したフリーランスがお金を借りる方法には、以下のようなものがあります。
- 銀行融資でお金を借りる
- 信用金庫の融資でお金を借りる
- 事業用クレジットカードのキャッシングでお金を借りる
- ビジネスローンでお金を借りる
それでは、フリーランスがお金を借りる方法について解説していきます。
銀行融資でお金を借りる
フリーランスがお金を借りる方法として最もポピュラーなのが銀行融資です。ただし、銀行の主な取引先は大手企業・中小企業となっており、フリーランスもお金を借りることはできますが簡単ではありません。また、銀行と言ってもメガバンク・市銀行・地方銀行では、お金を借す対象や方針が異なります。加えて、プロパー融資と保証付融資ではお金の借りる難易度が変わるのです。
プロパー融資 | 金融機関が事業融資を行う場合に、自身の責任で実行する融資 |
保証付融資 | 信用保証協会が保証をしている融資。万が一、返済が滞った場合は、信用保証協会が金融機関に立て替え払いを行う |
そのため、フリーランスが銀行融資でお金を借りる際には、地方銀行+保証付融資の組み合わせでの検討をおすすめします。なぜならば、地方銀行の方がメガバンクより審査が緩い傾向があるからです。また、保証付融資を利用すれば、返済が滞った際に信用保証協会が立て替え払いを行ってくれるので、お金を借りやすくなります。
申し込みから融資までの期間は2週間~1ヶ月程度、金利は1%~3%ほどが相場です。金利についてはあくまで目安であり、信用力によって大きく変動します。
銀行融資は、事業を拡大したいなどまとまった資金が必要なシーンで検討しましょう。ただし、50万円~100万円の小口のお金を借りる場合には不向きです。
なお、フリーランスが銀行融資でお金を借りる流れは以下の通りです。
- お金を借りる銀行に申し込む
- 銀行から指定された書類を提出
- 銀行側の担当者と面談
- 審査
- 契約
- 融資実行
最初のステップはどの銀行からお金を借りるかになるので、フリーランス向けの融資を行っている銀行を選ぶようにしましょう。
信用金庫の融資でお金を借りる
信用金庫の融資も、フリーランスがお金を借りる方法です。銀行が企業を主な取引先にしているのに対し、信用金庫は地域の繁栄を目的とており、中小企業や個人を主な取引先にしています。そのため、運転資金や設備投資のための資金を必要とする場合であれば、フリーランスへの融資も積極的です。
申し込みから融資までは2週間~1ヶ月程度、金利の相場は2%~5%となっています。借入可能額は10万円~5,000万円と幅広く対応しているため、柔軟なニーズに対応可能です。
信用金庫の融資でお金を借りるのに向いているのは、その地域で事業を営んでいるフリーランスです。地域の発展・経済促進に関わる事業を行っているフリーランスなら、信用金庫と関係を築いておくと役に立つでしょう。そのため、予め信用金庫の会員になっておき、お金を借りる場合は最初に相談するのがおすすめです。
なお、フリーランスが信用金庫の融資でお金を借りる流れは以下の通りです。
- 信用金庫会員の申し込み
- 担当者が事業所を訪問
- 口座開設
- 融資申し込み
- 信用金庫側の担当者と面談
- 審査
- 契約
- 融資実行
地域の信用金庫がどこか調べたい場合は、全国信用金庫協会公式サイトで探すといいでしょう。
事業用クレジットカードのキャッシングでお金を借りる
事業用クレジットカードのキャッシングを利用するのも、フリーランスがお金を借りる方法です。事業用クレジットカードにキャッシング機能を付帯しておけば、万が一のときにATMでお金を借りられるので役に立ちます。
キャッシング機能さえ付帯していれば即日でお金が借りられますが、金利は2%~18%とやや高めになっています。
事業用クレジットカードのキャッシングでお金を借りるのに向いている人は、今すぐ資金を必要としているフリーランスです。10万円~50万円などの少額を借入・返済を繰り返すのが一般的な使い方と言えます。
なお、フリーランスが事業用クレジットカードのキャッシングで、お金を借りる流れは以下の通りです。
- 事業用クレジットカードへの申し込み
- 審査
- 契約
- 事業用クレジットカードを持ってATMに行く
- 利用限度額の範囲内でお金を借りる
フリーランス不可・キャッシング機能が付帯していない事業用クレジットカードもありますので、前もって確認してから申し込みましょう。
ビジネスローンでお金を借りる
ビジネスローンを利用するのも、フリーランスがお金を借りる方法です。ビジネスローンは事業資金専用のローンで、銀行を始めとした金融機関で多岐に渡り取り扱いがあります。事業資金であえれば使途を問われることはありませんので、幅広く利用できる点が魅力です。
また、フリーランスを対象としているローン商品であれば審査も比較的緩くなっており、担保と保証人なしでお金を借りることも可能です。
