今回は、ベストファクターの2社間ファクタリングで早期の資金調達に成功された、塗装工事業者Mさんの事例をご紹介します。
Mさんは東京都内で営業されている、住宅の外壁・屋根塗装の専門業者様です。創業20年以上、取引先からは「少数精鋭の職人集団」と称されるほど、他社とは一線を画す仕事のクオリティーでお客様はもちろん、同業者からも高く評価されています。
最近になって住宅の塗装の需要は高まっていますが、反面、1棟あたりの単価は低くなっている現状があります。塗装業界の売掛金の支払いサイトは60~90日先が一般的で、小規模事業者は常にギリギリの資金繰りで営業されているようです。
- 都道府県:東京都
- 年商:非公開
- 調達金額:60万円
- 資金使途:先出しの費用
- 調達方法:2社間ファクタリング
記事の目次
- 1 塗装工事業者は先出しの費用がかかるうえに安い。入金が最長で90日かかることも多い
- 2 受注ラッシュで先出しの費用が必要に。売掛金はあるが支払いはまだまだ先……
- 3 2社間ファクタリングの実績が豊富なベストファクターを選んだ
- 4 コンサルで資金繰りを「見える化」できた
- 5 建設業のファクタリング利用は国も推奨
- 6 塗装業がファクタリングに向いている理由
- 7 建設業にとってファクタリングのメリット
- 8 建設業におけるファクタリングのデメリット
- 9 建設業がファクタリングを利用すべき場面
- 10 塗装業者のファクタリング会社の選び方
- 11 塗装業者におすすめのファクタリング業者10選
- 12 売掛先に完全秘密の資金調達ならベストファクターの2社間ファクタリング
塗装工事業者は先出しの費用がかかるうえに安い。入金が最長で90日かかることも多い
実は、最近は請負金額がかなり安くなってきているというのが、ウチを含めた零細塗装業者の悩みです。
大手ハウスメーカーの下請けの場合は、私たちのような零細に仕事が降りてくるまで、3~5社ほど中間業社が入ります。そうなると、戸建て1棟あたり外壁と屋根の塗り替えで30万円もらえれば良いほうです。もちろん、その30万円には材料費も含まれています。仲間の塗装業者は、大手ハウスメーカーからの仕事が戸建て1棟あたり15万円だったと話しています。それでも通常18時までで切り上げるところを、19時までやることも多いです。
しかも、塗装業者は塗料の仕入れ費用、足場代、養生代、ガソリン代、人件費が先に出ていくわりに、入金はずいぶん遅い業種です。
なるべく仲介業者を通さずに仕事を獲得できるよう営業努力はしているのですが……。
元請けが企業だと、工事完了の月末締め・翌月末払いになってしまい、最長で60日近くお金が入ってきません。さらに、大手企業が相手だと月末締め・翌々月末払いとなることが多く、最長で90日近くにもなります。工事が完了してすぐに支払いがあるケースはほとんどありません。
そのとおりです。本来であると戸建1棟あたりの外壁・屋根塗装は20~25人工(1人工=職人1人が1日がかりで完了する作業量)必要ですが、金額が30万円を下回ると仕事が請けられません。1棟40万円は欲しいところですのです。それでも仕事を請けざるを得ないときは、3回塗らなければいけないところを2回塗りにするとか、塗料にさび止めを入れないとかして、なんとか凌いでいる業者もいると聞きます
受注ラッシュで先出しの費用が必要に。売掛金はあるが支払いはまだまだ先……
塗装業者は春・秋が繁忙期になります。とくに春は新生活ということもあって、3月くらいから受注が増えます。ウチもここが稼ぎ時と、不動産会社や大家さんからの依頼を積極的に受けていたら、手元の資金だけでは先出しの費用が準備できない状況に気づいてしまいました。
はい。塗装業者は1棟あたりの単価が低く、数をこなすしかありません。アパートなどの集合住宅の依頼は単価も大きくなりますが、その分、先出しの費用が必要になります。当時は売上を確保したいのに手元に資金がないというジレンマに陥っていました。
はい。急な大量発注に対応するために追加の融資を申し込んでみましたが、これまでの実績などを理由に融資を断られてしまいました。なるべく返済負担は残したくないので、金利の高いビジネスローンは諦めました。
交渉して先月までの売掛金が早めに振り込まれれば良いのですが、元請けに対してこちらの立場はかなり弱いです。金額と支払日に同意して契約したのに、その工事完了後に「支払いを早めて欲しい」なんて交渉すれば、「あそこの業者は経営がヤバそうだから、発注は控えよう」なんて勘ぐられて、仕事を請けられなくなってしまうかもしれません。。
ええ。私どももインターネットで資金の調達先を探していたところ、ファクタリングを知ることになりました。調べてみると、売掛金を1ヶ月早く受け取れるということで、これこそ利用するべき資金調達だと思いました。。
