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どんな人でも借りれるカードローン・金融会社があるか、気になる方も多いのではないでしょうか?残念ながら、全ての人が必ず借りられるカードローン・金融会社は存在しません。しかし、借入先によっては現状の収入状況などに応じて柔軟に審査してくれるケースもあります。
今回は、ブラックでも借りれる可能性がある消費者金融を10選紹介します。本記事を読めば、信用情報に不安がある場合でも適切な借入先を把握可能です。借入審査を通過して必要な資金を確保し、お金の不安を解消しましょう。
記事の目次
- 1 誰でも必ず借りれるカードローン・金融会社はない
- 2 違法・闇金業者を見極めるポイント
- 3 どんな人(ブラック)でもお金を借りれる可能性があるカードローン・消費者金融10選
- 4 ブラックでも審査に通るためのコツ・対策
- 5 ブラックとは信用情報に傷がついている状態
- 6 ブラックかどうか確認するためには3つの信用情報機関に照会依頼する
- 7 ブラックリスト入りする原因
- 8 ブラックでも借りれる人の特徴
- 9 ブラックリスト入りした人が借入する方法
- 10 個人事業主・フリーランスならファクタリングもおすすめ
- 11 ブラックリスト入りしないための対策
- 12 どうしても借入できない場合は債務整理も選択肢の1つ
- 13 借入は計画的に行って返済の延滞などを起こさないよう注意しよう
誰でも必ず借りれるカードローン・金融会社はない
多くのカードローン・金融会社が存在しますが、全ての会社で誰でも必ず借りられるわけではありません。金融会社が貸し出しを行う際には利用者の信用情報をチェックし、返済能力を厳格に確認するためです。信用情報では過去の借入履歴・返済遅延の有無などがチェックされます。
また、金融会社が貸し出しを行う際には法律で定められた貸付限度額を守る必要があります。過度な借入により、利用者が経済的に困難な状況に陥るのを防ぐためです。
具体的には総量規制が敷かれており、年収の3分の1を超える貸付は禁止されています。すでに多額の借入がある・収入が不安定な場合などは、カードローンの審査に通らない可能性があります。
ブラックでも借入できる場所は注意が必要
ブラックでも借入が可能な金融会社も存在しますが、利用する際には注意が必要です。ブラックリストに載っている人を対象とした貸付は返済リスクが高いため、金利が非常に高く設定されているケースが多いためです。
また、一部には闇金と呼ばれる違法な高利貸しを行っている業者も存在します。闇金は法律で定められた利息制限を無視し、高額な利息を請求するケースがあります。
借入を検討している場合は金融会社が登録貸金業者であるのを確認し、利息が法律で定められた範囲内かをチェックしましょう。
カードローン・金融会社を利用する際には、自身の返済能力を正しく把握して信頼できる借入先を選ぶのが大切です。返済トラブルなど問題が発生した場合には、弁護士などの専門家に相談しましょう。
違法・闇金業者を見極めるポイント
違法・闇金業者を見極めるポイントとして、以下の3つが挙げられます。
- 貸金業登録番号を明示していない
- 上限金利を上回って貸付を行っている
- 会社の電話番号・FAXなど連絡先が記載されていない
借入先を選ぶ際は、上記ポイントに注意して違法・闇金業者を利用しないようにしましょう。
貸金業登録番号を明示していない
貸金業登録番号を明示していない会社を利用してはいけません。金融会社が貸金業を行うためには、金融庁から認可を受ける必要があります。認可の証明となる貸金業登録番号は、金融会社が適法に業務を行っているかを確認するための重要な情報です。
違法・闇金業者は貸金業登録を受けていないケースが多いため、ウェブサイトなどに貸金業登録番号を明示していません。したがって、貸金業登録番号が明示されていない会社は違法・闇金業者である可能性が高いです。
また、貸金業登録番号が記載されていても虚偽である可能性があります。貸金業登録番号の真偽を確認するためには、金融庁の「登録貸金業者情報検索サービス」を利用するのがおすすめです。会社名を入力すれば、貸金業登録を受けているかがわかります。
上限金利を上回って貸付を行っている
