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ファクタリングを利用している人の中には「現在、利用しているファクタリング会社の手数料が高い」
「他のサービスを試してみたい」と考える方も多いのではないでしょう?
ファクタリングは利用している業者から、自由に他社へ乗り換えできます。
ファクタリングの乗り換えをおこなうことによって、手数料が大幅に下がることもあるので、現在ファクタリングを利用している方で手数料に不満がある方は乗り換えを検討するとよいでしょう。
また、銀行融資で借り換えをする場合は抵当権の抹消・保証契約のまき直しなど多くの手間を要しますが、ファクタリングの乗り換えは簡易審査のみで済むのでスピーディーです。
本記事では、ファクタリング会社を乗り換えるメリット・デメリット・乗り換えを検討すべきタイミングなどについて解説します。
乗り換えの特性を理解して、より好条件なファクタリングサービスを受けましょう。
記事の目次
ファクタリング業者は乗り換えできる?
現在、利用中のファクタリング会社があっても、他社への乗り換えは自由に行えます。
既存のファクタリング会社が使えなくなるわけではないので、乗り換え先が合わなければ元に戻すことも可能です。
また、ファクタリングの利用実績をもつ利用者は、乗り換え先で契約内容が優遇される傾向にあります。他社での利用実績は「約束通りファクタリング契約をまっとうする優良顧客」として評価されるからです。
ファクタリングの手数料の上限などは法律で決まっているわけではないので、同じ売掛債権でも業者によって設定される手数料が大きく異なるケースがあります。
そのためファクタリングの手数料に不満がある方は乗り換えを検討するとよいでしょう。
ファクタリング会社は同じ会社を何度も利用すると利用条件が良くなる傾向にありますが、それは乗り換えも同様です。
具体的にどのようなメリット・デメリットがあるのかを次章で詳しく見ていきましょう。
ファクタリング会社を乗り換えるメリット
ファクタリング会社を乗り換えるメリットは下記の4つです。
- 手数料が安くなる
- 審査通過しやすくなる
- 入金スピードが早くなる
- 調達可能額が増やせる
手数料が低くなるだけでなく、審査通過率や入金スピードや買取額など、あらゆる面で既存で利用しているファクタリング会社よりもメリットが生じる可能性があります。ファクタリングで乗り換えをおこなう4つのメリットについて詳しく解説します。
1.手数料が安くなる
ファクタリングの乗り換えは、乗り換えることで以前より手数料を安くできるのが最大のメリットです。
乗り換え先のファクタリング会社は、すでに他社のファクタリングを利用している優良な顧客を自社へ引き抜きたいと考えています。
そのため現在利用しているファクタリング会社よりも低い手数料を提示して乗り換えに応じることが少なくありません。
実際に乗り換えの場合は手数料優遇としている業者は多数あります。
例えば、既存のファクタリング会社の手数料が10%で乗り換え先が6%だったとします。この場合、たった4%しか安くなりませんが、売掛債権の額や利用回数によっては大きな差額となります。
100万円・1,000万円でファクタリングを利用したと仮定して、手数料の差額を以下にまとめました。
売掛債権の額 | 10% | 6% |
100万円 | 10万円 | 6万円 |
1,000万円 | 100万円 | 60万円 |
100万円の例では4万円の差額しかありませんが、1,000万円の規模になると40万円と従業員が1人雇える程の差額が生じます。
利用が複数回にわたれば、さらに大きな差額が生じるので、1%でも安くなるなら見積もりを取って比較・検討したほうが企業の利益は残りやすくなります。
2.審査通過しやすくなる
他社での取引実績をもつ利用者は、新規顧客と比べて審査通過しやすい傾向にあります。
ファクタリング会社がもっとも懸念するのは、貸倒れとなってしまうことです。しかし、過去にトラブルなく契約を完了した実績があれば、今後も安心して取引できる利用者と認定されて審査もスムーズに進められます。
乗り換えの顧客というのは、すでに他のファクタリング会社へトラブルなく支払いをおこなっているのですから、乗り換え先のファクタリング会社にとっては信頼できる顧客です。
そのため、乗り換えの審査はファクタリングを初めて利用する顧客よりもスムーズに通過できる可能性が高い点もメリットです。
3.入金スピードが早くなる
ファクタリング会社を乗り換えることで、入金スピードが以前より早くなる可能性があります。
乗り換えの顧客というのは、ファクタリング会社にとって信頼度の高い顧客ですので、乗り換えの審査はスムーズに完了する可能性が高いためです。
また、スピード入金を強みにしているファクタリング会社へ乗り換えれることで、既存のファクタリング会社に申し込むよりもスピーディーに資金調達できます。
ファクタリングの入金にかかる時間は、2社間ファクタリングで即日〜3日程度・3社間ファクタリングでは1週間〜10日程度です。この中でも、どのようなスピード感で対応できるかはファクタリング会社によって異なります。
例えば、これまで利用していたファクタリング会社が対面型の業者の場合、オンライン完結型のファクタリング会社へ乗り換えればスピーディーに審査に通過できるでしょう。
4.調達可能額が増やせる
ファクタリング会社を乗り換えると、今より調達可能額を増やせる可能性があります。
ファクタリング会社によっては、契約時に掛け目を設定するケースがあります。掛け目とは融資で言う担保評価額のようなもので「売掛債権のうち◯%まで買取します」といった割合を示すものです。
例えば、100万円の売掛債権に対して掛け目90%だと「90万円 - 手数料」が利用者の調達可能額となります。掛け目で差し引かれた額は、売掛金の回収を終えた時点で利用者に返金されます。
掛け目はそもそも導入していないファクタリング会社もあり、売掛債権への掛け目の評価方法も業者によって様々です。
現在、掛け目である買取率が低く設定されているのであれば、乗り換えでより多くの資金調達が可能です。
ファクタリング会社を乗り換えるデメリット
ファクタリング会社を乗り換えるデメリットは以下の3つです。
- 必要書類を再度取得しなければならない
- 初回利用時の審査に時間がかかる
- 構築した信頼関係がゼロに戻る
初回利用時には提出書類が多くなりますし、その分手続きに時間がかかるケースがあります。
また、既存で利用していたファクタリング会社との信頼関係がリセットされてしまう可能性もあるでしょう。
ファクタリングの乗り換えによってどのようなデメリットが生じるのか、詳しく見ていきましょう。
1.必要書類を再度取得しなければならない
ファクタリングの乗り換えによって、公的書類や決算書類を再度取得して提出しなければならない点がデメリットです。
ファクタリング審査は、初回利用に比べて2回目以降の必要書類が少なくなることがほとんどです。初回利用時には、商業登記簿謄本や代表者の本人確認書類や決算書の提出が必要です。
しかし2回目以降の利用時は、決算書や公的書類の提出は不要で、請求書や通帳のコピーを提出するだけで資金調達できる業者が大半です。
初回利用時には決算状況や利用者の本人確認をおこなうため、乗り換え先の初回利用時には登記簿謄本や印鑑証明書など、法務局での取得が再び必要になります。
