赤字決算や債務超過の会社でも資金調達でキャッシュフローの改善ができる方法をご紹介します。
こんにちは、ベストファクターの四ツ柳と申します。
弊社をご利用いただくお客様のなかには、慢性的にキャッシュフローに問題を抱えているわけではなく「今月末から来月にかけて資金繰りが厳しくなった。元請けの支払いが1ヶ月早まればなんとかなるんだけど…」といった、急なキャッシュ不足に悩まされるお客様も少なくありません。
そもそも資金調達の目的で弊社にお話をいただくお客様は、融資を受けることに抵抗のある方や、またさまざまな理由で金融機関からの借入をご利用になれない方も大変多くいらっしゃいます。
今回は、赤字や債務超過で借入が利用できない会社様を対象に、ベストファクター独自のファクタリングによる資金調達をご提案いたします。
借入をしない中小企業が多い理由
日本の企業は、諸外国に比べ、借入への依存度が高いとされています。
実際に会社を経営されている方、個人事業主の方のなかで「一切の借金をしたことがない」という方はほとんどいらっしゃらないでしょう。
しかし、元請け先や取引先からの支払いが遅れたりして急にキャッシュフロー(資金繰り)が苦しくなり、仕入先への支払いや従業員への給与などのつなぎ資金が必要となった場合、果たしてその支払日までに金融機関は手を差し伸べてくれるでしょうか?
日本の中小企業の6割強は赤字経営
国税庁のサンプル調査によると、2016年度に決算期を迎えた国内企業のうち、赤字企業の割合は63.5%(15年度比0.8ポイント減)でした。
実に、10社のうち6社が赤字経営を余儀なくされているという結果です。
赤字・債務超過での借入は困難
大企業に比べて経営基盤の弱い中小企業や個人事業にとって、赤字が続いたり、負債の総額が資産の総額を超える債務超過になったりすると、キャッシュフローが苦しくなるだけでなく、借入による資金調達もままなりません。
当然ながら、赤字や債務超過で返済能力が無いとみなされれば、銀行などの金融機関からは融資を断わられます。
節税対策の赤字決算が借入審査で裏目に出る
また、コンスタントに利益を出している非上場企業のなかには、節税のために赤字決算をしているところもあるでしょう。
経営が順調ならキャッシュフローも問題ないと思われますが、ふとしたことからキャッシュが不足することもあるはずです。
その場合、赤字決算が裏目に出てしまい、融資を受けることができません。
中小企業の経営者や個人事業主は、たとえ赤字であっても、無借金経営を続けていても、万が一のときに資金調達できる方法を複数用意しておく必要があります。
多様な調達源泉の存在は、経営のリスクヘッジとなります。
赤字・債務超過でも資金調達できるファクタリング
赤字・債務超過で金融機関からの借入も望めない場合、支払い期日までにどうやって資金調達をすれば良いのでしょうか?
その答えの内最もシンプルで確実な方法は、入金前の売掛金をファクタリング会社が買い取り、現金化する「ファクタリング」の活用です。
ここでは、銀行融資をはじめとする借入とファクタリグの違いや、ファクタリング独自の利点をご紹介します。
ファクタリングは融資ではなく売掛債権の譲渡
ファクタリングは融資とは異なり、自社がすでに持っている売掛債権という資産の譲渡に過ぎません。
たとえ赤字経営や債務超過、さらには税金の滞納を理由に融資が断られていても、ご利用者様の元請けや取引先の入金前の売掛金があれば速やかな現金化が可能です。
銀行融資やビジネスローンにありがちな、長期間にわたる厳しい審査もありません。
さらに、私どもベストファクターにご相談いただけましたら、売掛先に売掛債権の譲渡を知られることなく、最短即日での現金化をご提案させていただきます。
赤字・債務超過・税金滞納中でも利用できる
なぜファクタリングは赤字・債務超過・税金滞納があっても利用できるのでしょうか?
