今回は、ベストファクターで2社間ファクタリングと3社間ファクタリングを併用して合計1,000万円の売掛債権を早期の資金化、大型案件の受注に成功されたシステム開発会社Rさまの事例をご紹介します。
Rさんは開業から3年の新規参入のシステム開発会社ながら、大手企業からも直接依頼があるほど質の高い仕事が評価されており、今まさに事業成長の過程にあります。
今回、大型案件の受注に際し、外注エンジニアの採用にかかる費用、およびプロジェクト終了までの当面の人件費を確保するため、ファクタリングで売掛債権を早期資金化したいとご相談にいらっしゃいました。
システム開発会社の資金需要にファクタリングがどのように応えるか、ぜひご参考になさってください。
- 都道府県:東京都
- 年商:約1.3億円
- 調達金額:950万円
- 資金使途:スタッフ増員のため
- 調達方法:2社間ファクタリング・3社間ファクタリングの併用
記事の目次
大型案件を成功させて事業成長のチャンスを逃したくない
弊社は東京都下にオフィスを構える、スタッフ11名の小規模なシステム開発会社です。
もともと中堅IT企業でエンジニアをしていた3名が独立して会社を立ち上げ、開業から3年で何とか形になっています。これまでに運送会社向け業務システム開発、営業管理売上システムなどを手掛けてきました。
弊社のような小規模会社も含めたシステム開発会社は成果報酬型が多く、収入が不安定になりやすいというのが課題です。
さらに、業界全体が慢性的な人材不足の状況にあり、人材確保も熾烈を極めています。人件費もますます高騰しているため、弊社もアウトソーシング化で対策を講じていますが、やはり資金繰りは常にカツカツの状態です。
はい。大手の取引先から大型案件の相談をいただき、弊社としては事業成長のチャンスと見て、ぜひとも案件を獲得したいと思いました。
開発着手金として1/3の金額を入金していただけるようにはなったのですが、それ以降にかかる経費については自社負担となります。資金的に余裕がなければ、納品から入金までに資金が底を尽きてしまうなんてことにもなりかねません。
資金の調達に時間をかけてしまっては、事業成長のチャンスをみすみす見逃してしまうことにもなりかねないので、スピーディーな資金調達が必須となりました。
当初は銀行や日本政策金融公庫からの融資も検討していましたが、申込みから融資実行までには1ヶ月ほどかかることや、必ずしも融資希望額どおりの資金が借りられるとは限らないことがネックとなります。プロジェクトのスタートに間に合わないと判断して融資は選択肢から外しました。
はい。
またノンバンクから借りるという手もありますが、これも金利が高いことや返済負担が経費を圧迫することから見送りました。
なるべく将来の資金繰りの負担にならず、なおかつスピーディーに資金調達できる方法を探していたところ、ファクタリングに行き当たりました。
スピーディーに利用できるファクタリングは機動的な資金調達に最適
ファクタリングという言葉は知っていましたが、どんなサービスなのか中身についてはよく知りませんでした。日経新聞Webなんかでたまに見かける程度の知識量です。
よくよく調べてみると、利用するにあたって入金前の売掛債権が必要で、担保・保証人は不要。1週間程度あれば資金が調達できるということで、これは検討の余地があると思いました。
はい。今回のように急ぎで資金が必要になったときに機動的な資金調達が可能になるため、事業成長のチャンスをみすみす逃すこともありませんね。
ええ。弊社には納品済みで入金待ちの案件がいくつかありました。ファクタリングで翌月~翌々月の入金を早期に資金化して資金繰りに回すことができるのであれば、ある程度の手数料は機会損失のリスクヘッジとして許容できますから。
3社間ファクタリングと2社間ファクタリングの併用で資金調達
ファクタリングの情報サイトなどをもとに、3社ほどファクタリング会社の候補を絞り、見積もりなどを比較した結果、ベストファクターに依頼することにしました。
弊社としてはなるべく手数料の低い3社間ファクタリングを利用したいと考えていました。ですので、3社間ファクタリングの実績があって、手数料もなるべく低いことが大前提です。
あらかじめ懇意にしてもらっている取引先にファクタリングの利用を相談すると、先方も弊社の資金繰りの事情を汲んでもらい、ファクタリングを快諾してくれました。取引先の同意を取り付けたので、これで3社間ファクタリングでもスピーディーに売掛債権を資金化できます。
ベストファクターに3社間ファクタリングと併せて買い取ってもらうことで、手数料を安くすると提案してもらえたので、二つ返事で了承させていただきました。
3社間ファクタリング、2社間ファクタリングともに5日程度で振込が確認でき、必要な分の資金を揃えることができました。