申し込みから融資まで最短即日~3日間とスピーディーですが、金利は3%~18%とやや高めです。なお、フリーランスを対象としているものでは10%以上の商品が大半で、借りられる金額の目安は最大で800万円程度です。
ビジネスローンでお金を借りるのに向いている人は、運転資金や設備投資のためのまとまった資金を用意したいフリーランスに向いています。一般的な銀行融資と比較して金利が高いのがネックなので、メリットとデメリットを比較してお金を借りるといいでしょう。
なお、フリーランスがビジネスローンで、お金を借りる流れは以下の通りです。
- ビジネスローンへの申し込み
- 仮審査
- 必要書類の送付
- 本審査
- 契約
- 融資実行
フリーランスがお金を借りるまでのステップは多いですが、審査は比較的スピーディーとなっています。
融資制度を利用したフリーランスがお金を借りる方法
融資制度を利用したフリーランスがお金を借りる方法には以下のようなものがあります。
- 日本政策金融公庫の融資でお金を借りる
- 地方自治体の融資でお金を借りる
- 補助金・助成金
- 小規模企業共済の一般貸付制度でお金を借りる
- 小規模事業者経営改善資金融資制度でお金を借りる
それでは、それぞれについて解説していきます。
日本政策金融公庫の融資でお金を借りる
日本政策金融公庫の融資を受けることも、フリーランスがお金を借りる方法です。日本政策金融公庫は民間金融機関を補完し、フリーランスを含む事業者を支援する政策金融機関となっています。そのため、お金を借りることを検討しているフリーランスに対して審査もやさしく、創業融資から事業拡大まで幅広い用途で利用可能です。さらに、セーフティネットとしても機能し、自然災害や急激な経済悪化に伴う資金繰りに苦しむフリーランスもサポートしてくれます。
申し込みから融資までは2週間程度で、金利は1%と非常にリーズナブルです。借りられる金額の目安は、フリーランスや小規模事業者に対する融資の平均額が1,000万円程度です。
日本政策金融公庫の融資でお金を借りるのに向いている人は、創業資金・まとまった運転資金・大規模設備投資を考えている方です。特に、創業融資に関しては無担保・保証人なしで利用できるので、創業を考えているフリーランスは検討するといいでしょう。
なお、フリーランスが日本政策金融公庫の融資で、お金を借りる流れは以下の通りです。
- 電話による事前相談
- 面談
- 書類提出
- 審査
- 契約
- 融資
最寄りの支店がわからない場合は、日本政策金融公庫の事業資金相談ダイヤルで確認できます。
地方自治体の融資でお金を借りる
地方自治体の融資を受けることも、フリーランスがお金を借りる方法です。各地方自治体では、公的融資制度を提供しているケースがあります。融資と言っても自治体が直接融資するのではなく、自治体が指定する金融機関と信用保証協会が連携して融資を提供しています。
銀行などの一般的な融資と比較すると低金利で融資が可能です。そのため、銀行や信用金庫からお金を借りることを検討しているなら、まず地方自治体に問い合わせるといいでしょう。
申し込みから融資までは1ヶ月以上かかりますが、金利は金融機関より低く設定されています。借りられる金額の目安としては、大規模投資を目的としている場合3,000万円~5,000万円です。また、信用金庫と連携しているケースだと、10万円~100万円程度の小口融資にも対応できます。
地方自治体の融資でお金を借りるのに向いている人は、今すぐ資金が必要でないもののより有利な利率でお金を借りたい人です。フリーランスで金融機関の審査通過に自信がない場合は、地方自治体とじっくり相談してみましょう。
なお、フリーランスが地方自治体の融資で、お金を借りる流れは以下の通りです。
- 各自治体の市役所の市民課で融資制度について尋ねる
- 融資斡旋を申し込む
- 地方自治体が斡旋書を交付し金融機関に送付
- 金融機関で融資への申し込み
- 金融機関経由で信用保証協会に保証依頼する
- 審査(面談を含む)
- 契約
- 融資実行
場合によっては、中小企業診断士などの専門家と面談が必要な ケースもあります。金融機関に直接申し込むよりも手続きは面倒になりますが、フリーランスでもより確実にお金を借りることができます。
補助金・助成金
お金を借りる訳ではありませんが、補助金・助成を受給するのもフリーランスの資金調達方法です。補助金と助成金はそれぞれ以下のように異なります。
- 補助金:政策目標を達成するために、企業・個人事業主の事業をサポートするための制度
- 助成金:資金を提供して雇用や職場環境などの問題解決を支援する制度
補助金・助成金は国・自治体の給付制度で、フリーランスが受給しても返済義務はありません。補助金・助成金いずれも受給のためには申請が必要ですが、助成金は要件を満たしていれば支給されるのに対し、補助金は予算・定員が限られるので給付されない場合もあります。
