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手元にお金がなくても、クレジットカードさえ手元にあれば取引先へ支払いができる方法が請求書カード払いです。
請求書カード払いサービスはいくつもありますが、入金までの日数が異なる点が特徴です。
即日払えるものもあるので、急いで資金が必要な場合は慎重に業者を選択する必要があります。
この記事では、おすすめの請求書カード払いや即日資金調達するポイントなどについて詳しく解説していきます。
記事の目次
即日払い対応の業者も!安心に利用できるおすすめサービス10選
請求書支払い代行サービスを取り扱っている業者は安全な優良業者が多いですが、その中でも特におすすめの業者は次の10社です。
- INVOYカード払い
- 支払い.com
- Money Foward請求書カード払い
- TRABOX
- DGFT請求書カード払い
- 請求書カード払い JCB×Digital Garage
- Biz Forward請求書カード払い
- 請求書カード払い by GMO
- NP掛け払い 請求書カード払い
- 請求書支払い代行サービス
それぞれのサービスの特徴とスペックについて詳しく解説していきます。
INVOYカード払い
運営会社 | FINUX株式会社 |
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契約方法 | オンライン |
先延ばしできる最長期間 | 60日 |
対応国際ブランド | VISA、Mastercard、JCB |
請求書の支払いスピード | 最短即日〜最長30日後 |
利用者 | 法人・個人事業主 |
審査の有無 | 無し |
必要書類 | 無し |
手数料 | 3% |
INVOYカード払いは、クラウド請求書プラットフォームを運営し、見積書/納品書/領収書の作成・発行・管理などをおこなうことができるINVOYが運営する請求書カード払いサービスです。
最短即日支払いに対応しているので急ぎで資金が必要なタイミングで活用できます。
手数料は3%で、法人から個人事業主まで幅広く利用しています。
累計取扱高100億円以上、登録者数10万ユーザー以上なので、すでに非常に多くの人が利用しているサービスです。
さらにINVOYカード払いは1つの支払いに対して複数のカードを併用できる点が特徴です。
高額な請求も複数のカードで支払えるので、たとえば300万円の支払いを限度額100万円のカードを3枚使用して支払えます。
請求書カード払いの弱点である「利用できる金額が限られる」というデメリットをカバーしています。
即日支払いに対応した優良なサービスで、高額の支払いがしやすい業者だといえるでしょう。
支払い.com
運営会社 | 株式会社クレディセゾン 株式会社UPSIDER |
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契約方法 | オンライン |
先延ばしできる最長期間 | 60日 |
対応国際ブランド | VISA、Mastercard、セゾンカード |
請求書の支払いスピード | 最短1営業日 |
利用者 | 法人、個人事業主 |
審査の有無 | 無し |
必要書類 | 不要 |
手数料 | 4% |
支払い.comも請求書カード払い業界の中では有名なサービスの1つです。
即日入金には対応していませんが、最短1営業日入金ですので「明日までに代金を支払わなければならない」という場面で活用できます。
セゾンカードに対応しているので、セゾン発行のアメックスカードも支払い.comであれば、請求書のクレジットカード払いが可能です。
大手信販会社のクレディセゾンと上場企業の株式会社UPSIDERが共同運営しているので運営業者の信頼度は非常に高いと言えます。
さらにすでに6万社以上が利用しているサービスで、知名度もあるので、初めて請求書カード払いを利用する方も安心です。
手数料は4%と若干高めの設定になっているので、コストを抑えたい人は他社と併せて利用を検討した方がよいでしょう。
Money Foward請求書カード払い
運営会社 | マネーフォワードケッサイ株式会社 |
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契約方法 | オンライン |
先延ばしできる最長期間 | 60日 |
対応国際ブランド | VISA、Mastercard、JCB |
請求書の支払いスピード | 最短2営業日 |
利用者 | 法人・個人事業主 |
審査の有無 | 無し |
必要書類 | 不要 |
手数料 | 2.4%または2.7% |
大手会計システム企業のマネーフォワードの関連会社であるマネーフォワードケッサイが提供する請求書カード払いサービスです。
入金までは2営業日ですので、ある程度計画性を持って利用することで、支払期日までに取引先へクレジットカードで代金を支払えます。ただし、支払日は5日/10日/15日/20日/25日/末日と決められているので、申込日によっては入金までに最大5営業日かかってしまうので注意が必要です。
Money Foward請求書カード払いの最大の特徴は手数料の低さです。原則2.7%と相場よりも低くなっている上に、外部投資家(VC,CVC等)からの調達実績があるか、調達予定のある法人企業であれば2.4%の低い手数料で利用できます。