上限金利を上回って貸付を行っている業者は、違法・闇金業者です。日本では貸金業法により、金融会社が貸付できる利息に上限が定められています。
上限を超える利息を請求するのは違法です。貸金業法では借入時の上限金利を以下のように15%〜20%に定めています。
- 元金が10万円未満のときの上限金利 → 年20%
- 元金が10万円以上から100万円未満のとき上限金利 → 年18%
- 元金が100万円以上のときの上限金利 → 年15%
出典:上限金利について【貸金業界の状況】 | 日本貸金業協会
しかし、闇金業者は上記の上限を無視して高額な利息を請求します。借入時の利息が法律で定められた上限を超えている場合、闇金業者である可能性が高いです。
会社の固定電話番号・FAXなど連絡先が記載されていない
会社の固定電話番号・FAXなど連絡先が記載されていない場合も、違法・闇金業者である可能性が高いです。一般的に金融会社は、消費者が問い合わせを行うための連絡先を明示しています。
しかし、違法・闇金業者は特定されるのを避けるため連絡先を明示していません。連絡先が記載されていたとしても、すぐに解約可能な携帯電話番号が掲載されているケースがほとんどです。会社の固定電話番号・FAXなどの連絡先が明示されていない金融会社は、利用しないよう気をつけましょう。
どんな人(ブラック)でもお金を借りれる可能性があるカードローン・消費者金融10選
どんな人(ブラック)でもお金を借りれる可能性があるカードローン・消費者金融として、以下の10選を紹介します。
- フクホー
- セントラル
- AZ株式会社
- キャッシングMOFF
- エイワ
- アルコシステム
- ダイレクトワン
- 中央リテール
- スカイオフィス
- ハローハッピー
上記の中から、自分にあった借入先を選びましょう。
フクホー
利用限度額 | 5万円〜200万円 |
金利 | 7.30%~20.00% |
即日融資 | 可能 |
融資対象 | 20歳以上の定期的な収入と返済能力を有する方で当社基準を満たす方 |
返済方式 |
|
担保 | 不要 |
保証人 | 不要 |
公式サイト | https://fukufo.co.jp/ |
フクホーは借入可能かを即時に判断できる消費者金融です。ホームページに「お借入れ診断機能」を搭載し、年齢・雇用形態・年収・他社借入金額を入力するだけですぐに借入可能かを診断できます。
最短即日融資にも対応しており、なるべく早く資金が欲しい方におすすめです。契約書をセブンイレブンのマルチコピー機から受け取れるため、店舗に行く手間を省ける魅力もあります。
セントラル
利用限度額 | 1万円〜300万円 |
金利 | 4.80%〜18.00% |
即日融資 | 可能 |
融資対象 | 20歳以上の定期的な収入と返済能力を有する方で、当社基準を満たす方 |
返済方式 | 借入残高スライドリボルビング方式 |
担保 | 不要 |
保証人 | 不要 |
公式サイト | https://011330.jp/ |
セントラルは金利優遇に強みがある消費者金融です。新規利用者限定で、30日間の無利息期間サービスを提供しています。なるべくお得に借りて返済負担を減らしたい方におすすめです。
また、東京・大阪など都心部を中心に全国15店舗展開がある点も特徴です。近くに店舗がなくても、提携先であるセブン銀行のATMから借入・返済ができて便利です。
AZ株式会社
利用限度額 | 1万円~200万円 |
金利 | 7.0%~18.0% ※利用金額100万円以上の場合は7.0%~15.0%以下 |
即日融資 | 可能 |
融資対象 | 要問い合わせ |
返済方式 |
|
担保 | 不要 |
保証人 | 不要 |
公式サイト | https://az-k.co.jp/az/new/ |
AZ株式会社は、審査スピードに魅力がある消費者金融です。最短30分で審査が完了し、即日の入金にも対応しています。なるべく早く借入を行いたい方におすすめです。
また、資金用途が自由なフリーローン以外に以下の貸付に対応している点も特徴です。
- 不動産担保ローン
- 事業サポートローン
- おまとめローン
- 学生ローン
事業用の運転資金など高額な借入にも対応できるローンを提供しており、幅広い目的に活用できます。