そのため、補助金はフリーランスにとってハードルの高い資金調達方法です。一方、助成金は労働環境に関するものが対象なので、従業員を雇っているフリーランスなら検討しましょう。
補助金・助成金受給までの期間は半年以上かかり、受給できる金額の目安は目的・概要・事業内容によって異なります。また、補助金の中には3,000万円を超えるものもあるものの、事業資金の一部の支援にとどまるのが一般的です。加えて、基本的には補助金・助成金は後払いになるので、融資を受けて事業を展開したいフリーランスには不向きと言えます。
補助金・助成金が向いているフリーランスは、対象になる事業を展開する予定がある人です。
なお、フリーランスが補助金を受給するまでの流れは概ね以下の通りです。
- 公募されている補助金に申請する
- 審査
- 採択
- 交付申請を行う
- 交付決定
- 事業開始
- 進捗などの検査
- 報告書の提出
- 補助金の支給
フリーランスが助成金を受給するまでの流れは概ね以下の通りです。
- 公募されている助成金に申請する
- 申請書提出
- 書類審査および面談
- 採択の可否決定
- 助成対象期間開始
- 事業完了後に実施状況の報告書を提出
公募されている補助金や助成金を知るためには、ミラサポplus(中小企業向け補助金・総合支援サイト)を利用するといいでしょう。
小規模企業共済の一般貸付制度でお金を借りる
小規模企業共済の一般貸付制度の利用も、フリーランスがお金を借りる方法です。小規模企業共済はフリーランスなどの中小企業の経営者が、廃業や退職時の生活資金などのために積み立てる退職金制度です。節税効果が高いとされるため、フリーランスなどの小規模企業の経営者が税金対策に利用することがあります。
小規模企業共済に加入しているフリーランスであれば、掛金を納めた期間に応じた貸付限度額範囲内でお金を借りることが可能です。
お金を借りるまでの期間は1週間~2週間程度で、利率は年1.5%に設定されています。借りられる金額の目安としては掛金総額の7割~9割となっており、10万円~2,000万円の間で5万円単位でお金を借りられます。
小規模企業共済が向いているのは、「掛け金が必要額を上回っている」「リーズナブルな利率で借りたい」などに当てはまるフリーランスです。
なお、フリーランスが小規模企業共済の一般貸付制度で、お金を借りる流れは以下の通りです。
- 共済相談室に電話相談
- 必要書類を揃えて必要事項を記入
- 借入窓口で手続きを行う
- 借入金の受け取り
フリーランスが小規模企業共済の一般貸付制度を利用するには、共済相談室(050-5541-7171)に電話して確認する必要があります。
小規模事業者経営改善資金融資制度でお金を借りる
小規模事業者経営改善資金融資制度を利用することも、フリーランスがお金を借りる方法です。商工会議所等で原則6ヶ月以上の経営指導を受けた方に対し、無担保・無保証人で日本政策金融公庫が融資を行う通称マル経融資と呼ばれている制度です。資金繰りが厳しくなりやすい小規模企業を経済的に支援する目的で運営されており、商工会議所がフリーランスの身元保証を行うのでその他の日本政策金融公庫の貸付よりお金を借りやすいのが特徴です。
お金を借りるまでの期間は、6ヶ月以上の経営指導を受ける必要があるため時間がかかります。金利は1.21%の固定金利で、最高で2,000万円までお金を借りることが可能です。フリーランスが保証人・担保なしで2,000万円までお金を借りられるのは、マル経融資のみとなっています。
経営指導を受けたい・低金利でお金を借りたい・大きい金額を借入したいといった人に、マル経融資は向いています。ただし、マル経融資は2年分の決算報告書などが必要なため、創業融資には利用できませんので注意しましょう。
フリーランスがマル経融資で、お金を借りる流れは以下の通りです。
- 商工会議所で経営相談を受ける
- 商工会議所から推薦を受ける
- 日本政策金融公庫の審査を受ける
- 融資
なお、マル経融資でフリーランスがお金を借りるには、商工会議所の会員になる必要があります。年会費がかかりますが、経営相談・創業・起業・独立のサポートを受けることが可能です。また、融資・補助金の斡旋などに加え、会員同士の交流会もあり地域の事業者と繋がることができます。
その他のフリーランスが資金調達する方法
フリーランスがその他の方法で資金調達するには以下のようなものがあります。
- ファクタリングで売上債権を現金化
- クラウドファンディング
- 不動産や株券など資産現金化
- 生命保険を用いた資金調達
- 家族や知人からのお金を借りる
- 出資者を募ってお金を借りる
それでは、それぞれについて解説していきます。
ファクタリングで売上債権を現金化
ファクタリングを利用すれば、フリーランスでも手軽に資金調達できます。ファクタリングとは、売掛債権をファクタリング会社に売却して資金調達をする方法です。債権譲渡のため負債が増えず、銀行融資・ビジネスローンなどより審査のハードルが低いのが特徴です。