少しでもコストを下げて請求書カード払いを利用したいと考える方には、Money Foward請求書カード払いがおすすめです。
TRABOX
運営会社 | トラボックス株式会社 |
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契約方法 | オンライン |
先延ばしできる最長期間 | 60日 |
対応国際ブランド | VISA、Mastercard、セゾンカード |
請求書の支払いスピード | 最短1営業日 |
利用者 | 法人・個人事業主 |
審査の有無 | 無し |
必要書類 | 無し |
手数料 | 2.55% 月額費用:498円 ※5万円未満の決済は、一律1400円 |
TRABOXとは、請求書を作成するサービスを提供している会社です。
TRABOXでは、請求書の作成、送付、管理、会計データの仕訳などをおこなっていますが、取引先からの請求書のクレジットカード払いも実施しています。
入金までには最短1営業日と速いので、即日入金は不可能ですが「翌日には代金を支払わればならない」と比較的差し迫った状況でも支払いに間に合う可能性があります。
また、TRABOXも手数料が低いことで知られている優良業者です。
手数料は2.55%と業界でもトップクラスに低いので、コストを抑えて請求書カード払いをしたい方におすめです。
運営業者は東証プライム上場のVisional株式会社の完全子会社ですので、運営業者の安全性も優れた優良ファクタリング会社だといえるでしょう。
DGFT請求書カード払い
運営会社 | 株式会社デジタルガレージ |
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契約方法 | オンライン |
先延ばしできる最長期間 | 60日 |
対応国際ブランド | VISA、Mastercard、JCB、セゾンカード、ダイナース |
請求書の支払いスピード | 最短3営業日 |
利用者 | 法人・個人事業主 |
審査の有無 | 無し |
必要書類 | 無し |
手数料 | 3% |
株式会社デジタルガレージは国内最大規模の決済プラットフォーム事業を実施する東証プライム市場上場企業です。
請求書カード払いサービスであるDGFT請求書カード払いを直接運営している他、他社の請求書カード払いサービスにも技術やノウハウを提供しています。
申込から取引先への支払いまでには3営業日かかるので、時間に余裕をもって申し込みをするようにしてください。
最大の特徴は利用できるカードの種類が多いという点です。
VISA、Mastercard、JCB、セゾンカード、ダイナースに対応しており、セゾンカード発行のアメックスカードも利用できます、また、主要請求書カード払いサービスの中でダイナースカードに対応しているのはDGFT請求書カード払いだけです。
アメックスやダイナースを利用している方は、DGFT請求書カード払いの利用を検討するとよいでしょう。
請求書カード払い JCB×Digital Garage
運営会社 | 株式会社ジェーシービー |
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契約方法 | オンライン |
先延ばしできる最長期間 | 40日 |
対応国際ブランド | JCB |
請求書の支払いスピード | 最短3営業日 |
利用者 | 法人・個人事業主 |
審査の有無 | 無し |
必要書類 | 無し |
手数料 | 2.98% |
請求書カード払い JCB×Digital Garageは大手信販会社のJCBと国内最大手の決済サービス会社のデジタルガレージが共同で運営するサービスです。
JCBが直接運営している圧倒的な安心感が特徴です。
ただし、取引先への支払いまでには3営業日必要で、それなりに時間がかかります。
今日明日で支払いを完了させることはできないので、時間に余裕を持って申し込みをしてください。
手数料は2.98%と相場よりも若干低めです。
利用できるクレジットカードはJCB発行のオリジナルカードのみで、加盟店カードは利用できません。
普段からJCBオリジナルカードを利用している方は、請求書カード払い JCB×Digital Garageの利用を検討するとよいでしょう。
Biz Forward請求書カード払い
運営会社 | 株式会社Biz Forward |
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契約方法 | オンライン |
先延ばしできる最長期間 | 60日 |
対応国際ブランド | VISA、Mastercard、JCB |
請求書の支払いスピード | 最短2営業日 |
利用者 | 法人・個人事業主 |
審査の有無 | 無し |
必要書類 | 無し |
手数料 | 2.8% |
Biz Forward請求書カード払いは運営業者の安全性が高いことで知られています。
マネーフォワード、三菱UFJ銀行、三菱UFJファクター株式会社にジョイントベンチャーとして設立され、請求サービス、ファクタリングなどの事業をおこなっています。
出資比率は以下のとおりです。
- マネーフォワード:51%