2社間ファクタリングの実績が豊富なベストファクターを選んだ
たまたま「ファクタリング」でインターネット検索して、上位に表示された3社のうちの1つがベストファクターでした。初めての利用だったので3社それぞれに見積もりを依頼しました。見積もりを申し込んだ翌日には、3社から回答をいただき、もっとも条件の良かったベストファクターに相談することにしました。
はい。ウチにとって2社間ファクタリングが理想の資金調達だったことと、ベストファクターがその2社間ファクタリングの実績が豊富で、口コミの評価も高かったことが決め手になりました。
私たちのような零細の塗装業者は、元請けに対して立場が非常に弱いです。しかも業界が体質的に古いところもあって、大手でもファクタリングを知らない会社は少なくありません。説明を聞いたときに、取引先の同意が必要になる3社間ファクタリングは利用できないだろうなと思いました。
2社以上の売掛金を買い取れるということで、大手ハウスメーカー2社の売掛金を現金化することにしました。全国的に知られている大手の売掛金だったので、初回契約ではかなり高く買い取ってもらいました。資金調達した60万円は、各種塗料の仕入れ費用や数ヶ月分の運転費用をまかなうことができました。
コンサルで資金繰りを「見える化」できた
申し込みをした次の日にはベストファクターと面談をして、その日のうちに現金が振り込まれていたのは驚きでした。正直、手数料は決して安くはなかったのですが、売掛金の本来の期日を待つまでに失っていたであろう受注のチャンスを掴んだと考えれば、妥当なコストだったと思います。
利用中は資金繰りに関するアドバイスもいただき、ウチの資金繰りが「見える化」できました。資金繰り計画表の作り方や応募できる補助金・助成金など、正直これまでは面倒くさくて避けていましたが、「どうして早くにやっておかなかったのだろう」と後悔しきりでした。ベストファクターの資金繰りのアドバイスがなければ、また資金不足で金融機関を駆けずり回っていたと思います。
利用期間は1ヶ月足らずですが、資金調達と資金繰りの悩みを一気に解決できたのは、ベストファクターを利用しなければ実現できなかったことです。
建設業のファクタリング利用は国も推奨
建設業のファクタリング利用は国も推奨しています。
国は建設業における下請業者が親会社の倒産によって連鎖倒産に陥ることがないよう、下請債権保全事業という補助を実施しています。
この制度は、下請建設企業が保証ファクタリングを利用すると、国が保証料の一部を助成してくれるという制度です。
ファクタリングは売掛債権がデフォルト(回収不能)した場合に、その損失をファクタリング会社が負うという特徴を持っています。
国はこの特徴を利用して、親会社の倒産による下請会社の連鎖倒産を防ぐことを推奨しており、特定の下請業者が保証ファクタリングを利用した場合の補助を実施しています。
建設業がファクタリングを利用することについて、国が推奨しているほど、業態にマッチした方法だといえるでしょう。
塗装業がファクタリングに向いている理由
塗装業は他の業種よりもファクタリングに向いていると言われています。
その主な理由は以下の3つです。
- 工期が長い
- 売掛債権の金額が大きい
- 着工時に大きな資金が必要になる
サイトが長く金額が大きいうえに、工事を着工する際に高額の資金が必要になるため、塗装業は他の業種よりもファクタリングが活用できます。
塗装業がファクタリングに向いている3つの理由について詳しく解説していきます。
工期が長い
塗装業は受注から工事完了までの期間が長くなります。
短くても3ヶ月程度ですし、長ければ1年を超えることもあります。
そして、工事代金は工事が完了しなければ全額入金されることはありません。
さらに、代金は手形で支払われることも多く、手形の場合は代金を受け取ってから入金までさらに3ヶ月程度の時間がかかります。
つまり、塗装業は支払サイトが半年〜1年程度になることも珍しくない、非常に資金繰りが大変な業種です。
ファクタリングを利用すれば、請求段階で資金化でき資金繰りが円滑化するので、塗装業にはファクタリングが向いていると言われます。
売掛債権の金額が大きい
建設業は売掛債権の金額が大きい点もファクタリングに向いている理由です。
規模の大きな工事になると、売上は数千万円〜億を超えることもあります。
売上規模がそれほど大きいということは、建設業者の支払いも高額になり、入金になるまで資金繰りは困窮します。
さらに、もしもそれだけ大きな金額の売掛債権がデフォルトしてしまったら連鎖倒産に至るリスクもあります。
ファクタリングを利用すれば、高額な売掛債権を早期資金化できますし、万が一売掛債権がデフォルトしてもその損失はファクタリング会社が負ってくれるため安心です。
他の業種と比較して、建設業は売上規模が大きい点も、ファクタリングに向いている理由です。