資金調達までの期間は即日~1週間程度で、リーズナブルなファクタリング会社なら1%~12%ほどの手数料でファクタリングが利用できます。
ファクタリングでの資金調達に向いているのは、お金を借りたくない・信用情報などに不安がある・資金繰りを改善したいといった方です。
なお、フリーランスがファクタリングで売上債権を現金化する流れは以下の通りです。
- ファクタリング業者の選択
- ファクタリングへの申し込む
- 買取希望の売上債権と必要書類を提出
- 審査
- 契約
- 入金
ファクタリング業者選びは手数料の安さだけで選ばず、東証上場企業や取引実績など信頼性が担保されていることが重要です。
クラウドファンディング
クラウドファンディングも、フリーランスが資金調達する方法です。クラウドファンディングは、フリーランスや企業の事業活動に共感する人たちによる資金提供によって成り立っています。
様々なクラウドファンディングがあるものの、大きく分けて以下の6つに分類可能です。
- 購入型
- 寄付型
- 融資型
- 株式型
- ファンド型
- ふるさと納税型
この内、フリーランスが事業を展開する際に活用できるクラウドファンディングは、寄付型・融資型・ファンド型となります。やり方によっては支援が広がりますので、フリーランスにも十分なチャンスがある資金調達方法です。
資金調達までの期間は、通常クラファンの平均募集期間は30日~60日となっています。なお、寄付型・融資型・ファンド型は以下の通りとなっています。
タイプ | 特徴 |
寄付型 | 資金提供者が調達者に寄付 |
融資型 | 貸金業法上の契約に基づき、資金提供者が資金調達者に対して融資し、元本と利子(金利の目安は3%~7%程度)の返済を受ける |
ファンド型 | 資金提供者が資金調達者と匿名組合出資契約などを締結して資金を提供し、分配等を受ける |
クラウドファンディングで資金調達することに向いているフリーランスは、実現したいプロジェクトが明確に決まっている場合となります。ただし、資金提供者とのコミュニケーションや支援を広げるための活動などそれなりに労力がかかる点には注意が必要です。
なお、フリーランスがクラウドファンディングで資金調達する流れは以下の通りです。
明確な事業計画を立てる
クラウドファンディングサイトで募集をかける
事業の宣伝を行う
資金が集まったら事業を実施
返済・分配金など資金調達に応じた行動をする
フリーランスが利用できるクラウドファンディングサイトは、以下のようなものがあるので目的に応じて利用しましょう。
不動産や株券などの資産を現金化
不動産や株券などの資産の現金化も、フリーランスが資金調達する方法です。現金化できる資産としては、以下のようなものが挙げられます。
- 不動産
- 株式証券
- 自動車
- 貴金属
- 高値が付きそうな個人の収集物
- 仮想通貨 など
現金化できる資産がある場合は、お金を借りる前に検討してみるといいでしょう。
生命保険を用いた資金調達
生命保険を用いた資金調達も、フリーランスができる資金繰りの方法です。生命保険を用いた資金調達方法には、以下のようなものがあります。
- 解約に伴う払戻金
- 契約者貸付の利用
払戻金が付いている生命保険に加入しているなら、解約した際の払戻金でフリーランスが資金調達することが可能です。ただし、フリーランスにとって生命保険の解約は大きな決断となるので、十分に検討してから実行しましょう。
また、生命保険を解約しなくても、契約者貸付を利用することでフリーランスが資金調達することも可能です。払戻金の最大90%の資金調達ができますが、保険会社が定める割合で金利が発生します。
家族や知人からのお金を借りる
家族や知人からのお金を借りることも、フリーランスが資金調達する方法です。金融機関からお金を借りるわけではありませんので、審査や書類を用意する必要もなく手間のかからない方法と言えます。
しかし、手間のかからない資金調達方法である一方、返済が滞ると信頼関係が傷付く恐れがあります。家族や知人からお金を借りることで、大きなトラブルに発展する恐れもあるので注意しましょう。
そのため、家族や知人からお金を借りる際には、借用書を作成することをおすすめします。誰に・いつ・どの程度のお金を借り・いつまでに返済するのか明確化しておけば、不要なトラブルを防ぐことができます。また、同時にしっかりとした返済計画を伝え、お金を借りた相手の不安を取り除いてあげることも重要です。
出資者を募ってお金を借りる
投資家など出資者を募ることも、フリーランスが資金調達する方法です。フリーランスに出資してくれる投資家には、エンジェル投資家やベンチャーキャピタルなどがいます。