取得費用に1,000円もかからないものの、お金と手間をかけてわざわざ取得し直さなければならないのは手間ですし、オンライン完結型のファクタリング会社の場合にはこれらの書類をPDF化して送らなければならないのは非常に面倒です。
2.初回利用時の審査に時間がかかる
乗り換え先の初回利用時の審査は時間を要する可能性があります。
ファクタリング審査は、取引の可否を判断するために売掛先・利用者の情報を収集します。例えば、売掛先の信用情報や決算情報を帝国データバンクのデータなどから調べ、利用者の決算状況を審査します。
基本的にファクタリングは2回目以降の利用だと審査スピードが早く、同じ売掛先との売掛債権であればさらに割愛できるステップが増え、現金化までがスピーディーになります。
初回利用に限った話ですが、乗り換え前よりも時間を要してしまうのは煩わしく感じてしまうかもしれません。
3.構築した信頼関係がゼロに戻る
既存のファクタリング会社で築いた信頼を、乗り換え先で再び構築しなければならなくなります。
面談審査がある場合、利用者の人柄もファクタリングの条件に影響するため、また信頼を得るために緊張感をもって対応しなくてはなりません。
「既存のファクタリング会社のほうがスムーズに話が進んだのに」と不満に感じる可能性があるでしょう。
話ができる担当者がいる場合には、電話1つですぐに資金の手当てをおこなってもらえるケースも多いですが、このような信頼関係をリセットし、新たなファクタリング会社と信頼関係を構築しなければならない点はデメリットです。
ファクタリングの乗り換えの流れ
現在利用中のファクタリングを他社に乗り換える際の流れは次のとおりです。
- 乗り換え先のファクタリング会社へ申し込むだけ
- すでに利用していたファクタリング会社は継続利用しない
- 譲渡済みの売掛債権は乗り換えられない
基本的には新たに申し込みをおこない、翌月以降に利用するファクタリング会社を変更するだけです。
ファクタリングの乗り換えの流れについて詳しく解説していきます。
乗り換え先のファクタリング会社へ申し込むだけ
ファクタリングの乗り換えには特別な手続きは必要ありません。
乗り換えを希望するファクタリング会社へ、売却したい売掛債権で新規の申し込みをするだけです。
申し込みの際に「今まで〇〇ファクタリング会社を手数料~~%で利用していたが、今回乗り換えを希望している」と付け加えて申し込むと、既存のファクタリング会社で設定されていた手数料よりも低い手数料が提示される可能性が高くなります。
乗り換えの査定は何社に申し込んでも問題ありません。またファクタリング会社の中には「他社からの乗り換えの場合には手数料優遇」と明記されている業者も多いので、さまざまなファクタリング会社へ申し込み、最も手数料が低くなる業者を探しましょう。
これまで利用していたファクタリング会社は継続利用しない
乗り換える先のファクタリング会社が決まったら、これまで利用していたファクタリング会社は継続利用しないことで乗り換え完了です。
この際に、わざわざ「他社へ乗り換えることにした」などと伝える必要はありません。乗り換えを伝えると、せっかくこれまで培ってきたファクタリング会社との信頼関係を壊してしまうことになります。
「今月はファクタリングを利用しなくても大丈夫」などと伝えておけばよいでしょう。
乗り換え先のファクタリング会社で審査に落ちてしまったときなどは、これまで取引していたファクタリング会社へ相談することで審査に通過できることもありますので、わざわざ関係を断絶させるようなことを言う必要はありません。
譲渡済みの売掛債権は乗り換えられない
すでに他社でファクタリングした売掛債権を乗り換えることはできません。
乗り換えというとローン乗り換えをイメージする人が多いので、すでに他社へ譲渡している売掛債権を別の会社へ譲渡して手数料を節約することを「ファクタリングの乗り換え」と考えている人も少なくありません。
しかし、すでに他社へ譲渡している売掛債権は、利用者のものではなくファクタリング会社のものです。
当然ですが、他人のものを勝手に売却することはできません。すでに他社へ譲渡している売掛債権をファクタリングしてしまったら二重譲渡に該当し、刑事責任を負う犯罪行為に該当する可能性があるので、絶対に譲渡済みの売掛債権を乗り換えるようなことはしないでください。
ファクタリング会社を乗り換える6つのタイミング
ファクタリング会社の乗り換えを検討するタイミングは以下のとおりです。
- 手数料が高い
- 債権譲渡登記がある
- 担当者との相性が合わない
- 諸経費がかかる
- 手続きが来店に限られて訪問もない
- 2回目以降の利用で手数料が下がらない
手数料が高額と感じたときだけでなく、担当者との人間関係が良好でない場合にも乗り換えを検討すべきでしょう。会社にとって資金は血液と同じですので、しっかりと自社との相性を認識してくれる業者と取引することが最も重要です。
ファクタリングの乗り換えを検討すべき6つのタイミングを詳しく解説していきます。
1.手数料が高い
現在、利用しているファクタリング会社の手数料が高く、手元に残る利益が少ない場合は乗り換えを検討したほうが良いです。
ファクタリングの利用におけるリスクとして、繰り返しの利用による収支と資金繰りの悪化が挙げられます。とくに、売却する売掛債権が大口であればあるほど、手数料が多くなります。
手数料の負担によって本来受け取れるべき売上代金は目減りしてしまいますし、手数料負担によって費用が増大し、収益力も低下してしまいます。
資金繰りや収益の悪化を防ぐために、手数料が高い場合は乗り換えを検討すべきです。
ファクタリングの手数料設定は業者によってかなり異なるので、乗り換えることで手数料負担が大幅に減少するケースは少なくありません。
2.債権譲渡登記がある
今のファクタリング会社の利用に債権譲渡登記が必須なのであれば、設定不要の業者を選定するのも1つの手段です。
債権譲渡登記はファクタリング会社の二重譲渡を予防する意味合いで用いられます。しかし、基本的に費用は利用者負担であり、金額も登録免許税として7,500円・司法書士への報酬が5万円〜10万円程度と高額です。
また、登記があると必要書類の取得や東京法務局への申請を挟むので時間もかかりやすいです。
つまり、債権譲渡登記ありのファクタリングは手数料が高く、入金までの時間が長くなる傾向があります。
債権譲渡登記の設定なし、あるいは留保のファクタリング会社を選ぶと契約の条件が良くなる可能性があります。
3.担当者との相性が合わない
ファクタリングでもっとも重要なのは「つなぎ資金を手にいれる」ではなく、「ピンチを凌いだ後にどう資金繰りを行っていくか」です。
そのため、ファクタリング契約における業務はもちろんのこと、資金繰りについても一緒に考えてくれる担当者がいるファクタリング会社を利用するのが望ましいと言えます。
実際に資金繰りの相談だけでなく、財務コンサルティングを行う業者も多数存在し、ファクタリング会社によって担当者の専門知識のレベルはかなり大きく異なるのが実情です。
もし、今のファクタリング会社の対応が遅い・親身に話を聞いてもらえないなどの不満があるようであれば、乗り換えを検討したほうが良いです。
4.諸経費がかかる
手数料以外にさまざまな経費を要求してくるのであれば乗り換えを検討した方がよいでしょう。
ファクタリングの手数料には基本的にファクタリングにかかるあらゆる経費が含まれているものとされています。