外注スタッフを確保して無事に大型案件がスタート
ファクタリングで調達した資金を使い、外注スタッフを採用するとともに、プロジェクト終了までの当面の人件費も確保することができました。
フリーランスの優秀なエンジニアを採用できたため、問題なくプロジェクトをスタートさせることができ、ファクタリングには本当に助けられました。
そうですね。ファクタリングは、弊社のような急に資金需要が訪れるシステム開発会社の資金調達にぜひ取り入れるべきサービスだと思います。
はい。なるべく事業拡大や設備投資など、事前に資金計画の立てやすい資金需要に回すべきだと思います。
何より、業績によっては融資の審査に通らないこともあるため、収入が不安定な零細・中小企業にこそファクタリングを利用すべきではないでしょうか。
ベストファクターの担当者の方には、資金繰り改善の具体的なソリューションの提案や、大型案件を受注したときに焦らずに資金調達ができるような体制づくりの提案など、弊社が弱かったところをカバーする提案をいくつもいただきました。
システム開発はとにかく売上入金が資金繰りを悪化させる原因となることが多いため、万が一のときはまたファクタリングで資金調達をしようかと思います。
システム開発会社の資金調達にはベストファクターがおすすめ
| 取り扱いサービス | 2社間・3社間 |
|---|---|
| 契約方式 | 対面 |
| 手数料 | 2%〜 |
| 入金スピード | 最短即日 |
| 買取限度額 | 30万円〜 |
システム開発会社の資金調達はベストファクターへご相談ください。
ベストファクターには次のような特徴があるので、システム開発会社が必要な資金をスピーディーに調達することが可能です。
- 個人事業主も申し込みができる
- 最短即日入金
- 審査が甘い
- 財務コンサルティングを実施
- 会社まで訪問してくれる
- 注文書ファクタリングを利用できる
システム開発会社がベストファクターの利用に向いているポイントについて詳しく解説していきます。
個人事業主も申し込みができる
ベストファクターは法人のみならず個人事業主も利用できます。
システム開発会社は大規模な法人から個人事業主まで、事業者によって事業規模に幅が広い業種です。
ファクタリング会社の中には個人事業主への取り扱いをしておらず、法人のみの取り扱いとなっている業者も多いですが、ベストファクターであれば個人事業主やフリーランスのエンジニアなども利用できます。
また、個人事業主だからといって審査で不利になることはないので、事業規模が小さな個人事業主もスムーズに必要な資金を調達することが可能です。
融資が間に合わない場合や、融資審査に落ちてしまった場合でもベストファクターであれば手元の売掛債権を売却することでスムーズに資金調達ができます。
最短即日入金
ベストファクターは申込日当日に資金調達できる最短即日入金に対応しています。
この点も、ベストファクターがシステム開発会社に向いていると言われる理由の1つです。
受託開発・SES・保守運用などを行うシステム開発会社は入金されるまでの時間的なズレが資金ショートに直結しやすい業種だからです。
システム開発会社が雇用しているエンジニアの給与・外注費は毎月ほぼ確定で出ていきます。
一方、売上の入金は「月末締め翌月末」「検収後翌月末」などで遅れがち。即日入金できると、このギャップを一気に埋められます。
また、システム開発は「要件追加」「仕様変更」「検収待ち」「担当者不在」などで、請求確定が後ろ倒しになりがちです。
結果として「入金予定日がズレる」ので、資金繰りの穴埋めの必要性が生じやすく、ここで即日資金調達が活用できます。
さらに、協力会社やフリーランスへの支払いは、元請けからの入金より早いケースが多いです。最短即日で資金化できると、外注費の支払い遅延=信用毀損を避けることが可能です。
くわえてサーバー費用、採用費、広告費、オフィス費、税金・社保など「期限がある支払い」は待ってくれません。
銀行融資は審査・書類・日数がかかることが多いので、支払いが必要なタイミングまでに対応できるかは大きな選定軸になります。
雇用の面でも即日入金は重要な要素で優秀な人材の採用、外注の確保、開発環境の強化など、機会損失が痛い局面で、即日入金できると意思決定が速くなります。
システム開発会社は 売上が立ってもキャッシュが入るまで時間がかかり、しかも人件費が先に出るので、「最短即日入金」は「資金ショートをしないため」にも「売上を伸ばすため」にも効果的です。
審査が甘い
ベストファクターは審査に通りやすいことで知られています。
そもそもファクタリングは利用者ではなく、売掛先企業の信用を審査で重視するので、赤字や債務超過でも審査に通過しやすいと言われています。