エンジェル投資家とは、フリーランスなどの起業家に対して資金提供する裕福層の個人投資家を指します。自らも起業を経験し多額の利益を得たことで、後進の育成をし活力のある経済を作るという社会的意義を持っている方が多いです。そのため、創業間もない斬新なアイディアを持ったフリーランスに投資を行うことも多々あります。
一方、ベンチャーキャピタル(Venture Capital)とは、頭文字を取ってVCなどと呼ばれる投資会社のことです。広く投資家から資金を集め、ファンドとしてフリーランスなどに出資を行います。なお、VCは資金を第三者から集めて収益を上げることが目的のため、フリーランスにとってかなりハードルが高い資金調達方法です。
事業内容やビジョンに自信があるなら、ほかの資金調達方法を併せて検討してみましょう。
出資者を募るには知人の紹介・ベンチャー系イベントに参加・直接コンタクトを取る・マッチングサービスなどの方法があります。この内、マッチングサイトとしては以下のようなものがあります。
フリーランスが有利にお金を借りるためにしておくこと
フリーランスが有利にお金を借りるためにしておくことは以下の通りです。
- 開業届を出しておく
- 確定申告しておく
- 事業用クレジットカードの作成
それでは、それぞれについて解説していきます。
開業届を出しておく
フリーランスが有利にお金を借りるためにも、開業届を提出しておきましょう。なぜなら、大半の金融機関は開業届の提出が融資の最低条件に設定されているからです。
開業届はフリーランスが事業を開始したこと、どのような事業を営んでいるのか税務署に知らせる書類です、事業開始後1ヶ月以内に提出すべきですが、それ以上でも事業開始日を調節し提出日と1ヶ月以上離れなければ問題なく受理されます。国税庁のページからダウンロードできるので、フリーランスとして事業を開始したら提出しておきましょう。
確定申告しておく
フリーランスがお金を借りるためには、確定申告しておきましょう。確定申告はフリーランスの収入を証明する書類となるので、お金を借りる際には必要となります。なお、銀行・信用金庫では決算書が求められるケースがあるため、青色申告で決算書を作成しておきましょう。
事業用クレジットカードの作成
フリーランスが有利にお金を借りるためにも、事業用クレジットカードの作成をしておきましょう。事業用クレジットカードは、個人カードと異なり事業用に使用できるカードです。そのため、事業用クレジットカードの利用履歴があると、お金を借りる際に金融機関から信用を得やすくなります。また、事業用クレジットカードを作っておけば資金繰りが困ったときにも安心です。
フリーランスがお金を借りる際に影響するポイント
フリーランスがお金を借りる際、金融機関は様々な視点から審査を行います。フリーランスがお金を借りる際に影響するポイントは以下の通りです。
- 財政状態
- 経営者としての資質
- 事業計画
- 自己資金
- 資金使途
- 返済能力と融資希望額の釣り合い
- 信用情報の瑕疵
- 必要書類の準備
- 担保
それでは、それぞれについて解説していきます。
財政状態
フリーランスがお金を借りる際に、金融機関は必ず財政状況を確認します。なぜなら、フリーランスは安定収入がないことが一般的で返済能力に不安があるからです。なお、フリーランスがお金を借りる際に、金融機関が確認する財政状況は以下の通りです。
- 収入
- 支出
- 資産
- 負債
- 信用情報
フリーランスはお金を借りるときに備えて、返済能力が証明できる確定申告書・決算書などを作成しておくのがおすすめです。
経営者としての資質
フリーランスがお金を借りる際には、経営者としての資質も判断材料になります。お金を借りる際に面接・会社訪問が必要になる場合、金融機関は経営者であるフリーランスの以下の点を審査しています。
- どのような経験を積んできたか
- 営業や接客ができるか
- 論理的思考ができるか
- 事業経営への熱意・覚悟を有しているか
- 金融機関に対して正直に情報開示を行っているか
- 適切な計数観念はあるか
- 経営者に向いている性格か
事業に対する熱意・覚悟は勿論のこと、冷静な分析力や信念、事業戦略があるかどうかが問われます。
また、フリーランスの人となり、印象も審査に影響を及ぼすポイントとなるのです。そのため、フリーランスがお金を借りる際には、普段の格好は別として清潔感のある身なりで臨むといいでしょう。
事業計画
フリーランスがお金を借りる際には、事業計画の有無も判断材料になります。
事業計画書は事業目的を明確化し、目標達成のための手段・戦略を記す計画書です。概ね1年~数年単位で具体的な数字に基づいて作成していきます。なお、事業計画書を作成すべき理由は以下の通りです。
- 金融機関からお金を借りるのを有利にするため
- クライアントに事業を説明するため
- 事業の状況を把握し管理するため
融資を申し込む前に事業計画書を作成し、金融機関の審査を有利に進めましょう。
自己資金