着工時に大きな資金が必要になる
建設業は工事着工の際に大きな資金が必要になります。
着工前には以下のようなものを揃える必要があるためです。
- 建築資材
- 重機
- 人件費
建設業の現場の人件費は日払いで支払われることも多いため、その場合は手元に一定の資金を確保しておく必要があります。
特に、今は建設資材も人件費も高騰しているため、以前よりも手元に用意しなければならない資金は高額になっています。
着工時の資金を効率的に確保したいのであれば、注文書ファクタリングがおすすめです。
注文書ファクタリングは、発注があった段階で発注書を売掛債権と見做して資金化する方法です。
例えば、元請企業から1億円の発注があった場合、1億円の発注書の一部を早期資金化できます。
手元に運転資金がなくても高額な発注を受注できるため、建設業は特に注文書ファクタリングという資金調達手段を理解しておくことで、受注できる工事の幅を広げられるでしょう。
建設業にとってファクタリングのメリット
建設業者の方はファクタリングを利用することで以下のような恩恵を受けられます。
- 支払サイトを短縮できる
- 3社間ファクタリングを利用しやすい
- 売掛債権が未回収になっても安心
- 銀行融資の審査に落ちても利用できる
- 担保や保証人がいなくても利用できる
融資と比較して圧倒的に利用しやすく、資金繰りも改善します。
建設業の方にとってのファクタリングの5つのメリットについて詳しく解説していきます。
支払サイトを短縮できる
ファクタリングを利用すれば、入金までの時間が長いサイトを短縮できます。
一般的に建設業の入金サイトは売掛債権発生から2ヶ月〜3ヶ月程度かかります。
しかしファクタリングを利用することによって入金サイトを圧倒的に短縮することが可能です。
2社間ファクタリングであれば最短即日、3社間ファクタリングであれば1週間前後で資金調達できます。
建設業は他の業種よりも入金サイトが長い分、ファクタリングを活用することで資金繰りの改善効果も大きくなります。
また、注文書ファクタリングを利用すれば、工事の受注段階で資金化できるため、1年以上先の入金を前倒しで資金化することも可能です。
3社間ファクタリングを利用しやすい
建設業は他の業種よりも3社間ファクタリングを利用しやすい点もメリットです。
建設業のファクタリング利用は国も推奨しているため、建設業界にとって下請がファクタリングを利用することは決して珍しい話ではありません。
他の業界よりもファクタリングに対する理解があるため、元請先や工事の施主も3社間ファクタリングに同意してくれる可能性が高いでしょう。
他の業種はファクタリングに対する理解が深まっていないため、ファクタリングを利用することで「資金繰りが悪化しているのかもしれない」「倒産するかもしれない」などとネガティブに評価され、その後の取引に悪影響する可能性があります。
しかし建設業界においては、ファクタタリングを利用したことを取引先に知られたことで利用者がネガティブに評価される可能性が低いため、3社間ファクタリングを利用しやすくなります。
手数料の低い3社間ファクタリングを利用しやすい点も、建設業がファクタリングを利用するメリットです。
売掛債権が未回収になっても安心
ファクタリングは償還請求権なし(ノンリコース)で実施されます。
償還請求権とは、売掛債権が回収不能になった場合、元の所有者に対して代金を請求する権利です。
償還請求権ありで売掛債権を譲渡した場合、もしも売掛債権がデフォルトした場合に、利用者に対して責任が生じます
しかしファクタリングは償還請求権なしで実施されるため、万が一売掛債権が回収不能になっても、その損失はファクタリング会社が負ってくれます。
売上規模の大きな建設業で、最も大きなリスクの1つが元請先や発注元の倒産に伴う連鎖倒産です。
ファクタリングを利用しておけば、万が一の場合にも安心です。
銀行融資の審査に落ちても利用できる
ファクタリングは銀行融資の審査に落ちても審査に通過して資金調達に成功できる可能性があります。
ファクタリングは銀行融資の審査とは180度審査基準が異なるためです。たとえば、以下のような企業は銀行融資の審査に通過するのは困難です。
- 赤字や債務超過
- 税金滞納
- 代表者の信用情報がブラック
特に赤字と債務超過が数年間継続している企業や税金を滞納している企業は、銀行や日本政策金融公庫の事業資金融資を利用することは基本的に不可能です。
また、ビジネスローンの審査では代表者の個人信用情報を確認するため、信用情報に金融事故情報などが記録されているいわゆるブラックの人も審査に通過できません。
ファクタリングの審査は売掛先企業の信用に対しておこなわれます。
そのため、売掛債権の支払能力に問題さえなければ審査に通過できる可能性があります。