それに加えて、ベストファクターでは決算書などの数字からでは確認できない、経営者の人間性などの定性的な部分も審査するので、他社よりもより審査に通過しやすくなっているので特徴です。
審査では、面談や電話で必ずヒアリングをおこない、ヒアリングでファクタリング申込者が「信用できる人間か」「経営者としてのビジョンを持っているのか」という点を必ず確認しています。
ここで「信頼できる人間」と判断できれば審査に加点するので、他社でファクタリングを利用するよりも審査に通りやすくなっています。
すでに他社でファクタリングを利用しているものの「手数料が高い」と感じている方や、他のファクタリング会社の審査に落ちた方は、ベストファクターを利用することでよい条件でスピーディーに資金調達できるでしょう。
財務コンサルティングを実施
ベストファクターは審査の際に決算書などを分析して財務コンサルティングを実施しています。
専門知識を持った担当者が、申込者の財務状況を分析し、財務状況を悪化させている原因や改善方法について提案をおこなってくれます。
ファクタリングを利用するシステム開発業者様の中には「毎月のように資金繰りに困窮している」という方が少なくありません。
ファクタリングを利用することによって短期的には資金繰りが改善しますが、長期的には解決にはなりません。
ベストファクターであれば財務コンサルティングを実施することで、資金繰りを本質的に改善することが可能です。
ファクタリングの相談だけでなく、資金繰りや財務状況を本質的に改善させることができる点もベストファクターのメリットです。
会社まで訪問してくれる
ベストファクターは契約時に担当者が会社まで訪問するサービスを実施しています。
ベストファクターは顧客との対面での審査や契約を重視しているので、面談の際には必ず担当者との面談が必要になります。
ベストファクターは東京・大阪・福岡の全国3箇所に店舗を構えており、店頭で申込から契約まで手続きをすることが可能です。
ただし、急いで資金調達をしたい方や、ベストファクターの店舗が遠いため訪問することが難しいという方に対してはベストファクターの担当者が会社まで訪問してくれます。
システム開発会社の中には設計から経理まで全て1人でおこなっている方も多いですが、ベストファクターであれば会社まで訪問してもらえるので、忙しいシステム開発業者の方も、スムーズに資金調達できるでしょう。
注文書ファクタリングを利用できる
ベストファクターは注文書ファクタリングを利用できるファクタリング会社です。
注文書ファクタリングとは、取引先から発注があった際に発行される注文書を売掛債権とみなして資金調達できる方法です。
受注段階から資金調達できるので、高額な案件を受注した際の増加運転資金として活用できます。
請求書ファクタリングは最大60日先の売掛債権を資金化できるのに対して、注文書ファクタリアングは90日〜180日程度先が入金期日の注文書を早期に資金化することが可能です。
注文書ファクタリングは次のような理由で、システム開発会社に向いています。
- システム開発会社は増加運転資金が多い
- 受注段階から資金調達できる
- 資金繰り改善期間が長い
システム開発会社に注文書ファクタリングが向いている、それぞれの理由について詳しく解説していきます。
システム開発会社は増加運転資金が多い
システム開発会社は注文書ファクタリングを使う理由として「増加運転資金が多い」という点が挙げられます。
システム開発の資金流出は受注した瞬間から支出が発生するのに、入金はかなり後になりやすく、成長すればするほど立替払いが膨らむからです。
注文書ファクタリングはその受注〜請求までの空白期間を埋める手段として活用できます。
システム開発は受注したら、アサイン・外注手配・環境準備がすぐ始まります。給与や外注費は先に出るのに、請求・入金は後ろになるので、案件が増えるほど先払いが増え、運転資金が不足しやすくなります。
また、システム開発は検収や納品条件で入金が遅れがちです。しかも仕様変更で検収が後ろ倒しになると、入金予定もズレます。増加運転資金が大きいと、このズレがそのまま資金ショート要因になります。
さらにや案件数が増えるほど、毎月の立替(給与・外注費・経費)が増える一方で、入金サイトは短くならないので、つまり成長に伴って必要運転資金が増える構造です。
請求書ファクタリングだと、請求書発行(多くは納品・検収後)まで待つ必要がありますが、注文書ファクタリングなら、受注段階で資金を確保できるため、増加運転資金が膨らむ局面で先に回すお金を作ることが可能です。
システム開発会社は、案件増=支出先行になりやすいので、「増加運転資金が多い=受注が増えるほど資金繰りが苦しくなる」という特徴があります。
