会社を経営していく上で、どの業種であっても、急な資金不足に陥ることや、入金と出金のタイムラグに悩まされることがあります。
中小企業や個人事業主の方のいざというときの資金調達方法といえば、銀行融資や公的金融機関の融資制度、ビジネスローンなどが挙げられます。
一方で、回収前の売掛債権(請求書)を、早期に資金化する「ファクタリング」も、緊急時に役立つ資金調達方法です。
今回は、ベストファクターのファクタリングと財務コンサルティングサービスで、資金調達と資金繰り改善に成功された、運送業者T様の事例をご紹介します。
- 都道府県:埼玉県
- 年商:1億4,000万円
- 調達金額:615万円
- 資金使途:売上入金までのつなぎ資金
- 調達方法:3社間ファクタリング
記事の目次
運送業者は年末年始がハイシーズン。資金繰りはギリギリでも何とか車両を確保しておきたい
弊社は関東一円の冷凍食品・乳製品・チルド品・青果物など、食品全般の運送を手がけています。
1995年に創業、現在は従業員40名で、埼玉県を拠点として運送を行っており、特にスーパーへの食品配送を毎日ルート配送しています。
冷凍ハコ車10t以上を6台、4t以下を30台の計36台を保有しており、24時間・365日・年中無休で、クライアント様のご要望に合わせてご用意させていただいております。
運送業界は、年末年始がいわゆるハイシーズンです。繁忙期ということで、配送依頼が急増して売上は飛躍的に伸びますが、比例して燃料費や人件費の負担も馬鹿になりません。
それに、運送業界全般に言えることですが、総じて報酬の支払いが遅く、手形支払いの習慣がいまだに根強く残っている事業者も少なくありません。
他の事業者の方の話では、先に前金として30万円、残りは手形で3ヶ月先にようやく支払われたということもあったようです。
弊社の場合、資金繰りがうまくいかなければ、2ヶ月近くほぼ無収入という状態もあり得るので、繁忙期に備えてある程度の資金をプールしておかなければなりません。
年末年始の繁忙期は本業の忙しさもさることながら、資金調達でも金融機関におうかがいする必要もあり、休む暇もない状況です。
銀行の融資枠は温存しておきたい……検討した結果「ファクタリング」に行き着く
これまで弊社は公庫や、信用金庫の中小企業向けの融資制度を利用させていただいておりました。
ただ、審査までの手続きが面倒なのと、融資実行までにかなり時間がかかるので、だったら金利は少し高くなっても、スピード感のある資金調達方法にしようと考えるようになりました。
ビジネスローンという選択肢もありましたが、将来的に銀行から融資を受けるときに、ビジネスローンの利用歴があると審査で不利になる場合がありますよね。
うちは来年にも車両の買い替え時期が来るので、なるべく銀行融資は温存しておきたかったんです。
そういった理由で借り入れとは違う他の手段を検討していたところに、借りずにまとまった資金が調達できる「ファクタリング」を見つけました。
ベストファクターを選んだ3つの理由
ファクタリングは運送業ではわりと知られているサービスなので、詐欺やトラブルに遭うといった不安はありませんでした。
しかし、融資もそうですが、資金を調達できるかもしれないという期待感と、調達できなかった場合にどうしようという不安が入り混じっていました。
幸いなことに、ファクタリングは見積もりを申し込んだ翌日、翌々日には結果がわかるので、短期間で複数の会社さんのご提案を比較検討できました。
ベストファクターを選んだ理由は3つあって、まずはホームページの作り込みが他社とは比べ物にならなかったことですね。
ファクタリングというサービスを解説するブログ記事を上げている会社さんは多いですが、その中でもベストファクターさんの情報量や中身の濃さは群を抜いていました。
いくつかのブログ記事を読ませていただきましたが、ファクタリングを初めて利用する私でも、理解しやすい内容だったので、実際のファクタリングの取引でも真摯な対応をしてくれるのではないかという期待はありました。