ファクタリング会社によっては、利用者の決算状況の確認すらおこなわない会社も多いため、赤字や債務超過や税金滞納によって銀行融資を断られた場合は、ファクタリングで資金調達することを検討しましょう。
担保や保証人がいなくても利用できる
ファクタリングには担保や保証人は不要です。
売掛債権さえ保有していれば利用できます。
銀行融資では、担保や保証人を求められることがありますし、借入に対して担保や保証人を要求されなくても、いざというときに返済に充てられる資産や信頼のある親族などがいる事業者の方が審査が有利になります。
ファクタリング審査では資産状況が加味されないため、資産のある企業もない企業も平等な条件で資金調達できる点はメリットです。
建設業におけるファクタリングのデメリット
建設業者がファクタリングを利用することには以下のようなデメリットが存在します。
- 高額な手数料が発生する
- 本質的に資金繰りが改善するわけではない
- 業者の安全性
コストが高いため、利用のしすぎには注意が必要ですし、業者選びも慎重におこなう必要があります。
建設業者がファクタリングを利用する際の3つの注意点について詳しく解説していきます。
高額な手数料が発生する
ファクタリングは融資と比較して手数料が高額なので注意しなければなりません。
- 2社間ファクタリング:5%〜20%程度
- 3社間ファクタリング:1%〜5%程度
融資の金利は年1%〜4%程度です。
ファクタリングの場合、1ヶ月〜2ヶ月程度の資金調達で高額な手数料が発生します。例えば1ヶ月先が入金期日の売掛債権を手数料10%でファクタリングした場合、年利に換算すると10%×12ヶ月=120%ものコストになります。
融資と比較してコストが高い点がファクタリング会社のデメリットです。
建設業は利益率が非常に低い業種としても知られているため、売上の10%程度もの金額が手数料として取られてしまった場合は、それだけで赤字に転落するリスクもあります。
建設業界はファクタリングについて理解が高い業界でもあるため、できれば手数料の低い3社間ファクタリングの利用を検討してください。
本質的に資金繰りが改善するわけではない
ファクタリングでは本質的には資金繰りは改善しない点にも注意してください。
ファクタリングは数ヶ月先には入金になる売掛債権の代金を前倒しで受け取っているだけだからです。
そのため、本来の売掛債権の入金期日になったら再度お金が不足するリスクがあります。
無計画にファクタリングを利用すると、本来の入金期日に再びお金が足りなくなり、またファクタリングを利用して、毎月のように高額な手数料を負担しなければならなくなるリスクがあります。
ファクタリングはあくまでも緊急時の資金調達手段にすぎません。
本質的に資金繰りを改善したいのであれば、長期借入金などを調達して経営改善をおこないましょう。
業者の安全性
ファクタリングは全ての業者が安全というわけではありません。
融資における貸金業者のように許認可や登録が必要になるわけではなく、どのような業者でも営業できるため、ファクタリング業者の中には高額な手数料を設定する業者や実質的な貸付をおこなう悪徳業者も混じっています。
安全な業者は自分の目で見極めなければなりません。
- インターネットの口コミを確認する
- 法人登記がおこなわれていることを確認する
- 手数料が相場の範囲内
- 契約書が締結されている
これらを踏まえた安全な業者であることを確認した上でファクタリングを利用してください。
建設業がファクタリングを利用すべき場面
建設業者の方は以下のような場面でファクタリングを利用することで資金繰りを円滑にできます。
- 大口の受注を受けた
- すぐに資金が必要
- 発注元の経営状態が心配
建設業の方がファクタリングを利用すべき3つの場面について詳しく解説していきます。
大口の受注を受けた
大口の受注を受けて手元にお金がない場合、ファクタリングを活用すれば、すぐに必要な資金を調達できます。
銀行融資の場合、申し込みから借入まで2週間以上の時間がかかります。また申込から審査の可否がわかるまで数日程度の時間がかかるため、融資で資金調達を試みようとした場合、資金の確保をして仕事を請けられるかどうか回答できるまでに時間がかかります。
これでは取引先からの信用を失ってしまうリスクがありますが、ファクタリングであればすぐに資金調達できるかどうを確認可能です。
また注文書ファクタリングを利用すれば注文段階から受注金額相当を調達できるため、増加運転資金にもすぐに対応できます。
審査回答と入金までの時間が早いファクタリングは早期資金化できる点が大きなメリットです。
すぐに資金が必要
すぐに資金が必要な場面でもファクタリングは活用できます。
経営をしていれば「すぐにお金が必要」という場面は決して少なくありません。