フリーランスがお金を借りる際には、自己資金の有無も判断材料になります。自己資金とはフリーランスが自ら所有しているお金を指し、以下のような項目が当てはまります。
- 預金・貯金
- 配偶者名義の預金
- 保有資産を売却してできた資金
- 退職金
- 親・親族から贈与されたお金
開業資金を調達する目的で金融機関からお金を借りる場合には、フリーランスが開業準備を証明するために自己資金が必要です。
なお、金融機関からお金を借りるためには、創業資金の3割程度の自己資金を用意するケースが多くなっています。事実、日本政策金融公庫の2020年度新規開業実態調査によると、創業資金総額に占める自己資金の割合は約3割との結果が出ています。ただし、創業資金の3割の自己資金があれば必ず融資を受けられるわけではありません。金融機関によって異なるので、審査項目の1つであると留意しておきましょう。
資金使途
フリーランスが金融機関からお金を借りる際には、お金を借りる条件の1つとして資金使途を問われるのが一般的です。大抵の場合、資金使途は事業資金に限るとされており、事業資金は大きく分けて以下の3つに分類することができます。
- 起業資金(事業の立ち上げに必要な資金)
- 運転資金
- 設備資金
フリーランスがお金を借りる場合には、何のための資金を必要としているか理解しておくことが重要です。金融機関からお金を借りる際には、担当者に説明できる程度に理解しておきましょう。
返済能力と融資希望額の釣り合い
返済能力と融資希望額の釣り合いを考えておくことも、フリーランスがお金を借りる際のポイントです。金融機関からお金を借りる際、原則として審査基準や審査落ちの理由は開示してもらえません。しかし、審査落ちの原因の1つとして考えられるのが、融資希望額に対し返済能力が低いことが挙げられます。
一般的に融資希望額が大きくなるほど、それに見合った返済能力が必要です。そのため、フリーランスがお金を借りる際には、返済能力と融資希望額の釣り合いが取れる金額を提示しましょう。
信用情報の瑕疵
フリーランスがお金を借りる際、信用情報の瑕疵の有無が審査に影響します。信用情報登録機関に登録されている情報は以下の通りです。
- 氏名
- 生年月日
- 性別
- 住所
- 収入
- 職業
- 勤務先
- クレジットカードやローンの申し込み・利用状況
- 返済履歴
- 借入額
フリーランスがお金を借りるとき、金融機関は信用情報を参照し利用者の信用力を判断します。信用情報に瑕疵があるとお金を借りられなくなるケースがあるので、フリーランスは以下の点に注意しましょう。
- スマホ料金の滞納
- 水道光熱費の滞納
- 税金の滞納
- クレジットカードローンなどの各種ローンに複数申し込む行為
情報開示請求制度を利用すれば、フリーランスが自分自身の信用情報を確認することが可能です。各信用情報機関への開示請求手続きは、インターネット・郵送いずれでも可能なのでお金を借りる際に確認してみましょう。
必要書類の準備
フリーランスがお金を借りる際、必要書類の準備を行っておくことも重要です。金融機関が指定する書類を準備していないと、審査時間がかかるだけでなく信用力に疑いを持たれ審査落ちする可能性があります。フリーランスがお金を借りる際に必要になる書類は、以下の所得を証明できる書類です。
- 確定申告書
- 納税通知書
- 納税証明書
- 所得証明書
お金を借りる金額によっては、フリーランスに所得証明書の提出を求めない金融機関もあります。フリーランスが金融機関からお金を借りる際には、どのような書類が必要になるか予め 確認しておきましょう。
担保
フリーランスがお金を借りる際、担保があると融資に有利に働きます。
担保とは融資の返済が滞った場合に金融機関が回収できる資産で、担保があることによって金融機関は貸倒れのリスクが低くなります。また、担保は融資額の増加や金利の低下、審査基準を緩和する効果もあるのです。
実際に金融商品の中には担保設定が必要なものや、担保設定によって審査通過できるものもあります。フリーランスがお金を借りる際に担保になり得るものには、以下のようなものがあります。
- 不動産
- 有価証券
- 売掛債権
- 連帯保証人
なお、担保付き融資の場合、手続きに時間がかかるので注意が必要です。
お金を借りることとファクタリングの違い
お金を借りることとファクタリングは、どちらも資金調達という意味で共通しています。しかし、お金を借りることとファクタリングは、資金調達の方法として大きく異なるのです。
ファクタリングが売掛債権を買い取る一方で、融資は金融機関からお金を借りることで資金調達を行います。また、それ以外にも相違点がいくつか存在しているのです。
ここでは、お金を借りることとファクタリングの違いについて解説していきます。
資金調達額
お金を借りることとファクタリングでは、資金調達額が異なります。