そのギャップを早い段階(受注時点)で埋められるのが注文書ファクタリングで、ここが重要ポイントです。
受注段階から資金調達できる
システム開発会社が注文書ファクタリングに向いている理由として「受注段階から資金調達できる」という点が挙げられます。
システム開発の仕事は受注した瞬間から支出が始まるのに、入金はずっと後になりやすい業種です。
受注したらすぐにPM/エンジニアの稼働を押さえ、協力会社や時にはフリーランスにも発注します。ここで資金がないと、体制が組めず納期遅延や受注取り消しにつながりかねません。
システム開発の多くの案件は「検収後に請求」「月末締め翌月末入金」です。そのため請求書が作れない期間(開発着手〜検収)に、給与・外注費・クラウド費用などでキャッシュが出続けます。
しかし受注段階で資金化できると、この空白期間を埋められます。
システム開発は要件追加で検収が遅れることが珍しくありません。
受注段階で必要資金を確保しておけば、入金が後ろ倒しになっても資金繰りの破綻を防ぎやすくなります。
システム開発は案件を取れば取るほど、最初に必要な稼働・外注・採用費が増えますが、注文書ファクタリングで受注段階で資金調達できると、「資金がないから案件を断る」「人材を採用できない」という成長のブレーキを外すことができます。
注文書ファクタリングは、システム開発の最大の弱点である着手〜請求までの資金ギャップを埋めて、納期と体制を守り、成長を止めないことに寄与することが可能です。
資金繰り改善期間が長い
注文書ファクタリングは請求書ファクタリングよりも資金繰り改善期間が長い点もシステム開発業者に向いている理由に1つです。
資金化できる前倒しの幅が大きいほど、資金繰りの安全域が広がります。
システム開発は着手から入金までが長くなりやすく、仕様確定→開発→テスト→検収→請求→入金、という流れで、実務上は2〜6カ月以上かかることもあります。
請求書ファクタリングは「請求書が出てから最大60日先の入金」を前倒しするイメージなので、開発期間が長い案件だと資金繰り改善の効果が作用するのは後半だけになりがちです。
一方、注文書ファクタリングは、入金期日が最大180日程度先でも資金化できるので、受注〜検収までの長い空白期間に対して、より早い段階から資金を調達できます。
システム開発は人件費を中心として、プロジェクト期間中ずっと固定的にコストが発生します。
180日分の前倒しができると、途中で資金が詰まって「外注費が払えない」「採用を止める」「納期が危うい」といった事故を避けやすい点が特徴です。
また、検収遅れ・仕様変更などのの入金が後ろ倒しリスクが生じても、前倒しできる期間が長いほど耐えられます。
システム開発みたいに「着手から入金までの時間が長い」「途中の支払いが多い」業種ほど、注文書ファクタリングで前倒しできる期間が長く資金繰りの安定に繋がりやすいという点がメリットです。
システム開発会社がファクタリング審査に通過するポイント
システム開発会社がスムーズにファクタリング審査に通過するためには次のようなポイントを押さえて、売掛債権を選択して申し込むことが重要です。
- 信用のある発注元に対する売掛債権を売却する
- 取引歴の長い取引先に対する売掛債権を売却する
- 入金サイトが短い売掛債権を売却する
- 売上規模に見合った売掛債権を売却する
- 担当者との信頼関係を構築する
- 決算状況や資金繰りが大きく悪化する前に申し込む
システム開発会社がファクタリングを利用する際には「どの売掛債権を売却するか」という点が非常に重要になります。
システム開発会社がファクタリング審査に通過するための6つのポイントについて詳しく解説していきます。
信用のある発注元に対する売掛債権を売却する
ファクタリング審査では売掛先企業の信用が最も重視されます。
ファクタリング会社は売掛先企業から代金を回収するので、ファクタリングでは売掛先企業に支払能力があるかどうかが最も重要になるためです。
売掛先企業が上場企業・官公庁・優良企業などであればファクタリング審査では有利になります。
システム開発を発注した企業に対する売掛債権が複数あるのであれば、最も信用度の高い企業が発行した売掛債権を売却するようにしてください。
その一方で売掛先企業の決算状況が赤字や債務超過などの場合は審査で不利になります。
手元に保有している売掛債権の中でも、最も信用度が高いと判断できる売掛債権を売却するようにしてください。
取引歴の長い取引先に対する売掛債権を売却する
ファクタリング審査では売掛先企業と「どの程度取引をしてきたのか」という点も重視されます。
取引歴や取引回数が長い場合には、ファクタリングの審査材料が多いので審査では有利です。