- 三菱UFJ銀行:39%
- 三菱UFJファクター株式会社:10%
入金までには2営業日と、特段速くはありませんが、計画的に利用すれば十分に取引先へ期日通りに入金できます。
ただし、支払日は5日/10日/15日/20日/25日/末日のいずれかの支払日しか指定できないので注意してください。
手数料2.8%は平均よりもやや低いので低コストで利用したい方に向いています。
請求書カード払い by GMO
運営会社 | GMOペイメントゲートウェイ株式会社 |
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契約方法 | オンライン |
先延ばしできる最長期間 | 60日 |
対応国際ブランド | Visa、MasterCard、アメックスのビジネス・カード |
請求書の支払いスピード | 最短即日 |
利用者 | 法人・個人事業主 |
審査の有無 | 無し |
必要書類 | 無し |
手数料 | 3.0% 最低手数料として1,500円 |
請求書カード払い by GMOはGMOグループの上場企業であるGMOペイメントゲートウェイが運営する請求書カード払いサービスです。
最短即日支払いに対応しているので「今日、お金を支払いたい」というケースでも、請求書カード払い by GMOであれば、当日中に代金を支払える可能性があります。
また、アメックス発行のビジネスカードに対応しているのも、請求書カード払い by GMOだけですので、普段から付帯サービスが充実しているアメックスビジネスを利用している方にも最適です。
手数料は3.0%と平均的で、即日支払いに対応しているからといって特段手数料が高くなることもありません。
急いで資金が必要な方や、アメックスビジネスカードで請求書を支払いたい方には請求書カード払い by GMOがおすすめです。
NP掛け払い 請求書カード払い
運営会社 | 株式会社ネットプロテクションズ |
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契約方法 | オンライン |
先延ばしできる最長期間 | 60日 |
対応国際ブランド | VISA、MasterCard、JCB |
請求書の支払いスピード | 最短3営業日後 |
利用者 | 法人・個人事業主 |
審査の有無 | 無し |
必要書類 | 無し |
手数料 | 3% |
NP掛け払いなどの後払いサービスを提供している株式会社ネットプロテクションズが運営する請求書カード払いサービスです。
入金までには3営業日必要になるので、ある程度時間に余裕を持って申し込みましょう。
利用手続きの簡単さが評価されており、利用者情報、振込先情報を入力し、決済するだけです。
急いでいるときもスムーズに申込手続きができるので、より確実に申込手続きが可能です。
手数料3%と平均的ですので、コストを抑えてスムーズに資金調達したい方にNP掛け払い 請求書カード払いはおすすめです。
請求書支払い代行サービス
運営会社 | 三井住友カード株式会社 |
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契約方法 | オンライン |
先延ばしできる最長期間 | 40日 |
対応国際ブランド | VISA、Mastercard |
請求書の支払いスピード | 最短5営業日 |
利用者 | 法人・個人事業主 |
審査の有無 | 無し |
必要書類 | 無し |
手数料 | 3% |
請求書支払い代行サービスは三井住友カードが運営する請求書カード払いサービスです。
三井住友カードという大手信販会社が運営するサービスですので、運営業者の信頼度は圧倒的です。
支払いまでには最短5営業日必要になるので、ある程度時間的な余裕をもって申し込まなければ期日までに取引先へ入金するのは難しいでしょう。
また、利用できるクレジットカードは三井住友カードのみです。
他社が発行したクレジットカードでは利用できないので注意してください。
手数料は3%と平均的ですので、時間に余裕があり、三井住友カードを日常的に利用している事業者の方は利用を検討するとよいでしょう。
請求書カード払いで即日資金調達するポイント
請求書カード払いで即日資金調達を希望する場合には、次のポイントを押さえることが重要です。
- 即日対応している業者を選ぶ
- 平日の午前中に申し込む
- 申込内容の間違いに注意する
請求書カード払いで即日資金調達したい方が注意すべき3つのポイントを詳しく解説していきます。
即日対応している業者を選ぶ
即日入金に対応している業者を選択することが重要です。
請求書カード払いサービスは業者によって、決済から取引先までの入金速度が異なります。
具体的には次の業者は即日入金に対応しています。
- INVOYカード払い
- 請求書カード払い by GMO
これらの業者以外の業者を利用した場合は、クレジットカードで取引先への即日支払いをおこなうことはできません。
まずは「利用を検討している業者が即日支払いに対応しているか」「対応していない場合は、どの程度の期間で入金できるか」ということをしっかりと検討しましょう。
平日の午前中に申し込む
即日支払いに対応している請求書カード払いサービスを利用しても、必ずしも即日支払いできるわけではありません。