キャッシングMOFF
利用限度額 | 1万円~100万円 |
金利 | 15.0%~20.0% |
即日融資 | 可能 |
融資対象 | 満20歳以上で定期収入のある方 |
返済方式 |
|
担保 | 不要 |
保証人 | 不要 |
公式サイト | https://moff-c.co.jp/ |
キャッシングMOFFは、申し込み方法が豊富な消費者金融です。店頭での契約はもちろん、以下4種類の申し込み方法にも対応しています。
- インターネット
- 電話
- FAX
- 郵送
自分の都合に合わせて申し込み方法を選択できる点が魅力です。なお、即日融資を希望の場合はインターネットから申し込みましょう。
利用者のライフスタイルに合わせた返済サポートサービスを提供している点も特徴です。返済パターンを複数用意しているため、自分が支払いやすい方法を選択できます。
エイワ
利用限度額 | 1万円〜50万円 |
金利 |
|
即日融資 | 要問い合わせ |
融資対象 | 要問い合わせ |
返済方式 | 元利均等返済方式 |
担保 | 不要 |
保証人 | 不要 |
公式サイト | https://www.eiwa.jp/ |
エイワは、特典の充実具合に魅力がある消費者金融です。知り合いを紹介して成約に至った場合、謝礼として最高2,000円分のQUOカード・商品券がもらえるキャンペーンを実施しています。少しでもお得に借入したい方におすすめです。
レディースローンを提供しており、主婦・パート・アルバイトの方でも申し込みできる点が特徴です。学生を対象としたローンを提供するなど、幅広い方が利用できる魅力もあります。
アルコシステム
利用限度額 | 50万円 |
金利 | 3.00%~20.00% |
即日融資 | 可能 |
融資対象 | 要問い合わせ |
返済方式 |
|
担保 | 不要 |
保証人 | 不要 |
公式サイト | https://www.alcosystem.co.jp/ |
アルコシステムは、兵庫県に拠点を構える消費者金融です。紹介者が契約した場合、最高で1万円のキャッシュバックがもらえるキャンペーンを実施しています。知人に借入の希望がある場合は、お得に利用しやすい消費者金融です。
最短即日で、指定された口座へ送金してくれる点も魅力です。申し込みは24時間インターネットから受け付けており、利便性にも優れています。
ダイレクトワン
利用限度額 | 1万円~300万円 |
金利 | 4.9%~18.0% |
即日融資 | 可能 |
融資対象 | 20歳~69歳までの、安定した収入のある方 ※主婦(主夫)・パート・学生・アルバイトの方でも、安定した収入があれば申し込み可能 |
返済方式 | 定額リボルビング方式 |
担保 | 不要 |
保証人 | 不要 |
公式サイト | https://www.directone.co.jp/directone/ |
ダイレクトワンは、55日間利息0円で借入できるカードローンです。1万円からの少額融資にも対応しており、幅広い金額をお得に借りられます。
月々の返済は4,000円〜と少額の返済に対応している点も魅力です。余裕資金がある場合は追加返済もできるため、取引の柔軟さを求める方におすすめできます。
アルク
利用限度額 | 1万円〜50万円 |
金利 | 10.00%~18.00% |
即日融資 | 可能 |
融資対象 | 要問い合わせ |
返済方式 |
|
担保 | 不要 |
保証人 | 不要 |
公式サイト | https://a-r-k.jp/ |
アルクは即日融資に対応している消費者金融です。大阪の店舗に直接来店して契約すれば、最短即日で借入を受けられます。大阪在住で早期に資金が欲しい方は、ぜひ検討したい消費者金融です。
また、家電ローン・リフォームローンなど幅広い目的への融資に対応している点も特徴です。特定の目的に特化したローンであれば、フリーローンよりも大きな金額を借入できます。
スカイオフィス
利用限度額 | 1万円~50万円 |
金利 | 15.0%~20.0% |
即日融資 | 可能 |
融資対象 | 20歳以上で現在安定した収入がある |
返済方式 | 元利均等方式 |
担保 | 不要 |
保証人 | 不要 |
