今回は、ベストファクターの診療報酬債権ファクタリングで早期の資金調達に成功された、歯科クリニックOさんの事例をご紹介します。
Oさんは先代から続く地域密着型の歯科クリニックを継がれて7年、一般的な保険治療からインプラントまで幅広い治療に対応しており、とくにインプラント治療では先進的な機器の導入も積極的です。
今回、2020年9月に日本で導入が開始されたばかりのインプラント治療用の「3Dナビゲーションシステム」を購入するにあたり、費用の一部をファクタリングで調達したいとご相談にいらっしゃいました。
本記事では歯科医院のファクタリング利用事例として、Oさんのケースをご紹介します。
- 都道府県:神奈川県
- 年商:9,000万円
- 調達金額:400万円
- 資金使途:インプラント治療用の機材の購入費
- 調達方法:診療報酬債権ファクタリング(3社間)
記事の目次
資金調達が必要になった経緯
まずはOさんのクリニックについてご紹介いただけますか?
はい。生まれ育った地元の神奈川で、歯科クリニックを経営しています。
当院は先代から続く地域密着型のクリニックで、私が院長を引き継いでからは、虫歯や歯の矯正など一般的な治療に加え、インプラントやインビザラインなどの審美治療も実施しています。今では、歯のことならほぼ対すべての治療に対応できるような治療環境を整えています。
当院はインプラント治療に特化した歯科クリニックとして、患者さんにより高品質な治療を提供するとともに、インプラント治療の効率化を図るために、積極的にデジタル化や先進技術の導入を実施しています。
今回は2020年9月に日本で導入が開始された「3Dナビゲーションシステム」を導入するにあたり、ベストファクターさんに資金調達の相談をさせていただきました。
「3Dナビゲーションシステム」は、患者さんのCT画像とこの機器とをマッチングさせて、より精度の高い手術プランを立てることができるシステムです。インプラントにおけるカーナビのようなシステムといったところでしょうか。
患者さんはもちろん、私たち歯科医師にとっても安心してインプラント手術ができるようになる最先端の機器です。
当初はローンでの購入を検討していましたが、メーカー側から現金一括購入であれば割引できると持ちかけられました。インプラント治療の機器はいずれも高級車1台が購入できるほど高額で、ローンを組んで購入しても、その後の返済はかなり大きな負担となります。
そうです。
自己資金で全額をまかなうことができないため、付き合いのある税理士に低金利で借りられる銀行融資が利用できないか相談してみました。
しかし、2年前にクリニックの改修費を銀行融資で借りた資金で支払っており、現在も返済中であるため、希望する融資額を追加で調達するのは難しいだろうと告げられました。
はい。銀行融資がダメなら他の方法で資金が調達できないかと聞いてみたところ、ファクタリングという方法を検討してみてはどうかとアドバイスを受けたのです。
ファクタリングは手数料が高いというイメージがあったが、診療報酬債権ファクタリングはきわめて低手数料
はい。税理士の先生からファクタリングの説明を受けるまでは、ファクタリングについてよく知らず、「手数料が高くて融資よりもリスクが高い」という先入観だけがありました。資金調達と言えば、銀行から融資を受けることや、補助金や助成金を受けることとばかり思っていたからです。
ファクタリングはまだ入ってきていないレセプト(診療報酬債権)を早期に資金化するサービスとのことですが、決算書上の負債に計上されず、信用情報にも影響がないため、金融機関からの融資を温存できるところに魅力を感じました。
ちょうどレセプトの早期資金化と自己資金を合わせて「3Dナビゲーションシステム」を購入できそうな算段がついたので、ぜひ利用したいと思いました。
税理士の先生からいくつかのファクタリング会社をご紹介いただきました。資金繰りに困っているというわけではないため、1年以上の長期契約を結ぶことが前提になっているところ、手数料以外の諸費用がかかるところは除外しました。