例えば、手形の決済日にお金を用意できなければ、手形は不渡りになってしまい倒産に至る可能性があります。
このような状況でファクタリングを利用すれば最短即日で資金調達が可能です。
銀行融資を利用した場合は、申込から融資まで2週間〜3週間程度の時間がかかるため、緊急で資金が必要になったときには間に合いません。
最短即日で資金調達できるファクタリングであればすぐに資金化できるので、緊急時の資金調達方法としてもファクタリングは活用できます。
発注元の経営状態が心配
発注元の経営状態が心配という場面でもファクタリングは活用できます。
ファクタリングは償還請求権なしで実施されるため、売掛先企業の万が一倒産して売掛債権が未回収になった場合の損失はファクタリング会社が負ってくれます。
そのため「支払いが心配」という企業への売掛債権を手元に保有している場合には、ファクタリングを利用することによって、貸し倒れの心配がありません。
もちろん、貸し倒れの懸念がある売掛債権の方が審査に通過することが難しくなりますが、審査に通過できれば、万が一の場合に回収リスクを排除できるため安心です。
塗装業者のファクタリング会社の選び方
塗装業の方は以下のような視点でファクタリング会社を選択することで、自社に最適なファクタリング会社を選択できるでしょう。
- 業者の安全性
- 手数料
- 入金スピード
安全な業者と低コストでスピーディーに資金調達するのがポイントです。
塗装業者がファクタリング会社を選ぶための3つのポイントについて詳しく解説していきます。
業者の安全性
ファクタリング会社を選択する際には、まずは「安全な業者かどうか」という観点で業者を決めましょう。
営業許可も免許も登録も不要なので、ファクタリング業者の中には法外な手数料を設定したり、実質的な貸付をおこなったりする悪徳な業者がいくつか混じっている可能性があるためです。
そのため、取引をおこなっても問題のない業者かどうかを必ず確認した上で取引をおこなってください。
安全な業者がどこなのか分からない場合には、複数の業者から相見積もりを取って、最も手数料の低い業者と取引するのがよいでしょう。
手数料
ファクタリング業者を選択する際には手数料が低いことも重要です。
ファクタリングは融資と比較して手数料が高く、手数料の負担だけで赤字になってしまう場合もあります。
また、一度ファクタリングを利用すると、すぐにはやめられなくなる業者も多いため、あらかじめ低い手数料の業者と取引することで将来的な手数料負担を大きく引き下げることが可能です。
複数の業者から相見積もりをとって、最も手数料が低い業者と取引するようにしましょう。
なお、3社間ファクタリングやオンライン完結型のファクタリング会社は手数料が低いため、低コストで取引したい方にはおすすめです。
入金スピード
ファクタリングは入金スピードで会社を選択することも重要です。
ファクタリングは最短即日で資金調達できるため、急いで資金が必要なタイミングでも活用できます。
急いで資金を必要としている方は「必要なタイミングで資金調達ができるかどうか」という点をしっかりと確認してください。
ファクタリング会社の中には「最短即日」と謳っていても実際には入金まで数日程度の時間がかかる業者も珍しくありません。以下のような特徴を持っているファクタリング会社は即日で資金調達できる可能性が高いため、緊急時には活用しましょう。
- オンライン完結のファクタリング
- 2社間ファクタリング
「いつまでに資金が必要なのか」を明確にした上で、必要なタイミングで資金が間に合うファクタリング会社を選択してください。
塗装業者におすすめのファクタリング業者10選
塗装業者には手数料が低く、業者の安全性が高い以下のような業者がおすすめです。
- ベストファクター
- ビートレーディング
- トップマネジメント
- けんせつくん
- 日本中小企業金融サポート機構
- ラボル
- ペイトナーファクタリング
- GMO BtoB 早払い
- 電子請求書早払い
- OLTA
これらのファクタリングであれな、入金サイトが長い塗装業者もスムーズに資金調達できる可能性があるでしょう。
塗装業におすすめのファクタリング会社10社のスペックや特徴について詳しく解説していきます。
ベストファクター
取り扱いサービス | 2社間/3社間/医療報酬債権など |
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契約方式 | オンライン |
手数料 | 2%〜 |
入金スピード | 最短即日 介護報酬債権ファクタリングは数日程度 |
買取限度額 | 30万円〜 |
公式サイトURL | https://bestfactor.jp/ |
弊社ベストファクターは塗装業者様にもファクタリングをご提供させていただいております。