そのため、手数料とは別に次のような費用を請求する業者は悪徳業者ですので乗り換えを検討した方がよいでしょう。
- 事務手数料
- 書類取得代行費用
- 交通費
- 消費税等
5.手続きが来店に限られて訪問もない
申し込みや契約の際の手続き方法が来店に限られ、オンライン契約や担当者による訪問もない場合は乗り換えを検討した方がよいかもしれません。
わざわざファクタリング会社の事務所へ来店しなければファクタリング契約ができないということですので、急いで資金が必要なタイミングなどではかなり不便です。
ファクタリング会社の中には土日祝日でもオンライン完結できる業者がありますし、弊社のように訪問買取を実施する業者も少なくありません。
オンラインや自社の事務所などで柔軟に契約できる業者へ乗り換えを検討した方がよいでしょう。
6.2回目以降の利用で手数料が下がらない
2回目以降の利用なのに初回利用時から手数料が下がらない業者は乗り換えを検討した方がよいでしょう。
ファクタリングは利用回数を重ねれば重ねるほど、ファクタリング会社からの信用が向上し手数料が下がる傾向があります。
すでに複数回遅れなく利用しているにも関わらず手数料が下がらない業者は、優良業者とはいえないので乗り換えを検討すべきです。
ファクタリング会社の中には「2回目以降のご利用で手数料優遇」と明記されていたり、継続利用を前提として安い手数料設定のコースを用意している業者があります。
継続的にファクタリングを利用する方は、継続利用によって手数料が下がるファクタリング会社を選択してください。
ファクタリング会社の乗り換えにおける3つの注意点
ファクタリング会社の乗り換えにあたって、注意すべきポイントは下記の3つです。
- 二重譲渡に該当しないようにする
- 悪徳ファクタリング会社に要注意
- 乗り換えでも相見積もりは取る
後々のトラブルを回避するためにも、注意点を把握した上で乗り換えを検討しましょう。
1.二重譲渡に該当しないようにする
ファクタリング会社の乗り換えは自由に行えます。
しかし、同じ売掛債権を違うファクタリング会社に売却する「二重譲渡」は犯罪なので、該当しないように留意しましょう。例えば、1つの売掛債権をX社・Y社に売却して二重で売掛金を得る、あるいは200万円の売掛債権を100万円ずつ売却するといった行為です。
ファクタリング会社を乗り換えたり併用したりする場合は、売掛債権AはX社・売掛債権BはY社といったように、それぞれ違う債権を売却しましょう。
2.悪徳ファクタリング会社に要注意
乗り換えの際には、悪質なファクタリング会社にあたらないよう注意しましょう。
ファクタリング契約は基本的に、売掛先のトラブルによって貸倒れになっても利用者に支払いの責任を課せられない「債権請求権なし」の契約が一般的です。
しかし、悪徳業者の契約内容には「買戻請求権あり」「償還請求権あり」などの文言が記載されているケースが多いのです。これらの特約をつけて良いのは、貸金業者に登録している金融機関に限られます。
そのため、上記のような文言がある場合は契約書に貸金業者の登録番号が記載されているかチェックしましょう。貸金業法第17条では、登録番号の記載と書類の交付が義務付けられているからです。
もし、記載がないのであればファクタリングを装った悪徳業者である可能性が高いので、他社の利用を検討しましょう。
悪徳な業者については金融庁は次のように注意喚起をおこなっています。
中小企業の経営者などを狙い、貸金業登録を受けていない者が、ファクタリングを装って、業として、貸付け(債権担保貸付け)を行っている事案が確認されています。
ファクタリング業者から受け取る金銭(債権の買取代金)が、債権額に比べて著しく低額であるといったケースは、偽装ファクタリングの疑いがありますので、ヤミ金融を利用しないよう、十分注意してください。
ファクタリングとして行われ、契約書に「債権譲渡契約(売買契約)」であることが定められた取引であっても、経済的に貸付けと同様の機能を有していると思われるようなものについては、貸金業に該当するおそれがあります。
例えば、譲渡した債権の回収(集金)がファクタリング業者から売主に委託されており、売主が集金できなかった場合に、
○ 売主が債権を買い戻すこととされている
○ 売主自身の資金によりファクタリング業者に支払をしなければならないこととされている
などといったようなものについては、貸金業に該当するおそれがあります。
引用:金融庁|ファクタリングの利用に関する注意喚起
「償還請求権あり」で売掛債権が未回収の際のリスクを負わないファクタリングは実質的な貸付をおこなう闇金です。
また、金融庁は法外な手数料を要求する業者も闇金だと明言していますので、手数料が20%を超えるような業者とは取引しないようにしてください。
3.乗り換えでも相見積もりは取る
ファクタリング会社の乗り換え時も、相見積もりは取りましょう。
1社に即決してしまうと、再び乗り換えの手間が発生してしまう可能性が高くなるからです。
ファクタリング会社によって手数料の設定は非常に大きく異なるので、複数の業者から見積もりを取り、どの業者へ乗り換えたら最も手数料が低くなるのか確認することは非常に重要です。
複数のファクタリング会社をピックアップして、サービスの比較・検討をした後に乗り換えを実行しましょう。
乗り換え先のファクタリング会社を選ぶ5つのポイント
ファクタリングの乗り換えをおこなう際のファクタリング会社は次の5つのポイントを基準にして業者を選択しましょう。
- 乗り換えを積極的に受け付けている
- 手数料が低い
- 乗り換え手続きが簡単
- 利用回数が増えると手数料が下がる
- 安全安心な業者
手数料を低く利用できることに加えて、手続きが簡単で安心できる業者であることが重要です。乗り換え先のファクタリング会社を選ぶ際の5つのポイントについて詳しく解説していきます。
乗り換えを積極的に受け付けている
乗り換えを積極的に受け付けている業者を選択しましょう。
ファクタリング会社の中には「他社様からのお乗り換えで手数料〜〜%優遇」などと明記されている業者が存在しますし、業者によって乗り換え専用コースを設けているところもあります。
また、WEBサイトのQ&Aで「すでに他のファクタリング会社を利用しているのですが利用できますか?」などの問いに対して「問題なく利用できます」などと回答している業者も乗り換えには積極的でしょう。
このような業者は乗り換えの際の手数料が低くなり、審査が有利になる傾向があります。
乗り換え先のファクタリング会社を選ぶ際には、乗り換えを積極的に受け付けているかどうかを確認しましょう。
手数料が低い
基本的な手数料設定が低い業者も乗り換えに向いている業者です。
ファクタリング会社が設定している上限手数料が低ければ、乗り換え後の手数料が下がる可能性が高いでしょう。
反対に上限手数料が高い業者は、乗り換えの見積もりをとってもそれほど手数料が下がらない可能性があります。
基本的にはファクタリング会社が設定している上限手数料が低ければ低いほど、低い手数料で乗り換えられる可能性が高いため、低めの手数料を設定している業者を選択しましょう。
乗り換え手続きが簡単
乗り換え手続きに時間や手間がかからない点も重要です。
初回利用時にはどうしても提出書類が多くなったり、面談やヒアリングが必要になったりするので審査に時間や手間がかかります。
ファクタリング業者の中には、初回利用時の提出書類が少なく、ヒアリングも面談も不要というところもあります。このような業者へ乗り換えれば、乗り換え手続きに時間と手間がかかりません。