即日入金に対応している業者のほとんどが最短即日ですので、必ず即日支払いできるわけではないためです。
そのため、できる限り平日午前中の早い時間に申し込みましょう。営業終了時間ギリギリに申し込んでも、請求書カード払い業者の処理が間に合わず、翌日以降の支払いになってしまう可能性があります。
より即日支払いの可能性を高めるため、できる限り平日の午前中に申し込みましょう。
申込内容の間違いに注意する
申込内容の間違いに注意してください。
請求書カード払いを利用する際には、自社の情報、取引先の情報を入力する必要がありますが、この際に入力を間違えてしまうと処理が進まずに支払いがおこなわれない可能性があります。
特に取引先の情報を間違えてしまうと大変です。
間違った金額が振り込まれてしまったり、別の会社へ振り込まれてしまう可能性があるので、金額、相手先企業名、口座番号などは間違いがないよう確実に支払うようにしてください。
請求書カード払いの7つのメリット
請求書カード払いには次の7つのメリットがあります。
- 手元にお金がなくても支払いができる
- 審査なしで利用できる
- 提出書類がほとんどない
- クレジットカードのポイントが貯まる
- 手数料が低い
- どんな種類の支払いにも対応
- 取引先企業に知られない
請求書カード払いを利用るる7つのメリットについて詳しく解説していきます。
手元にお金がなくても支払いができる
請求書カード払いは手元にお金がなくても取引先への支払いができます。
クレジットカードの限度額を利用して、業者を介して取引先へ支払いをおこなうサービスですので、取引先への支払いができる程度の限度額に空きがあるクレジットカードさえ手元に持っていれば、期日通りに支払いができる可能性が高いでしょう。
取引先への支払いに遅れると、取引先からの信用を失い、場合によっては取引継続が停止される可能性があります。
しかし請求書カード払いであれば、手元にお金がなくても期日に遅れることなく支払いができるので、取引先からの信用を失うような心配がありません。
審査なしで利用できる
請求書カード払いは審査なしで利用できます。
請求書カード払いにおいてリスクを負うのはクレジットカード会社です。
請求書カード払い業者は代金をクレジットカードで決済された時点で、代金をクレジットカード会社から必ず受け取れるのでリスクがありません。
そのため、クレジットカードの限度額さえあれば、審査なしで必ず利用できます。
融資やファクタリングでは審査がおこなわれるので、利用者や取引先の決算状況によっては利用できないことがあります。そのため「審査なし」と広告している業者は闇金の可能性が高いといえます。
しかし、請求書カード払いでは審査はおこなわれないので「審査なし」と広告している業者も安心して利用できます。
提出書類がほとんどない
請求書カード払いの利用時は提出書類がほとんどありません。
多くの業者が何も書類を提出することなく利用できます。
請求書カード払いは審査なしで利用できるので、審査のために決算書等の書類を提出する必要がないためです。
融資やファクタリングであれば、決算書や確定申告書、請求書、印鑑証明書などのさまざまな書類を提出しなければなりません。
オンライン完結型の場合はこれらの書類をPDFなどのデータに変換して送付しなければならないため手続きが面倒です。
請求書カード払いであれば、提出書類がないので、書類の用意や書類のデータ化などの時間や手間をかけることなく、スムーズに利用できます。
クレジットカードのポイントが貯まる
請求書カード払いを利用して取引先へ代金を支払うことで、クレジットカードのポイントをためられます。
請求書カード払いはクレジットカードで買い物をしたときと同じように、支払いによって支払額に対してカード所定の還元率でポイントが貯まります。
取引先への支払いは買い物などよりも支払額が多くなる傾向があるので、請求書カード払いを利用することで効率的にポイントを貯められます。
また、クレジットカードのポイントによって請求書カード払い手数料負担を実質的に軽減できる点は大きなメリットです。
たとえばポイント還元率1%のクレジットカードを使用して、手数料3%の請求書カード払いサービスを利用した場合、3%の手数料支払いに対して1%のポイント還元を受けられるので、実質的な手数料負担を2%へ減らせます。
クレジットカードのポイント還元によってさらにコストを下げられるので、できる限り還元率の高いクレジットカードを利用するのがおすすめです。
手数料が低い
請求書カード払いサービスはファクタリングなどと比較して手数料が低くなっています。
請求書カード払いの手数料相場は3%前後です。
ファクタリングの手数料が2社間の場合で5%〜20%程度であることと比較すると、請求書カード払いはファクタリングよりも圧倒的に低コストで利用できます。
また、請求書カード払いにはクレジットカードのポイント還元があるので、ポイント還元分でさらにコストを下げられます。
請求書カード払いもファクタリングも、資金繰りを短期的に改善する方法という点では同じですが、請求書カード払いの方がコストが低い点はメリットです。
どんな種類の支払いにも対応
請求書カード払いは基本的にどんな種類の支払いにも対応しています。
取引先から発行された請求書だけでなく、税金、水道光熱費などの公共料金、社会保険料などの支払いにも対応しています。