公式サイト | https://skyoffice.info/ |
スカイオフィスは借入が周囲にバレにくい消費者金融です。審査時の在籍確認では会社名を伏せて個人名で連絡してくれるため、周囲に借入しているのを知られる心配がありません。
当日の9:00〜14:00までに申し込めば、即日融資に対応している点も魅力的です。インターネットでの申し込みに対応しており、直接来店が不要で手間をかけずに借入できます。
ハローハッピー
利用限度額 | 100万円 |
金利 | 10.00%~18.00% |
即日融資 | 可能 |
融資対象 | 要問い合わせ |
返済方式 |
|
担保 | 不要 |
保証人 | 不要 |
公式サイト | https://hello-happy.jp/ |
ハローハッピーは申し込み方法が多彩な消費者金融です。インターネットの申し込み以外にも電話・郵送・FAXに対応しているため、自分の都合に合わせて借入手続きできます。
安定した収入があれば、パート・アルバイトの方でも申し込める点はメリットです。来店契約であれば即日融資にも対応しており、使い勝手の良さも魅力があります。
ブラックでも審査に通るためのコツ・対策
ブラックでも審査に通るためのコツ・対策として、以下の3つが挙げられます。
- 他社からの借入を返済しておく
- 利用限度額を低く設定して申請する
- 信用情報を可能な限り綺麗にする
返済遅延があったなど信用情報に不安がある場合は、上記のポイントを意識してみてください。
他社からの借入を返済しておく
新規融資の申し込み前に、他社からの借入は返済しておきましょう。ローン会社の審査では、利用者の返済能力が重視されます。
他社からの借入が多いと「新規融資分も合わせて返済できるか」と疑念を持たれ、審査落ちする可能性が高くなります。安定した収入がある上で他社からの借入を返済しておけば、返済能力を十分にアピールできるため借入残高はなるべく減らしておきましょう。
利用限度額を低く設定して申請する
利用限度額を低く設定して申請するのも、審査通過のポイントです。ローン会社の審査では、返済能力を超えた貸付となっていないかもチェックされます。
利用限度額を高く設定してしまうと企業が貸し倒れするリスクも上がるため、返済能力を厳しく見られて審査に通りにくくなります。審査通過を目指す場合は、必要最低限の限度額に設定して申請しましょう。
信用情報を可能な限り綺麗にする
信用情報は可能な限り綺麗にしておきましょう。ローン会社の審査では、信用情報が返済能力を測る重要な基準となります。信用情報とはクレジットカードなどの利用履歴を指し、過去の借入・返済遅延の有無などが記録されています。
特に借入時点で他の返済を延滞している場合、新規融資を受けるのは難しいです。信用情報を可能な限り綺麗にしておけば、審査に通りやすくなる可能性があります。具体的には、以下の対策が有効です。
- 延滞中の債務は全て弁済済みにする
- 収入が安定した職業につく
- 直近で借入の申し込みをしている場合は、半年ほど空ける
ブラックとは信用情報に傷がついている状態
「ブラック」とは金融業界で使われる用語で、信用情報に傷がついている状態を指します。過去にローン・クレジットカードの返済を滞らせたり、債務整理をしたりして信用情報に登録された場合が挙げられます。
信用情報に返済遅延などの履歴が登録されていると、新たにローンを組む・クレジットカードを作る際の審査に通りにくくなります。ローン会社が返済能力を確認するために、信用情報を判断基準とするためです。
ブラック状態になると、ローンなどの金融商品を利用できなくなる可能性があります。ブラック状態にならないためにも無理な借入を避け、返済計画をしっかり立てて信用情報を綺麗に保つのが重要です。
ブラックかどうか確認するためには3つの信用情報機関に照会依頼する
ブラックかどうか確認するためには、信用情報を照会する必要があります。信用情報の照会は、以下3つの機関で対応しています。
- KSC(全国銀行個人信用情報センター)
- JICC(日本信用情報機構)
- CIC(株式会社シー・アイ・シー)
KSC(全国銀行個人信用情報センター)
KSCは全国の銀行が加盟している信用情報機関で、銀行間での信用情報共有を行っています。個人が信用情報を確認するためには、KSCへの照会依頼が必要です。KSCへ郵送で信用情報照会する際は、以下3つの書類が必要です。