さらに、これまでの取引で支払いに遅れたことがない企業であれば、「今回も期日通りに支払いをおこなう可能性が高い」と判断されるので審査に通過しやすくなします。
一方、取引歴が浅い企業や、初めて取引をおこなう企業に対する売掛債権はファクタリング審査では不利になります。
審査材料がないので、期日通りに代金を支払うかどうかがわからないためです。
また、これまでの支払期日に遅れたことがある企業に対する売掛債権も審査では不利になります。
ファクタリング審査にスムーズに通過したいのであれば、数年スパンで毎月のように継続的に取引があり、支払期日に遅れがない売掛債権を売却しましょう。
入金サイトが短い売掛債権を売却する
ファクタリング審査では売掛債権の入金サイトも重要です。
入金サイトが短かければ入金期日になるまでに、売掛先企業の経営状況が悪化して売掛債権が支払不能になるリスクは低いといえます。
一方、入金サイトが長い場合には、期日になるまでに売掛先企業の経営が悪化して、売掛債権が支払不能になるリスクが高まるため、ファクタリング審査では不利になります。
期日が異なる複数の売掛債権を手元に持っているのであれば、その中でも最も入金サイトが短い売掛債権を売却した方が審査では有利になるでしょう。
売上規模に見合った売掛債権を売却する
ファクタリング審査では、売掛債権の金額が申込者の売上規模に見合ったものかどうかも審査されます。
ファクタリングでは、請求書を偽造して架空の売掛債権を売却するリスクがあるためです。
例えば、年商2,000万円の企業が、1,000万円の売掛債権を売却した場合、その売掛債権は金額的に不自然であると考えざるを得ません。
ファクタリングで売却する売掛債権は、基本的には1つの取引先に対する1ヶ月分の取引なので、基本的には月商程度の金額が審査で不利にならない金額だといえます。
システム開発業者は、1回の受注で年商程度の高額な案件を請けることも珍しくありませんが、できる限り年商から鑑みて不自然にならない程度の金額の売掛債権を売却しましょう。
担当者との信頼関係を構築する
ベストファクターのような面談が必須になっているファクタリング会社の審査では、審査担当者との信頼関係を構築することも重要です。
審査担当者が「人間的に信頼できる」と判断すればファクタリングの審査では有利になります。
面談では次のような点を意識して臨みましょう。
- 約束した日時は必ず守る
- 必要書類は漏れなく持参する
- 長期の資金繰りについてもビジョンをもつ
- 景気動向や業界動向について把握しておく
単に「資金を調達できるかどうか」ではなく、担当者との信頼関係をしっかりと構築し、人間的に信頼されることが最も重要です。
面談の際には、担当者から信頼されることも意識して臨むことで審査通過しやすくなります。
決算状況や資金繰りが大きく悪化する前に申し込む
2社間ファクタリングでは決算状況や資金繰りが大きく悪化する前に申し込みましょう。
2社間ファクタリングは売掛先企業の同意を得ずに契約し、売掛先企業から利用者がファクタリグ会社を代行して回収をおこなうため、あまりにも資金繰りや決算状況が悪いと次のようなリスクが生じる可能性があるためです。
- 架空の債権の計上
- すでに別のファクタリング会社へ譲渡した売掛債権を二重に譲渡する
- 売掛先企業から回収した代金をファクタリング会社へ送金せずに流用する
2社間ファクタリングは赤字・債務超過・税金滞納などを原因として銀行融資を受けられない企業でも資金調達できる可能性があります。
しかし、今日明日にも資金ショートしてしまうほどに資金繰りが悪化している場合には審査に通過することはできないので、決算状況や資金繰りが大きく悪化する前に申し込みをおこなうようにしてください。
なお、あらかじめ売掛先企業の同意を得て契約し、売掛先企業がファクタリング会社へ直接支払いをおこなう3社間ファクタリングは2社間ファクタリングの審査に落ちても利用できる可能性が高いので、2社間の審査に落ちた場合は利用を検討してください。
システム開発会社におすすめのその他のファクタリング会社10選
システム開発会社の資金調達にはファクタリングが活用できるケースが多々あります。
しかし残念ながらファクタリング業者の中には高額な手数料を設定する悪徳業者や、実質的な貸付を無登録かつ違法利率で取り扱う違法業者(闇金)も少なくありません。
そのため、ファクタリング会社を選択する際には安全な業者であることや、手数料負担が少ないことが重要です。
ベストファクター以外にもシステム開発会社の資金調達に向いているファクタリング会社は次の10社です。
- ペイトナーファクタリング
- OLTA
- ラボル
- PAYTODAY
- ビートレーディング
- フリーナンス
- 日本中小企業金融サポート機構
- QuQuMo
- 資金調達QUICK