2つめは、ファクタリングやコンサルティングの実績を詳しく載せているところですね。
「顧客満足度ナンバーワン」や「支持率ナンバーワン」を掲げる会社さんは多いですが、実際に顧客満足度や支持率って何で測っているのか正直わかりません。
それよりも、実績を平均買取額や即日振込実行率のような具体的な数字で示してもらったほうが、利用する側としては判断しやすいです。
とくに「キャッシュフロー改善率」や「企業価値改善率」については、他社さんでは見られない実績ですので、いつも資金繰りがギリギリになる弊社としては、かなり「押しの一手」となりました。
3つめは、これが決め手となったのですが、スタッフの方がファクタリングとコンサルについて丁寧に対応してくれたことです。
こちらが「他社さんとも比較検討させてください」と伝えたときも、強引なセールスなどなかったので、安心してお任せできるなと思いましたね。
3社間ファクタリングで早期の資金調達に成功
ベストファクターには、取引先2社分をどちらも3社間ファクタリングでお願いしました。
先方にはあらかじめファクタリングを利用することを伝えていて、どちらも弊社の資金繰りが毎回ギリギリなときに相談に乗ってくれるほど理解がある方なので、満を持して3社間取引にしました。
5日ほどでつなぎ資金が確保できたのと、手数料が安かったのは好都合でした。
ベストファクターさんの担当者の方も説明が丁寧で、先方の印象も良かったので、交渉がスムーズに行ったのもホッとしました。
ベストファクターの財務コンサルで経営改善の兆し
ベストファクターさんの担当者の方のご協力もあって、経費の削減をはじめ、効率運送に重点特化した経営改善計画の道筋ができました。
低い利益率の改善として、取引先との価格交渉や、価格の高い製品運搬受注の確保でもサポートしていただけましたし、運賃対利益早見表を作成していただけたのは、営業で本当に助かっています。
おかげさまで利益率が改善されて、通常期の順次売上高も伸びました!
ファクタリングの利用に当初は不安もありましたが、一度利用してしまえばいざというときに役に立つサービスだということも実感できました。
さらに財務コンサルで経費削減や業務効率化などの提案をいただいて、資金調達以上に価値あるサービスを提供していただきました。
弊社の経験をもとに、資金調達や資金繰りに困っている同業者にファクタリングを勧めてみたいと思います。
運送業が資金繰りに困る理由
ここからが運送業がなぜ資金繰りに困ることが多いのかについて解説していきます
運送業が資金繰りに困る理由は主に以下の5つです。
- 運送コストが不安定かつ値上がり傾向
- 売上が不安定
- 過度な人手不足
- 利益率が低め
- 売掛債権の回収サイトが長い
- 急に大きな設備投資が必要になる
運送業のガソリン代などが大きく値上がりしていますし、さらに毎月売上も不安定です。
また利益率も低いため、手元に資金が残りにくくなっています。
運送業が資金繰りに困窮する5つの理由を解説していきます。
運送コストが不安定かつ値上がり傾向
運送業は運送コストが不安定で、さらに近年は大きく値上がっています。
2021年3月時点で142円のレギュラーガソリンの単価が、2024年1月には約170円程度へと、約20%程度上昇しています。
そのため、運送コスト上昇分については、自社で負担しなければならないので、その分資金繰りは苦しくなります。
また、全日本トラック協会の2021年の資料によると、人件費と燃料費だけで経費の50%を占めています。
これらの経費は削減できない支出であり、さらに人件費も燃料費も高騰していることを鑑みれば、資金繰りは年々苦しくなっていると言えます。
さらに配送料無料サービスなどが広がっているため、小規模の運送業者は、ガソリン代や人件費の上昇を理由に運賃を値上げできる余地はほとんど残っていません。
コストが上昇する中、上昇分を価格に転嫁できないため、運送業の資金繰りは非常に厳しい状況下にあると言えるでしょう。
売上が不安定
運送業は経費左右されやすい業種だと言われています。