- 登録情報開示申込書
- 本人確認書類
- 本人開示・申告手続利用券
本人開示・申告手続利用券は全国のコンビニで購入できます。なお、インターネットでの開示請求はKSCのホームページから本人確認書類のみで手続き可能です。開示請求には手数料が1,000円かかるものの、クレジットカード・キャリア決済で支払えます。
JICC(日本信用情報機構)
JICCは、信販会社・クレジットカード会社などが加盟している信用情報機関です。JICCの信用情報照会には、以下3つの申請方法が用意されています。
- 窓口
- インターネット
- 郵送
現在はコロナウイルス感染拡大防止のため、窓口での直接手続きは停止しています。インターネットでの情報開示はJICCのホームページから「開示を申し込む」ボタンを押し、指示にしたがって手続きを行います。郵送で開示する場合は、以下3点の書類が必要です。
- 本人確認書類
- 信用情報開示申込書
- 手数料
信用情報開示申込書は、JICCのホームページからダウンロードできます。
CIC(株式会社シー・アイ・シー)
CICは、消費者金融会社が加盟している信用情報機関です。CICではインターネット・郵送の2種類の開示請求方法に対応しています。
インターネットでの開示請求は以下の手順で行います。
- CICのホームページにアクセス
- 「インターネットで開示する」ボタンをクリック
- 指示に従い、手続きを完了させる
手数料の決済方法はクレジットカード・d払いなどのキャリア決済に対応しており便利です。
なお、郵送の場合は以下3点の書類を用意する必要があります。
- 信用情報開示申込書
- 本人確認書類
- 開示利用券・定額小為替証書
開示利用券は、全国のコンビニで購入可能です。定額小為替証書は、ゆうちょ銀行で発行しています。
ブラックリスト入りする原因
ブラックリスト入りする原因として、以下の7つが考えられます。
- クレジットカードの返済を長期延滞する
- 債務整理をしている
- 代位弁済が過去に行われた
- クレジットカードの強制解約
- 携帯電話本体の分割料金未払い
- 奨学金返済を3ヶ月以上延滞
- 借入の多重申し込み
上記の原因に当てはまらないよう、普段から支払い関係には細心の注意を払いましょう。
クレジットカードの返済を長期延滞する
クレジットカードの返済を長期間滞らせると信用情報に傷がつき、ブラックリスト入りする可能性があります。クレジットカード返済の長期延滞は、ブラックとなる最も多い理由です。クレジットカードの返済を2〜3ヶ月以上遅延した場合、金融事故として信用情報に登録されてしまいます。
クレジットカードの返済遅延があると、返済能力が低いと判断され審査落ちする可能性が高くなります。クレジットカードの利用は計画的に行い、返済を滞らせないように注意が必要です。
債務整理をしている
債務整理を行っている場合も、ブラックリスト入りしてしまいます。債務整理は借入が返済できないほど増えてしまった場合に行われる手続きで、以下が該当します。
- 自己破産
- 民事再生
- 特定調停
- 任意整理
債務整理の事実が信用情報に記録されると、基本的に新たな借入が難しくなります。ただし、過払い金請求の場合は金融事故にはならずブラックとして扱われません。
代位弁済が過去に行われた
代位弁済が過去に行われた場合も、金融事故としてブラック扱いとなります。代位弁済とはカードローンの返済などで用いられる、保証人・保証会社が利用者の代わりに返済する行為です。
利用者が資金の枯渇などで支払いが難しくなった場合、事前に契約した保証会社が借入を肩代わりします。代位弁済が行われた場合、審査時に返済能力が低いと判断されて融資を受けられなくなる可能性が高くなります。
クレジットカードの強制解約
クレジットカードが強制的に解約された場合も、金融事故として信用情報に登録されてブラック状態となります。クレジットカードの強制解約は、主に以下のケースで行われます。
- クレジットカードを現金化する
- 本人以外がカードを使用する
- 返済を長期にわたって滞納する
クレジットカードの強制解約は5年間、信用情報機関に登録され続けます。強制解約とならないよう上記の行為は行わず、早めに滞納分を返済しましょう。