ファクタリングは基本的に売掛債権の額面が上限になりますが、ビジネスローンは事業規模によって借りられる額が異なるのです。
なお、一般的なキャッシングを利用する場合は、総量規制によって年収の3分の1以下となるのが一般的です。フリーランスが申告する年収は、事業所得から経費などを差し引いた額となります。そのため、事業所得が300万円だとしたら一般的なキャッシング額の上限は100万円です。
資金調達期間
お金を借りることとファクタリングでは、資金調達期間が異なります。
ファクタリングの場合、売掛債権を買い取るので審査は比較的緩く最短即日で現金化可能です。ただし、3社間ファクタリングの場合、売掛先の承認を得る必要があるため、現金化まで最短でも約1週間かかるケースもあります。
お金を借りる場合は、金融機関によって以下のように資金調達期間が異なります。
- ノンバンク系ビジネスローン:最短即日
- 銀行融資:数週間~1ヶ月程度
いつまでに資金が必要なのかチェックし、適切な方法で資金調達を行いましょう。
資金調達費用
お金を借りることとファクタリングでは、資金調達費用が異なります。
ファクタリングの場合、売掛債権から手数料を差し引いた金額を手にすることができます。2社間ファクタリングであれば10%〜20%、3社間ファクタリングであれば1%〜9%程度の手数料が必要です。手数料はファクタリング会社によって異なるので、相場の範囲でなるべく手数料の安い会社を選ぶといいでしょう。
お金を借りる場合の金利の相場は、以下の通りです。
- メガバンク:1%~14%
- 地方銀行:3%~15%
- ノンバンク:5%~18%
フリーランスは金利が高めになるケースが多いので、事前に金融機関から見積もりを取っておきましょう。
審査の対象
お金を借りることとファクタリングでは、審査の対象が異なります。
ファクタリングは、売掛債権の買取のため売掛先の支払い能力が重視されます。たとえば、売掛先が大手企業・上場企業・地方自治体などの場合は、支払い能力が高いと判断される可能性が高いです。
一方、金融機関からお金を借りる場合は、フリーランスの返済能力・財務状況などを細かく審査します。過去の決算や担保設定・個人資産の有無なども対象となるので、比較的審査は厳しいと言えるでしょう。
返済期間
お金を借りることとファクタリングでは、返済期間が異なります。
ファクタリングは売掛債権を買い取る金融サービスなので、返済義務はありません。
一方、金融機関からお金を借りる場合、借入目的・金額によって異なるものの返済期間が1ヶ月〜10年程度と幅広くなっています。審査によっては希望する返済期間にならないケースもあるので、金融機関に交渉してみるといいでしょう。
返済方法
お金を借りることとファクタリングでは、返済方法が異なります。
2社間ファクタリングは、ファクタリング会社への入金を一括払いする必要があり、分割払いはできません。3社間ファクタリングは売掛先が直接、ファクタリング会社に売掛金を入金します。
一方、金融機関からお金を借りる場合、一括を含め様々な返済方法を選択できます。分割払いや限度額を設定する残高スライド返済など様々な返済方法を選べるため、フリーランスでも無理なく返済可能です。
売掛先への通知
お金を借りることとファクタリングでは、売掛先への通知の有無が異なります。
ファクタリングの場合、3社間ファクタリングでは売掛債権の譲渡が売掛先に通知されます。なお、2社間ファクタリングの場合は基本的に売掛債権譲渡の通知は行われません。
一方、金融機関からお金を借りる場合、フリーランスとの取引で得た情報は守秘義務があるので売掛先に通知されません。万が一、取引で得た情報を売掛先に通知した場合、管轄官庁からペナルティが課される可能性があります。
追加の資金調達
お金を借りることとファクタリングでは、追加で資金調達できるかどうかが異なります。
ファクタリングの場合、信用できる売掛債権があれば追加の申し込みが可能です。
一方、金融機関からお金を借りる場合、返済能力の有無によって追加の資金調達ができるかどうかが変わります。事業計画書をしっかりと準備して、将来的に売上が伸びると示す必要があります。
会計上の分類
お金を借りることとファクタリングでは、会計上の分類が異なります。
ファクタリングの場合、債権譲渡による資金調達なので負債に計上されません。
一方、金融機関からお金を借りる場合は、借入金になるので会計上も負債として計上します。そのため、フリーランスが継続的にお金を借りると、負債が増え金融機関からの評価も下がるので注意が必要です。
フリーランスが融資とファクタリングを活用するシーン
フリーランスが融資とファクタリングを活用するシーンは異なります。ここでは、融資とファクタリングの相違点を踏まえ、フリーランスが融資とファクタリングを活用するシーンについて解説します。
フリーランスがファクタリングを活用すべきシーン