不景気になれば個人消費は減少するため、その分業務量は少なくなりますし、企業間でもモノの流通は少なくなります。
コロナ禍のようにネット通販が伸びたという特殊事情はあるものの、基本的には景気が悪くなれば売上は減少します。
さらに運送業は季節要因も大きく関係します。
お中元、お歳暮、クリスマスなど、人がモノを送ることが多くなる季節は業務量が伸びる一方、2月や6月など一般的に閑散期と呼ばれる時期は、業務量が少なくなります。
売上が少なくなれば、入金も減少しますが、人件費などの固定費は毎月変わらず発生します。
入金が少ない月も同じように現金が減少し、資金繰りは苦しくなるため、この点も運送業の資金繰りが苦しくなる原因だと言えるでしょう。
過度な人手不足
運送業は過度な人手不足です。
ドライバーの高齢化によって人手不足が深刻な部分を、これまで運送業界は時間外労働で補ってきました。
しかし2024年4月から、働き方改革の一環として、運送業の時間外労働は年間960時間の上限制限が適用されるようになります。
これによって、これまでのように時間外労働が不可能になります。
ただでさえ人手不足であるのに加えて、時間外労働が規制されるので、今後はますます運送業界の人手不足は深刻になることが予想されます。
そして、インターネットショッピングの普及に伴って、配達料は年々大きく上昇している点も見逃せません。
国土交通省によると、国内の宅配便取扱個数は以下のように推移しています。
- 2017年:42.5億個
- 2018年:43億個
- 2019年:43.2億個、
- 2020年:48.4億個
- 2021年:49.5億個
- 2022年:50 億
参考:国土交通省|令和4年度 宅配便・メール便取扱実績について
人手が不足している、時間外労働はできない、業務量は増えているという状況において、今後は人件費を大幅に引き上げてドライバーを確保するなどの対応が求められます。
運送業界では、今後さらに人件費が高騰していくことが予想され、資金繰りはますます厳しくなるでしょう。
利益率が低め
運送業は利益率が低い業界としても知られています。
平均的な利益率は1%〜3%と非常に低い水準であることに加えて、最近はコロナ禍や配達コストの高騰などによって利益率はさらに悪化しています。
そして、規模の小さな運送業者ほど利益率は低くなる傾向にあるため、小規模事業者が大半を占める運送業界は業界全体として非常に厳しい収益構造にあると言えるでしょう。
収益が上がらなければ、出ていくお金の方が大きいということですので、資金繰りは厳しくなります。
さらに、銀行からの評価が下落するので、銀行から資金調達することも難しくなり、資金繰りはさらに苦しくなるという悪循環に陥る可能性があります。
売掛債権の回収サイトが長い
運送業は売掛債権の回収サイトが長い業種です。
全業種の平均的な売掛債権回収期間は30日〜60日程度と言われています。
しかし、運送業の場合には90日を超えるケースもあります。
実施している仕事の売上が90日後でなければ入金にならないのであれば資金繰りは大変です。
その90日間も人件費はガソリン代や借金返済などによって資金は流出するためです。
その間運転できるだけの資金を手元に確保しておく必要があります。
運送業は他の業者と比較して回収サイトが長いという点も資金繰りを圧迫する大きな原因だと言えます。
急に大きな設備投資が必要になる
運送業は急に大きな設備投資が必要になる業種です。
主な設備投資はトラックです。
例えば、事故や故障などによって既存のトラックが使用不可能になった場合にはすぐに新しいトラックを用意しないと仕事になりません。
そして長距離トラックは1台数千万と高額ですので、緊急時には数千万円程度のお金をすぐに用意する必要があります。
トラックという高額な投資が必要になる設備がないと仕事にならず、そのトラックはいつ必要になるかも分からないため、運送業はトラックを購入できる程度のキャッシュを手元に保有していた方が安全です。
このような場合には、運送業は急に資金繰りが苦しくなることがあります。
運送業にファクタリングが向いている理由とは?