塗装業者様は会社によって事業の規模が大きく異なることが多いですが、個人事業主から中堅以上の企業まで幅広く対応している弊社であれば、どんな規模の塗装業者様もファクタリングをご利用いただけます。
弊社がお客様との対話を重視しており、お客様との面談の中からお客様にとって最適な資金調達手段は何かを検討いたします。
その中でお客様に取ってファクタリングがベストな資金調達方法だと判断できた場合のみファクタリングをご提供させていただきます。無理にファクタリングを薦めるようなことはありません。
そのため、審査の際には必ず面談を実施させていただいております。
もしもお客様がご来店の都合がつかない場合には、弊社担当者が訪問した上で面談を実施いたしますので、お気軽にお申し付けください。
長期間時間をかけてアドバイザーとしてお客様のお役に立てるファクタリング会社を標榜しておりますので、ぜひお気軽にご相談ください。
ビートレーディング
取り扱いサービス | 2社間/3社間/医療報酬債権など |
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契約方式 | 対面/オンライン |
手数料 | 2%〜 |
入金スピード | 最短2時間 介護報酬債権ファクタリングは数日程度 |
買取限度額 | 下限上限なし |
公式サイトURL | https://betrading.jp/ |
ビートレーディングは店舗型の独立系ファクタリング会社として知名度も実績も抜群です。
累計5.2万社以上と取引しており、買取実績は1,170億円を超えています。多くの人が利用しているため安心してファクタリングを利用できるでしょう。
取り扱っているファクタリングの種類が豊富ですので、通常の請求書を買い取るファクタタリングの他にも注文書ファクタリングも取り扱っています。
仕事を受注した段階で、注文書を早期資金化できるため、大口の受注があった場合の増加運転資金の調達も簡単にできるでしょう。
審査の際には財務コンサルティングを実施しているため、資金調達だけでなく財務改善をおこないたいと考えている事業者の方にも最適です。
契約には面談が必要ですが、最近はオンライン面談にも力を入れているので、当日中にビートレーディングのオフィスへ訪問できない方も最短2時間で資金調達ができます。
トップマネジメント
取り扱いサービス | 2社間/3社間/医療報酬債権など |
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契約方式 | 対面/オンライン |
手数料 | 2社間:3.5%〜12.5% 3社間:0.5%〜3.5% |
入金スピード | 最短即日 介護報酬債権ファクタリングは数日程度 |
買取限度額 | 下限上限なし |
公式サイトURL | https://top-management.co.jp/ |
トップマネジメントは業者としての信頼性が非常に高いファクタリング会社です。
- 累計取引社数5.5万社超
- 東京商工会議所所属
- 創業15年以上
実在性が疑わしい業者も多い中、トップマネジメントはファクタリング会社としての信頼性が非常に高いことがわかります。地域に根ざした十分な実績のある企業です。
取り扱っているファクタリングの種類が豊富で、通常の2社間・3社間ファクタリングのほかに、電ふぁくという2.5社間ファクタリングも取り扱っています。
電ふぁくは売掛先からの入金口座をトップマネジメントが管理する本人名義の口座として指定することで、2社間ファクタリングでありながら代金流用などのリスクを排除できるものです。
ファクタリング会社としては利用者が売掛先から振り込まれた代金を流用するリスクがないため、低い手数料でファクタリングを取り扱うことができます。2社間ファクタリングでありながら上限8%という非常に低い手数料で利用できる点はメリットです。
また、トップマネジメントは注文書ファクタリングも取り扱っています。
大きな受注があった場合には、注文書を売却することで増加運転資金を確保できます。
ただし、注文書ファクタリングは月商500万円以上の法人でないと利用できないため注意しましょう。
けんせつくん
取り扱いサービス | 2社間ファクタリング・注文書ファクタリング |
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契約方式 | オンライン |
手数料 | 表示なし |
入金スピード | 最短2時間 |
買取限度額 | 下限上限なし |
公式サイトURL | https://xn--y8jd4aybzqd.jp/ |
けんせつくんは建設業専門のファクタリング会社です。
建設業界の一部である塗装業者もけんせつくんを利用できます。
けんせつくんは建設業界出身のスタッフが在籍しており、建設業界独特の支払サイトが長い問題や、売上が不安定、売掛債権が高額になるなどのデメリットを加味して審査をおこなってくれます。