- アクセルファクター
上記のファクタリングであれば、安全に利用できる上に手数料も低いのでシステム開発業者の方が利用しやすくなっています。
それぞれのファクタリング会社の特徴やスペックについて詳しく解説していきます。
ペイトナーファクタリング
| 取り扱いサービス | 2社間 |
|---|---|
| 契約方式 | オンライン |
| 手数料 | 10% |
| 入金スピード | 最短10分 |
| 買取限度額 | 〜100万円 (初回25万円迄から徐々に拡大) |
ペイトナーファクタリングは、数あるサービスの中でも「振込までの早さ」において業界トップクラスの評価を得ている業者です。
申し込み手続きから着金まで最短10分という迅速さを誇り、一般的な消費者金融のカードローンと比較しても、より素早い資金確保が実現できます。
事前にアカウント登録を済ませておけば、請求書データを送信してから最短10分で審査が終了し、即座に口座へ現金が振り込まれます。
いざという時の資金不足に備えて、登録作業だけでも先に済ませておくと安心です。
利用可能額の上限は100万円と低めに設定されているため、小口資金の調達に特化したサービスと言えます。
ただし、初回利用時は上限が25万円に制限される点には留意が必要です。
高額なシステム開発案件の資金調達には活用が難しいので、システム開発業者の中でも個人事業主やフリーランスなどの小規模業者の資金調達に向いています。
また、ペイトナーファクタリングは個人事業主やフリーランスからの売掛債権買取を積極的に行っている貴重な存在です。
他社では法人宛ての請求書しか扱わないケースも多い中、取引先が個人事業主やフリーランスであっても利用できる点は大きなメリットと言えるでしょう。
OLTA
| 取り扱いサービス | 2社間 |
|---|---|
| 契約方式 | オンライン |
| 手数料 | 2%〜9% |
| 入金スピード | 最短即日 |
| 買取限度額 | 下限上限なし |
OLTA(オルタ)は、手続きがネット上で完結する「クラウドファクタリング」を日本で最初に確立したパイオニア的存在として知られています。
対面不要のオンライン完結モデルを普及させた実績があり、注目のスタートアップ企業として多くの出資を集めるなど、潤沢な資本力を有しています。
全国各地の金融機関とパートナーシップを結んでおり、地銀や信用金庫の窓口を通じてOLTAのサービスを案内されることもあるなど、銀行が提携するほどの高い信頼性と安全性を誇ります。
店舗を持たない運営スタイルによりコストを削減し、手数料の上限を9%に抑えている点も、オンライン型の中でトップクラスの低水準です。
請求書提出から24時間以内に審査結果が出て、そのまま即日で現金化が可能であるため、急ぎの場面でも頼りになります。
運営元の信頼性、手数料の安さ、そして入金の早さと、三拍子揃った優良サービスです。
ラボル
| 取り扱いサービス | 2社間 |
|---|---|
| 契約方式 | オンライン |
| 手数料 | 10% |
| 入金スピード | 最短30分 |
| 買取限度額 | 1万円〜上限なし |
ラボルは、オンライン完結型サービスの中でも特に「対応力の高さ」に定評がある一社です。
審査さえ通過していれば、土日祝日を問わず、早朝から深夜まで365日24時間体制で最短30分以内の振込に対応しています。場所や時間帯に縛られず、いつでも資金を調達できる利便性は大きな魅力です。
突発的な資金需要が発生した際に非常に役立つため、万が一のためにアカウント登録をしておく価値は十分にあります。
買取額は1万円という少額から上限なしで対応しており、少額の案件から数百万円以上の高額な案件にも適しています。
手数料は一律10%と明朗になっており、想定外の高額手数料を請求されるリスクがなく、コストを抑えたい方にも最適です。
運営会社の株式会社ラボルは、東証プライム上場企業である株式会社セレスの完全子会社です。実質的に上場企業の管理下にあるサービスのため、安全性の面でも業界最高水準と言えるでしょう。
PAYTODAY
| 取り扱いサービス | 2社間 |
|---|---|
| 契約方式 | オンライン |
| 手数料 | 1%〜9.5% |
| 入金スピード | 最短30分 |
| 買取限度額 | 10万円〜上限なし |
PAYTODAYは、10万円からの少額利用が可能で、上限設定のない柔軟なオンライン完結型ファクタリングです。
ファクタリング初心者でも使いやすい設計になっており、小規模事業者や規模の大きな法人の買取依頼にも積極的に対応しています。もちろん、個人事業主やフリーランスの方にも推奨できるサービスです。
完全非対面で店舗コストを排除しているため、手数料は上限9.5%という低水準を実現しています。