運送業にはファクタリングが向いています。
他の業種よりも運送業にファクタリングが向いている理由は主に次の7点です。
- 売上が不安定でもキャッシュインを平均化できる
- 回収サイトを短縮できる
- コスト高に対応できる
- 急に資金が必要になっても対応可能
- 銀行融資に落ちても利用できる
- オンラインで非対面で資金調達できる
- 経営コンサルティングを受けられる
運送業独特の売上が不安定で回収サイトが長く、銀行融資を受けにくいという状況を、ファクタリングであれば改善できます。
運送業にファクタリングが向いている7つの理由について詳しく解説していきます。
売上が不安定でもキャッシュインを平均化できる
ファクタリングは売上が不安定な運送業のような業種でもキャッシュインを平均化できるのが特徴です。
当月の売掛先企業からの入金が少ない場合、翌月以降に入金になる予定の売掛債権をファクタリングすれば、当月も必要な現金を受け取ることができます。
売上が少ない月だけ、売上が多い月の売掛債権をファクタリングすることによって、入金を平均化できるので、毎月安定したキャッシュイン(現金の入金)を実現することが可能です。
企業は売上は不安定でも、固定費は毎月同じようにかかるので、ファクタリングによって安定した資金繰りを実現できるのはメリットです。
回収サイトを短縮できる
ファクタリングを利用すれば回収サイトを短縮できます。
運送業は回収サイトが90日を超えることもある業種です。
そのため、3ヶ月分程度の資金を手元に持っておかなければならず、そのために資金繰りは苦しくなります。
しかしファクタリングであれば、回収サイトを短縮できるので、短縮した分だけ資金繰りは楽になります。
なお、売掛先企業が同意してくれるのであれば3社間ファクタリングを恒常的に利用することで、低コストで資金繰りが楽になり、請求書回収業務もアウトソーシングできるのでおすすめです。
コスト高に対応できる
ファクタリングを利用することによってコスト高に対応できる点もメリットです。
運送業はガソリン代の高騰などによって急激にコストが上昇する業種です。
個人であれば、クレジットカードやガソリンカードなどによって支払いをおこなうので、手元にガソリン代を支払う代金がなくても、ガソリン代を支払うことができます。
しかし、法人の場合には、月末締め翌月払いになるのが一般的ですので、手元に現金がなければ燃料高騰に対応することは困難です。
このように、運送業はコスト高によって緊急でお金が必要になることも多いですが、ファクタリングであれば、最短即日で資金調達できます。
コスト高によって緊急で資金が必要になった時に手元にお金がなくても、ファクタリングであれば最短即日で資金調達できます。
急に資金が必要になっても対応可能
運送業に限らず、会社経営においては緊急で資金が必要になることは少なくありません。
- 支払いのためにあてにしていた入金が遅れると取引先から連絡が入った
- 手形の決済代金を今日中に用意しないと不渡りになる
このような状況では、当日から1日の間に資金を用意しなければ会社が倒産する可能性があります。
銀行融資であれば、申込から融資まで2週間程度の時間がかかりますが、ファクタリングであれば最短即日で資金調達可能です。
会社経営では、急いで資金調達が必要なタイミングは数多くあります。
ファクタリングであれば緊急で資金が必要になった場合でも資金調達できるので、資金調達手段の1つとして頭に入れておきましょう。
銀行融資に落ちても利用できる
ファクタリングは銀行融資の審査に落ちても利用できる可能性があります。
ファクタリングの審査は、利用者に対して行われるのではなく、売掛先企業に対して行われるためです。
そのため、利用者が赤字や債務超過によって銀行融資の審査に通過できない場合も、ファクタリングであれば、優良な売掛先企業の売掛債権を売却すれば審査に通過できる可能性があります。
ただでさえ運送業は利益率が低いため、燃料や人件費の高騰などのコスト高によって、赤字に転落してしまうケースも少なくありません。
このようなケースでは銀行融資の審査に通過できないこともあります。
しかしファクタリングであれば、銀行融資の審査に落ちても利用できるので、業況悪化時の有力な資金調達手段として活用できるでしょう。
オンラインで非対面で資金調達できる
ファクタリングはオンラインで非対面契約ができるという点もメリットです。
2社間ファクタリングを取り扱っている会社の中には、請求書をアップロードして、審査通過後はオンライン上で契約締結を行い、指定した口座に振込を受けることが可能です。
わざわざ申し込みや契約のために窓口を訪問する必要はありませんし、郵送やFAXも不要です。
運送業は地方に所在している会社も多いので、地方から都市部のファクタリング会社へ訪問するだけでも大変です。
また、個人で営業している運送業の中には「会社から遠く離れた運送中に資金が足りなくなった」ということもあるでしょう。
ファクタリングであればオンライン契約できるので、近くにファクタリング会社がない地方の会社や、遠方への運送中なども資金調達が可能です。
銀行融資のように、わざわざ金融機関の窓口へ訪問する必要がないという点はファクタリングのメリットです。
経営コンサルティングを受けられる