その理由は、融資とファクタリングの審査基準の違いにあります。
融資の審査では利用者の信用力が重視されるため、すでに赤字や債務超過のある利用者は返済能力が無いとみなされ、借入ができません。
一方のファクタリングの審査では、ファクタリング会社が買い取る売掛債権の種類や売掛先企業の信用力が重視されます。
つまり、たとえ利用者が赤字や債務超過でも、売掛債権や売掛先企業の安定性を確認できれば資金化が可能なのです。
弊社では、実際に金融機関から融資を断られたというご利用者様の売掛金を買い取り、早期の資金調達を実現した実績がございます。
信用情報への影響がない
中小企業・個人事業の経営者様のなかには、健全経営を目指して融資自体を回避する傾向のある方も多いのではないでしょうか?
融資を利用すると、信用情報と呼ばれる金融機関が保有しているデータベースに「いくら借り入れがあるか」「税金を滞納していないか」といった情報が登録されます。
返済の滞納や債務超過が信用情報に登録されていれば、銀行融資などの審査が通りにくくなってしまいます。
その点、ファクタリングは融資ではないため、信用情報を参照することも信用情報に登録されることもありません。
非負債資金でオフバランス化の達成
さらに、貸借対照表に借入として計上されないということは、決算書上では赤字となることもないということです。
貸借対照表では、ファクタリングによる売掛債権という資産の活用で経営指標を向上させるオフバランス化を図ることもできます。
オフバランス化により経営指標の向上
オフバランス化 とは、経営指標で分母となる総資産を増やさずに資金調達をすることで、総資産事業利益率などの経営指標が向上することを指し、融資や増資などによる資金調達と対照して使われます。
ROAなどの経営指標は、現在のすべての資産でどれだけの利益を生み出したかという点が考慮されます。
以下、表を使って説明いたします。
負債による資金調達
負債100万円が増えることで、総資本が100万円増加します。
資産の増加 | 負債の増加 |
---|---|
現金:100万円 | 短期借入金:100万円 |
経営成績が向上しても分母である負債が増加しているため、経営指標が低下するケースがあります。
ファクタリングによる資金調達
使えない資産100万円が減少することで、使える資産が95万円増加します。
資産の減少 | 負債の変動なし |
---|---|
売掛金:-100万円 | - |
資産の増加 | 負債の変動なし |
現金:95万円 支払手数料:-5万円 |
- |
経営成績が向上した場合、負債による調達と比べて分母が小さいため、経営指標の向上が期待できます。
経営指標が良ければ、銀行からの融資や、投資家からの投資を集めやすくなるため、実際の経営に好循環をもたらす効果を与えます。
節税のための赤字決算でキャッシュが不足した場合も有効
非上場企業の会社様のなかには、赤字決算をして節税を行っているところも少くありません。
無借金経営ができて、なおかつキャッシュフローに問題のない状況であれば、銀行からの借入等も必要ないでしょう。
しかし、元請けや取引先からの売掛金の支払いが一時的に遅れたことでキャッシュフローが厳しくなり、急なつなぎ資金が必要となった場合はどうでしょうか?
節税のためであっても、会社が赤字経営なら金融機関からの借り入れは望めません。
そういった状況でご活用いただけるのがファクタリングです。
節税のために赤字決算をされている会社様であっても、支払いが滞っている売掛金を弊社が買い取り、最短即日で現金化いたします。
赤字や債務超過の会社の資金調達をご提案
たとえ自社の経営が順調であっても、元請けや取引先の事情でキャッシュ不足に陥ることがないとも言い切れません。
そんな万が一の場合に備えて、複数の資金調達方法を準備しておくことはきわめて重要です。
銀行融資や事業者ローン、日本政策金融公庫などの借入もひとつの資金調達方法ですが、より審査が簡単でリスクが低く、資金調達までのスピードが早いファクタリングをぜひご検討ください。