フリーランスがファクタリングを活用すべきシーンは、早急に資金が必要な場合です。ファクタリングは最短即日で売掛金を現金化することができ、オンラインでの手続きならば迅速に資金調達が行えます。また、ファクタリングであれば会計上負債として計上されません。そのため、将来的に金融機関からお金を借りるのを希望する場合は、信用情報に影響しないのもフリーランスにとって利点でしょう。
さらに、赤字経営など金融機関でお金を借りることができないフリーランスでも、売掛先の信用力が高ければ利用できます。そのため、信用力に自信のないフリーランスにもおすすめです。
フリーランスが融資を活用すべきシーン
フリーランスが融資を活用すべきシーンは以下の通りです。
- 創業時の資金調達
- 設備投資や事業拡大
- 不測の事態への対応
フリーランスとして独立する際、創業費用が必要になります。機材・備品の購入費や事務所の賃料など、これらの費用を自己資金で賄うには難しいため融資を活用するシーンも少なくありません。また、設備投資や事業拡大を行う場合も同様に、融資によって資金調達を行うのも1つの手段でしょう。また、病気や怪我になった場合や取引先の倒産といった不測の事態への対応時にも融資を活用しましょう。
さらに、ファクタリングと比較して低金利で利用できるので、コスト面が気になる方にもおすすめです。事前に融資で資金調達し先行投資する場合も有効な活用法と言えるでしょう。
フリーランスがお金を借りる際によくある質問
フリーランスがお金を借りる際によくある質問は以下の通りです。
- フリーランスが最も簡単にお金を借りる方法は?
- フリーランスが即日でお金を借りることはできますか?
- フリーランスがお金を借りた際に生活費に充てることは可能ですか?
- フリーランスがお金を借りるのに時間がかかるのはなぜですか?
- フリーランスが実績がない状態でお金を借りることは可能ですか?
フリーランスが最も簡単にお金を借りる方法は?
フリーランスが最も簡単にお金を借りる方法は、ノンバンク系のビジネスローンの利用です。信販会社や消費者金融のビジネスローンは、銀行系と比較して審査が緩くなっています。ただし、その分金利が高く設定されているので、メリット・デメリットを理解し利用しましょう。
また、カードローンもいざという時にお金を借りられる便利な資金調達方法です。しかし、個人向けのカードローンを事業資金として利用することはできない点に注意が必要です。個人向けカードローンを利用するなら、生活費にあてるのがおすすめです。
フリーランスが即日でお金を借りることはできますか?
フリーランスが即日でお金を借りることは可能です。ビジネスローンの中には即日融資に対応しているものもあります。また、フリーランスがいざと言うときにすぐにお金を借りるためにも、事前にビジネスローンに申し込んでおくのも1つの方法です。
フリーランスがお金を借りた際に生活費に充てることは可能ですか?
フリーランスは、事業資金として借りたお金を生活費に充てることできません。金融機関でお金を借りる際、資金使途を事業資金に限るケースが多くなっています。
ただし、実際にフリーランスが借りたお金を生活費に充てたかの見極めは難しく、融資した側も積極的に調査することはありません。しかし、資金使途の取り決めを破った際のペナルティを考えると、資金使途の取り決めを守る方が賢明です。
フリーランスがお金を借りるのに時間がかかるのはなぜですか?
法人・フリーランスどちらも、銀行・日本政策金融公庫などからの融資は時間がかかります。なぜなら、金融機関は、融資先の事業性・返済能力を精査し融資の可否を判断し融資を行っているからです。
そのため、すぐに資金調達を行いたいのであれば、ノンバンク系のビジネスローンやファクタリングを検討しましょう。特にファクタリングであれば、審査はあるものの売掛先の信用力で売掛債権を買い取るので、融資よりも資金調達が行いやすくなっています。
フリーランスが実績のない状態でお金を借りることは可能ですか?
フリーランスが実績のない状態でお金を借りることは可能です。
銀行は実績がないと借入は困難ですが、日本政策金融公庫ならフリーランス支援に力を入れており創業支援も充実しています。
フリーランスでもお金を借りる選択肢は多い
フリーランスがお金を借りる選択肢は多種多様ですが、それぞれの選択肢にはメリット・デメリットがあるので目的・金利・手数料などに応じて使い分けましょう。自分の状況や必要額に応じて、お金を借りる方法を賢く選択してください。
一般的にフリーランスはお金を借りるのが難しい立場ではありますが、だからといってお金を借りることができない訳ではありません。日本政策金融公庫のように、フリーランスでもお金を借りられる制度もあります。また、ファクタリングのように、フリーランスでも即日資金調達が望める選択肢もあるのです。フリーランスという立場でも利用できる資金調達方法を探し、状況に応じて活用してください。