スムーズに乗り換えるため、必要書類が少なくオンラインや訪問によって契約できるファクタリング会社を選択しましょう。
利用回数が増えると手数料が下がる
利用回数が増えると手数料が下がる業者も乗り換え先としておすすめです。
ファクタリング業者の中には利用回数が増える業者からの信用が向上するので手数料が下がる場合があります。
せっかくファクタリング会社を乗り換えるのですから、その後はできる限り長く同じ業者を使用し続けたいものです。
乗り換える業者は利用回数が増えるたびに手数料が下がるファクタリング会社を選択するようにしてください。
安全安心な業者
業者選びで最も重要なポイントが業者の安全性です。
見積もりでどんなに低い手数料を提示しても、その業者が違法業者・悪徳業者であれば安全に取引できませんし、見積もりで提示した手数料を超える費用を要求されることもあります。
悪徳業者・違法業者を避けるため次の3つのポイントを押さえた業者を選択しましょう。
- 手数料が相場の範囲内
- 償還請求権なし(ノンリコース)
- 支払いは一括のみ
償還請求権ありと分割の支払いは融資に該当するので、そのような条件のファクタリングは闇金です。
また、手数料が20%を超える業者は悪徳業者ですので絶対に取引をしないようにしてください。
即日入金に対応!乗り換えに適したおすすめ優良ファクタリング会社20選
ファクタリングで乗り換えを検討するのであれば、手数料が低い業者や、乗り換えると手数料の優遇をおこなってくれるような乗り換えに力を入れている業者を選ぶことが重要です。
また、何よりも安全な業者を選択することも非常に重要になります。
乗り換えにおすすめのファクタリング会社20社は次のとおりです。
- ベストファクター
- ビートレーディング
- 日本中小企業金融サポート機構
- PAYTODAY
- FREENANCE(フリーナンス)
- OLTA(オルタ)
- PMG(ピーエムジー)
- ラボル
- ペイトナーファクタリング
- GMO BtoB 早払い
- マネーフォワードアーリーペイメント
- AGビジネスサポート
- トップマネジメント
- 電子請求書早払い
- 買速
- バイオン
- 資金調達Quick
- SHIKIN+
- JCT
- ペイブリッジ
これらのファクタリング会社であれば利用者からの口コミや運営業者の背景から、安全に利用できることは間違いありませんし、コストを抑えて利用することも可能です。
乗り換えに向いているファクタリング会社20社のスペックや基本情報をご紹介していきます。
ベストファクター
取り扱いサービス | 2社間、3社間 |
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契約方式 | 対面 |
手数料 | 2%〜 |
入金スピード | 最短即日 |
買取限度額 | 30万~ |
公式サイトURL | https://bestfactor.jp/ |
ベストファクターにはすでに他社を利用しているが「手数料を下げたい」などの悩みを持っている方も多数相談に来られます。
ベストファクターは面談やヒアリングによって決算書などの数字では判断できない定性的な審査をおこなうため、他のファクタリング会社の審査で通過できない方が審査に通過できることがありますし、他社よりも低い手数料で利用できることもあります。
面談やヒアリングが必須となっており、面談やヒアリングで「人間的に信頼できる」と判断すれば審査で有利になるのが特徴です。
すでに他社を利用しており「手数料が高い」と感じている方は、ベストファクターへ相談することによって手数料が下がることも珍しくないので、他社の乗り換えを検討している方はベストファクターまでご相談ください。
審査では財務コンサルティングも実施するので、本質的に財務状況を改善したい方も活用できます。
ベストファクターとの契約には面談が必須ですが、ご来店が難しい方に対しては担当者による訪問も実施させていただきますので、お気軽にご相談ください。
ビートレーディング
取り扱いサービス | 2社間、3社間、診療・介護報酬債権買取、Beトレペイメント |
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契約方式 | 対面・オンライン |
手数料 | 【2社間】5~12% 【3社間】2~9% |
入金スピード | 最短2時間 |
買取限度額 | 10万~7億円(過去の実績から) |
ビートレーディングは店舗型のファクタリング会社として非常に多くの人が利用しています。
2025年3月末の累計取扱実績は7.1万社、累計買取金額は1,550億円なので、非常に多くの人が利用しており、その中には他社からの乗り換えでビートレーディングを利用した人も存在します。
東京・仙台・名古屋・大阪・福岡と日本全国に店舗を構えている会社なので、店頭であれば詳細に現在利用しているファクタリングからの乗り換えを相談できますし、審査と同時に財務コンサルティングを受けることも可能です。
さらに、ビートレーディングはオンライン完結型にも力を入れており、日本全国から非対面で最短2時間で資金調達できます。
顧客情報はSalesforceで管理しており、情報の管理にもかなり力を入れている会社です。
店舗型のファクタリング会社でありながら上限手数料12%は決して高くはないので、コストを抑えて利用できます。
店頭でもオンラインでもそれぞれのメリットを最大限引き出せる乗り換えにおすすめの業者です。
日本中小企業金融サポート機構
取り扱いサービス | ・2社間ファクタリング ・3社間ファクタリング |
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契約方式 | オンライン・電話・郵送 |
手数料 | 1.5%〜10% |
入金スピード | 最短40分 |
買取可能額 | 上限・下限なし |
日本中小企業金融サポート機構はコンサルティングとファクタリングを業務としている一般社団法人です。
非営利団体である一般社団法人なので、手数料が抑えられており、オンライン完結型でも店頭でも上限10%の手数料は低いといえます。
審査によっては一桁台の手数料で利用できるケースも多いので、他社で手数料が高いと感じている方も日本中小企業金融サポート機構に乗り換えることで手数料を抑えられるケースは少なくありません。
また、国が中小企業支援のプロとして認定している認定経営革新等支援機関なので、業者の安全性や専門性が非常に高く、資金調達サポートだけでなく、財務改善・金融機関の紹介・M&Aや事業承継・補助金申請など多岐にわたる支援を受けられる点も特徴です。
店頭へ訪問している時間がないという方のためにオンライン完結型にもかなり力を入れています。
日本中小企業金融サポート機構はFACTORUというオンライン完結型のファクタリングにも力を入れています。
FACTORUはAIファクタリングを導入しており、AIファクタリングであれば申込から審査完了まで最短10分で、資金調達までは最短40分という圧倒的なスピードを誇っている点が特徴です。
手数料の低さ、入金スピードに優れているので、乗り換えにもおすすめの優良業者です。
PAYTODAY
取り扱いサービス | 2社間ファクタリング |
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契約方式 | オンライン |