また、事業者であればどんな業種でも利用できます。
基本的にはクレジットカードの限度額の範囲内であらゆる支払いに対応できるので「手元にお金がないが、期日までに支払わなければならない」という全てのケースに対応可能です。
取引先企業に知られない
請求書カード払いを利用しても、取引先企業に知られる心配はありません。
請求書カード払いサービスでは、業者は利用者の名義で支払いをおこなうので、取引先企業は「利用者から支払いがあった」としか判断できません。
取引先企業の中には「外部から資金調達した」「クレジットカードで代金を支払った」などということを知ると「資金繰りが厳しい企業」などとネガティブに判断することがあります。
しかし、請求書カード払いであれば、取引先企業に知られることなくクレジットカードで代金を支払えるので取引先からの信頼を失うことはありません。
請求書カード払い利用時の注意点
請求書カード払いを利用する際には、次のような点に注意しなければなりません。
- 支払可能額が限られる
- 支払いに遅れると信用情報に傷がつく
- 60日を超える延長はできない
- 手数料が発生する
- 利用できるカード等が限られる
請求書カード払いは支払可能額や延長できる期間が限られてしまうので、注意点も理解したうえで利用しましょう。
支払可能額が限られる
請求書カード払いはで支払うことができるのはクレジットカードの限度額の範囲内です。
たとえばクレジットカードの限度額の空きが10万円しかないのであれば、10万円までしか支払いができません。
企業によっては取引先へ数百万円程度の支払いが必要になることがありますが、請求書カード払いではこのような高額の支払いはできません。
融資やファクタリングで資金調達すれば高額な支払いができる場合が多いですが、請求書カード払いの場合は支払いできる金額が限られる点には十分注意が必要です。
支払いに遅れると信用情報に傷がつく
請求書カード払いを利用して、クレジットカードで支払いをおこなったとしても、その代金の請求は次の支払日にやってきます。
この際に、代金の支払いができなければ個人信用情報に傷がつくことになるので注意が必要です。
個人信用情報にはクレジットカードの支払状況を過去24ヶ月分記録しています。
1日でも支払いに遅れると、ここに「遅れた」という記録がつき、この情報がある人はクレジットカードやローンの審査で不利です。
また、延滞が2ヶ月を超えると、信用情報には「延滞」という異動情報が記録されます。これは個人信用情報がいわゆるブラックと呼ばれる状態になったということです。
ブラックになるとローンやクレジットカードなどの審査に通過するのは著しく難しくなります。
また、ブラックの情報はクレジットカードなどの債務の支払いが完了してから5年間は記録されます。
取引先への支払いに単に遅れるだけではブラックになることはありません。
しかし請求書カード払いの支払いに遅れると信用情報に傷がつき、その後ブラックになる可能性があるので注意しましょう。
60日を超える延長はできない
請求書カード払いで、支払いを先延ばしにできるのは最長60日です。
締日と支払日までの期間が30日または31日あるクレジットカードを利用した場合のみ、最長60日の延長ができ、それ以上の延長はできません。
つまりクレジットカードで代金の支払いをおこなうことで、現金の流出を免れたとしても、60日後にはクレジットカードの支払いがやってくるので長期の資金繰り改善効果はありません。
融資であれば数年程度かけて調達したお金を分割返済できるので、資金繰り改善効果は大きくなります。
しかし請求書カード払いでは最長60日の延長しかできないので、手元にお金がない場合にはこの60日の間に銀行から長期借入金を借りるなど、本質的な資金繰り改善方法を検討してください。
手数料が発生する
請求書カード払いサービスは手数料が発生します。
手数料は3%前後と、確かにファクタリングよりは低くなっています。
しかし、たとえば請求書カード払いを利用して1ヶ月間支払いを先延ばしにできた場合、1ヶ月の資金調達に3%の手数料を支払ったということです。
つまり、年利に換算すると36%もの手数料になります。
銀行や日本政策金融公庫の借入金利が年2%前後ですので、請求書カード払いは融資と比較すると高コストです。
毎月のように利用するのではなく、本当にお金に困ったときにスポットで利用するなど、利用するタイミングに注意してください。
利用できるカード等が限られる
請求書カード払いで利用できるクレジットカードが限られる点に注意が必要です。
すべての請求書カード払いサービスで、すべての国際ブランドが利用できるわけではありません。
特に、アメックスやダイナースなどのハイステータスカードは利用できるサービスが限られます。
あらかじめ「自分が利用しているクレジットカードの国際ブランドは利用できるか」をよく確認しましょう。
なお、VISAやMasterCardはほぼすべてのサービスで利用できるので、不安な方はVISAやMasterCardブランドのクレジットカードを用意しておくのがおすすめです。
請求書カード払いを即日利用することのよくある質問
請求書カード払いを即日利用することについてよくある質問は次のとおりです。
- 即日利用できない業者はいつ支払いができますか?