また、「AIファクタリング」という名称の通り、申し込みから契約までのプロセスをシステム化しており、審査完了まで最短15分、着金まで最短30分という圧倒的な迅速さが売りです。
一刻を争う資金繰りの場面でも、力強い味方となってくれるでしょう。
サービス開始から約5年で累計買取額は250億円を超えており、初めての方でも安心して利用できる実績があります。ファクタリングの利用を検討し始めた方は、候補に入れておくべき一社です。
ビートレーディング
| 取り扱いサービス | 2社間 3社間 |
|---|---|
| 契約方式 | 対面・オンライン |
| 手数料 | 2社間:4%~12% 3社間:2%~9% |
| 入金スピード | 最短50分 |
| 買取限度額 | 下限上限なし |
ビートレーディングは、独立系の店舗型ファクタリング会社の中で、抜群の知名度と豊富な実績を持つ大手事業者です。
業界の代表格として新聞やテレビなどのメディア露出も多く、ファクタリング未経験者でもその名前を耳にしたことがあるかもしれません。
2025年3月末時点で、累計買取額は1,550億円、取扱件数は7.1万社に達しており、業界屈指の実績を誇ります。
東京・仙台・名古屋・大阪・福岡の全国5拠点にオフィスを構え、対面での契約や財務コンサルティングに対応しています。
一方でオンライン完結の手続きにも注力しており、300万円未満の利用であれば最短50分で資金化が完了するため、急ぎの方でも問題なく利用できます。
顧客情報の管理体制も厳格で、運営企業の安全性は申し分ありません。買取額に下限・上限の制限がないため、専門スタッフと相談しながら資金調達を進めたい方に特におすすめです。
フリーナンス
| 取り扱いサービス | 2社間 |
|---|---|
| 契約方式 | オンライン |
| 手数料 | 2%〜10% |
| 入金スピード | 最短5分 |
| 買取限度額 | 〜1,000万円 |
フリーナンスは、GMOインターネットグループ傘下の企業が立ち上げ、現在は会計ソフト大手のfreeeが運営を行っているサービスです。
IT業界の大手企業がバックボーンにあるため、サービスの安全性や信頼性を最優先したい方に最適です。
フリーナンスの特徴はファクタリング機能だけにとどまらず、アカウント登録によって以下のような多様なサービスを受けられる点にあります。
- フリーナンス早払い(2社間ファクタリング)
- フリーランスあんしん補償(業務上の損害賠償保険)
- フリーナンス口座(屋号やペンネームでの口座開設)
- バーチャルオフィス(格安での住所貸し)
ファクタリング機能である「即日払い」の手数料は、フリーナンス口座の使用頻度に応じて下がる仕組みを採用しています。
屋号付き口座が持てる利便性に加え、口座を使えば使うほど手数料負担が減るため、コスト重視の方にはフリーナンス口座の活用が推奨されます。口座を利用しない場合でも手数料上限は10%であり、十分に低い水準で利用可能です。
アカウントを作成しておけば、アカウント作成から審査完了までに最短5分で最短即日で現金化できます。アカウントを作るだけで「あんしん補償」が付帯するため、登録しておくだけでも損はありません。
日本中小企業金融サポート機構
| 取り扱いサービス | 2社間・3社間 |
|---|---|
| 契約方式 | 対面・オンライン |
| 手数料 | 1.5%〜10% |
| 入金スピード | 最短3時間 |
| 買取限度額 | 下限・上限なし |
日本中小企業金融サポート機構は、一般社団法人が運営しており、ファクタリングだけでなく経営コンサルティングも手掛ける組織です。
国から「認定経営革新等支援機関」として認められた専門家集団であり、コンサルティング業務に強みを持っています。
公的な認定を受けるほどの信頼性があるため安心して利用できるほか、単なる資金調達にとどまらず、資金繰りの改善や事業承継、補助金活用、M&Aといった経営課題に対して専門的な助言を仰ぐことができます。
また、営利を第一目的としない「一般社団法人」という形態をとっているため、手数料設定が低く抑えられており、一桁台の手数料で利用できるケースも少なくありません。コストパフォーマンスを重視する方にも適しています。
さらに、オンライン完結型の「FACTORU(ファクタル)」というAIファクタリングサービスも展開しており、こちらは審査完了まで最短10分、入金完了まで最短40分という驚異的な早さを実現しています。
対面での相談も、オンラインでの迅速な調達も可能な、メリットの多い優良サービスです。
QuQuMo
| 取り扱いサービス | 2社間 |
|---|---|
| 契約方式 | オンライン |
| 手数料 | 3%〜 |