手数料 | 1%〜9.5% |
入金スピード | 最短30分 |
買取可能額 | 10万円〜上限なし |
PAYTODAYはAIファクタリングの名称で運営しているオンライン完結型のファクタリングです。
AIが審査をおこなっており、店舗を持たないので、手数料の上限が低く9.5%は業界でも最高水準です。
審査によってはさらに低い手数料で利用できるケースも多いので、他社を利用しており「手数料が高い」と感じている方はPAYTODAYへ相談することでより低い手数料で利用できる可能性があるでしょう。
申込から入金までは最短30分と入金スピードも速く、審査完了までは最短15分と非常に速くなっています。
乗り換えの際には手数料を比較したいので「速く審査結果が知りたい」と考える方も多いですが、PAYTODAYであればスピーディーに審査結果を確認できるのでおすすめです。
買取可能額は10万円〜上限なしなので、個人事業主から売上規模の大きな法人まで利用できます。
サービス開始からそれほど時間が経っていない比較的新しいファクタリングですが、累計申込金額は250億円超と多くの人が利用しています。
「どのファクタリング会社へ相談したらいいからわからない」という方はPAYTODAYへ相談するとよいでしょう。
FREENANCE(フリーナンス)
取り扱いサービス | 2社間ファクタリング |
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契約方式 | オンライン |
手数料 | 3%〜10% |
入金スピード | 最短即日 |
買取可能額 | 上限・下限なし |
フリーナンスは大手インターネット企業のGMO傘下のGMOクリエイターズネットワークが運営するサービスです。
取り扱っているのはファクタリングだけでなく、小規模事業者の業務が効率化する以下のようなサービス全般です。
- 即日払い:2社間ファクタリング
- あんしん補償:業務上生じた賠償責任等を補償
- フリーナンス口座:個人事業主やフリーランスが屋号やペンネームで口座を作成できる
- バーチャルオフィス:銀座や福岡のバーチャルオフィスを格安料金で利用可能
2社間ファクタリングサービスの「即日払い」はフリーナンス口座を利用すればするほど手数料が下がる仕組みです。
人によっては一桁台半ばのとても低い手数料が適用されることもあるようななので、便利なフリーナンス口座を活用するとよいでしょう。フリーナンス口座を利用しない方には10%の手数料が適用されます。上限で10%の手数料が適用されるので、全体的にかなり手数料が低いサービスです。手数料を引き下げるために乗り換えを検討している方におすすめです。
あらかじめアカウントを作成しておけば、請求書のアップロードから最短30分で審査結果が通知されます。アカウント作成だけで「あんしん補償」に加入できるなどメリットも多いので、すぐにファクタリングを利用しない方も「あんしん補償」に加入しておくと安心です。
OLTA(オルタ)
取り扱いサービス | 2社間 |
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契約方式 | オンライン |
手数料 | 2~9% |
入金スピード | 最短1日 |
買取限度額 | 制限なし |
OLTAはオンライン完結型のファクタリング会社の中で最も有名な企業です。日本で最初にオンライン完結型のファクタリング会社を広めた会社として注目を集め、ベンチャー企業をはじめとして多くの企業からの出資や業務提携をおこなっています。資本金は40億円を超える大きな企業で、請求書カード払いサービスとして有名なINVOYカード払いも運営していることで知られています。
オンライン完結型のサービスですが、日本各地の地方銀行や信用金庫などのローカルな金融機関と提携しており、提携先の金融機関の窓口で金融機関の顧客に対してもファクタリングを販売しています。
信用を売り物にしている銀行が提携するほどの企業なので、OLTAは運営業者の安全性も非常に高いといえるでしょう。
OLTAは店舗を保有していないので、手数料がとても低く、上限9%の手数料は個人事業主が利用できるファクタリング会社としては業界最低です。
手数料を抑えるためにファクタリングの乗り換えを検討している方にOLTAはおすすめです。
PMG(ピーエムジー)
取り扱いサービス | 2社間、3社間 |
---|---|
契約方式 | 対面式or非対面式 |
手数料 | 2%~ |
入金スピード | 即日~ |
買取限度額 | 最大5,000万円まで |
PMGは2025年2月におこなった東京商工リサーチの調査で独立系ファクタリング会社売上No1に選ばれている企業です。
とても多くの人が利用しており、年間取引件数は8,000件を優に超えています。
多くの人が利用しているとても規模の大きなファクタリング会社なので「信頼できる業者に乗り換えたい」と考える方にも人気です。
東京や大阪などの主要都市のほかにも、札幌や仙台や広島などにも店舗を構える全国規模のファクタリング会社です。
コンサルティング業務も本格的に実施しており、店舗へ相談に行くことによって財務コンサルティングや資金繰り改善の相談、補助金の相談、事業承継やM&Aなどあらゆる経営相談をおこなうことができます。
気軽に相談できる専門家としても活用できるので、店舗へ訪問するのがおすすめです。
PMGは来店が難しい方のために、オンライン完結にも対応しています。
オンライン完結型であれば、最短2時間で資金調達できるので、急いで資金調達したい方は、乗り換えのために見積もりを必要としている方に向いています。
ラボル
取り扱いサービス | 2社間 |
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契約方式 | オンライン完結 |
手数料 | 10% |
入金スピード | 最短60分 |
買取限度額 | 1万円〜限度なし |
ラボルは休日や夜間に資金が必要になることが多い方の乗り換え先としておすすめのファクタリング会社です。
ラボルは365日24時間最短60分入金に対応しているファクタリング会社です。
土日祝日も早朝から深夜までいつでも資金調達できるので、休日や夜間に営業していることが多い方や、平日昼間には相談している時間がない方に向いています。
手数料は10%で固定されているので、現在利用しているファクタリングの手数料と簡単に比べることができます。
上限なしで買取に応じているので、現在高額なファクタリングを利用している方もラボルの乗り換えても必要額を調達できる可能性があるでしょう。
運営業者の株式会社ラボルは東証プライム市場上場の株式会社セレスの100%子会社なので、安全な業者に乗り換えたいという方にもラボルはおすすめです。
ペイトナーファクタリング
取り扱いサービス | 2社間 |
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契約方式 | 非対面式 |
手数料 | 10% |
入金スピード | 最短10分 |
買取限度額 | 〜100万円 (初回25万円迄から徐々に拡大) |
ペイトナーファクタリングは「今利用しているファクタリング会社の入金速度が遅いので、スピーディーに入金できるファクタリング会社に乗り換えたい」という方におすすめです。
ペイトナーファクタリングは請求書のアップロードから最短10分という圧倒的なスピードで資金調達できる点が特徴です。