- 即日払いができる業者の手数料は高いですか?
- 即日払いできる請求書カード払い業者はすべての国際ブランドで利用できますか?
- 即日払いしても取引先に知られる心配はありませんか?
- 即日払いできる業者では特別な手続きは必要ですか?
即日利用できない業者はいつ支払いができますか?
業者によって支払日は異なります。
即日払いでいない業者は、最短1営業〜5営業日程度が相場となっています。
ただし、支払日が5日、10日、15日、20日、25日、末日など、あらかじめ決められた日にしか支払いができない業者も多いので、必ずしも業者が定めた最短日数で支払えるとは限りません。
業者によって支払可能日は異なるので、いつ支払いができるのかはあらかじめ確認しておくようにしてください。
即日払いができる業者の手数料は高いですか?
手数料は業者によって異なりますが、即日払いができる業者の手数料が高く、支払いまでの日数が長い業者の手数料が低くなるような傾向は全体としてありません。
手数料と支払日数との相関性はないようです。
手数料や支払い日数などと勘案し、自社にとって最適な業者を選択しましょう。
即日払いできる請求書カード払い業者はすべての国際ブランドで利用できますか?
即日払いできる請求書カード払い業者では全ての国際ブランドのクレジットカードに対応しているわけではありません。
代表的な即日対応の請求書カード払い業者と対応国際ブランドは次のとおりです。
- INVOYカード払い:VISA、MasterCard、JCB
- 請求書カード払い by GMO:VISA、MasterCard、アメックスビジネスカード
どちらもダイナースカードには対応していないので、ダイナースでは上記2つのサービスでは即日クレジットカード払いをすることは不可能です。
あらかじめ対応している国際ブランドを認識しておきましょう。
即日払いしても取引先に知られる心配はありませんか?
取引先に知られる心配はありません。
支払いまでの日数に関わらず、請求書カード払いでは振込人名義は利用者名義でおこなわれます。
そのため、即日払いをおこなっても取引先に知られる心配は皆無です。
取引先には自社が支払ったとしか判断されないので安心して利用しましょう。
即日払いできる業者では特別な手続きは必要ですか?
即日払いできる業者では特別な手続きは必要ありません。
他の業者と同じように利用者情報、振込先情報を入力すれば、原則的に審査なし、提出書類なしで簡単に利用できます。
ただし、即日払いを利用する場合には、申込内容に間違いないことを徹底するとともに、午前中に申し込みをおこないましょう。
申込内容に間違いがあったり、申込時間が遅くなると、支払いが即日以降になる可能性があるので注意してください。
まとめ
請求書カード払いは、請求書カード払い業者に対してクレジットカードで請求書の代金を支払うことで、請求書カード払い業者が取引先に対して支払いをおこなってくれるサービスです。
クレジットカード払いに対応していない業者に対しても、クレジットカードで支払いができるので、手元にお金がなくても取引先への支払いが可能です。
ただし、請求書カード払い業者が申込から取引先に対して支払いをするまでの時間は業者によって異なります。
急いで支払いをしたい場合には、即日支払いに対応している業者を選択しましょう。
即日支払いをおこないたい場合には、対応している業者を選択するとともに、申込内容に間違いがないこと、平日午前中に申し込みを完了させることなどが重要です。
請求書カード払いを活用し、資金繰りに負担をかけることなく、期日通りの支払いをおこないましょう。