一般的にファクタリングにおいても審査が厳しくなる建設業ですが、建設業専門に取り扱いをしているけんせつくんであれば、他社に断られた建設業の方も審査に通過できる可能性があるでしょう。
申込から入金まですべてオンラインで完結しますし、最短2時間で資金調達できるため、急いで資金が必要なタイミングで最適です。
また、けんせつくんは注文書ファクタリングも取り扱っているため、高額な受注があった場合にも増加運転資金を用意できます。
建設業や塗装業の方に利用しやすいファクタリング会社です。
日本中小企業金融サポート機構
取り扱いサービス | 2社間/3社間 |
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契約方式 | 対面・オンライン |
手数料 | 1%〜10% |
入金スピード | 最短即日 |
買取限度額 | 下限上限なし |
公式サイトURL | https://chushokigyo-support.or.jp/ |
日本中小企業金融サポート機構は運営している法人が一般社団法人という非常に珍しいファクタリング業者です。
一般社団法人は非営利法人ですので上限手数料が10%と低いのが特徴で、審査によってはさらに手数料が低くなります。
コンサルティング業者としてさまざまな業種の売掛債権の買取実績があるため、塗装業の方もしっかりと審査してもらえるでしょう。
また、日本中小企業金融サポート機構は、経営革新等支援機関として国から認定されています。
経営革新等支援機関とは中小企業支援のプロフェッショナルとして国が認めた団体だけが認定されているため、コンサルタントとしても非常に専門性と信頼度が高くなっています。
オンライン契約にも対応しているため、当日中に日本中小企業金融支援機構の窓口へ訪問できない方も即日入金を受けられるでしょう。
ラボル
取り扱いサービス | 2社間 |
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契約方式 | 非対面式 |
手数料 | 10% |
入金スピード | 最短60分 |
買取限度額 | 1万円〜限度なし |
公式サイトURL | https://labol.co.jp/ |
ラボルはオンライン完結型のファクタリング会社の中でも運営会社の信頼度が最も高い業者の1つです。
運営会社である株式会社ラボルは東証プライム上場の株式会社セレスの100%子会社です。
実質的に上場企業運営のファクタリング会社ですので安心して利用できます。
また、1万円から上限なしで買取を実施しているため、個人で経営している塗装業の方や、売上規模の大きな法人まで幅広く利用可能です。
最大の特徴は24時間365日、最短60分で入金に対応している点です。
休日も夜間も最短60分で資金調達できるため、土日や深夜でも緊急でお金が必要になったときには対応可能です。これは主要ファクタリング会社の中でもラボルだけですので、緊急時の資金調達手段として頭に入れておいて損はないでしょう。
運営会社の安全性や手数料の明瞭さ、さらには入金スピードと三拍子揃った優良ファクタリング会社だといえます。
ペイトナーファクタリング
取り扱いサービス | 2社間 |
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契約方式 | 非対面式 |
手数料 | 10% |
入金スピード | 最短10分 |
買取限度額 | 〜100万円 (初回25万円迄から徐々に拡大) |
公式サイトURL | https://paytner.co.jp/factoring |
ペイトナーファクタリングは小口専門のファクタリング会社です。
そのため規模の大きな塗装業者ではなく、個人経営や家族経営で塗装業を営んでいる方に向いているファクタリング会社です。
ペイトナーファクタリングの最大の特徴は最短10分で資金調達できる圧倒的なスピードです。
あらかじめアカウントを作成しておけば、請求書のアップロードから最短10分で審査が完了し、審査通過後すぐに代金が振り込まれます。
「数万円程度のお金がすぐに必要」という場面でペイトナーファクタリングは活用できます。
また、ペイトナーファクタリングは主要ファクタリング会社の中で唯一個人事業主に対する売掛債権の買い取りをおこなっている業者です。
他のファクタリング会社は法人に対する売掛債権の買い取りしかおこなっていないため、個人事業主相手にビジネスをされている方はペイトナーファクタリングを利用しましょう。
なお、調達可能額は初回は25万円まで、その後も最大でも100万円までと、少額までしか買い取ってもらうことができません。大きな資金調達はできない点に注意してください。