あらかじめアカウントを作成して口座を登録しておけば、請求書のアップロードから最短10分で審査が完了し、そのまま登録口座へ振り込みを受けられます。
業界最速のスピードを誇っているので、緊急時に備えてファクタリングを利用している方は、ペイトナーファクタリングへの乗り換えがおすすめです。
また、「取引先に個人事業主やフリーランスが多い」というもペイトナーファクタリングが最適です。
基本的にファクタリングは法人に対する請求書しか買取をおこなっていませんが、ペイトナーファクタリングは主要ファクタリング会社の中でも個人事業主やフリーランスへ発行した請求書の買取を実施している数少ないファクタリング会社になります。
ペイトナーファクタリングであれば取引先が個人事業主ばかりであってもファクタリングで早期資金化gできるのでおすすめです。
手数料は10%で固定されているので、現在利用しているファクタリングの手数料と比較しやすくなっています。
利用限度額が100万円(初回は25万円)と少ない点だけがデメリットなので注意しましょう。
GMO BtoB 早払い
取り扱いサービス | 2社間・3社間 |
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契約方式 | 対面式or非対面式 |
手数料 | 注文書買取 スポットタイプ:2.5%〜12.0% 継続タイプ:2.0%〜12.0%請求書買取 スポットタイプ:1.5%〜10.0% 継続タイプ:1.0%〜10.0% |
入金スピード | 最短2営業日 |
買取限度額 | 100万円以上上限なし |
GMO BtoB 早払いは対応力や運営業者の信頼度の高さや手数料の低いファクタリング会社への乗り換えを検討している方におすすめの業者です。
運営しているのは東証プライム上場で、GMOグループの中核企業の1つであるGMOペイメントゲートウェイです。
上場企業運営のサービスなので、業者の安全性はファクタリング会社の中でもトップクラスだといえます。
申し込みをおこなうと専任の担当がつき、最初から最後まで同じ担当者が担当してくれるので安心です。
請求書だけでなく注文書の買取もおこなってくれるので、急な増加運転資金調達のためにファクタリングを利用することが多い事業者の方にもGMO BtoB 早払いへの乗り換えはおすすめです。
手数料の設定が1回限りの利用を前提としたスポットタイプと、継続的な利用を前提とした継続タイプに分かれています。
毎月のようにファクタリングを繰り返して利用している方はGMO BtoB 早払いへ乗り換えることで利用すればするほど手数料が下がる可能性があるでしょう。
ただしGMO BtoB 早払いは即日入金は不可能です。
申込から入金までには最短2営業日かかり、初回利用時には最短で5営業日もかかるので、急いで資金が必要になることが多い方にはGMO BtoB 早払いは向いていません。
マネーフォワードアーリーペイメント
取り扱いサービス | 2社間 |
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契約方式 | 対面式or非対面式 |
手数料 | 初回:買取債権金額の2~10% 2回目以降:買取債権金額の1~10% |
入金スピード | 最短2営業日 |
買取限度額 | 50万円以上上限なし |
マネーフォワードアーリーペイメントは東証プライム上場企業で大手会計システム会社のマネーフォワードが100%出資する完全子会社のマネーフォワードケッサイが運営するファクタリングサービスです。
上場企業が実施的に運営しているので安全な業者へ乗り換えたいという方にはマネーフォワードアーリーペイメントもおすすめです。
マネーフォワードアーリーペイメントは買取金額の上限がないので、数千万円〜数億円規模の資金調達をおこなっている事業者の乗り換え先としても活用できます。実際にこれまで数億円規模の買取をおこなった実績もあるので、高額の資金調達をしたい事業者の方は乗り換えを検討すると良いでしょう。
また、マネーフォワードアーリーペイメントも2回目以降の手数料設定が異なるので、継続的に利用することで手数料が下がるファクタリングサービスです。
毎月ファクタリングを利用している方はマネーフォワードアーリーペイメントへ乗り換えることで手数料が下がる可能性が高まるでしょう。
利用できるのは法人のみで個人事業主やフリーランスは利用できない点に注意しなければなりません。
また、入金までには最短1営業日必要で、即日調達ができない点にも注意しましょう。
トップマネジメント
取り扱いサービス | 2社間・3社間 |
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契約方式 | 対面or非対面式 |
手数料 | 2社間:3.5%~12.5% 3社:0.5%~3.5% |
入金スピード | 最短2時間 |
買取限度額 | 下限上限なし |
トップマネジメントは補助金申請時の前払い分をファクタリングで調達したい方や、2社間ファクタリングの手数料を下げたいなど、通常の資金調達とは異なるニーズでファクタリングを利用したい方の乗り換え先としておすすめです。
トップマネジメントはファクタリングの種類が豊富で主なものだけで次のような種類があります。
- 注文書ファクタリング:取引先から発行された注文書を買い取って受注相当金額を前倒しで調達
- ゼロファク:補助金交付決定通知を売掛債権とみなして買い取ることで、補助対象経費の前払い分を提供
- 電ファク:取引先からの入金口座をトップマネジメントが管理する利用者名義の口座へ変更する2.5社間ファクタリング。取引先に知られることなく上限8%の手数料で利用できる
トップマネジメントは、補助金の前払い分を調達できたり、取引先に知られることなく2社間ファクタリングの利用ができるなどユニークな商品が多数用意されています。
運営業者は業歴15年超、取扱件数5.5万社超と豊富な実績を誇っているので、通常の運転資金以外のニーズで資金調達したい方はトップマネジメントへ相談するとよいでしょう。
電子請求書早払い
取り扱いサービス | 2社間 |
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契約方式 | 非対面式 |
手数料 | 1%〜6% |
~入金スピード | 最短2営業日 |
買取限度額 | 10万円〜1億 |
「ファクタリング会社を乗り換えて手数料を下げたい」という方は電子請求書早払いがおすすめです。
電子請求書早払いは上限手数料が6%と、2社間ファクタリングとすれば最も手数料が低いサービスです。
基本的には、どの2社間ファクタリングでも電子請求書早払いに乗り換えることで、手数料を引き下げることができるでしょう。
2社間ファクタリングでありながら3社間ファクタリング並みの低コストで利用できる点が電子請求書早払いの大きな特徴です。
運営業者はGMOペイメントゲートウェイとインフォマートという2つの東証プライム上場企業なので、安心して利用できる点もメリットです。
ただし、入金までには時間がかかり、通常で最短2営業日、初回利用時は最短5営業日も必要になります。時間に余裕をもって申し込みましょう。
また、個人事業主やフリーランスの方は利用できず、法人のみの利用となっている点にも注意しましょう。
買速
取り扱いサービス | 2社間・3社間 |