ファクタリングを利用すれば経営コンサルティングを受けられることがあります。
ファクタリング会社の中には担当者の知識レベルが高く、資金調達やファクタリングの相談以外にも、財務コンサルティングを受けられる場合が少なくありません。
会社の資金繰りに問題を抱えているということは財務体質に問題があるケースが多いので、資金繰りに不安を抱えている方は、資金調達と同時に無料で財務コンサルティングを受けることが可能です。
ビジネスローンであれば、このようなコンサルティングを受けることは不可能ですので、この点もファクタリングのメリットだと言えるでしょう。
運送業者におすすめのファクタリング会社の選び方
運送業の方は以下の5つの視点でファクタリング会社を選ぶのがおすすめです。
- 必要なタイミングで資金調達できるか
- 取引先企業に秘密で資金調達できるか
- 手数料は相場の範囲内か
- 安心できる業者か
- オンラインで契約完結できるか
急にお金が必要になることも多く大手の下請けになっていることが多い運送業ですので、資金調達できるタイミングと、取引先企業との関係性を維持できるかは非常に重要です。
また手数料の低さや運営業者の安全性についても注意しましょう。
長距離輸送先からオンラインで契約できることも重要です。
運送業者の方がファクタリング会社を選択するための5つのポイントを解説していきます。
必要なタイミングで資金調達できるか
運送業の方は資金が「必要なタイミングで調達できるかどうか」という点が非常に重要になります。
運送業は急にお金が必要になることが多い業種ですし、場合によっては会社事務所や自宅から非常に離れた配送先から資金調達しなければならないこともあります。
そのため、「数週間以内では資金調達できる」というようなスケジュールでは、必要なタイミングで支払いをすることができません。
いつ資金が必要ということが明確になっている場合、確実にその日には資金調達できると分かるファクタリング会社を選択しましょう。
最短即日で資金調達できるファクタリング会社であれば、必要なタイミングで確実に資金調達できるので安心です。
取引先企業に秘密で資金調達できるか
ファクタリング会社を選ぶ際には、取引先企業に秘密で資金調達が可能かどうかという点も非常に重要です。
小規模事業者が多く、事業者間の競争も熾烈な運送業界では、小規模の事業者が発注元企業に対して「ファクタリングを利用するから同意してほしい」と言っても聞き入れてもらえる可能性は低いでしょう。
場合によって他の業者へ仕事を取られてしまうかもしれません。
運送業は発注元企業と受注企業の関係性で、受注企業の力が弱いため、できれば取引先にはファクタリングを知られない方がよいでしょう。
そのため、ファクタリング会社を選択するのであれば、取引先の同意が不要な、2社間ファクタリングがおすすめです。
手数料は相場の範囲内か
手数料が相場の範囲内かどうかも必ず確認しましょう。
ファクタリング会社の中には、法外な手数料を設定する悪徳な業者も混じっているためです。
ファクタリングの手数料相場は2社間と3社間によって以下のように異なります。
- 2社間ファクタリング:8%〜15%程度
- 3社間ファクタリング:1%〜5%程度
悪徳業者と取引しないよう、上記の範囲に手数料が収まっているか確認してから契約しましょう。
なお、運送業は利益率が非常に低い業種ですので、少しでも低い手数料のファクタリングを利用して、利益の確保に努めることは非常に重要です。
安心できる業者か
ファクタリング会社を選ぶ際には安心できる業者かどうかも確認してください。
ファクタリング業を営むには、国への届出も許認可も全く必要ありません。
そのため、ファクタリング業を営む業者の中には、法外な手数料を設定したり、実質的な貸付を行ったりする悪徳な業者も存在しているのが実情です。
このような業者と取引してしまうと、高額な手数料を負担しなければならないだけでなく、場合によっては親戚や実家などへ督促が行われることもあります。
行政への届出や許認可などが必要ないからこそ、利用者の目で安全なファクタリング会社を見極めなければなりません。
初めてのファクタリング会社と契約する前には必ずインターネットで業者の口コミや評判を調べて、安心できるファクタリング会社を選択するようにしてください。
オンラインで契約完結できるか
オンラインで契約できるかも運送業者によっては重要です。
オンラインで契約できれば、ファクタリング会社の窓口に訪問する必要がないため、手続きが非常に簡単だからです。
また、地方に所在するファクタリング会社は近くにファクタリング会社の事務所がないケースが多いので、オンランであれば遠方のファクタリング会社へ訪問する必要がありません。
運送業者の中には、遠方の配送先からオンラインで資金調達することも可能です。
運送業者は地方に所在する会社が多く、小規模事業者は遠方への配送も多いのでオンラインの方が便利です。
「担当者と顔を合わせて契約したい」などの対面を希望する事情が特段ないのであれば、オンライン契約を選択してください。
運送業者のファクタリング利用についてよくある質問
ここからは運送業者がファクタリングを利用する際に、よくある質問についてご紹介します。
- 個人で運送業を営んでいるのですがファクタリングを利用できますか?