携帯電話本体の分割料金未払い
携帯電話本体の分割料金未払いも、ブラックリスト入りの原因です。携帯電話本体を分割で購入した場合、割賦払いとなるため延滞すれば信用情報に登録されてしまいます。
近年は1人1台スマートフォンを持つのが当たり前の時代です。スマートフォンは単価が高いため、回線の契約と同時に本体を分割購入するケースが増えています。
分割購入の件数が増えるとともに、支払いの遅延も多くなっている状況です。携帯電話を分割払いで購入している人は、期日通りに支払いましょう。
奨学金返済を3ヶ月以上延滞
奨学金の返済を3ヶ月以上延滞した場合も、ブラックリスト入りしてしまいます。日本学生支援機構(JASSO)から借りた奨学金を3ヶ月以上滞納してしまうと、信用情報機関に金融事故として登録されます。
なお、大学・地方自治体などが提供する奨学金の延滞は、信用情報登録の対象とはなりません。奨学金も借入の一種であるため、返済期限を守るよう意識しましょう。
借入の多重申し込み
借入の多重申し込みも、ブラックとして扱われるケースが多いです。複数の会社に借入を申し込んだ場合、個々の審査状況が信用情報に登録されます。審査時に複数の申し込み履歴があると判明した場合、貸付側は以下の項目を懸念します。
- 複数の会社から借入した場合、総額が大きくなり返済できなくなるのではないか
- 複数の会社に申し込んで審査落ちしているため、返済能力に問題があるのではないか
上記の懸念から複数の会社に借入を申し込んでいる場合、返済能力に疑念を抱かれて審査落ちする可能性が高くなります。借入を申し込む際は、進行中の審査が完了してからにしましょう。
ブラックでも借りれる人の特徴
ブラックでも借りれる人の特徴として、以下の4つが挙げられます。
- 直近で返済などに問題がない
- 金融事故が起きてから時間が経過している
- 継続的に収入を得られている
- 他社からの借入がない・少ない
直近で返済などに問題がない
直近で返済などに問題がない場合、ブラックでも借りれる可能性があります。金融機関が審査を行う際に、最も重視するのが申し込み者の「現在の返済能力」であるためです。
過去に金融トラブルがあったとしても現在は安定した収入があり、返済に問題がなければ審査に通る可能性があります。借入を申し込む際は、既存の借入を期限通りに返済するなど信用情報を綺麗に保ちましょう。
金融事故が起きてから時間が経過している
金融事故が起きてから時間が経過している場合、ブラックでも借りれる可能性があります。信用情報に登録された金融事故は一定期間経過すると消去されます。金融事故ごとの信用情報に掲載される具体的な期間は、以下の通りです。
- クレジットカード・ローンの滞納・延滞:5年
- 代理弁済:5年
- 債務整理:5〜10年
- クレジットカード・ローンの審査履歴:6ヶ月程度
金融事故から上記の時間が経過し、現状の返済などに問題がなければ審査に通る可能性があります。
継続的に収入を得られている
継続的に収入を得られている場合、ブラックでも借入できる可能性があります。金融機関が審査を行う際、先述の通り申し込み者の返済能力を重視するためです。
正社員で毎月固定給があるなど安定した収入があれば、過去の金融トラブルがあったとしても審査に通る可能性があります。申し込み時の借入限度額は、収入に見合った返済に無理のない金額を設定するのが大切です。
他社からの借入がない・少ない
他社からの借入がない・少ない場合、ブラックでも借りれる可能性があります。借入の数が多いと、多額の返済を行わなければなりません。
すでに多額の借入を行っている人に対して融資するのは、返済不能となるリスクが高いため審査は厳しくなります。新規融資の申し込み時は、なるべく既存の借入を返済しておきましょう。
ブラックリスト入りした人が借入する方法
ブラックリスト入りした人が借入する方法は、消費者金融・カードローン以外に以下が挙げられます。
- 公的な融資制度を利用
- 質屋で資金を入手
- 所属企業の貸付制度を活用
- 生活福祉資金貸付制度などの公的制度を利用
公的な融資制度を利用
公的な融資制度を利用すれば、ブラックの方でも資金の借入が可能です。国・自治体が運営する融資制度は信用情報の調査が行われず、指定された条件を満たせば誰でも利用できます。