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契約方式 | 対面・オンライン |
手数料 | 2%〜10% |
入金スピード | 最短30分 |
買取限度額 | 10万円~上限なし |
買速は店舗でもオンラインでも最短30分という非常に速いスピードで資金調達でき、上限手数料10%とコストの低い優良ファクタリング会社です。
上限10%の手数料は店舗型のファクタリング会社の中でもかなり低いので、現在利用しているファクタリング会社の手数料が高いと感じている方は買速へ乗り換えることによって手数料が下がる可能性があります。
買速のホームページには乗り換えによってどの程度手数料が軽減できるのかをシミュレーションしてけれる「乗り換えシミュレーター」が搭載されているので、乗り換えを希望する方はまずは気軽に使ってみましょう。
ホームページによると前年買取実績は56億円と、かなりの金額の買取を実施していることがわかります。
手数料が低いので審査通過率は80%と、ファクタリングとすれば低くなっているので、誰でも確実に乗りかられるわけではありませんが、乗り換えにも力を入れている会社なので、現在の手数料が高いと感じている方は利用を検討するとよいでしょう。
バイオン
取り扱いサービス | 2社間 |
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契約方式 | オンライン |
手数料 | 10% |
入金スピード | 最短60分 |
買取限度額 | 5万円〜 |
バイオンはオンライン完結型のファクタリングサービスで、初めてファクタリングを利用する方に多く利用されています。
ホームページにはファクタリングの基礎知識などのコンテンツが豊富なので、これから初めてファクタリングを利用する方にとってもわかりやすい設計になっています。
そのため、新規利用者が多いファクタリングですが、商品がわかりやすいので、乗り換えに利用するのもおすすめです。
手数料は10%に固定されているので、今利用しているファクタリングの手数料が10%超であればバイオンに乗り換えることによって確実に手数料負担を軽減できます。
また、AIファクタリングの名称で運営しており、審査がシステム化されています。
そのため、審査に時間がかからず申込から入金までは最短60分です。
急いで資金が必要な方も、手数料を抑えて利用したい方にもおすすめのファクタリングです。
資金調達QUICK
取り扱いサービス | 2社間 |
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契約方式 | オンライン |
手数料 | 1%〜 |
入金スピード | 最短10分 |
買取限度額 | 下限上限なし |
資金調達QUICKは最短10分で資金調達できることで知られている有名なファクタリング会社です。
オンライン完結型なので、日本中どこからでも申し込みと契約ができます。
あらかじめアカウント作成をおこなっておけば10分で入金されますし、アカウント作成からおこなっても最短2時間で調達できます。急いで資金が必要な方や「今利用しているファクタリング会社の入金スピードが遅い」と不満を抱えている方にもおすすめです。
手数料は1%〜なので、リスクの低い人であれば一桁台の低い手数料で利用できる可能性があります。
他社を利用しており手数料が高いと感じている方には資金調達QUICKで見積もりを取れば手数料が下がる可能性があるでしょう
また、買取金額にも上限がありません。
ペイトナーファクタリングは100万円までと買取金額に縛りがありましたが、資金調達QUICKは上限がないので高額の買取ができる可能性が高い点はメリットです。
急いで資金調達できるファクタリング会社に乗り換えたい方は資金調達QUICKでまずは見積もりを取ってみるとよいでしょう。
SHIKIN+
取り扱いサービス | 2社間 |
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契約方式 | オンライン |
手数料 | 0.5%〜 |
入金スピード | 最短即日 |
買取限度額 | 下限上限なし |
SHIKIN+は手数料が低く、審査スピードが非常に速いファクタリングです。
手数料は上限の設定がありませんが、2社間ファクタリング専用でありながら0.5%と圧倒的に低くなっています。
審査によって手数料は異なるものの、他社を問題なく利用している方であれば信用度が高いので、現在利用しているファクタリングよりも低い手数料で利用できる可能性があるでしょう。
また、オンライン上で査定を依頼すると365日24時間最短5分で査定結果が表示されいます。
「いくら調達できるんだろう?」「今利用しているファクタリングよりもどのくらい安くなるんだろう?」と知りたい方は、まずは気軽にオンライン査定を利用するとよいでしょう。
運営業者の株式会社BizForwardはマネーフォワードと三菱UFJ銀行と三菱UFJファクターという大手3社が共同で出資して設立した事業者です。
メガバンクを含む上場企業3社が共同で設立した会社が運営しているので、SHIKIN+は安心して利用できることは間違いありません。
利用できるのは法人のみで、個人事業主やフリーランスは利用できない点に注意しましょう。
JCT
取り扱いサービス | 2社間 3社間 |
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契約方式 | 対面・オンライン |
手数料 | 1.2%~10% |
入金スピード | 最短即日 |
買取限度額 | 100万円〜上限なし |
JCTは名古屋に本社がある中部地方で最も有名なファクタリング会社です。
東京と大阪にも支店があるので、近隣の方は店頭へ来店することによってコンサルティングが受けられますし、現在のファクタリングを乗り換えた場合はどの程度の手数料になるのかについてのシミュレーションも受けられます。
JCTは店舗型のファクタリング会社でありながら上限手数料10% と低くなっているのでコストを抑えて利用したい方にも向いていますし、現在利用しているファクタリング会社の手数料が高いと感じているかたの乗り換え先としてもおすすめです。実施にJCTへ他社から乗り換える人も少なくありません。
JCTは個人情報管理にも力を入れており、情報セキュリティの国際規格であるISMS(ISO27001)を取得しています。
利用できるのは売上規模7,000万円以上の事業者のみとなっています。
最小買取金額も100万円となっているので、ある程度売上規模のある事業者が高額の資金調達をおこないたい場合や、乗り換えをしたい場合に活用できるでしょう。
ペイブリッジ
取り扱いサービス | 2社間 3社間 |
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契約方式 | オンライン |
手数料 | 2社間ファクタリング:3.5%~12.5% 3社間ファクタリング:0.5%〜3.5% 電ふぁく:1.8%〜8% |
入金スピード | 最短2時間 |
買取限度額 | 下限〜上限なし |
ペイブリッジはIT・広告業者専門のファクタリングです。
店舗型の独立系ファクタリング会社のトップマネジメントが運営するサービスで、トップマネジメントが安全な業者として有名なので、ペイブリッジも安心して利用できるでしょう。