- 事故を起こしてしまいました。補償金をファクタリングで調達できますか?
- 入金までにはどの程度の時間がかかりますか?
- ビジネスローンとファクタリングどちらを利用しようか悩んでいます。
- 東京に会社がなくてもファクタリングを利用できますか?
ファクタリングに関する疑問を解消した上で、申し込みを検討しましょう。
個人で運送業を営んでいるのですがファクタリングを利用できますか?
個人が利用できるファクタリング会社も多数あるので、個人事業主の運送業者の方もファクタリングを利用できます。
ただし、ファクタリング会社の中には、取り扱っているのは法人のみとしている会社もあるので、申し込む前に、個人に対する取り扱いをしているファクタリング会社かどうか、必ず確認してください。
事故を起こしてしまいました。補償金をファクタリングで調達できますか?
ファクタリングで調達したお金の使い道は自由です。
そのため運送業者様が事故を起こした場合の補償金にもファクタリングで調達したお金は利用できます。
事故の際の補償金の支払いは、とにかくスピードが重要です。
ファクタリングであれば、最短即日で資金を用意できるため、事故を起こした際の補償金もスピーディーに調達していただけます。
入金までにはどの程度の時間がかかりますか?
ファクタリングの入金時間は最短即日〜2週間程度とファクタリング会社によって幅があります。
急いで資金が必要な場合には、最短即日で資金調達できるファクタリング会社を選択するのがよいでしょう。
弊社は最短即日で売掛債権の買取をおこなっているので、急ぎで資金が必要な場合にはぜひご利用ください。
ビジネスローンとファクタリングどちらを利用しようか悩んでいます。
ビジネスローンは申込企業に対して審査が行われ、ファクタリングは売掛先企業に対して審査が行われます。
そのため審査に自信がないのであればファクタリング、赤字や債務超過でないのであればビジネスローンを利用するというように使い分けるのがおすすめです。
なお、ビジネスローンは借入ですので、負債を増やしたくない場合や、メインバンクにビジネスローンを利用したことを知られたくない場合にはおすすめできません。
負債を増やさず、メインバンクにも秘密で資金調達したい場合には、ファクタリングを利用しましょう。
東京に会社がなくてもファクタリングを利用できますか?
利用できます。
ファクタリング会社の中には、日本全国の所要都市に事務所を構えている会社もあります。
また、今やほとんどの会社がオンラインで申し込みや契約ができるので、申込企業の場所は関係ありません。
近くにファクタリング会社が存在しないものの、ファクタリングを利用したい運送業者様はオンラインや郵送やFAXで契約を完結できるファクタリング会社を選択してください。
まとめ
運送業者様は、燃料費費や人件費の高騰、人手不足、配送料の増加などによって非常に厳しい経営環境に置かれていることと思われます。
資金繰りが厳しい場合には、最短即日で資金調達でき、取引先企業の信用で審査を受けられるファクタリングが活用できます。
弊社のファクタリングであれば、安心安全に最短即日で資金調達が可能です。
運送業者様の資金繰りについてぜひ弊社までご相談ください。