個人が利用できる公的融資制度の一例は、以下の通りです。
制度名 | 対象者 | 用途 |
求職者支援資金融資 | 職業訓練の受講者 | 早期に就職できるように、スキルアップのための職業訓練・訓練期間中の生活支援 |
母子父子寡婦福祉資金貸付金 | ひとり親家庭 | ひとり親家庭が事業を開始するのに必要な設備・什器・機械等の購入資金 |
教育一般貸付(国の教育ローン) | 中学校卒業以上の子どもの保護者 | 学校納付金・受験費用・在学のため必要となる住居費用など |
奨学金制度 | 高校生や大学生など | 高校・大学での学費など |
看護師等修学資金 | 看護学生 | 看護師等養成施設での修学資金 |
善意銀行 | 生活困窮者 | 生活に必要な物品の購入など |
ただし、公的な融資制度は手続きが厳格であるため審査に数週間~1ヶ月以上を要します。入金までに3ヶ月以上かかるケースも珍しくなく、公的な融資制度を利用する場合は早めに手続きへ向けて動き出しましょう。
質屋で資金を入手
質屋を利用すれば、ブラックの方でも資金を調達できます。質屋は、貴金属・ブランド品などの価値ある品物を担保に現金を貸し出すサービスです。
質屋は預けた品物を担保とするため、信用情報をチェックしません。預け入れる品物さえあれば、ブラックの方でも問題なく借入できます。
所属企業の貸付制度を活用
所属企業にある貸付制度を活用するのも、ブラックの方が借入する手段として有効です。企業によっては福利厚生の一環として、低金利の貸付制度を導入しているケースがあります。
所属企業の信用もあるため、個人で借入を申し込むよりも審査に通過できる可能性は高くなります。ただし、所属企業に借入の事実がわかってしまう点がデメリットです。企業によって用意している貸付制度は異なるため、詳細は人事部門などに確認しましょう。
生活福祉資金貸付制度などの公的制度を利用
生活福祉資金貸付制度などの公的制度を利用するのも、ブラックの方が資金を入手する方法としておすすめです。国・地方自治体は生活困窮者・低所得者を支援する公的制度をいくつか提供しています。代表的な金銭に関わる支援制度として、以下の3つが挙げられます。
生活困窮者自立支援制度 | 生活困窮者を対象に、家賃相当額の支給・自立支援相談などを行う制度 |
生活福祉資金貸付制度 | 低所得者・障害者・高齢者世帯を対象に、生活支援費・福祉費などの資金を無利子・低利子で貸付する制度 |
自己資金がなく生活に困っているなど条件に当てはまる場合は、上記のような公的制度を利用して生活費を確保するのも手段の1つです。どうしても借入が難しく生活に困窮している場合は、生活保護制度の利用も検討しましょう。
生活保護とは、憲法で定められている健康で文化的な最低限度の生活をできるよう援助する制度です。国が定めた最低生活費に満たない場合に利用でき、不足する額を保護費として受給できます。
個人事業主・フリーランスならファクタリングもおすすめ
個人事業主・フリーランスであれば、資金調達の手段としてファクタリングもおすすめです。ファクタリングとは、売掛債権を売却して手数料を差し引いた金額を得られるサービスです。ファクタリングのメリットは、主に以下が挙げられます。
- 最短即日で資金を入手できる
- 信用情報に不安があっても資金調達できる
- 売掛先が支払い不能になっても弁済の必要がない
資金を入手できるスピードの速さが特徴で、最短即日の入金に対応しているファクタリング会社もあります。ファクタリングでは審査時に信用情報がチェックされないため、ブラックであっても売掛債権さえあれば問題なく利用可能です。個人事業主・フリーランスで過去に延滞があるなど信用情報に不安がある場合は、ファクタリングを利用しましょう。
ファクタリング会社の中でも、特に「ベストファクター」がおすすめです。ベストファクターは最短即日の入金に対応しており、すぐに資金が欲しい場合も十分に対応できます。また、手数料が低い点も特徴で2%〜と業界でも最高水準の安さです。
最高1億円まで売掛債権の売却に対応しているため、多額の資金が必要なときも安心して利用できます。ファクタリングを利用する際は、ぜひベストファクターを検討してください。
ブラックリスト入りしないための対策