GMO BtoB 早払い
取り扱いサービス | 2社間ファクタリング 3社間ファクタリング |
---|---|
契約方式 | 対面・オンライン |
手数料 | ・スポットタイプ 請求書ファクタリング:1.5%〜10.0% 注文書ファクタリング:2.5%〜12.0% ・継続タイプ 請求書ファクタリング:1.0%〜10.0% 注文書ファクタリング:2.0%〜12.0% |
入金スピード | 最短2営業日 |
買取可能額 | 100万円〜1億円 |
公式サイト | https://www.gmo-pg.com/lpc/hayabarai/ |
東証プライム上場企業のGMOグループの、GMOペイメントゲートウェイが提供しているファクタリングサービスです。
申し込みをすると専任の担当者が1社につき1人配属されるので、初めてファクタリングを利用する方も安心してファクタリングを利用できます。
担当者が審査や財務の知識をしっかりと持っているので、塗装業などのサイトが長い売掛債権もしっかりと審査してもらえます。
ファクタリングには1回のみ利用する「スポットタイプ」と、継続的に利用することを前提とした「継続タイプ」の2種類あり、継続タイプを利用すれば手数料が低くなります。
審査は厳格に時間をかけておこなうので、入金までには最短2営業日(初回は5営業日)必要です。
また、注文書買取にも対応しているため、大口の受注があった際の増加運転資金の確保も問題なく対応できるでしょう。
電子請求書早払い
取り扱いサービス | 2社間ファクタリング |
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契約方式 | オンライン |
手数料 | 1%〜6% |
入金スピード | 最短2営業日 |
買取限度額 | 〜1億円 |
公式サイトURL | https://www.infomart.co.jp/hayabarai/index.asp |
電子請求書早払いはインフォマートとGMOペイメントゲートウェイの2つの上場企業によって提供されている2社間ファクタリングです。
低い手数料で2社間ファクタリングを利用したい方にとにかくおすすめです。2社間ファクタリングでありながら上限6%の手数料で利用できるのは、業界最安値だと言えます。
通常は10%以上の手数料が設定される2社間ファクタリングにおいて、上限6%というのは圧倒的な低コストだと言えます。申込から入金まで全てオンラインで完結できる点も大きな魅力だと言えるでしょう。
審査はかなり厳格におこなうので、申込から入金まで最短2営業日(初回は5営業日)必要です。
手数料が低い分、審査には時間がかかるため、余裕を持って申し込みをするようにしてください。
なお、利用できるのは法人のみで、個人事業主として塗装業を営んでいる方は利用できないので注意しましょう。
OLTA
取り扱いサービス | 2社間 |
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契約方式 | 非対面式 |
手数料 | 2%〜9% |
入金スピード | 最短即日 |
買取限度額 | 下限上限なし |
公式サイトURL | https://www.olta.co.jp/ |
OLTAはオンライン完結型の2社間ファクタリングです。あらゆる業種に対応しているので塗装業の方も利用できます。
OLTAは日本にオンライン完結型のファクタリングを広めた会社として有名です。OLTAの登場以降、店舗型のファクタリング会社もオンライン完結型を開始し、手数料も下がりました。
ファクタリングの有望なベンチャー企業として多くの企業から出資を受け、今は資本金が44億円超の大きな企業となっています。
また日本中の地方銀行と提携し、銀行の顧客にもファクタリングを販売しています。
銀行が提携するほどの企業ですので、業者の安全性は間違いありません。
また手数料の上限は9%と、業界最安値水準となっているため、安心安全な業者から低コストで資金調達したい塗装業者の方におすすめです。
売掛先に完全秘密の資金調達ならベストファクターの2社間ファクタリング
塗装業界のファクタリング事例として、弊社の2社間ファクタリングで資金調達に成功されたMさんのケースを紹介しました。
塗装業者や建設業者など、資金回収サイトが長期に及ぶ業界の方こそ、売掛債権の早期資金化が可能なファクタリングがおすすめです。
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私どもベストファクターはファクタリングによる資金調達のお手伝いのみならず、経営改善や事業再生を視野に入れた財務コンサルティングサービスも提供しております。
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