ベストファクターの診療報酬債権ファクタリングは低手数料で単発利用ができる
税理士の先生に診療報酬債権ファクタリングの単発利用ができて実績もあり、手数料も低いファクタリング会社がないかうかがったところ、ベストファクターをご紹介いただきました。
初回利用だから審査に時間がかかるもしれないが、単発利用ができてなおかつ面談で手数料の交渉もできるだろうということで、とりあえず相談の電話だけでもしてみようと思いました。
四ツ柳さんには、診療報酬債権ファクタリングについて、本当に丁寧に説明していただきました。当院のレセプトであれば手数料1%台、気になっていた「掛け目」も、当院では返戻がないという実績があることから、最大の90%で買取可能という非常に有利な条件を提示していただきました。
ベストファクターさんで掛け目を90%にしていただいたことで、「3Dナビゲーションシステム」導入に大きく前進した感がありました。
1週間もかからないうちに資金化できたのも好都合でした。銀行や公庫の融資は、審査結果がわかるまでにどうしても一定の期間ががかかってしまいます。申し込んですぐに資金化ができるファクタリングは、当院のように急ぎの資金調達が必要なケースでもっともフットワークの軽い方法だと思いました。
最新機器の導入で治療技術の均一化と準備期間の短縮を実現
ベストファクターさんで調達した資金と自己資金を合わせ、「3Dナビゲーションシステム」を導入できました。とにかく資金調達の早さに驚きました。銀行融資やレセプトの入金では資金調達までに1ヶ月程度かかっていたことを考えると、1週間程度で購入までにこぎつけられたのはファクタリングのおかげだと思います。
従来のインプラント治療は施術者の技術や経験だよりの部分がありましたが、「3Dナビゲーションシステム」を導入できたことで、スタッフの治療レベルを高品質で均一化することができ、患者さんにとってはもちろん、私たち歯科医師にとっても安心して施術することができるようになりました。
また、インプラント治療では欠かせないサージカルテンプレートというインプラント埋入のガイドがあるのですが、従来のやり方だとサージカルテンプレートの製作に2週間程度の期間を要していました。
これも「3Dナビゲーションシステム」なら誤差0.2ミリ程度の精緻なデータ作成がものの数分でできるため、準備期間の短縮と手術当日でも微調整ができるようになりました。
こちらこそありがとうございました。「3Dナビゲーションシステム」の導入でインプラント治療の安全性を高め、なおかつ効率化も図ることができ、価格以上の買い物ができたと満足しております。
ファクタリングを知らない同業者にもすすめたい
歯科クリニック院長のOさんにファクタリング利用についてお伺いしました。Oさんによると「ファクタリングという資金調達方法があることを知れたのは大きな収穫。ファクタリングを知らない同業者にもすすめたい」とのことでした。
歯科クリニックの資金調達先は公的融資や制度融資、あるいは銀行のプロパー融資などがメジャーです。
いずれも低金利での借入が可能ですが、歯科クリニックは競合が多く、ある程度の借入実績がなければ審査に通るのも難しいというのが現状です。さらに、融資実行まで1ヶ月、長いときには2ヶ月ほどかかる場合もあり、早期の資金調達には向いていません。
Oさんの事例でも触れられていたように、診療報酬債権ファクタリングは通常のファクタリングで言うところの売掛先にあたるのが、国の支払期間である国保連です。一般の企業に比べて倒産のリスクがきわめて低いことから、ファクタリング手数料を安くすることができます。
さらに、診療報酬債権ファクタリングは「掛け目」が重要です。レセプト審査では、医療機関が国保連に申請した金額が全額認めらないケースもあるため、ファクタリングではその保険として掛け目が設定されます。
掛け目は大きいほど早期に資金化できる金額は大きくなりますが、逆もまた然りです。そこで、診療報酬債権ファクタリングを利用する際は、複数のファクタリング会社に見積もりを依頼して、手数料や掛け目を比較検討することが重要となります。