ブラックリスト入りしないための対策として、以下の4つが挙げられます。
- 返済を延滞しない
- 過度な借入を行わない
- 借り換え・おまとめローンを利用する
- 複数のローンへ同時に申し込まない
返済を延滞しない
返済を延滞せず期日通りに支払うのは、ブラックリスト入りを避けるための基本的な対策です。返済を滞らせると信用情報に延滞・滞納の事実が記録されてしまい、借入時の審査に通過しにくくなります。
借入を行う際には、計画をしっかり立てて返済を滞らせないようにしましょう。借入先を選ぶ際は、返済期日を選べる会社を利用するのがおすすめです。返済期日を給料日の直後に設定して、口座残高が足りない状態を未然に防げるため支払い忘れを防止できます。
過度な借入を行わない
過度な借入は行わないようにしましょう。借入が多すぎると毎月の返済が多額となり、支払いが遅れる原因になります。
また、借入が多いと返済能力の観点から新規融資の審査に通りにくくなります。無理な借入を避けるとともに、自身の返済能力に見合った金額で計画的に返済しましょう。
借り換え・おまとめローンを利用する
借り換え・おまとめローンを利用するのも、ブラックリスト入りを避けるための有効な対策です。借り換えローンで既存の金利よりも低い借入先を利用すれば、支払う利息額を減らして返済負担を軽減できます。
おまとめローンは複数の借入を一本化できるため、返済日を1つに絞って返済計画を立てやすくなる点がメリットです。状況に応じて借り換え・おまとめローンを利用すれば借入の返済がしやすくなり、ブラックになるリスクを未然に防げます。
複数のローンへ同時に申し込まない
複数のローンには、同時に申し込まないようにしましょう。複数の借入を同時に申請している場合、貸付側から資金不足ではないかと懸念されて返済能力を低く評価されてしまいます。
結果として融資審査を通過しづらくなってしまう点がデメリットです。1つの審査結果が出るまで、他ローンへの申し込みは控えましょう。
どうしても借入できない場合は債務整理も選択肢の1つ
既存の借入返済が困難で新規の融資が受けられない場合、債務整理も選択肢の1つです。債務整理について、以下の3点から詳しく解説します。
- そもそも債務整理とは?
- 債務整理を行うメリット
- 債務整理を行うデメリット
そもそも債務整理とは?
債務整理とは、借入が返済できないほど増えてしまった場合に活用できる手続きです。法律の枠組みを利用して借入金を減額したり、返済計画を立て直したりする手続きを指します。債務整理に該当する手続きの具体例は、以下の通りです。
自己破産 | 裁判所で全債務を免除してもらう手続き |
個人再生 | 裁判所に再生計画の認可を受け、借金を大幅に減額してもらう手続き |
任意整理 | 貸金業者・クレジットカード会社と利息カット・分割回数について交渉し、返済計画を練り直す手続き |
債務整理を行うメリット
債務整理を行うメリットは、主に以下の2点です。
- 借入金の減額・免除
- 返済の催促・取り立てを止められる
最も大きなメリットは、借入金の減額・免除を受けられる点です。返済負担が大幅に軽減されるため、お金に対する不安・悩みを軽くできます。弁護士を通して債務整理を行えば、借入先に受任通知を送付できるため本人への催促・取り立てがなくなります。
債務整理を行うデメリット
一方で、債務整理を行うと以下のデメリットもあります。
- 信用情報に債務整理の事実が登録されてしまう。
- 自己破産した場合、所有する財産を手放さなければならない
債務整理を行うと信用情報に記録されるため、5〜10年間は新たな借入が難しくなります。また、自己破産の場合、持ち家・車など所有する財産を手放さなければならない点もデメリットです。
借入は計画的に行って返済の延滞などを起こさないよう注意しよう
金融事故で信用情報に傷がついたブラックの状態でも、適切な対策を行えば資金調達は可能です。消費者金融・カードローンでの借入が難しい場合は、公的融資制度・企業の貸付制度などを活用しましょう。個人事業主・フリーランスであれば、ファクタリングの利用もおすすめです。
基本的にはブラックとならないよう、無理な借入は避けて計画的に返済していきましょう。どうしても借入の返済が難しい場合は、債務整理を活用するのも手段の1つです。