ペイブリッジでは入金口座をトップマネジメンが管理する利用者名義の口座とする2.5社間ファクタリングを利用することで上限8%の手数料が適用される「電ふぁく」の利用が可能です。
取引先に知られることなく、手数料を抑えられるので、他のファクタリング会社を利用しているものの手数料が高いと感じている方に向いています。
IT・広告業専門のファクタリングなので対象となる業種の方は他社よりも審査に通過しやすく有利な条件で買い取ってもらいやすい商品です。
すでに他社を利用しているIT広告業者の方は、ペイブリッジへ相談することで安く乗り換えられるかもしれません。
他の資金調達方法からファクタリングへの乗り換え
ファクタリング以外の資金調達方法を利用している場合、ファクタリングへ乗り換えることは可能です。
- 銀行融資
- ビジネスローン
- 個人的な借入
これらをファクタリングへ乗り換えた場合、どのような効果がありどんなメリットがあるのか詳しく解説していきます。
銀行融資
銀行融資からファクタリングに乗り換えるケースは、売掛債権の未回収リスクを排除したい場合や、すぐに資金が必要なケースです。
売掛債権を利用した銀行での資金調達方法にはABL(売掛債権担保融資)がありますが、ABLでは担保にしている売掛債権が未回収になった場合の損失は利用者が被らなければなりません。
一方ファクタリングはノンリコース(償還請求権なし)で実施されるので、売掛債権が未回収になっても利用者に損失はありません。
また銀行融資は申込から入金までに2週間〜3週間程度の時間がかかりますが、ファクタリングであれば最短即日で資金調達可能です。
売掛債権の未回収リスクが怖い場合や、融資では時間がかかりすぎるというケースで銀行融資からファクタリングへ乗り換えるメリットがあります。
ただし、銀行融資は金利が1〜3%台と低いですが、ファクタリングは手数料が高いので資金調達コストがかなり高くなってしまう点には十分注意してください。
ビジネスローン
ビジネスローンをファクタリングに乗り換える理由は、ある程度まとまった金額を利用したいときです。
ビジネスローンは300万円〜1,000万円程度までの比較的少額までしか借りられません。
そのため売上規模が一定以上の企業はビジネスローンで資金調達することは不可能です。
しかしファクタリングであれば数千万円規模の資金調達に対応している業者も多いので、高額の資金調達が可能です。
その一方で、やはりビジネスローンよりファクタリングの方が資金調達コストが大きくなってしまいます。
ビジネスローンは年10%〜18%程度の利率ですが、ファクタリングの場合は手数料を年利に換算すると100%を超えることもあるため、あまり多用するのは避けた方がよいでしょう。
個人的な借入
個人的な借入は利息があまりかからないのでコスト面ではメリットがあります。
しかし借りっぱなしになることによって貸主との人間関係が悪化することがあります。
また、同じ借入金がずっと貸借対照表に計上されていることは金融機関などの外部の機関からの印象も悪くなります。
そのため、個人的な借入が会社にあるのであれば、どこかから資金調達して返済するのも1つの方法です。
しかし銀行などの借入金は基本的に他からの借入金の返済には使用できません。そこで使い道が自由なファクタリングを利用して個人的な借入金を完済してしまうのは有効な方法だと言えるでしょう。
ファクタリングの乗り換えについてよくある質問
ここでは、ファクタリングの乗り換えについてよくある質問に回答しています。
- ファクタリングは違法ですか?
- ファクタリングとでんさいの違いは何ですか?
- 他社に乗り換えたら今のファクタリング会社にバレますか?
- 2社間ファクタリングから3社間ファクタリングへ乗り換えられますか?
- すでに売却済みの売掛債権を別のファクタリング会社へ乗り換えられますか?
ファクタリングは違法ですか?
ファクタリングは違法ではありません。民法第466条でも「債権は譲り渡すことができる」と明文化されています。
ただし、ファクタリングと言っても給与債権を譲渡する「給料ファクタリング」は違法なので利用しないようにしましょう。
給料ファクタリングは「ファクタリング」と称しながら行っているのは「貸付」です。貸金業の登録をしていない業者が貸付を行うのは違法行為です。法外な利息を請求されたり、違法な取り立てをされたりした被害も過去に発生しています。
現在、生活費の貸付を実施している公益団体・自治体は多いです。まずはこれらの団体に相談しましょう。
ファクタリングとでんさいの違いは何ですか?
電子記録債権(でんさい)とは、手形・売掛債権をオンライン上で取引できるようにしたサービスのことです。
期日より早く現金化できる点はファクタリングと同様ですが、具体的には下記のような違いがあります。
- でんさいには貸倒れリスクがある
- でんさいは利用者・売掛先の双方がでんさいネットに加入していることが利用条件
- でんさいは利息・ファクタリングは手数料が発生する
売掛債権の譲渡を売掛先に知られたくない場合はファクタリング、手数料を抑えたい場合にはでんさいの利用が適しています。
他社に乗り換えたら今のファクタリング会社にバレますか?
融資は借り換えをすると、信用情報照会によってバレてしまいます。
一方で、ファクタリングは信用情報照会がないので複数社と並行して利用してもバレません。
二重譲渡はバレますが、通常のファクタリングであれば業者間で情報共有もされないので、「乗り換えるのか?」とネガティブに捉えられる心配がありません。
複数のファクタリング会社と並行して取引を行い、条件の合う1社を選ぶのも選択肢の1つです。
2社間ファクタリングから3社間ファクタリングへ乗り換えられますか?
乗り換えられます。
現在2社間ファクタリングを利用している売掛先企業の中に「ファクタリングを利用していることを知られても問題ない」という取引先があるのであれば、取引先に「ファクタリングを利用したい」と伝え、3社間ファクタリングへ申し込みましょう。
3社間ファクタリングは2社間ファクタリングよりもかなり手数料が低いので、2社間から3社間へ乗り換えることができれば手数料負担を大きく引き下げることが可能です。
すでに売却済みの売掛債権を別のファクタリング会社へ乗り換えられますか?
すでに売却済みの売掛債権を別のファクタリング会社へ乗り換えることはできません。
売却済みということは自社の所有している資産ではないので、二重で譲渡したことになってしまいます。
もしも手数料の高いファクタリング会社へ売却してしまったとしても、その売掛債権を手数料の低い別の業者へ売却して差額を生産するようなことは不可能です。
いくら手数料の高いファクタリング会社を利用したとしても、その売掛債権を乗り換えることはできないので翌月以降に発生する新たな売掛債権から乗り換えるようにしましょう。
他社と比較してより好条件なファクタリングサービスを選ぼう!
ファクタリング会社を乗り換える際には、複数社に相見積もりを取りましょう。
比較・検討できる対象が多いほうが、自社に合ったファクタリング契約を見つけやすくなるからです。
その際に現在、利用しているファクタリング会社の契約条件を提示すると、契約内容の交渉なども行いやすくなります。例えば、他社の見積もりより手数料を抑えるように努力してもらえる可能性があります。
乗り換えを歓迎しているファクタリング会社は多いので、相見積もりを取ってサービスの比較・検討をしてみましょう。