| 入金スピード | 最短2時間 |
| 買取限度額 | 下限上限なし |
QuQuMo(ククモ)は、個人事業主や小規模な法人から高い支持を得ているオンライン完結型のサービスです。
中小・零細規模のユーザー利用が多く、少額債権の買取を得意としています。
手数料の上限は14.8%と他社に比べてやや高めの設定ですが、その分審査の許容範囲が広く、他社で断られた方でも通過できる可能性があります。
審査通過に不安がある場合でも、QuQuMoなら早期に資金化できるチャンスがあるでしょう。
また、入金の早さにも定評があり、最短2時間での着金実績が口コミでも多数報告されています。「最短即日」を謳いつつ数日かかる業者もある中、QuQuMoは申し込み当日に資金を確保できる可能性が高く、急場をしのぐのに適しています。
契約手続きには、弁護士ドットコム監修の電子契約サービス「クラウドサイン」を導入しており、個人情報の取り扱いやセキュリティ面でも信頼のおける事業者です。
資金調達QUICK
| 取り扱いサービス | 2社間 |
|---|---|
| 契約方式 | オンライン |
| 手数料 | 1%〜 |
| 入金スピード | 最短10分 |
| 買取限度額 | 下限上限なし |
資金調達QUICKは、ファクタリング初心者や、フリーランスなどの小規模事業者から人気を集めているサービスです。
事前にアカウントを作っておくことで、申し込みから着金まで最短10分という早さを実現しており、ペイトナーファクタリングと並んでスピード面に優れたサービスと言えます。
アカウント未作成の状態からでも2時間程度で手続きが完了するため、緊急の資金ニーズに対して非常に強い味方となります。
買取金額に制限はなく、小規模な利用者が中心であるため、少額利用がに相性の良いファクタリング会社だと言えるでしょう。
また、手数料に上限設定がない点は一見デメリットに見えますが、リスクが高い案件に対しては手数料を調整することで柔軟に審査を通すケースがあるとも解釈できます。
同じく最短10分入金のペイトナーファクタリング(一律10%)と比較した場合、資金調達QUICKの方が柔軟な審査が期待できるかもしれません。
累計10万件以上の申し込み実績があり、初めての方でも安心して相談できるサービスです。
アクセルファクター
| 取り扱いサービス | 2社間 3社間 |
|---|---|
| 契約方式 | オンライン |
| 手数料 | 2社間ファクタリング:1%〜12% 3社間ファクタリング:0.5%〜10.5% |
| 入金スピード | 最短2時間 |
| 買取限度額 | 30万円〜 |
アクセルファクターは、独立系の店舗型ファクタリング会社の中で、利用者満足度が非常に高い一社です。
スタッフの専門知識が豊富である点が特徴で、国から「認定経営革新等支援機関」としての認定を受けています。
単なる資金調達だけでなく、経営改善の相談相手としても頼りになります。
また、利用者の口コミでは特に「入金までの早さ」が高く評価されています。公式サイトには以下のような記述があります。
アクセルファクターでは、ファクタリングの大きな魅力である「スピード」を最大限に活かすべく、即日2時間での振込をモットーに業務を実施。 実際にお申込みいただいたお取引のなんと半数以上が即日中の決済となっています。
引用:アクセルファクター|アクセルファクターが選ばれる理由
公式にこれだけ明記しているのは、対応スピードへの自信の表れであり、急を要する場面でもスムーズな資金調達が期待できます。
手数料は最大でも12%程度と、対面対応のある店舗型としては低めの設定であり、コストを抑えたい方にも適しています。
銀行融資の審査に通らなかった方はもちろん、信頼できる専門家からスピーディーに資金を調達したい場合に、アクセルファクターは有力な選択肢となるでしょう。
ファクタリングならいつでも資金調達のカードが切れる
今回、ベストファクターのファクタリングをご利用いただいたシステム開発会社Rさんの事例をご紹介しました。
IT系企業の多くは常時入金待ちの案件を抱えており、「もっと早く入金されれば資金繰りに困らないのに」という悩みを抱える会社は少なくありません。
ファクタリングを利用すれば、1~2ヶ月先の入金を早期に資金化して、急な資金ニーズにも対応することができます。融資と違って決算書上に融資残高が記載されないため、銀行からの評価を落とすこともありません。
ベストファクターは2社間ファクタリング、3社間ファクタリングともに実績が豊富で、法人・個人事業主や業種に関わりなくご利用いただけます。
金融機関に融資を断られてしまった方や、低コストのファクタリングをお探しの方は、ぜひベストファクターにご相談ください。















